【投資関連】予想をするから負けるという真理に気が付かない人たちはいつか負ける

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連日続いた「為替介入」ですが、痛手を被ったトレーダーも多い様子。

こんなニュースがあった。

Yahoo!ニュース

 異様な速さで円安が進んでいる。このところ1ドル155円前後で推移していた為替レートだが、4月26日(金)の日銀会合後の…

暴騰からこんなことを書いてある。

FXトレーダーたちの悲鳴
その後、一転して5円近く円高となり154円台をつけたことで、為替介入を疑う声も出ているが、この間、ネット上やSNSは“FXトレーダー”たちの悲鳴で埋め尽くされた。

「10年かけて貯めた500万円が人生初のロスカットで100万円以下に」

「27日の朝5時半にきた大暴騰でくらいました。-491万円!」

「もうどうでもよくなって全部損切り。年収よりも損切り額の方が大きい」

中には、円安への対応策を示さない植田総裁や、なかなか為替介入に踏み切らない財務省の神田眞人財務官に向けた“呪詛の言葉”もちらほら……。

そして、こう続く。

そうした中でひと際注目を集めたのが、Xで写真付きで「-4155万円」のロスカットを報告した「あっきん」氏(@_akkin_nara)の投稿だった。

元公務員トレーダーとしてFX界隈では名の知れた人物で、Xには「ついにあのあっきんさんもロスカットか…」といった反応も多く見られた。

ではこのトレーダーがどんな売買をしていたのか。

興味深いのは、ここ。

私がFXを始めたのは20年ほど前のことですが、当時は私も“裁量トレード”で売買をしていました。裁量トレードというのは、チャート分析や経済活動などの状況を示す要因をもとに行うファンダメンタルズ分析から、為替の上がり下がりを予想してトレードすることです。でも、そのやり方では何度やっても勝てませんでした。だから、為替を予想すること自体を一切やめようと決めたのです

このブログの読者なら、この考え方がおかしいのはすぐに気がつくはず。

まず彼の言う「裁量トレード」って裁量トレードじゃないと私は思う。

彼の説明では、「裁量トレードとはチャート分析や経済活動などの状況を示す要因をもとに行うファンダメンタルズ分析から、為替の上がり下がりを予想してトレードすることです。」とある。

そもそもチャート分析とファンダメンタルズ分析を同列に並べている。そしてこの考え方の最大の問題点はどちらの分析も【予想をするためのツールだ】と考えていること。

そして、どちらの分析も【過去と現在を分析する】だけのことで、将来のことは「誰にもわからない神の領域だ」ということに全く気がついていないのね。

それなのに「分析をちゃんとやれば将来はわかるはずだ」という自分勝手な信じ込みがある。

これって「競馬の予想」と全く同じじゃないですか。

でもそう考えるのもわかるんですよ。誰しもチャート分析にしろ、ファンダメンタルズ分析にしろ、それをやり始めてのめり込むのは【ちゃんと学べば将来がわかるはずだ】と思うから。

これは私も全く同じでした。

そして競馬競輪、競艇にのめり込む人たちも「同じ」なはず。

でも分析結果やそこから導かれる予想は【それぞれ全く違う】わけで、でもそれぞれは【こうなるはずだ】と信じている。

これはまさに「ギャンブルの世界」じゃないですか。

でも彼は勝てなかった。そりゃそうでしょう。競馬や競輪の世界も同じ。

そして彼は気がついた。【そもそも予想をすることがまちがえている】と。

私はこれは非常に重要な「気づき」だと思うし、それに気がつく人は非常に少ない。だって世の中の大半の人達は「予想をしながら投資をしている」のだから、それが「アタリマエのこと」として信じ込んでいる。「予想もせずに投資をするなんて考えられない」のだと思う。

実際に経済活動とはそういうもので、「将来の予想無しに、計画は練れない」のが常識だから。

でもここに「大きな落とし穴」がある。投資やトレードは「そういう経済活動とは違う」という点。細かく言うと、大手の投資家、企業、機関投資家、政府も「分析と予想のもとに計画を練る」のが当たり前だけれど、【私達、一個人の投資やトレードは違う】ということ。

