本当に世界はどうなっちゃうんだろうか

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私はトランプ政権には大いに期待していますが、やっぱりあのトランプの強引さは「怖い」と思っています。

それはイーロン・マスクも同じで、どうなちゃうのだろうか。

ただ「そこまでアメリカは経済的に追い詰められている」と私は思っていて、今まで通り、あるいはノンビリと「少しずつ変革しましょうね~~」なんて言ってる余裕はないと思うんですよ。

彼らを見ていると思い出すのは「日産にゴーンが来た時」のこと。

ゴーンがやったことも信じられないぐらいのスピードで無駄を切って行ってあっという間に日産を再建したわけですが、当時、「やるべきことはわかっていた」でも「そんなことを出来る経営者はいなかった」、「ゴーンと同じことを日本人がやったら間違いなく殺されるだろう」なんて話を聞きました。

日産は本当に当時「瀬戸際」まで行っていて、ルノーが助け舟を出さなければ「倒産は確実」だったんですよね。でもギリギリで助かった。本当に秒読みが始まるところで助かった。でも来たのはゴーンで嘘だろ?みたいな改革を強引に進めた。でも「しょうがないね」と皆が納得したんでしょう。

またかなり前ですが、イーロン・マスクと一緒に仕事をした経験がある日本人が「テスラとはどういう会社か。イーロン・マスクのやり方」の解説をしていた動画をみたのですが、その時もイーロン・マスクとゴーンのイメージが重なったんですよ。とにかくスピード重視でどんどん変化させていくし、無駄を切り捨てるのも早く、着いてこれないスタッフは容赦なく切り捨てる。それがテスラやスペースXの躍進の元となっていると。実際にスペースXの進むスピードも彼らがやり遂げた事って私は「異常だ」と思ってるくらいで、でもあのスピード感がないと駄目なんだろうとも思う。

だからイーロン・マスクをトランプ政権の中に入れたのだろうけれど、イーロンは選ばれた大統領でもなければ、政府も国民もイーロンの指示通りに動く義務もない。まさに「日産のゴーンが単なる社外コンサルタントだったらどうなったか」みたいになことになるんでしょう。

でもまイーロンがやり方を変えるとは思えないし、でもそれはトランプも同じで、決して異常者ではないと思うし、「進むべき道」をこんがらがった糸を解くように進んでいくのだろうと期待しています。

でもウクライナ戦争、ロシアとの付き合い方にはやっぱり違和感が満載。

考え方としては「ウクライナ戦争はヨーロッパの問題」というのはよく分かるし、ウクライナやヨーロッパの言い分を聞いても「アメリカが援助するのは当たり前」という前提で話しているように私には聞こえます。過去にどんな約束があってウクライナが核を捨てたにしろ、「その約束はもう守れない」と言われればそれまでのことで、過去に「不可侵条約、中立条約」があろうと攻め込むことは起きたし(日本もソ連にやられた)、国土を取られればそれが国際法に違反していたとしても「返さないよ」と言われればどうにもならない。

「世界は無法地帯」といえばその通りで、だから「国連」もあるわけだけれど、オールマイティではないのは当たり前で、「無いよりかはあったほうが良い程度」でしかないと思っています。

アメリカは強く、そのアメリカに世界は依存して来たけれど、まさに「いつまでもあると思うな親と金」みたいなもので、そしてアメリカは決して親ではないわけで、「子どもを助けるのが当たり前」みたいな論法は通用しない。そして実際にアメリカは今までも「無理難題を世界に押し付けてきた」わけで、それが嫌なら「自国だけで頑張るしか無い」はずなのね。日本も同じで、私もアメリカの押しつけを見てきたしその影響を受けてきたけれど「アメリカの馬鹿野郎」と思ったところで、日本が自立できないのだから言うことを聞くしか無いのが歴史であり現実。

でも「世界はウクライナを助けるべき。特にアメリカがそうするべき」という論調がはびこっているのには私も違和感を感じるんですよ。「弱者を助けるのは当たり前だろう」「プーチンの好きにやらせたらアメリカも困るんでないの?」という【弱者の脅し】にも聞こえるんですよ。「子どもが親に、子どもを親が助けるのは当たり前だろという」みたいな。

