(このエントリーを書いたのは4月1日の11:00頃ですので、内容が正確でないこともあります)
アメリカも日本も株式市場が下がりっぱなしですが、これからどうなるのか、どうするべきなのか。
ナスダックの日足。
私の場合は「株式やETFの長期投資はしていない」から全く影響もなければ気持ちが落ち込むこともありません。そして本業のデイトレでは株式インデックスの先物を売買しますが、上がろうが下がろうが関係なく「波に乗って小幅の利益を狙うだけ」のこと。
でも世界の情勢を知らないでよいわけもなく、大きな流れは把握したいし、各国の状況や経済指標を見ながら、世の中の投資家達の動向は常に見ています。
私自身の考え方や、私が良いと思ってこのブログで紹介しているプロの考え方としては、「今の時点で買いポジションを持っている方がおかしい」というのは何度も書いていますが、もし「投資家とトレーダー」という分け方をするとすれば、それはトレーダーの見方、考え方でしかない。
では投資家は?と言えば、投資の神様と言われるウォーレン・バフェットは「とっくのとぉに持ち株の多くを売り、利確をして、次の買い場が来るのを待っている状態」なのもこのブログに何度も書きました。
でも多くの投資家は「買ったら売らずに持ち続ける」という基本を持っているようで、「利確しました」「逃げました」という人も少ない様子。というか、私が見ているユーチューブ動画でもそういう投資家もインフルエンサーもいない。
私はそんなやりかたで資産を作るのは難しいと考えているのはいつも、そして何度も書いていますが、多くの人たちは「我慢が大切」「短期的な動きに惑わされるな」と言う。つまり「投資とは持ち続けること」という【信念】を持っているのね。私にしてみれば「変な宗教を信じている」としか思えませんが。
その理由は、「投資とはそういうものである」というあまりにも多くのプロパガンダに乗せられているのと同時に、そういう人達が言う「儲けている人達を見てみろ、持ち続けるのが正解だ」という理屈が根底にある。
それはこの20年を見たらその通りで、30代、40代にしてみれば、20年以上昔のことなんてのは遠い遠い昔で「リーマンショック」はもちろんのこと、「ITバブルの崩壊」も経験したことがない。当然、「恐怖」と言っても良い「日本のバブルの崩壊」も体験していない。だから「暴落する恐ろしさを実体験としてわからない」のだろうと思う。それどころか「リーマンショック後、あるいは安倍政権誕生後」に投資を始めた人は「ほぼ全員、大きな利益を出している」のだから、その期間だけを切り出せば「持ち続けるのが大正解」と思うのだと思う。
そしてそれ以上古いことは、まるで大正時代、明治時代の話みたいに「実感がわかない」のかもね。
でも現実はこれ。日本の日経225はたった45年の間にこれだけの変化があった。長い下げトレンドの中で「高値から5分の1にまで下がった」のを忘れるべきじゃない。そしてそれは「アメリカの株式」も同じで、2000年のITバブルが弾けた後、元値に戻るのに17年の歳月が掛かった。
年寄りは「バブルの凄さ」も「その後の何十年にもわたる悲劇」を経験しているわけで、それは私もそうだけれど、【長い年月のうちには何が起きるかわからない】という前提で考えることが多い。これはアメリカのITバブルの崩壊も同じ。
もちろんそれらを実体験していない若い人たちも「過去チャートは見る」んでしょう。
経験者は「あの時の恐怖は半端じゃなかった」と思うし、「多くの人が大損して市場から退場した」のも知っているけれど、実体験もなくチャートだけ見ていると、【安くなったら買えばよいのだ】って思うのだろうと思う。それどころか「大きく下げたら買い向かうチャンス」だと考えるのかもしれない。
ところが株式市場が崩壊する時って、実業の方も大変なことになっていて、サラリーマンも「俺の会社は大丈夫か?」と考えるし、首切りも起きれば給料カットも起きる。巷では倒産も増えて「市場にお金が回らない」のね。だからそんな時に「安くなった株を買えば良い」なんてのはお金持ちの雲上人ぐらいなもんで、普通は「売りたくないのに売って現金化する必要がある」ようになる。皆が「買えるのなら買いたい」と思っても「買う余裕なんかない」環境になるのが普通。
リーマンショックの時には「私の資産は日本円建てで4分の1になった」わけですが、そんな時に「株を買おう」なんて思うと思います?