そういう意味で、彼は「大事だけれど誰も開けようともしない【大きな扉】を開けることが出来た」と思うんです。

でもその次が問題。

このブログでも過去に盛り上がったことがある「トラリピ」という戦法をかつてやっていて、これは「機械的に売買をする方法」だから、これと同じような発想なら「予想をしないでも勝てる」と思ったのね。

そしてこんな戦略を取った。

「始めに売買注文を出すには、注文を仕掛ける範囲やトラップ本数を入力する必要があります。それらの数値を決めるためには、“ここまで損が膨らんだらロスカットになる”という越えてはならない許容ラインを決める必要があります。私の場合は保有資産などから逆算し、余裕をみて1ユーロ169円を想定ロスカットラインとしていました。そこまでは耐えると決めていたのは、最初に決めたラインよりも前に損切りしてしまったら、それはもう、私がやらないと決めていた“裁量トレード”になってしまうからです

この考え方の問題点は、「超えてはならない形容ラインを決める必要がある」のは【自分の都合でしか無い】という点。

また「トラリピなら大丈夫」と思ったところが甘いと思う。為替の動きは「上下に行ったり来たりする事が多い」のを利用したのがトラリピだけれど、「大きなトレンドが出来ると非常に危険な手法(大きく値が動いた時も同じ)」だというのを考慮していない。つまり「儲けることばかり頭にあった」のだと思う。過去の動きで検証してみればすぐにわかることなのに。

そして問題の核心はここ。

そこまでは耐えると決めていたのは、最初に決めたラインよりも前に損切りしてしまったら、それはもう、私がやらないと決めていた“裁量トレード”になってしまうからです

「裁量トレードは駄目だ」と考えているのに、【最初に決めたライン】とは「自分が勝手に決めたライン」で、それこそが「裁量である」ことに気がついていない。

それどころか、裁量で決めた「自分勝手な範囲」を絶対的なものとして固定してしまっていること。

これは「このまま上がれば良いけれど、下がったら大損して破産する」のを受け入れるという考え方と全く同じ。

つまりですね、「裁量は駄目だ」と気がついて個々のトレードは裁量を使わないにしても、「その上位の考え方の基本」は【裁量のままだった】ということでしかない。

これはやっぱり「予想をしている」ことに他ならない。でも自分は「予想をしていない」と信じ込んでいるのね。

自分がどう考えようと、何を予想しようと、それはトレーダーの数だけ違いがあるわけで、「相場はそんなことは関係なく日々変化していく」のね。

私は裁量だけの売買、将来を予想することはしないほうが良いというのが基本ですが、では何が最も重要かと言うと「私達の都合とは全く関係なく動く、日々変化をする相場に着いていく」ということ。

日々というと、じゃぁデイトレが良いのか?と考える人もいるけれど、そういうことではなくて「週の動き」「月の動き」「年の動き」も同じで、【相場は勝手に動き続ける】のだから、それに臨機応変に【着いていくしか無い】ということ。

自分が勝手に「こうなるはずだ」「この範囲内で動けば大丈夫」と決めること自体、「臨機応変に動くことを否定したことになる」ことに彼は気が付かなかった。

残念です。

孫悟空がお釈迦様からのコントロールから逃げようと、筋斗雲に乗って遥か彼方まで飛んで逃げたのに、気がついたら「まだお釈迦様の手のひらの上に乗っている自分がいた」というのと同じ。

私が考える相場の真髄とは、「自分の予想や意思さえも持たずに、流れに身を任すこと」です。

でも人は「予想を止めることはできない」のね。

それがわかったうえで、「予想をしたにしても、それを元に行動を決めない」事が重要だと思っています。実はこの「自分の中での切り替えは簡単」なんですよ。「予想ではなくて【そういうこともあるかもしれないと想定する】」ようにちょっと変えるだけで大きく変わる。

でも基本は「流れに身を任すのみ」。

これは「川に流される落ち葉」みたいなもので、落ち葉はあっちに行きたい、こっちに行きたいと考えることもなく、また、川の流れが「次は急流か?滝か?」なんてことも考えない。ましてや「次のカーブは右か?左か?」とも考えない。

「ただただ、流されるのみ」

私は経済の動きも相場の動きも「川の流れと同じ」だと思っているわけです。

私達が綺麗な清流の前に立って「この流れはどこに行き着くのだろう」と考えた時、それはそれは長い距離を流れて、谷あり滝あり、急流あり、そして右や左に曲がりくねって、そしていつか「大海に行き着く」のはわかる。

