【投資関連】信用取引 & レバレッジに関して

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世の中の一般論として(株式取引時の)「信用取引」やFXなどの「レバレッジ」は非常に危険であるという専門家は多い。

ま、その通りだと思います。

欲望を抑えきれずにガンガン行くタイプの人がこれらを使った場合、そして「相場が予想と逆に動いた場合」は大変なことになる。

例えば信用取引では約3倍の取引ができる。これはつまり「値が3割上昇すると、9割の利益となる。その逆に「値が3割下がると、9割の損となる。FXなどのレバレッジは日本では25倍までに制限されているようですが、海外では100倍、200倍なんていう証券会社もある。

これがどういうことかと言うと、日本の上限である25倍を使った場合、利益も25倍になるけれど、損失も25倍。つまりたった4%の下落で「元金はすっとぶ」わけで、海外のように100倍だとほんの1%の下落で全てを失う。

だからやめろという。

これは何度か書いている「青汁王子」がそうで、絶対にやるべきではないと【忠告】する。

青汁ヒルズ解体決定…青汁王子「人生最大の危機」【信用取引の罠】

また、私がブログに「FXで高レバレッジが使えて、取引高も大きな証券会社に口座を開く」と書いたところ、「レバレッジは怖いですよ。私は3000万円にレバレッジを掛けて運用し、あっというまに減ってしまった」と忠告してくれる読者もいた。

どう思います?

このブログの多くの読者は「ド素人ばかりではない」わけで、ちょっと違う考え方を持っているはず。

そもそも「先物」の取引をする場合、「証拠金」が必要で、取引する1単位あたりいくらと決まっているのが普通。これは取引所も決めているし、証券会社もそれぞれ彼らの基準で決めている。

たとえばですね、S&P500 E-miniという世界最大の先物を売買するには1単位あたり、500ドルの証拠金(イントラデイのマージン)で出来るところもあれば、10185ドル(イントラデイのマージン)必要な証券会社もある。

これが何を意味するかと言うと、このE-miniの取引単位は1単位「$50 x S&P 500 Index」となっている。そして今S&P 500 Indexの値は約5600ドルだから、これに50ドルを掛けた金額、つまり28万ドル相当の売買をするのに必要な額は500ドル。これをレバレッジとして計算すると560倍となる。証拠金が10000ドルだとしても28倍。

レバレッジが560倍ということは、値がたったの0.18%動いただけ、インデックスの値で言うと101ドル動いただけで元金は2倍になるかあるいはゼロになる計算。(この計算、合ってます?)

でもそういう高レバレッジを使うトレーダーは世界にごっそりいるのね。

なぜか?

それは彼らがバカなのではなくて、彼らが狙う利益は極端なことを言うと1ドル幅とかそんなもんなのね。だから100ドル予想の逆に動いたら全てを失うけれど、1ドルの動きの中でトレードをしている。

これは「15秒足」です。15秒で一つの足が作られる。きっと多くの人はこんな「どんどん移り変わる動き」を見たこともないのが普通でしょう。でもデイトレイダー、スキャルバーでは普通なのね。

1単位は「$50 x S&P 500 Index」だとすれば、1ドル幅を勝てば50ドルの利益。損しても50ドル。こういうトレードを500ドルから始められる世界。

でも「突然、大きく動くこともある」わけで、それはそれぞれそういう想定をして、その危険から逃れることを考えているわけです。当然、ストップロス(損切りする値)を入れるのは「絶対のお約束」で、それでも一方通行で大きく動くとその値で約定しないことも考慮して、「多めに口座にお金をいれる」のも常識で、500ドルで1単位取引できるとしても3000ドルぐらいは入れておくのは当たり前。

でもそれをしない「アホ」もいるから、まともな証券会社は1単位の売買に必要な証拠金は1万ドルとかに設定する。

この考え方は株でも同じで、レバレッジの倍率が3倍(日本株の信用取引)だろうが100倍だろうが全く同じ。

でも世の中にはおかしな人もいて、

◯ 口座の資金全てにレバレッジを掛けてトレードする

◯ 損切りポイントを決めずにトレードする

◯ 損失が出ても「そのうち利益が出るかもしれない」と放置する

わけです。

もしそんなことをして、値動きは大きくなる普通の日足で見て、「上がるかな~、下がるかな~」なんてやっていたら「大変なことになる」のは当たり前なのね。

FX、USD/JPYだって、数日の間に「何円も動く」ことがあるわけで、高レバレッジを掛けていたらすぐに元金なんかすっ飛んじゃうのは当たり前じゃないですか。

こういう経験をした「ド素人」は「信用取引は駄目、高レバレッジを掛けるのも駄目」というわけです。

なおかつ、青汁王子はとんでもない人で、「証拠金」は【現金ではなくて株券】で入れていたわけです。これって現金なら価値は変わらないけれど、下落相場になったら「証拠金として入れた株の価値も下がる」わけで、一気にお金が減っていくのも当たり前。