だからやっぱり「実体験」は重要で、過去チャートを見ながら、「こういうところで買えば儲かるじゃん」なんてのはただの理屈でしかない。
なんで今日、このことを書こうかと思ったかと言うと、このブログで「このユーチューブチャンネルは非常に良いから見たほうがよいと思う」と紹介している「そのチャンネルの主」も上に書いたような考え方でいるのがわかったから。
これって非常に危ない考え方で、「小さな津波しか来ない」のなら良いけれど、「長い年月の中には大津波も来る」というのを無視しているのね。これは非常に危険な考え方で、実はデイトレも同じなんですよ。「小さな波の連続」では利益が出るけれど、「時々、大負けする」事が多い有名なFXトレーダーの話をしたことがありますが、それと全く同じなのね。
なぜ時々「大負け」するのか。
その理由は簡単で、「トレンドを無視するから」なのね。特に逆張りが好きなトレーダーは、「大きなトレンドで大負けする」ことがある。だから私の場合は「順張り」しかしないし、「大きなトレンドこそが大きな利益を出すチャンス」と見るわけです。そしてそれは「上げも下げも同じ」で、どちらかの方向でないと利益が出ないなんて片足だけで歩くようなことはしない。ボクシングを片手だけでしようとは思わない。
これは「長期投資でも同じ」なのがわかりますよね。
「安いところは買っておけ」というのは【逆張り】なわけです。そしてそれを繰り返していると「利益は伸びる」という考え方。ところが現実はそんな甘くなくて「安いところ」というけれど、相場が下がりだした時に「どこまで下がるか、どこが安値か」というのは誰にもわからないわけです。そして「小さな下げ、大きな下げ」というのは【後になってわかることでしかない】のね。だから「いつもの小さな下げだろう」と思って「安いところを買う」と、「買ったら下げた、また買ったら下げた」と傷口がどんどん大きくなって、最後は我慢できなくて「投げ売りをする」というパターンが多い。そしてそれは「誰しも経験すること」でもあるのね。でも面白いのは「一度経験したのに何度も繰り返す」ってこと。
だから「逆張りは難しい」「トレンドに乗るべき」というのがこの世界では「王道」とされる。
これは長期投資でも全く同じなのがわかりますかね。ただ長期投資の場合は「そういう危険なことは頻繁には起こらない」のは確かで、世界大恐慌でもITバブルの崩壊もリーマンショックもコロナの世界的蔓延も「2,3年に一度来るわけじゃない」。だから値動きを「近視眼的に見る」と【安いところは買っておけ】となる。
でもそういう考え方で10年、20年、30年と続けていると「いつかとんでもない下げに遭遇する」のは歴史が証明している。
つまり、その考え方だと、「チョロチョロ勝って、ドカンと大損する」事が起きて、その時に【株式投資(ETFも同じ)は怖い】というのを実体験する。今、60代、70代の人達で「新NISAに消極的な人が多い」のはそれが理由で、「過去にかなり痛い目にあった経験がある」からでしょう。でもかつてそんな経験もなかった年寄りは「今からでも大丈夫かな?」なんてとんでもなく危険な賭けに出てしまう。それでもうすでに退職金を含めた資産が大きく減ってしまったなんて話がニュースにも頻繁に出てくるじゃないですか。大きな暴落も起きていないのにそんな人が大勢出てくるのがこの世界。
去年、2024年の8月の日経225の暴落も似たようなもので、7月には下がりだしたけれど、その時点で「危ないぞ」と思った人は決して多くはないはず。でもボーッとしていたら8月に過去最大級の「下げ」が来て、市場参加者は大騒ぎになった。
でもこの時の動きは「悪い経験をする」ことになるのね。それはあの大きな下げでも「一時的な下げ」で、結果的には「目をつぶって我慢をした人は助かった」という結果。ここで多くの人は「慌てて売ってはいけない。じっと我慢をするべき」だと学んだということ。