私はその流れに浮かぶ落ち葉、あるいは小舟でも良いですが、それと同じ様にその流れに乗っていつか大海に出てみたいと思う。でも大海にでるまでに「どんなことに遭遇するか」もわからないし、途中で沈んで朽ちたり、バラバラに崩壊するかもしれない。

そんなことも落ち葉にはわからないけれど、流れに身を任せて大海を目指す。

私は「それが投資、トレード」だと思っています。

まさか落ち葉が「あと何キロ行ったら右にカーブする」「その次はすぐ左だ」とか、「滝が落ちる音が聞こえるけれど、ここからは見えないぞ」とか、どれほど考え、悩もうが、分析し、予想しようが、それとは全く関係なく川は変化しながら流れていく。

そして、「ほとんどの人は儲けることばかり考える」という傾向がある。でも落とし穴はあちこちにあるのだから、【損失を減らすためにはどうするか】という逆の発想で手法を組み立てるべきなのに、それに気がつく人は非常に少ない

逆に「必ず負けることはあるのだから、利益を大きくする手法が良い」と考える人も多い。でもそれって「投資金額がある規模を超えると、怖くてできない手法」なのね。でもそれに気が付かない人も多い。相場って勝てるようになると「俺は天才かもしれない」なんてことは誰でも考えるし、誰しもが通る道で、いつか恐ろしい目に合うのも良くあるパターン。

結局、誰しもがそれの流れに身を任すしか無いと「いつか気がつく」はずなのね。あるいは「それほど危険なら近づかない」という選択も正しいと思う。

それには多くの経験と失敗、成功を繰り返しながら「真理はどこにあるのか」を考え続けないと気が付かない。

そういう意味で、今回、話題に上げたトレーダーは【20年掛かっても気が付かなかった】ということ。

これもまた「よくあること」だから難しい。

「良いことばかりが続く」こともあれば、「悔しい思いをすることばかり続く」こともあって、その経験の差が「こうやれば絶対に儲かる」という信念となり、「そんなの偶然でしか無いだろうよ」と否定的な信念にも変わる。

なぜそうなるのかは「予想や期待」から逃れられないからでしょう。そして「欲望と不安」に常にコントロールされているからそうなるということでもある。

でもいつか「それらを全否定してみるべきじゃないか」と様々な経験を積んでいると考えるようになるはずなのね。

仏教の話をしているようなもんですが、でも私はその通りだと思っていて、私は【相場道】は存在すると思っているんですよ。そしてそれが目指すものは仏教と同じで「無私、無我となる」ことかと。

人生に「生老病死」があって、それが気になるのと同じようなことが「投資、トレード」にもあるのがわかる。でもそれから「逃げることはできない」し、「コントールも簡単にはいかない」。というか【自分の都合通りには動かない】はず。

だったら「無我の境地」で「あるがままを受け入れて生きる」のはどうですか?というのが私の言う【ただただ、トレンドに乗ることだけを考えれば良い】ということに繋がるわけです。

世界に、日本に、マレーシアに、そして経済に何が起きるかなんて誰にもわからない。世界が平和で素晴らしい未来が待っているかもしれないし、日本が大震災で致命的打撃を受けるかもしれない。世界各地の紛争が世界大戦に発展するかもしれない。マレーシアに隕石が落ちるかもしれない。しかしそんなことは誰にもわからない。

だから何が起きようと、「その変化とともに生きるしか無い」じゃないですか。それなのに「素晴らしい未来が待っている」とか「世界は破滅する」とか、「何も大きな問題は起きないんじゃないの?」と考えようが予想しようが、それとは関係なく世界は変化を続ける。

だったらそれを受け入れて「臨機応変に生きるしかない」のは誰しもがわかっていること。

で、それは「常にトレンドに乗る」「トレンドに逆らわない」ことを意味しているんじゃない?