前にウクライナ情勢を知るのにはこのユーチューブ番組が一番だとブログで紹介したウクライナ人ジャーナリストの主張もその傾向が最近強くて、「何か違うんでないかい?」と思うことが多い。

YouTube

ボグダン・パルホメンコ Bogdan Parkhomenko ー 実業家、ジャーナリスト、アナリスト、クリエーター B…

でも「絶対に負けるわけにはいかないウクライナ」にしてみれば藁をも掴みたい気持ちはわかるのだけれど、「援助をしないトランプに文句を言うべきではない」と私は思うのね。レアアースや他の資源をアメリカが欲しがることに文句も言うわけだけれど、私にしてみれば「売るものがあるのは素晴らしいこと」だと思うし、売れば良いとも思う。そしてそれをたとえ安値で奪われるように買われようと、それでも金がないのなら売るしか無いのが現実で、そこまでやる必要はないと思うなら、ディールを断れば良いと思う。当然、「援助も諦める」しかない。

またトランプはビジネスマンで「ディールをするのが仕事」なわけで、彼の一言一言に一喜一憂したり、揚げ足を取っても無駄で、それは「ディールに負けることを意味する」と思うのね。そしてトランプは「本心を見せない」のはわかりきっているし、もしかしたら「本心も決まっていない」と考えるべきで、「過去に言ったことも忘れたふりをする」し、そこを突いても無駄で、でも「自分は弱い立場だから何でも言うことを聞く」のは全面降伏でしかないし、それはトランプにバカにされる対象でしか無いはず。当然、自分の主張を押し通すだけというのも「ディールを否定したことになる」と私は思うし、今回のゼレンスキーとトランプの対談も、私はゼレンスキーは「交渉下手」だと思った。

ヨーロッパだってトランプの強気の姿勢があるからこそ「ウクライナはヨーロッパの問題として団結して対処しよう」という方向に動き出したじゃないですか。ああやって脅したりすかしたりおだてたりして相手より優位に立つのがトランプ流。

トランプがゼレンスキーに強硬姿勢を取ったのも「最初の会談」としては当たり前だと思うし、第一回目で良い結果が出て握手なんてのはビジネスの世界でも有りえないじゃないですか。でも政治の世界は、まず担当部署同士で何度も会合を持ち、ある程度の結論が出たところで「トップ会談で発表」みたいなことが多く、でもトランプはそういうやり方をしないのを無視するべきではないと思う。

私としては「第一ラウンド」はこんなもんだろうと思っていて、世の中では「決裂!」なんて言っていますが、まだまだ始まったばかりでこれからが楽しみです。

しかし世界は非情で、チベットもウイグルも、そして香港さえも世界は救わなかったし、それどころか歴史を見れば「侵略の歴史」で潰された国家、政権、文明の数も枚挙にいとまがない。それは「過去のことだろう」と切り捨てるのは簡単だけれど、私は【本質は変わらない】と思うんですよ。

「弱者は強者の温情にすがるしか無い」のが世界の道理で、それが嫌だから皆、頑張っているはず。

ウクライナ人の気質も大いに関係していると私は思っていて、彼らも「戦う民族」と呼ぶのが正しいと彼らの歴史を見ても思うわけで、だからこそ「行くべきところまで行ってしまう」ような気もしています。つまり、かつて太平洋戦争で日本に原爆が落とされた時、それでも「一億玉砕。本土決戦すべし」という強気の指導者たちも多かったわけで、それと同じような状況の様な気もしています。

でもウクライナ人達の「祖国愛」は素晴らしいと私は思っていて、毎日の細かい戦況もチェックしていますが、不思議なのは「激しい戦闘下にある地域」でもそこから離れない住民が結構いるのね。「ここは私が生まれ育った土地だから」という。当然、兵士たちの士気は高く(脱走兵も非常に多いにしても)、そういう意味ではロシア兵とは大きく違うと感じるし、最近はウクライナ側は新兵器も開発してそれを使い出したし、逆にロシア側が押され気味になってきているのもわかる。ウクライナの新兵器による「遠距離の爆撃」がかなり効いていて、ロシアの重要施設はどんどん破壊されるようになってきている。ロシアは兵站にも問題が出てきて、戦闘用車両も十分ではなくて、移動にゴルフカート、オートバイ、自転車まで使いだし、輸送にはなんとロバまで使っていて近代戦争とは思えないところまでやられている。