ま、そもそも「日本のバブル」にしてもある意味、似たようなものかもしれなくて「34年間我慢していれば元値に戻った」し、アメリカの「ITバブルの崩壊」も同じで、「17年待っていれば元値に戻った」のですから。
でもそれらの下げって恐ろしくて、「80%も下がった」わけで、そんな状態で何年でも10年でも20年でも待てる人がいるとは私には思えないし、私はそんなのは「投資でもなんでもない」と思うんですよ。投資なんかせずに「銀行の定期に入れておいたほうがよっぽど良かった」という結果だし、「元金が5分の1になる恐怖も味合う必要がなかった」のですから。
でもま、「そんなことはしょっちゅう起きるわけではない」のは間違いがないし、「それが起きないことを祈りつつ、長期保持をしよう」と考えるのは勝手。
でも「投資とかトレード」を真剣にやるつもりなら、そういう「運を天に任せる」のが良いこととは思えず。「老後のために」と投資を始める人が多いのに、60歳を迎えた頃に「大きな下げが来て、元値の半値にまで下がった」なんてことになったらどうなるのか、そんな想像はしても良いんじゃないですかね。
自動車の運転も同じで、「大きな事故に遭遇したこともないから」と言って、好き勝手な運転をする人はいない。やっぱりルールは守るじゃないですか。
では投資のルールとは、これも自動車の運転と同じで、「危険を察したらそこでスピードを落とす、あるいは止まる」ということでしかない。
また「危険は続く」あるいは「道路の復旧に時間がかかる」と思えば、引き返したり、違うルートを探すじゃないですか。そしてそれは株式長期投資でも数分間のデイトレも同じで、「止まらずにアクセルを踏みっぱなし」みたいなことはしない。「とりあえず止まる」ことが重要で、場合によっては「待たずに引き返す」。つまり「ショート(空売り)」なり「繋ぎ売り」をする。
私はそれは投資だろうが車の運転だろうが、どんな仕事でも人間付き合いも同じだと思うんですよ。
でもなぜか、株式の長期投資の場合だけは「アクセルを踏み続けろ。止まるな」という。
私は、これは「多くの人がそうすることで利益を得る人たちのプロパガンダ」だと思っています。
そういう生き方をするのも勝手ですが、正直なところ、今回、私がいつも「参考になるから」と紹介しているユーチューブチャンネルの主もそういう考え方なのがわかって、ガッカリしています。
結局、彼も「評論家」であって、「投資のプロではない」と思いました。でも彼の「経済指標を元にした世界の読み方」は逸脱していると思う。でも彼はその分析がうまいだけで「売買技術は持っていない」のが今回はっきりわかりました。
「下げても売るな」なんてのは【過去から何も学んでいない】と私は思ったし、「投資家相手の情報発信をしている」のに、最近は「副業を始めろ」としつこく勧める。その理由は「下げた時に買い増しする余裕を持つため」ですと。ではウン千万はもちろんのこと億単位の投資をしている人も多い中、そんな人はどんな副業をすればよいのかには言及しない。本来、投資家は投資で利益を狙うのに、副業をしろっておかしくないですかね。もしも「大損したら死ぬ気で働け」とでもいうのでしょうか。
どんな状況でも「利益を出す」「損失を減らす」ことを優先すべきなのに、「買ったまま持ち続けて副業をしろ」ってあまりにも発想がド素人の発想だと私は思う。
私としては「どこまで下げ続くか」は誰にもわからないことだし、「そういう局面でも含み損を抑え、出来ることなら資産を増やす方法」を模索するのが「投資家」だと思うわけです。
それは出来ないという前提であるならば、自分の大事な虎の子を危険にさらすなり、老後の夢は絵に描いた餅になることを受け入れるしかない。
それを昔から「ギャンブル」と呼ぶ。