そして「トレンドに乗る」ということは「上がっていればロング継続で、下げていれば撤退、あるいはショートするという意味」。流れに身を任すとは「放置するという意味ではない」です。

また「予想をして行動する」のも良いんですよ。でも「どうなったら撤退する、作戦を変更する」という【予想と違った場合の対処が取れる】のが大前提で、それのない予想による行動は自殺行為。そもそも「損切り」も非常に難しいのね。「我慢」して傷を大きくするのが普通。だから「ある時点で、考えること無く機械的に損切りする」方法を取るトレーダーは多い。

ここがスタートであって、決してゴールじゃない。

ここから「ではどうやってトレンドに乗ればよいのか」の勉強、修行の旅が始まるわけです。これの答えはすぐに出ることはないにしても、「行くべき道がはっきりわかっている人は寄り道をすること無く、ある程度のところまでは出来るようになる」と思っています。

でも疑心暗鬼でいたり、あっちこっちに気を取られて「進むべき道」も見えないまま、ましてや「自分の中にある欲望と恐怖」にコントロールされ続ける限り、何十年頑張っても結果はでないかもしれない。

「投資や相場に勝つ」とは【内なる自分との戦いである】と私は思っていて、理論理屈をどれほど学んでも、「自己を制する」ことに気が付かない限り【いつかやられる】のが真理だと思っています。

今回、ニュースで取り上げられた人も、20年もやっているのに「まだ一番大事なことに気がついていない」と私は感じたし、【そういう人のほうが圧倒的に多いのがこの世界】だと思っています。

またある記事の中でこんな「投資アドバイザー」の考え方を聞いて、「世も末だな」と思いました。

その出所はわからなくなっていて申し訳ないのですが、その専門家は「読者の質問に答えていた」のね。

読者 「新NISAを始めましたが、早速株価が値下がりしてそこそこ大きな含み損が出ています。どうしたら良いでしょうか」

専門家 「投資は先が長いですから、目先の損失に一喜一憂しないことが重要です」

これを聞くと、確かに今週、来週儲けるために投資を始めたのではなくて、5年、10年を見据えての投資だから、目先の動きに一喜一憂するのは馬鹿げていると、多くの人は考えるはず。

でも私はこの専門家も読者も、「真剣に、一生懸命に働いたことが無いんだろう」と思いました。

サラリーマンにしても「企業の売上目標や利益目標に縛られている」のが普通だと思いますが、その目標が達成できない時にですね、「社長~、心配せずに長い目で見ましょう~」なんて言ったらどうなるんですかね。

普通なら、「どうして予算達成できなかったのか」「見直すべきポイントはあるのか」「今後はどうするのか」と徹底的に議論があるはずなのね。

あるいは「大規模な自然災害が予想される時」にですね、「まだまだ問題ない。気にし過ぎ」という責任者がいるのかどうか。

それと「投資は先が長い」ってどういう意味なんでしょうか。「待っていれば良いこともあるさ」という意味?では「いつまで待てばよいのか」「お金が必要になったらどうすればよいのか」って誰しも考えるのが当たり前じゃないですか。

ちょっと相場の動きを表したチャートを見てください。

どんな投資対象でもこのように「上がったり下がったりするのが普通」なのはわかりますよね。そして「自分が買った場所、売った場所」で「大儲けと大損」があるのがわかる。

ということは「長い目で見たら大儲けするの?大損するの?」もわからない。それも人それぞれだということは小学生でもわかるはず。

「儲けが出るまでひたすら待とう」というのも一つの戦略かもしれませんが、同じチャートに注釈を入れたこれを見てください。

大事なことは、どれほど多くの人の「泣き笑い」がここに凝縮されているを「想像しながら見る」こと。中にはこの動きが理由で一家離散した家族もあれば、自社ビルを立てて大喜びをしているケースも有る。

上のチャートは日経225のチャートですが、ではこれは?

こういう上がったり下がったりが延々と続くだけの動きもある。この中にも「泣き笑い」があるわけですが、自分がこの動きの中でどう動いたらどうなるのか想像してみてください。

これは?