なおかつ青汁王子は「流通の少ない株式」に多額の資金を注ぎ込んでいたそう。だから売ろうと思っても「出来高が少ないから売るに売れない」という事がおきた。

こういう「やってはいけないことを何重にも重ねて大失敗した」のは、私は当然だろうと思うし、「大きく下落したらそうなることはどんなアホでも想像できるはず」じゃない?

でも彼は「その想定を全くしていなかった」ということ。【儲けること】しか頭になかった欲望の塊だということ。

もし彼が500万円の金融資産しかなくて、信用取引でそれ以上の額の株式を買い、暴落して「マイナスになりました」なんてことだったら【皆に笑われてバカにされる】のは間違いがない。でも青汁王子という人気者で、何十億というレベルだとバカにされない。

正直なところ、私は青汁王子ほどメチャクチャな株の売買をした人の例を私の50年の経験の中で聞いたこともないんですよ。考えられない。つまり、彼はどれほど「自分の欲望が強く」「それを抑えられなかったのか」がよく分かる【最悪の例】と言ってよいはず。

そういう人がユーチューブでは有名でファンも多く影響力を持っていて、「信用取引はやめるべきです」と皆に忠告する。

ま、それは彼の勝手ですが、彼みたいなド素人で欲望丸出しで失敗した人の忠告を、「このブログの読者」は真に受けて欲しくないんですよ。

信用取引をしないと「空売りもできない」し、FXでも先物でも「効率よく稼ぐにはやっぱりレバレッジは必要」で、レバレッジを掛けない「1対1」でトレードをしたら、FXで10万円の利益を出すのに「1億円は用意しないとならない」のね。(デイトレの場合)

これは上に書いたS&P500 E-miniも同じで、50ドルの利益を出すのに28万ドル用意しないとならない。

でも「売買タイミングもわからない」「損切りもできない」ような、青汁王子みたいなド素人だったら【信用取引、レバレッジも駄目】なのは私も理解できるし賛同します。

世の中の大半の人達は「そんな状態でもトレードに参戦する」という世界ですから、青汁王子の忠告は良いとは思うものの、このブログの読者には「こんな幼稚園レベルの話をまともに聞いて欲しくない」のね。

まず私の考え方を書いておきます。前に書いたことでもありますが、

◯ レバレッジは好きに掛ければよい。でも大きな損失が出ることは想定して「口座には少ない資金を入れておく」にしても【自分がすぐに動かせる金融資産以上の額の売買をしてはならない】。これによってどれほどの大ボケをしても「(青汁王子のように)資産がマイナスになる」「追証=マージンコールが来て慌てる」ことは起きない。だから「レバレッジそのものは関係ない」と言っても良いのね。「資金効率を良くする手段」でしかない。

◯ 自分がトレードする対象、時間軸を決めて、その場合の「最大ボラリティリー」を調べ、万が一のことが起きても「大きな損失がでないように」投資額、レバレッジ、「ポジションを持つ時間」を決める。

◯ (あえて書く必要もないですが)「損切りポイントはあらかじめ決めておいて、必ずそれを守る」「トレンドを最優先し、トレンドの逆のポジションは取らない」「想定通りに動かない場合は、即刻撤退する」。(逆張りは非常に難しい手法で素人がやるべきではない)

これは、私はトレーダーの【常識】だと思っています。でもこの全てに反したのが青汁王子で、「失敗して当たり前」だと思うし、【反面教師】としては一番ですから、青汁王子が何をしたのか、何が起きたのかを知ることは良いと思っています。