私が考える「この世界で生き延びる方法はこれしかない」と思う方法があります。それは何度も何度も何年にもわたってこのブログに書き続けていますが、あるユーチューブ番組の主が私とほど同じ考え方、手法を使っているので、彼のユーチューブを見るのが一番わかりやすいはず。そのユーチューブ番組もいつも「重要」と紹介しています。
今現在、トランプの政策がどんな結果をもたらすか不透明だし、各国の要人でさえも「リセッションは来る」「スタグフレーションになる」と言及を始めているし、ウクライナ戦争も「ヨーロッパ勢が積極的に関与する」なんて動きが見えるし、イスラエルにしても問題山積み。経済的に追い詰められている中国がこれから世界にどんな影響を与えるのかもわからない。
私には「不透明な世界」としか言いようがありません。なおかつ「アメリカ政府の負債と支払利息はとんでもない額になっている」のは間違いがなくて、今までのような「ばら撒きを続けるのは不可能」。だからこそトランプが出てきて「大掃除」をしているわけで、株価はそれの犠牲になる可能性も考えるべきだと思っています。でも「株価を維持する」のはどんな政権でも「絶対必要条件」で、暴落が起きてそれを放置したら政権維持は出来ない。さてさてトランプは何を優先するのでしょうか。私には全くわからないし、想像さえ出来ません。
では私達はどうするべきか。それは「相場のことは相場に聞け」という格言通りで、どこの誰が何を言おうと、経済がどう動こうと、戦争が拡大しようが縮小しようが、経済指標がどう変化しようが、「それらのすべてを含めて【値は動く】」のだから「注目すべきは値動きのみ」という考え方を私は持っています。ここでどんな予想をしようが無駄で、「値は勝手に動いていく」だけだと認識する必要があると思っています。
でも今の株式市場の下げも、世界情勢も、トランプの政策も「思ったほど酷くはない」かもしれず、また株式市場の値は戻り上がり続けるかもしれない。でもそんなことは誰にもわからない。
地震が起きて「津波が来るぞ」と騒ぎになった時、私なら逃げる。もし結果的に「大きな津波が来なくてよかった」となればそれはそれで喜ぶべきことで、「逃げて損した」「これからは逃げないようにしよう」という「株式投資は持ち続ければ良い」というような人たちの言動に耳を傾けるべきではないと思っています。
下に紹介する石原順氏の考え方と売買手法を学べば、そしてその上に自分にあったものを構築するのがベストだと私は思っていて、多くの人は「これからどう動くのか、上がるのか下がるのか」と気になるのはわかるけれど、そしてそれを喋る専門家、プロ、インフルエンサーは多いけれど、【彼らは将来を当てるのが好きなだけ】と思うべきで、カジノや競馬競輪で「どれに賭けるべきか延々悩むのと同じ」だと思う。でも投資とはギャンブルと違って「将来を当てるのが目的ではない」のであって、将来がわからずとも、値が上がろうが下がろうが利益は出せるのね。
私は日本人投資家の全てがこの石原順氏の考え方、売買手法を手に入れたら面白いことになると夢見ています。でも今は「ほとんどの投資家、トレーダーはギャンブルに近いことをしているだけ」に思えてなりません。いつか大失敗した時に「ああすればよかったのか」なんて気がついても遅いのね。でもそういう経験を積みかせねないと、この石原順氏の良さはわからないのも間違いないかもしれない。
下げ相場になろうと、大暴落しようと「ニコニコ笑う投資家、トレーダーは存在する」わけで、是非ともその線を狙ってほしいと思う。
相場の基本は実は簡単で、「上がれば買い」「下げれば売り」でしかない。どこの誰がなんと言おうと、自分がどう将来を読もうと、【眼の前の値動きだけが真実】なのね。だからその「値動きに着いていくだけ」。そうすれば、もし「大暴落が来ても怖くない」どころか、そこから利益さえ生むことも可能だということ。
