我が家はみんなたこ焼きが好きなんですが、マレーシアに来てからは家で作るのは1,2度あったくらいで今ではなぜか「たこ焼きプレート」が家から消えてなくなることもあって、やらない。
たまに冷凍のを買って食べるけれど、今まで3,4種類買ったでしょうか。全く美味しいのがなくて、諦めていたのですが、ユーチューブの「美味しいたこ焼きの粉」を見て、どうしても食べたくなった。家族3人共別々にこの動画を見ていて「美味しいたこ焼きの粉があるらしい。食べたい」とその気持は一致。
ということで日本からその粉を取り寄せることに。またたこ焼きプレートですが、プレートそのものはマレーシアでも売っているのですが、これぞというのも見つからず、この際、イワタニのたこ焼き器を買おうと、これまた日本から取り寄せ。
日本で見たたこ焼き粉の動画。「通販の虎」という「マネーの虎」からの派生版ね。これを見て欲しいと思った商品はいくつかあって、「歯ブラシ」を含めて今までいくつか買っていますが、皆、満足の得られるものばかりでこういう番組も馬鹿にできない。
今回は、粉もたこ焼き器も日本からわざわざ取り寄せたので、中途半端なものは作りたくなくて、材料もケチらないことに。特にマダコが問題で、値上がりが半端じゃないのね。だから冷凍で買うたこ焼きはもちろん「銀だこ」のたこ焼きでも「タコがはいっている?」と思うようなのばかり。で、「探すと米粒ぐらいのタコが入っている」みたいな。
ということでマダコは我が家が買える「冷凍の茹でマダコ」中で一番良いものを買いました。ちょっともったいないと思ったけれど、ここで手抜きをしてがっかりするのだけは避けたかった。
それと絶対に欲しかったのは「青のり」ですが、これもなぜか私が子供の頃から売っているこれが美味しいのね。これも我が家の必需品で常備しています。
ただたこ焼きの具材にあれもこれもというのは好きではないので、全体としては非常にシンプル。でもなぜか「豚肉」だけは用意しました。これは我が家の「お好み焼き」でも絶対に外せないものだから。
用意万端。ランチのたこ焼きですが、まさにたこ焼きだけ。(笑)
問題はですね、我が家の誰も「たこ焼きを焼くのが上手い」というのはいないこと。経験としては私が一番あるのですが、まだまだどうしようもないレベル。
今回、一番張り切っていたのが長男で、彼がまずは焼くことに。自信満々。
私もヨメさんも「口を出さない」と決めていましたが、長男の焼き方を見ていると文句を言いたくてウズウズするような焼き方。
まず、たこ焼き器に入れる量が少ないのね。これは誰でも経験することだけど。
出来上がりはこんな。
でもこのわざわざ日本から取り寄せたたこ焼きの粉って今まで買った粉とは随分違っていて、関西人が作るように薄い生地ではなくてもったりした生地なのに、「外側が固く焼けない」し、しかし「中も固くならない」という不思議な粉でした。だから中は「トロンとしている」というほどではないけれど、決して固くはなくて「家で作るには問題なし」だと思った。
で、次に焼いたのは私で、私が入れた生地の量の多さに長男は驚いていたけれど、これが普通ですよねぇ。
でもうまく焼けたかと言うとそんなこともなくて、結構悪戦苦闘。
長男が最初に作ったのと大きな違いがあるかと言うと、食べてみた感じでは大差がない。(笑)
ま、こんな感じで、全部でいくつ焼いたでしょうか。
一度に24個焼けますが、最終的に5回焼いたかな。
私は20個以上食べましたが、「たこ焼きだけ」でお腹がいっぱいになるかと思っていたけれど、かなり苦しい状態。
結局、粉や具材を残らせてもしょうがないので、焼ける分は全部焼いて、最終的に5回焼いて、食べ残しも多くありましたが、それは全て冷凍。
美味しかったのは間違いがないけれど、やっぱり焼くのは大変。なんせ冷房を付けるとその風でたこ焼き器の火が安定しないので冷房を止めて焼くのですが、まぁ、暑いのなんの。汗だく。それと位置が低くて中腰で焼くのですが、これで腰が痛くなるのね。
オーストラリア時代、子どもたちがまだ小さい頃は家でたまにやりましたが、あの元気はもうない。
「美味しかったね」ということでは皆が一致しましたが、「またやろうね」という話は出ない。(笑)
やっぱり関西人パワーは我が家にはない。(笑)
でも「豚肉入り」は初めての経験だったけれど、結構美味しくて、もしかしたら私と長男の大好物の「グアンチャーレ(豚トロの塩漬け)」の方が美味しいかもねという話になった。
また「牡蠣もよいんじゃね?」とか。
粉ものって「原価がメチャ安い」からそれも人気の理由だと思うけれど、だからこそ「材料にこだわってみる」のも面白いかもしれない。
でも「次はああしよう、こうしよう」という具体的な話は一切出てこない。(笑)
ところで調理実験が好きな私としては、「この粉が普通と違う」のが気になって色々考えたのですが、やっぱり混ぜものと言うか添加物が気になりました。