それをプーチンがどこまで理解しているかわからないものの(現場の情報が上がっていないとも言われている)、やっぱり「限定的な核の使用」の危険はまだあるわけで、ロシアは侮れない。

そして「ウクライナを応援する立場からトランプを見る」と気が狂っているように見えるけれど、トランプがロシアに寄り添ったように見えるのも、「トランプの作戦、ディール手法」と考える必要があると思うんですよ。それをウクライナ側から見れば不安そのものだけれど、トランプの北朝鮮の金お坊ちゃまや習近平がアメリカに行ったときのトランプを見ていると、「仲良くしているように見せて全く違うことをする」のは私達も見てきたじゃないですか。

これからの世界を考えた場合、アメリカはロシアと友好関係を結びたいのは間違いがないとは思うものの、でも「プーチンが喜ぶようにするとは思えない」のね。トランプは「脅すこと」「褒めること」も両方やるのは毎度のことで、今、一番大事なのはどうやってプーチンをコントロールするかということだとした場合、トランプがプーチンに対して「最初から強硬姿勢を取るとは思えない」のね。そんな単純なことをトランプはやらない。やったことがないんじゃないですかね。

でもトランプの本心は見えない。でもトランプは「ロシアを活かさず殺さず、アメリカ側に付けたい」のは間違いがないと思う。でも当然、それをプーチンはわかっているはずで、交渉が難しいのはウクライナじゃなくてロシアでしょう。

トランプはMAGAの信奉者でアメリカのことしか考えていないと多くの人は言うけれど、2016年からトランプを見てきた私としては、そういう男じゃないと感じるんですよ。前大統領時代のトランプも歴代の大統領より「他国に対しても気を使う、思いやりがある」のを私は感じてきたし、バイデンやオバマに比べたら遥かに「人間らしさ」「誠意」も感じた。特に私はオバマは酷かったと思っていて、「口だけオバマ」なのは彼の言動を見て感じていたこと。オバマが広島に来て原爆慰霊碑に献花しスピーチをした時に、多くの日本人が大喜びした時も、私は違和感を感じていました。彼は「核なき世界」を説いただけでノーベル平和賞を受賞し、彼が在任中に核軍縮は全くなされなかったし、軍事介入もして他国の国民を殺してきたことを言う人は少ない。

でもトランプに対する期待は大間違いなのかもしれない。特に「ガザの将来」を表したAIで作った動画は酷くて本当にあんなことを考えているなんて信じられないのね。ガザからパレスチナ人を追い出してリゾートを作るなんて冗談だろうと思ったけれど、こんな動画をトランプは作った。100歩譲って「新たな近代的な都市を作る」ならまだしも、お金をばらまくイーロンや金色のトランプの銅像って悪趣味どころじゃない。

またトランプが日本に対して何を言い出すのか。「人間関係が出来ている」場合はそれなりの言い方をするとは思いますが、そうではない場合、「東アジアの安定は日本の責任。わかってるよな?」ぐらいのことは言うんじゃないか。「無理なら軍事費を上げるなりなんなりそれを考えるのは日本の仕事」だと。「アメリカに何かあっても日本は見ているだけ。でも日本に何かあったらアメリカが助けるということに【感謝をしているのか?】」ぐらいのこともいうかもしれない。「尖閣が攻められたらアメリカは助けてくれるのかの確認ばかりするけれど、そもそもそれは日本の仕事なのはわかっているのか」と。

日本がどうあるべきか、どうするべきかが問われる時は遠くはないと思うのですがどうなりますかね。いつものように「お金をアメリカに支払う」ことで回避するのかどうか。

日米安保条約も「日本が攻められたら自動的にアメリカが参戦する」ようになっていないのはご存知ですよね。でもNATOはそうなっている。またアメリカが攻められても日本が助けるようにはなっていない。

また石破さんが言っていた「地位協定」もこのままではうまくないと思う。

それでも私はトランプに世界を任せたいと思っています。そしてイーロン・マスク、また意外にヴァンス副大統領が隠れた重要人物の様な気もしています。

日本も「普通の国」になる決断をしないとならない時が来たほうが良いと私は思う。

どうなりますか。

---(追記)---

私はこの朝香豊氏の見方が的を得ていると思う。

  

 

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