「下げたら買い」ではなくて「下げだしたら売り」で、また「上がりだしたら買う」だけのこと。でももし、下げ相場で「どこまで下がるかわかる」ならそこで買えば良い。でも私はトータル50年の経験の中で「ここら辺で止まる」という予想は「一度も当たったことはない」です。そんなことを何度も何度も、20年も繰り返して(笑)、それでわかったことは「値動きに忠実であれ」というたった一つのことでした。
これは今のナスダックの動きですが、こういう動きの時に「おいおい、どこまで下がるんだよ。いつ上昇に転じるんだよ」と買いポジションをそのままで悩むのは愚の骨頂で、「もっと下がれ~~~~」と【今の動きと共にある】ことが重要だと考えます。先物でもCFDでも「ショート」は簡単だし、ETFだとしても「値下がると利益が出るインバース型ETF」もあるわけで、そもそも「下げたら必ず損をする」という【偏りのある投資方法】から抜けることが重要かと。FXが良い例じゃないですか。USD/JPYを「買うだけ」なんて人はきっと世界中探しても一人もいないかもしれない。
下のチャートを今一度、見てください。これは日経225の月足。
誰が何を予想しようが、なんと言おうが、「値は勝手に動く」。この事実が理解できれば「上げたら買う、下げたら売る」しかないのがわかるはず。「利益を出すには値が上がるときだけ」と信じている人は何十年も泣かず飛ばずだった時期があるわけで、それどころか「損に損を重ねることになった」のもわかるはず。そしていい加減、それに飽きると、次に「下げトレンドでも利益を出す方法を考える」ようになるのね。そうやって「投資家、トレーダーも育っていく」のかもしれない。
また非常に重要なことがもう一つあって、「上げたら買う、下げたら売る」にしても【今の方向性、動きがわからない】時も多いのね。そういう時には【何もせずに静観する】事が重要。ポジションがあれば、それを解消して「何も持たずに動きが見えるまで待つ」ということ。この「待つことが出来ない」のも「勝てない大きな理由の一つ」なのね。
多くの人が「投資を始めよう」と思ったら「すぐに買ってしまう」でしょ。これも実は非常におかしなことだというのを理解する必要があるのね。「買うチャンスが来た」と思うまで買わないのが良いのだけれど、「投資を始めようとすると、すぐに買わないと取り残される恐怖に襲われる」のが普通。こんな調子で勝てるほど世の中は簡単に出来ていないんじゃないですかね。
このチャートを見て、「こういう風に相場が動いても生き残る自信があるかどうか」を是非、自分に問うてみたら良いと思う。無理だと思うなら、「一切手を出さない」か「売買手法を学ぶ」の【二者択一しかない】と思います。あるいはギャンブルと割り切って勝負するか。
ちなみに日経225の過去は「高値から安値まで80%近く下落したという事実。もとに戻るのに34年の歳月が必要がったこと」、これだけは忘れないで頂きたい。何度も書きますが、アメリカ株も当然、そういう過去はある。
そして基本的には「安く買って高く売る(高く売って安く買い戻す)」から利益が出るのであって、最近の高値で買って「まだまだ上がる」と考えることの異常さも自覚するべきかと。相場とは「1にタイミング、2にタイミング、3,4がなくて5にタイミング」と言われる世界で、「買えば儲かる」なんてことはある時期のある変わっている人たちのみが言う言葉でしかない。
ま、経験を積むことが重要だけれど、株式の長期投資の難しさはここにもあって、「ちょっとしたことを学ぶのに何年も掛かる」のね。私も最初の20年なんてめちゃくちゃで、これじゃ駄目だと気がつくまでの無駄な時間が長すぎた。でも冷静にじっくり考えればどうするべきなのかはわかるはず。
「株、ETFを買ったら持ち続けろ」なんていうのも、時代によって言い方が変わるだけのことで、それを事実だと思ったら大怪我をする。