貴方が投資を始めたとして、「いつどんな位置で買ったのか」はいろいろで、それによっても違うし、「いつ利益が出るのか」も本当に人それぞれなのがわかりますよね。

そしてそれは「いつどうなるのか」は誰にも【絶対にわからない】のね。その証拠が上のチャートです。

でも実はこの3つのチャートは全て「日経225」で、2番目は日足で数年間の動き。一番下の3番目は一分足で2日間の動き。

チャートの「X軸」に日付や時間が書いていなければ、どういう時間軸の動きなのかは全くわからないんじゃないですか?私も値動きだけでは全くわかりません。

つまりですね、「投資は先が長い」なんてのは【全く関係がない】というのがこれからも分かるはずなのね。投資期間が長かろうが短かろうが、たとえ50年でも数分でも「相場は私達の都合に関係なく、動き続ける」というのがわかるはず。

そして利益を出すのも損失を出すのも「貴方のやり方一つ」で変わるだけのことで、「時間なんか全く関係がない」ということです。

でも今、巷では「長期で持てば安全安心」という。なぜ?

今回取り上げた4000万以上損失を出したトレーダーのニュースも一体何を言いたいのかが私にはわからない。

でもま、「今、これで儲けています。\(^o^)/」というのを【真に受けるな】ということなんでしょう。

このトレーダーはそこそこ有名な人らしく(私は知らない)、彼のマネをしていた人もかなりの数に登る様子。つまり「そういう人たちも大なり小なり損失を出した」ってことなんでしょう。

彼は最後にこう綴っている。

「私がこれまで法人口座の大きな額面でトレード報告をしてきたことで、ご自身の資産に見合わない額でトレードし、大きな損失を抱えた方がいたのではないか、と反省しています。例えば、資産5000万円の人の200万円分のポジションと、資産300万円の人の200万円では意味が違ってきますよね。今後は私の個人口座のもう少し現実的な金額で、NISAなども含めた、全資産の推移を公開するやり方に変えようかと検討しています。

これが結論か?と思ったし、わざわざこんな話をニュースにする「デイリー新潮」もくだらないと思いました。

でもこのブログの読者は気がついたはず。

こういう的外れの考え方を元にしたトレードを真剣に続けていて、損した儲けたとトレードを続け、それを見て「よーーし、私もやってみよう」という人も多くいるってこと。

反面教師として「価値がある」と思ったので、これをブログに書きました。

そしてこの手の人達がこのブログの読者には少ないことを心底願っています。

と同時に、こういう人たちが多いから、【勝ち組に大きな利益が出る】のが「ゼロサム社会」なのね。世の中では80%の参加者が損失を出すと言われている相場の世界ですが、それに恐れを感じること無く、「その損失を20%の人が分け合っている非常に効率の良い世界だ」という【事実】に注目して、その20%の人たちを研究することが重要で、80%の損する人たちを「なぜ損失を出し続けるのか」を深堀りする必要もないと思っています。

彼らは「自分の内なる敵の存在」に気がついていないだけ。まさか自分の内面の潜在意識は「損するようにしか動かない」のを知らない。ましてや誰しもが持っている「欲望と恐怖」をコントロールするどころか、それが出す司令が「自分の意志」だと勘違いしているだけのこと。

ところで、昨日から今日にかけてのUSD/JPYの動きですが、この動きで4000万以上損をしたとか、恨みつらみをいうトレーダーも多いと言われている中、一財産を作るまでには程遠いにしても、1ヶ月分は稼いでしまったトレーダーはごっそりいるはず。

ドルの上げ方向にはいつ「介入が入るかわからない」けれど、下げ方向に乗るのなら、介入があれば大ボーナスになるし、安心して出撃できるんじゃないですかね。

USD/JPY 1分足

私は昨日の午後からは病院に行って診察とリハビリで、まるで動きを見ることさえしていませんでしたが、この動きをあとから見て、「こんな素晴らしい動きは数年に一度かもしれない」と思いました。というか、こんなのを過去に見た覚えもないです。

「落ち葉のように川の流れに身を任す」「トレンドに乗るだけで良い」というのはこういうことなのね。予想なんか必要ない。眼の前の流れに身を任すだけ。ただし、「何が起きるか」の想定(予想ではない)は常にいくつか考えておくべきで、そのケースバイケースの「自分の行動パターンをいくつか用意しておく」ことは絶対に必要だと思います。

逆に「予想をしてもこういう動きは絶対に取れない」わけです。どう動くかなんて予想できます?でも「流れに着いていく」だけで【良いことも起きる】のね。でも10万円の利益で終わるのか、300万円の利益が出るのかもわからない。それは「神の領域である未来の話」だから。

