AIは凄いと思ってはいますが、「AI開発の事業としての将来性」に関しては疑問を持っているのはいつも書いていること。
AI開発って戦前戦中戦後の「核開発」と似ていると前から思っていて、「開発競争に負けるわけにはいかない」から国家もとんでもない資金と人材を注ぎ込んで開発したわけですが、では「核武装」ができたところで、【そこから売上、収入が上がるか?】というとそれは無い。
AIの開発って大手の数社が先頭を走っていますが、世界的には「競合」は多く、また「後発組」は先を走っているAIの模倣というか「蒸留」という手を使って「似たような性能にする」ことが可能だという。
これは「そうするのは常識」とまでは言わなくても、「一般的な製品」と同じで、「良いもの」が市場に出れば競合はそれを手に入れて「リバースエンジニアリング」をする。そして「真似できることは真似する」わけで、だから「特許」なるものがあって「コピーはできない」にしても「特許の迂回方法」はどこでも考える。
AIも同じだけれど、アメリカのAI開発企業は「それはやらない」と言われていて、それは「暗黙の了解」であって、中国が進める「オープンソース(オープンモデル)」では誰でも使えるわけで、利用者がどう考えるかの世界。また「オープンソース(オープンモデル)」は中国AIの特徴だと言われていたのが、アメリカでもそういうAI開発業者が生まれているという。
開発競争は熾烈で、ChatGPTが良いとなれば利用者の多くはChatGPTを使い、Claudeが良いとなればそちらに動く。これってAIだから利用者はそれが可能なわけで、「一般的な製品」だとしたら「乗り換えは簡単には出来ない」。
また「ソフトウェア」も同じで、多額の資金とリソースを投入して「完成」し、それが市場に投入された後は「アフターサービス」「バージョンアップ」はするものの「莫大な投資、経費が掛かることはない」のが普通だけれど、私が思うAIの問題点は「稼働させるのに提供側は多大な経費がかかる」ことで、今でも「1ドルの売上を得るのに3ドルの経費がかかる」と言われる業界。
これじゃ「利益が出る」どころか、「開発に掛けた莫大な資金を回収する」なんてことも難しいのは誰にでもわかること。
そんな業界に開発業者がひしめき合っているのがAI業界で、それぞれの企業の「投資金額」は今までの産業では考えられないくらいの大きさ。「何兆円単位」なんてもんじゃなくて、「国家予算に匹敵するような額」。
「売上、利益を出す」のが難しいのがわかったところで、「開発を止める」わけにはいかない。これは「核開発」と同じで、「国家単位」なら「他の道」があるにしても「すでに何兆、何十兆もの投資」をした【私企業】が「撤退を決めるのは簡単ではない」ところがそのうち「顕在化」すると見ています。
「淘汰はいつか起きる」にしても、その時、「AI専門」か「AIは一部門」かで大きな差が出るのは簡単に想像できて、ChatGPTのOpen AI、Claudeのアンソロピックなどは「AIで稼ぐしか無い」けれど、Gaminiを開発しているGoogle、あるいはMETA(フェイスブック)、Amazon、イーロン・マスクにしても【儲ける柱が他にある】企業なら生き残るだろうと思うけれど、「専業」の場合の生き残りは簡単には行かない。
またAIもどんどん進化して「性能競争は熾烈」だけれど、利用者から見ると「トップの性能が必要なわけではない」はずで、私たち車好きが「皆がポルシェ、フェラーリ、あるいはベンツやBMW、レクサスに乗るわけじゃない」のと同じ事が起きるはず。
そして「価格競争もシビアになる」わけで、AI業界も自動車業界と同じ様に「一般車、軽自動車での勝負が強いられる」様になるんでしょう。でも「より凄い性能を求める競争」はこれからも続くし、「レースではトヨタが強いのか、ホンダか」みたいな競争に莫大な投資を強いられるのがAI業界だと思う。
近年、流行りの「サスティナブル」という言葉を使うとしたら、「AI業界」って【このまま競争を続けられるわけがない】と私は考えるわけです。もしも「開発はここで止める」とコンセンサスが取れたとしても「AIの提供」にも巨大なデータセンターが必要なわけで、私はそれだけでも「AI提供企業が生き残るのは簡単ではない」と思っていて、当然「莫大な投資が必要な開発はやめようぜ」なんてことになるはずもない。
そしてとうとうそれが【表面化してきた】感じがしませんかね。
「夢を見ていた人たち」も【現実】に気が付き出した様に思う。
私が気になっている企業は、実は「オラクル」みたいな企業で、ソフトウェアでは超有名な企業がAIの「インフラ」に目を向けて莫大な投資をしていること。これって「本業」とはちょっとズレていると私には見えるけれど、「クラウド」という柱から「AIのインフラ」へと舵を取るのは理解できるし、その分野で「どれほどの地位を確立できるかどうか」でAIの時代の生き残り戦略としては正しいのかもしれない。
でも「あまりにも投資額が巨大」で、当然、それは「借入金が凄いことになっている」わけで、これにオラクルの「社運」が掛かっている。
私はこのオラクルに「AIの将来が見えている」ような気がするのです。AIには「巨大なデータセンターが必要」で、そこに焦点を当てているオラクルが「危ない」と囁かられている。
オラクル株も【AI関連株】と言って良いと思うのだけれど、株価はとんでもないことになっている。でももう「オラクルは逃げようがない」んじゃないかなぁ。
私は「Core Weave」という会社のことを知らないのだけれど、この会社は、生成AIの学習や推論に特化したNVIDIA製GPUを大量に保有し、企業向けにクラウドとして貸し出す企業。で、今、「破綻寸前」と言われ、社債は暴落、CDS(社債の保険)は1100bpを超えてデフォルト確率は約64%と言われ、今、市場は大騒ぎしている。CDSが1100bpって、額面100の社債に掛ける保険の保険料は年間11%ということ。( ̄口 ̄∥)
AIの性能が上がると「新しい製品やサービス、技術が生まれる」「合理化が進む」「売上、利益が増える」ことはあるにしても、【それは利用者の話し】で利用者がどれほどAI利用で大きな利益がでても「AI開発、提供企業の直接の利益とはならない」じゃないですか。まさにAIは【道具】でしかない。
AI業界の現状と未来がよく分かる動画。やっぱり「今井翔太氏」の解説には説得力がある。そういえば今井翔太氏は「教授」になったのね。おめでとう~。
私としては「リーマンショックの様な金融危機が来ると困る」けれど、株式市場が大暴落しようがしまいが関係なくて、でも「大波乱はデイトレーダーとしては大歓迎」で、「勝負どころでは勝負できる自分」でありたいと考えています。手法は「先読みはしない」「流れに乗るだけ」ですから「大きな含み損はありえない」し、【ビビリの自分をどう乗り越えるか】がポイント。(笑)