最近、この数日ですが、クアラルンプールが涼しい~~~。まるで冷房の冷気が「外から入ってくる」みたいな。
温度でいうと何度ぐらいなんだろうか。25度~26度ぐらいかな?
この涼しさが毎日だったら嬉しいなぁ。
まず、我が家では「エアコンを付けなくても大丈夫」となる。それだけで電気代は劇的に減るはず。
実はそれ以上に嬉しいのは、「この温度なら家庭菜園でもギリギリどうにかなるんじゃないか」ってこと。
私は家庭菜園が好きなんですが、やっぱり「クアラルンプールって暑すぎる」のね。もちろんその温度で育つ野菜は多いのだけれど、私としては「欲しい野菜を育てたい」わけで、何でも良いってことはない。
それこそ「サルでも簡単に育てられそうな【かいわれ大根】がうまく育たない」んですよ。あれほど簡単に、しかも8~9日で収穫できて「利用価値が大きい」のに我が家ではうまく育たない。いや、育つんですが、「暑すぎて【徒長】してしまう」のね。いわゆる太くしっかり育たないで「ヒョロヒョロと育つ」んですよ。それって「マレーシアで売っている多くの野菜も徒長気味」なのからも、暑すぎるのは間違いがない。
かいわれ大根も普通はこんな風に簡単に育つのだけれど・・・。
マレーシアの我が家ではこんな風になってしまう。(┰_┰)
冷蔵庫の中で育てたほうが良いんじゃないかとさえ思うくらい。
それと「絶対に欲しいもの」があるんですよ。それは「三つ葉」。
ゴールドコースト時代は三つ葉も簡単に育てられて、30センチX50センチぐらいの大きさのプラスチックボックス(プランターより良い)があれば、ごっそり育って、「切ってもどんどん生えてくる」のね。だから適当なところで「もう一つのボックスで新しく並行して育てる」ことによって「周年栽培」が可能だった。
ところがマレーシアではこれまたうまく育たないのね。芽は出てくるし、ほんのちょっとは育つので「これならどうにかなりそうだ」なんて思っても、なぜかそれ以上には育たない。この理由は良くわからないのだけれど、そもそも三つ葉は暑さに強い野菜じゃないからだろうと思っています。何度やってもうまくいかない。
ここで止まる。
それとあったら重宝する「イタリアンパセリ」もだめ。「コリアンダー」もうまく育たない。
コリアンダーもここまでしか育てられない。どちらもスーパーで売ってるから無理して育てる必要もないのだけど・・。
ところが、これまたあったら嬉しい「大葉」は育つ。簡単と言っても良いはず。
でも美味しくないんですよ。香りが薄いのね。でもま、大葉って育てることそのものは簡単なんだけれど、「美味しい大葉」を育てるのは日本でも難しくて、名産地では「種を外部に流出させない」ような管理をしていて、市場でも「生産者を指名で買う業者」もいるほど美味しいものを作るのが難しいと言われている。「痛めつけて育てる」のがキーだけれど、それはそれで可哀想でなかなかできないし、夏の野菜だからマレーシアでも大丈夫とは思うのだけれど、「夜の冷え込みもない」のが問題で育ちすぎるような気がしています。(肥料が多すぎるのも駄目な理由の一つのはず)
あるローカルの和食材の販売店の社長が「大葉は育てられるだろう」と思ってトライしたけれど「うまく行かずに諦めた」と言っていたけれど、やっぱりゲンティンハイランドとかキャメロンハイランドじゃないと無理なのかもしれない。今は知らないけれど、かつては日本人が大葉の栽培をキャメロンあたりでやっていたようで(今のセカイマルシェとは違う人)、それを売っていましたが、「やっぱり日本産の方が美味しい」と日本からの輸入物を使っているある和食店の板さんが言っていましたっけ。
でもま、「花」も好きな私としては、家庭菜園で一番好きなビンカ(ニチニチソウ)がどんどん花を咲かせてくれるのは嬉しかった。この花も勢いがつくと「葉っぱが見えないくらい花が咲きまくる」のね。