私が上に書いたことなんて、「幼稚園レベル」の話なんですよ。

でもそれさえも全く知らない、できない人が何十億というお金を動かすのだから、この世界は面白い。

でもね、私はまだ青汁王子にある疑惑を持ち続けています。この話も「青汁劇場」の一つで、次の「復活しました。皆さん、応援ありがとう~~」というストーリーはすでに用意されているのではないかと思っています。

その理由は、青汁王子はあちこちで「何が起きたのか」を話していますが、話の内容に「自分のことなのにあやふやな記憶を持っている」「話すたびに内容が微妙に変わる」、そしてこの話を「何度も何度も自分のユーチューブ番組や友人のユーチューブで話し続ける」のね。「私は経営者としてあるまじきことをした」と自分を卑下することを続ける。

そしてですね、彼は信用取引で使った倍率は「1.5倍」だと上の動画でも言っている。

1.5倍というのはレバレッジとしては「レバレッジが無いのも同じレベル」だと私は思うし、それでも彼は「追証(マージンコール)が来た」という。

彼が持っていた株は「そこまで大暴落したのか?」と思う。

ちょっと計算してみてください。1.5倍のレバレッジだったら3割暴落しても「追証なんてこないはず」ですから。証拠金は現金ではなくて「同じ株の現物」だったそうで、暴落とともに「証拠金の価値も下がる」にしても3倍までの余裕があるわけです。

そして底値で叩き売ったにしても「資産がマイナスになる」ことはないはず。

それとも彼の株は3分の1以下にまで下がってしまったのか。それは私にはわからないけれど、そうだとしても「彼は有り金を全て注ぎ込み、なおかつ信用取引でそれ以上の株を買い、下落が始まってもそれを放置し、大暴落が来るまで何もしなかった」ということ。

これをギャンブルという。

そしてそのギャンブラーは「信用取引をすべきではない」と自分のユーチューブチャンネル、友人のユーチューブチャンネル、そして対談のなかで「信用取引はすべきではない」と何百万人の視聴者に訴え続けている。

ここの問題点は「彼の失敗の原因は信用取引をしたから」みたいになっていること。

でも誰も「王子はとんでもないギャンブルをしましたね。下がりだしてからなんの手当もせずに放置したんですね」と指摘する人はいない

でもやっぱり良いことなのかもしれない。

世の中には今回の下げで大損したという人は多いし、「俺も儲けるぞ~」と浮足立っている人達には「重要な警鐘となった」のは間違いないと思う。そして彼は抜け目がないからそれを意識していて、ますますインフルエンサーとしての「地位を確かなものにする」のを狙っていると思う。

彼は「私は経営者だから」という、なんだか自画自賛に聞こえる言葉を「常に言う」けれど、こんな馬鹿げたギャンブルをするし、「どのくらい下げたらどうなるか」の試算もせずにやっていたのは間違いがない。

私は青汁王子は「ある方面」に関しては半端じゃない才能があると思って見ているし、参考になることも多い。

でも彼の本職は「ユーチューバー」なんだと思う今日、この頃。

時代の寵児なんでしょうね~~~。

彼は3億ちょっとの資金ショートになっているようで、どうしても短期間にそのお金を集めないとならない。

そこで彼が始めたのは「コンサルタント業」で、1ヶ月250万円。年間3000万。それを10社集めれば良いと。公募しています。

でもここでも私がおかしいと思ったのは、3億集まったにしても「それは課税対象」になるわけで、「株での損失との相殺はできないはず(個人は分離課税)」なのね。だから下手をすれば6億近いお金を稼がないとならないはずで、コンサルタント業で3億集めたにしても、次に「納税のために税金分で(税引後で)1億5000万、税込みで3億は別途稼ぐ必要が出てくる(所得税45%+住民税10%)」はず。彼の株式の損失は「個人」(分離課税)であって、「法人ではない」(法人は相殺可能)のは自ら言っているわけだから。

でも「経営者の王子」は税金のことには一切触れていない。

普通、末端の個人事業主でも損益計算のシミュレーションはするし、税金のことも考えるでしょう。

でもそれを全くしなかった人が何百万人に対して助言をしている。この影響の大きさは半端じゃないと思う。

助言をするなら、「信用取引」というシステムのせいにするのじゃなくて、もっと大事なことを考えもしなかった、シミュレーションさえしなかった。「儲けることばかり考えていた」ところに関して助言するべきだと私は思う。

その方がどれほど世の中のためになるか・・・・・。

 

 

 

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