「添加物は入れない方が良い」という考え方は私には全く無くて、味の素にしろ最近ハマっているトレハロースにしても「身体には悪い素性のわからない添加物」ではない限り、積極的に使いたいタイプです。
そもそも「昔からの天然の決まった素材だけで作る」のがなぜか家庭料理の基本となっているのって私は異常だと思うくらいで、「添加物は体に悪い」という【クソミソ一緒】になった悪い習慣だと思っています。農薬も同じ。
そんな思いで、今回のたこ焼きの粉の「内容物」を見てみました。
私が気になったのは「ベーキングパウダー」と「キサンタンガム」です。また私はもっと外側をカリッと焼きたいタイプで、関西人に言わせると駄目だといわれそうですが「銀だこタイプのたこ焼き」が好きで、最後に油を入れてしっかり焼くなり、小麦粉ももしかしたら中力粉のほうが良いかもしれないと思ったり。そして「デンプン」として片栗粉、あるいはタピオカ粉や米粉を入れて、キサンタンガムで粘度を出したら理想のたこ焼きが出来るかも。
特にキサンタンガムが気になって、焼きすぎても固くならないのはこのキサンタンガムの働きだろうと思いました。
普通の家庭でキサンタンガムをいつも使っていますなんて家庭は少ないと思いますが、家でケーキ類を作る人には必需品かもしれないし、それはベーキングパウダーも同じで、「山芋の粉」も入れて作ってみたいですが、今の時代は「デンプン+ベーキングパウダー+キサンタンガム」かもしれない。また最近ハマっている「トレハロース」も入れて作ってみたい。(トレハロースはマレーシアの和食材輸入食材店でも売っていたのは驚いた。やっぱり広く普及しているんでしょうね)(Shopeeでも簡単に手に入る)
それと「出汁の味」はもっと強いほうが我が家の好みで、我が家が常備している出汁を入れたものと入れないものを焼き比べてみましたが、やっぱり出汁が入っている方が美味しかった。この粉にも出汁は入っていますが、この辺も各家庭の特徴を出していろいろ変えたら良いと思う。
でも「チーズを入れる」「ソーセージを入れる」という発想は我が家にはないなぁ。これは餃子も同じ。
やっぱり我が家には我が家なりの「こうあるべし」みたいなのがあって、それから逸脱せずに「良いところを伸ばす」方向でいろいろ使ってみたいと思いました。
とにかく今回の粉は「焼きすぎても固くならない」のは大きな特徴で、これは我が家みたいなド素人にも良いと思ったし、それはこの粉じゃなくても、添加物を使うことによって家で再現、もっと良いものもできるはず。
キサンタンガムは「増粘剤」として、「老人の食事」にはかなり積極的に使われているし(片栗粉と同じ)、「トロミを付けるには片栗粉」という日本人の常識をここらで変えてみるのも良いのかもね。片栗粉って「温度によって粘度は変わる」し、キサンタンガムの方が安定しているんじゃないかなぁ。冷えても固くならないし。スープなどに「弱いトロミを付ける」には片栗粉で良いけれど、「料理として粘度を維持する」のはキサンタンガムのほうが適していると思う。だからこそスイーツを作る(菓子製造)の世界では重宝されるのだろうと。
でも「たこ焼き」って我が家にとってはかな~~り面倒くさい。
うまく焼ければそうは思わなくなるのかもしれないけれど、私としては「食べることに専念したい」と思った。(笑)
でも「牡蠣」を始め、上に書いた「グアンチャーレ(豚トロの生ハム)」とか、タコ以外のものを食べてみたいなぁ。
あああ、たこ焼きは面倒くさいから「お好み焼き」の「たこ焼きに近いもの」と作ってみますかね。
最近、やっぱり「たこ焼きを焼くのは苦手な人」は多いようで、「卵焼き器やフライパン」で作るレシピも広まっている様子。
それでやってみますかね~~。それなら面倒くさくない。
またたこ焼き器を使ってシューマイや小籠包を作るレシピもあって、それもやってみたい。
というかそれならマフィンモールドの方が使い道はありそう。オーブンで焼く。
「焼きすぎても外側も中身も固くならない粉」だとしたら、こういうマフィンモールドでまとめて焼いて、「仕上げだけ高温にする」とか、モールドから取り出したものを熱いフライパンで周りだけしっかり焼くとか、高温の油で揚げちゃっても「銀だこのたこ焼き」みたいになるかもしれない。それならマフィンモールドはあるし、すぐに実験できる。
また私は「出汁、それも鰹出汁」に異常な執着があるし、数回した食べたことがないのだけれど「明石焼き」の方が合ってるかもしれない。作ってみたいなぁ。なぜか「ジン粉(浮き粉)」は我が家にあるし。
いろいろ実験したいし、それなりに具材もいろいろ欲しいのだけれど、そういうのを手に入れると「また始まった~」とヨメさんも息子も私に文句を言う。(┰_┰)
自分たちも食べて美味しいと思えば「また作ってね~~♫」なんていうのに、美味しいものを作るための「実験」には非協力的な我が家族。(┰_┰)