趣味の「カメラ」ですが、考え方を変えました & どんな未来が待っているのかな~~

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今回のエントリーは「趣味としてのカメラ」の話と毎度の「未来の妄想」の話で、それもかなりマニアックな内容なので、興味がない方は飛ばしてください。

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私は昔から「ボケ」にこだわりが強くて、人物でも風景でもあるいは食べ物や花や動物でも「ボケ」を多用するのが好きです。

下に例を出しますが、全体にピントを合わす(左の画像)のではなくて、「手前や奥をボカしたい」(右の画像)のね。もちろんケースバイケースですが、「主体はくっきり、周辺はボカす」ことによってその写真の「訴えたいことがわかる」ことになる。例えば「子犬」の写真で、主役である「子犬」が周辺の諸々の中に埋もれた写真だったら何がなんだかわからないじゃないですか。だから「子犬にはくっきりピントを合わせ」て「周りの諸々はボカす」ように撮る。

私は食べ物の写真でもこんな「ボケ」が欲しい。これは家で作ることが多い「牛肉のユッケ」です。

周辺をボカすのが良いか悪いかは関係なくて、好きなのだからしょうがない。

ところがですね、ボカすには必要なカメラとレンズがあって簡単にボカすことはできない。

◯ カメラのセンサーが大きい

◯ 明るいレンズ(大きい、重い、高価)が必要

◯ F値をできるだけ小さくする

この3つが揃わないと大きなボケを得ることは不可能。

カメラのセンサーが大きいのが良いとなるとどうしても「フルサイズセンサーがベスト」となって、普及型のAPS-Cやコンデジは「センサーが小さい」から大きくボケないのね。スマホも「小さなセンサー」を積んでいるからボケはかなり少ない。

一番影響があるのはレンズで、「明るいレンズ」が必要で、それは「大きい」ことを意味するし、当然、重いし高い。そしてF値ですが、「開放」で取ると最大のボケを得られる。

だからボケが欲しいということは、「高いカメラ、高いレンズ」となるのね。価格は妥協できたとしても「カメラもレンズも大きく、重い」から普段、ジジーが常に持ち歩くなんてことは出来ないわけですよ。

だからどんなカメラにどんなレンズを装着するべきか悩むわけですが、「安くて小さくて軽い」なんてことはあり得ない。

これを何年も何十年も悩みながら「妥協点」を探してきたわけですが、スマホの時代になって、「スマホの写真なんて全く駄目」だったのが、段々と良くなって、そしてスマホのセンサーサイズやレンズサイズが大きくもなってきたのだけれど、「ソフトウェアで処理する」のもどんどん進化したのね。で、「ボケ」もソフト処理で作れるようになった。

でも「まだまだ駄目」な時代が続いてきたけれど、この1,2年でとんでもなく良くなってきて、「一眼レフで撮ったような写真」をスマホ内でソフトウェア処理で作れるようになってきた。

また「ボケ」だけではなくてスマホの写真の全体的な質はかなり上がってきて、「コンパクトデジカメ」を買う人がまるでいなくなってカメラ業界は真っ青状態。「写真はスマホで十分」という人が本当に増えた。最新のiPhoneの写真なんて本当に驚くほど素晴らしい。

そんな変化を横目で見ながら、私は良いカメラ、良いレンズを追い求めてきたのだけれど、心のなかでは「スマホに搭載されているソフトをカメラにも搭載してくれよ」と思っていたのね。そりゃカメラとレンズが「光学的に作るボケ」と「ソフトで処理したボケ」は違うのだけれど、最近は本当に良くなってきているから、同じようなソフトがカメラに内蔵されれば「大きくて重いカメラ、レンズから開放される」わけです。

あるいは撮った写真を整理したり、手を加えて調整するソフトは長い間使ってきたけれど、そのソフトに「ボケを作る機能」ができれば良いなぁと思っていたんですよ。

そうしたら、昔から使っている「Adobe Lightroom Clasic」というソフトにとうとうその機能が搭載され、どんどん進化してきたのね。でもその機能が付いたのは去年のアップデートで、それに最近まで気が付かなかった馬鹿な私。

それともうひとつちょっと変わった調整ができる「Lumiar Neo」という画像編集ソフトにも同じような機能が付いているけど、性能や機能はソフトによってバラバラ。

そりゃ完璧じゃないにしても、そして「誤魔化し」なのは間違いがないにしても、それが出来るようになっただけでも私は嬉しい。

これで、重くて大きく高価なカメラ、レンズから開放されるということ。\(^o^)/ \(^o^)/ \(^o^)/

長らく使ってきたカメラやレンズもとりあえず買い替え、買い足しをする必要がなさそうで、本当に嬉しい。

下の写真は長年愛用してかなり気に入っているソニーのコンパクトデジカメ(Sony RX100 M5)で、これの出番はこれから増えるはず。このデジカメは小さいけれどそれなりに「ボケる」し、それにソフトで補正をちょっとかければ大きくて重いカメラもレンズも持ち歩く必要がないと思う。

このコンデジは9年前のカメラで、小さいのに1インチセンサーを積んでレンズも明るいスグレモノなんだけど、「新機種が全く出てこない」のね。今どきの機能を積んだのが出たら凄いカメラになると思うのだけれど、まったく出る気配も噂もない。新しいのをだしてもスマホに押されて売れないんでしょうね~。