私がオーストラリア時代にやっていたのは「水耕栽培」で、それも地下室で「人工照明」を使ってコントロールしていました。かなり本格的で、「一切土を使わない方法」で、雨樋を並列にいくつも並べ穴を開けてそこに小松菜や芽葱を配置して溶液を常に流したり、トマトやキュウリはなんていう方法か名前は忘れたけれど、一日に2回、自動的に溶液で満たして、またそれを抜くようにしたり、野菜の根は「宙に浮かした状態」で、その部分だけ閉鎖的な空間を作ってそこを「一日に何度か細かいミストで満たす」方法とか、ま、水耕栽培の実験プラントみたいな。
またどうせ作るなら「絶対に売ってないもの」が良くて、キュウリも特別に美味しい昔のイボイボきゅうりとか、料亭がもろきゅうで使う小さな「もろきゅうり」とか、トマトはオーストラリアでは売っていない「桃太郎」とか。
「かいわれ大根」「芽葱」は売っていないので、それらプラス「大葉」を大量に育てて友人の和食店に週に2度届けたら、本当に喜ばれましたっけ。これは当時中学生の次男坊のアルバイトとなった。(笑)
どんな野菜類でも「周年栽培」をしたかったのだけれど、やっぱりそれには「日照時間をコントール」しないと駄目で、秋になっても夜中に煌々と明かりをつけて「まだ真夏真っ最中だよ~~」と勘違いさせたりするのね(開花を調節する電照菊と同じ)。それをしないと「花を咲かせて種を作り」、その野菜の一生は終わってしまうわけです。これは日本でも同じで、大葉の畑に「裸電球がある」のはそれが理由。で、それをやるとゴールドコーストの「真冬」でも問題なく育てられる。ゴールドコーストは「冬でも寒くはならない」のが良くて「暖房」は不要でした。
マレーシアに来てからも「部屋の片隅」にLEDライトとタイマーを設置してその状態を作っていたんですよ。でもマレーシアってほぼ赤道直下で「年間を通して日照時間に大きな差がない」ことから、野菜や花もそこそこ育つとベランダに出しつつ、「夕方からライトで数時間日を当てる」なんてことをやっていました。
でも「欲しいものが育たない」んじゃ意味がなくて、何度か試して諦めちゃいました。大葉も美味しく育てられないので中止。
やっぱりあれば嬉しい「バジルは簡単に育つ(バジルと大葉は近縁種で同じシソ科)」のだけれど、毎日欲しいわけでもないし、ごっそりあってもしょうがないですもんね。だからそれもやめた。
でも諦めきれないのが「温度調節をすればどうにかなる」ってことで、【簡易冷房装置】を使って、それこそ「畳一畳分の広さ」があるだけでいいからやってみたい気持ちはあります。
もし「超小型」でランニングコストの安い「エアコン」があれば是非やってみたい。あるいは「ミスト(細かい霧)」を噴霧すれば温度を若干下げられるとか、CPUの冷却に昔実験で使った「ペルチェ素子」で「根の回りだけでも冷やす」とかしたら良いんじゃないかとかいろいろ考えてはいるんですが、そこまでやったら「怖い顔で文句をいうであろう同居人」が我が家にはいますので、なかなか実行には移せない。(笑)
「小さな冷蔵庫」を買って、小さな密封性の高い「一人用テント」の中に入れて【ドアを開けたまま】にすれば「最高温度は23度程度で抑える」事ができるような気がするし、諦めきれないのね。LED照明なら温度も上がらないし。
でもそこまで手間を掛けるなら、日本産野菜の空輸品を買った方が安いかもしれない。(笑)
「大葉」「三つ葉」「かいわれ大根」が【常時】あるだけで、そしてもし「芽葱」も作れたら(気温が低くないと無理。Chiveで代用できるけれど、マレーシアではなかなか売っていない)我が家の食生活もかなり面白いことになるし、諦めきれないんだよね~。でもま、価格さえ無視すればどれも「日本から空輸されたもの」が手に入りますから買う頻度を下げて、ケチケチ使うようにしています。芽葱は高すぎて買いませんが。(笑)
窓を開けると「冷たい風が入ってくる」のを感じながらそんなことを考えていました。