来週、来月、来年の株価の動きが分かる人はいない。それなのに「持ち続ければ良い」というのは何を根拠にそれをいうのか私にはさっぱり理解できません。それとも「遠い未来は明るい未来になっている」という確信があるのだろうか。それとも宝くじと同じで、「大外れでもしょうがない」と思っているのか。
どなたか、「持ち続ければ良い」という理由を教えていただけないだろうか。
これは1980年から今までの45年間の日経225の値動き。アメリカ株も同じで、過去から現在まで「上がりっぱなし」と見るのは大きな勘違いでしかない。
上に紹介した石原順氏の最新の動画が面白い。
彼が説明する「現状」は私も全くその通りだと思う。いつも書いているように、今まで世界ではリーマンショックを乗り越えるために各国が「お金を刷ってばらまく」ことを続けた。コロナ禍も同様。そうやってお金をばら撒いて景気を下支えし、余り余るほどのお金は株式市場に向かい、未曾有の株高を作り上げた。
でもその「借金をして経済を持ち上げる方法」はもう限界を迎えているのは間違いがなくて、アメリカ政府ももう借金で首が回らない状態。支払い利子もアメリカの軍事予算さえ、日本の国家予算さえ上回る異常事態。
ここでトランプが「世直し」「精算」をやっているわけだけれど、そりゃ皆がまさかと思う大手術をするしかないのもわかりきっているじゃないですか。でも「既得利権を持っている人たち」はそのトランプを潰そうとする。当たり前ですよね。殺すことさえ考えているでしょう。そして国民はと言えば借金経済の中で温かい風呂に浸かっていたようなもので、トランプが異常に見えるのも当たり前だと思う。
でももうすでに異常事態だと理解している人たちはトランプを応援する。そしてそれは「進路変更」どころじゃなくて【革命】と言っても良いレベルのことをトランプはしようとしていると私は見ています。
それは当然、「痛みがある」のも当たり前で、ウォーレン・バフェット(ハサウェイ)が持ち株の多くを売り逃げて現金比率を多くしているのもそういう「これからの動きを読んでるから」じゃないですかね。
でもトランプの革命が成功するかどうかはわからない。彼に残されている時間は数年しか無いし、来年にはもう中間選挙があるわけで、その時点で「成果」が出ていないとトランプは過激なことをしているだけに「トランプへの拒絶反応は爆発する」だろうと私は思うし、そこで共和党が負ければトランプはレームダックとなるし、民主党が勢力を取り戻す。
その時こそ、「アメリカの終わりが始まる」と私は思うし、トランプの革命が成功するかどうかは難しいところで、本当にアメリカが行き詰まれば、歴史が証明しているように民主党になってから「戦争」を起こすかもしれない。戦争とは「経済のリセット」であり、「世界最大の公共事業」なわけだから【勝てばメリットは大きい】はず。
今の世界は「瀬戸際にある」ように私には見えるし、良い結果が出る可能性はかなり低いと思いつつ、トランプを応援しています。彼がどれだけ反発があろうと嫌われようと「大手術をする」のならそれも仕方がないこと。
でも結果的に良い結果が出るとも思えないわけで、もしそうなった時にどういう身の振り方をするべきか、それをもう私は考え出しています。
元々、株式やETFは持っていないので、世界の株式が大暴落しても全く影響がないものの、リーマンショックがそうであったように「金融危機」が起きると、債券市場も大荒れになるし、かと言って「現金を多く持って見続ける」のも能が無いと思うし、「ローリスクの債券を持つ」ことにしようと思っています(ウォーレンバフェットも現金を持っているわけじゃない。短期国債に回した)。でも世界的に大きなインフレになるだろうとも思っているものの、その対処法は私にはわからない。また「為替市場も大荒れになる」にしても、それへの対象方法もわからない。