写真、カメラ好きの人からすれば、私のこの変化は「堕落」に見えるだろうけれど、ま、しゃーない。

---(追記)---
 

とにかく「AI」の進化が凄くて当然スマホでも編集ソフトにも組み込まれていて、それで「画像も良くなってきた」のは間違いがない。そしてその進化は止まることがないわけで、私は近々「解像感、精細感」もソフトが作る時代がくると思うんですよ。

上では「ボカす」話をしたけれど、「ボケている写真に精細感を与える」こともソフト処理でやるわけで、今はまだ「元の写真に残る痕跡」を頼りにそれを強調することでシャープネスをだしたりするわけですが、そういう処理には当然、限界があって、「写真にそもそも写っていない細かい部分」はどうにもならない。

ところが今の時代、「画像生成AI」の発展が著しく、全くのゼロから画像も動画も作れる時代。それはそれは素晴らしい画像が作れる。

これはAIが作った動画。

これが何を意味するかと言うと、そもそも「写真とはありのままの現実を写し取る」ことから、「無いものを元からあったように合成できる」ということになる。

私は解像感、精細感がある写真が好きですが、こればかりは「解像度の低いカメラ」「解像力がないレンズ」ではどうしようもない。

だからそんなカメラ+レンズで「人物」の写真を撮っても「細かいところは見えない、ボケる」のが普通。でも「それをAIが補う時代はすぐ来る」はずなのね。あるいは「風景写真」だとしても、そこに写る草花の「細かな葉脈」までAIが作ることも可能。当然、それは「現実ではない」わけですが、花びらや葉っぱの「葉脈が本物である必要があるのかないのか」と思うし、でもそういう細かいところまで「意識はせずとも目はしっかり見ている」のね。だから精細感のある写真には「現実を見ているような錯覚をして引き込まれる」からその感覚さえ感じられれば良いとも思う。

やっぱりカメラやレンズで下の比較画像みたいな違いが出る。「花びらの花脈が見える見えないでとう違うか」ってどうでも良いことみたいだけど、細かいところがちゃんと見える見えないで「本物が目の前にあるような感じを受けるか受けないか」の違いになると思う。で、左のような花脈が見えない写真でも、右のように「花脈をAIで足す」事が簡単にできる時代は来ると思う。

もちろんケースバイケースでしかなくて、花が写真の主体でなければ「ボカしたりソフトなイメージにもする」わけで、「自分が欲しいものをAIで作れるようになる」ことが重要かと。

(引用:写真家 小島征彦 オフィシャルチャンネル

それどころか、もうすでに「AIがCMの動画すべてを作ってしまう」時代になってきて、「仮想の人物」が主役の動画まで作れる。当然、写真も同じで、そして合成技術も凄いから、「キムタクと一緒にハワイに行って撮った記念写真」なんて嘘の写真も作れてしまうし、結婚式の写真で「二人の手にはまる結婚指輪」なんてのも「はっきりくっきり見える」ようにもできる。あるいは「結婚前のヨメさんと今の私がデートをして手を繋いで歩く、まるでその場にいるような精細感もある写真」も作れる。

そんな時代だから、「解像感、精細感を作り出す」なんてのは簡単なはずで、それは「豆粒みたいに小さなレンズがついた安いスマホのカメラ」で撮った写真でさえも「ソフト処理する」ことによって大きなポスターと同じような解像感、精細感もつけられる。

つまり、「写真は現実の一瞬を忠実に写し取るもの」という概念さえも大きく変わる時代に入っているはずで、最近、聞くようになった「ディープフェイク」の技術は間違いなく私達の日常にも入り込んで来ると思うのね。ということは、私達一般人は「大きくて重くて高価な一眼レフやレンズを持つ必要がない時代」だということじゃないかと。

それどころか、「家族4人でモルジブに行ってきました~~」なんて嘘の写真を数百枚「AIで作る」ことも可能となる。

こんな下の写真も全くのゼロからAIが作る時代だから、「自分の写真の細部を補正する、消す、足す」のも簡単に出来る。問題はそういう高機能がきっちり使える「ソフト」をいつどの企業が出すか。あと2,3年かなぁ。

また今回は「ボケ」「精細感」に関して書きましたが、「色の再現性」や「ダイナミックレンジ」も同じで、「現実をそのまま切り取る」という考えから、「自分に好きなように作れる」時代に入ったと思う。

こんな写真をよーーくみると、フェイクな感じはわかってしまうけれど、それは「時間が解決すること」だと思っています。そもそも誰でもこういう写真がAIで作れるようになって1年かそこらしか経っていない。進化のスピードって半端じゃない。

だから写りが悪いボケボケの写真でも綺麗に出来る時代は直ぐ目の前に来ているはずで、その時に必要なカメラ+レンズってなんなんだろうか。

やっぱり「元絵はしっかりしている」方が小さな修正で済むはずだけれど、最近のスマホなら「全く問題がない」かもしれない。

いつの日か、スマホで撮った動画が「映画館で見るような大きな映像にしても問題がない時代」は間違いなく来るね。

そんな時代にこんなカメラを持って歩いていたら、「わ~~、それ、なに?なに?見せて~~」なんて人が寄ってくるかもね~~~~。

大きなカメラとレンズは「報道機関、スポーツ関係」か「頑固な趣味人」だけが持つ時代が来るかもね。

どちらにしても「ディープフェイク技術」はどんどん進化するはずで、「本物と偽物の区別がつかない」時代もすぐ目の前に来ている。

そんな間違いなく来る近未来を想像するとワクワクします。

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