もちろん、突然、逆に動き出して損を出すかもしれない。それはわからないことで、トレンドが逆に向いたと思えば、そこで損切りするだけのこと。でも自分が乗ったトレンドが続いている限り、ただただ「それに乗ることだけを考える」のね。誰がなんと言おうと、「眼の前の動きは紛れもない真実」なのだから。

またトレンドに乗れていても「波動の振幅が大きい」と不安を感じるのが普通で、その時にはオシレータを見て「伸び切ったところでは利確する」、そして次の波動に再び乗るチャンスを探すという方法もある。この場合、この方が「利益は大きい」こともあるし、トレンドが変わって「元の木阿弥になった」としても多少の利益は確保できることがある。でもこの辺は臨機応変で「こういう時にはこうする」と決まったルールは無いと思う。

そもそもこの数日間の動きで「介入さえも想定していなかった」なんてのはあまりにも馬鹿げていて「介入で大損した」なんてのは「初心者丸出し」だと断定しても良いと思います。

言葉を変えれば「この人は自分の強すぎる欲望に気がついていなかった」ということでもある。

そしてこの人は「損切り注文も入れていなかった」のは間違いがないと思います。つまり「リスクコントロールも全く出来ていない人」なのがわかる。せめて損切り注文も入れておけば、数十万~数百万の損失で収まったかもしれない。

「予想は必要ない」けれど、「想定は十分にする必要がある」ということまで、この人は気がついていないという証拠だと思います。

またレバレッジに関しては何も書いていませんが、「自動的に損切りさせられた」ようで、レバレッジも大きかったのかもしれませんね。で、自動的に切られたということは、介入の直撃を食らったはずで、その後の反騰で取り返すことも出来なかったということ。

この人は「レバレッジの管理方法」も知らなかった。ただ「自分の予想内で全てが動くと信じていた」だけの人。

20年トレードを続けてもそういう人が多いってこと。それだけ「自分の欲望を知り、コントロールするのは難しい」ということ。

でも洞察力がある、あるいは勘が良い人は数年でとんでもない実績を叩き出すのがこの世界。

有名なBNF氏、CIS氏、またテスタ氏や秒速で1億を稼ぐという与沢翼氏にも共通点がある。前に与沢氏のトレード、売買譜がユーチューブで公開されていて、それに関してこのブログに書いたことがありますが、与沢氏の勘の良さと「即断実行」の能力は並外れていると思いました。

彼は希望者にトレードノウハウを教えるビジネスもしていたけれど、彼の勘の良さと切り替えの速さは「生まれ持ったもの」だと私は思ったし、彼の論理的な売買手法を学んでも「関係ない」と思ったくらい。

彼がユーチューブで出していた彼のチャートとほぼ同じものを私も再現して、彼が説明する場面を自分でもじっくり見てみましたが、「与沢流チャート分析そのもの」としては何ら特筆すべきものがあるとは思えなかったです。でも彼が「チャートから感じるとるもの」とか「進路変更をする時の決断と実行の速さ」には本当にびっくりしました。彼は一般人と違う。(笑)

だから彼らのマネをするのも良いけれど、それはNobu塾のNobuさんも同じで、やっぱり最終的には、私達は「自分を知る」事が重要で、自分なりの手法を確立するしか無いと思っています。

でも怖いのは、「中途半端に利益が出ていると」【これで良いのだ】と過信してしまうことが普通に起きるのね。

今回の4000万円以上損失を出したという有名トレーダーもまさにそれだと思います。でも実態は「リスクコントロールも出来ていない」「自分の欠点もまるで気がついていない」のは上に書いた通り。

そして私達は「自分もそうであろう」ことを常に考えて進まないとならないわけで、「儲けた、損した」とそんな【上辺のこと】ばかり気にしていると、すぐに20年ぐらい経ってしまうのね。

で、ある日ある時、「自分の欠点が表面化して大損する」のでしょう。

これは私も同じ。(笑)

日々勉強で、終わりがないですね~~。

相場には40年以上関わって、デイトレと債券投資で生計を立てるようになって20年以上。すでに71歳というジジーになってもそれは同じ。(笑)

私は未だに初心者。(^_^)v

 

 

 

 

 

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