金(ゴールド)を買うにしても金(ゴールド)そのものを持っていても利益は生まれないし、必ずもっと上がるとも言えないわけで不透明な将来が不安だからといって大きな額を金(ゴールド)に向けることも出来ない。
だからどんな時代になっても、大暴落が起きようと大暴騰が起きようと、何も起きないにしても「常に値は動く」ことに変わりはなく、そこから利を得るデイトレに注力するしか無いと考えています。それも今までにはなかった規模まで大きくしてどこまで出来るかの挑戦をしたい。
そしてそのデイトレで稼ぐノウハウをこの1,2年でどうにか息子たちに教えて、世界に何が起きようが、私がもうこの世から消えるようになっても「生き抜けるスキル」を着けてほしいと願っています。
今は「世界が大混乱を起こす前夜」だという認識で、勝負をかけるつもり。
その理由は、私はこの数年の内に我が家にとっては大惨事になる大きな変化が来ると思っていて、それは金融危機でもあるし「ドルの大幅の切り下げ」。特に「ドルの切り下げ」つまり、「プラザ合意の再来」をトランプは必ずやるだろうと私は読んでいて、そしてそれにどう対応するか、どうヘッジをするかは私にはどう考えても無理で、その時に諦めること無く「失ったもの」を3年でも5年でもあるいはそれ以上掛かっても「取り返すことが出来る体制」を構築したいということ。
一般的には「冬の時代は蓄えを切り崩せば良い」という考え方がありますが、私はその考え方は全く持っておらず、「冬が長引いたら大変なことになる」し、その後、春が来ても再起するための種銭もないことになるのね。また「歳を取って収入も減れば蓄えを崩す」とか「死ぬまでに使い切る」みたいな考え方もありません。それは【そうしなければ生きていけない】という現実があるから「そうするのが当たり前」と多くの人が考えるだけのことで、そんな計算通りにうまくいくとは思えないのね。そもそもちょっと大きなインフレが来たらアウトじゃないですか。老後の2000万円問題も同じで、あの計算に【インフレが加味されていない】のは皆さんご存知だろうか。
またいつも書いているように私は商人の出ですから、そして農家も漁師もそうであるように、「一族が持つありとあらゆる有形無形の資産は子どもから孫へとつなげるのが当たり前」だと考えます。それをしなければ商家も農家も成り立たないじゃないですか。林業なんてその典型的なもので、次の世代がゼロから始めるのは不可能。企業だって同じで、「創業者が死んだら、有形無形の資産は残さない」なんてことになったらどうなります?全ての企業は最長でも50~60年の寿命しか無く、新たに起業される企業は「十分な元手も資産もないゼロスタート」だったら国は滅びる。
だから私は「私の人生は自転車操業だ」と割り切っていて、死ぬまで漕ぎ続けるのが運命で、そこに生きがいを感じるようになっています。そして目前に「危機」が見えれば、今まで以上に頑張るだけのこと。
もしも世界に大きな事も起きず経済的にも平穏が続けばそれはそれでよし。その可能性だってあるわけで、「危ないことが起きる」という前提で【利益も生まない安全資産を多く持つ】ようなこともしようとは思えない。
そしてですね、アメリカも「東アジアで問題が起きたら、日本はその最前線で戦うべき」と言い出しているし、今までみたいにのらりくらりしていればどうにかなるような時代じゃないと思う。
この80年近く続いた「世界の常識」が変わる転換期に来ていると思う。
新しい価値観、新しい生き方、新しい投資方法も出てくるはずで、私も過去に縛られること無く、その変化は常にキャッチアップできる年寄りでありたいと思う。
上に紹介した「石原順氏」はいくつものペンネームを使い分けていて、他の企業のユーチューブにも「西山幸四郎」という名で出ている。
例えば「マネースクエア」もそうで、これはかなり超初心者向けでわかりやすい話が多い。今回の動画は非常に大事なことをしゃべってるので、是非、聞いて頭の隅においておいたら良いと思う。