洪水その後

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ブリスベンの洪水ですが、水は引いて復旧作業に入っている今、様々な話が聞こえてきました。

○ 塩が無い。

塩って食べる塩じゃなくて、プール用の塩です。こちらのプールは塩水が普通で、それをモーターで循環させつつ電気分解で塩素を放出しているわけです。真水に塩素を入れるのはお金が掛かりすぎますから。塩水と言っても海水を使う訳じゃなくて、塩を入れるのね。

で、クイーンズランドにそれは大きな塩田があって塩を摂っているわけですが、それが今回の洪水でやられた。塩が消えてしまったそうです。で、塩を作るには18ヶ月かかるそうで、今、市場からプール用の塩が消えてしまった。どこにも売っていないとのこと。

どうなるかというと、塩素がないわけですからプールの水は段々と緑色になってきます。そして池のように藻が広がる。

こちらでは多くの家にプールがありますし、今ホテルでもそうなりつつところがあるそうで、大騒ぎになっています。どこにも塩が売っていない。もちろん塩素を入れれば良いのですが、これまた大量に必要になるのでそちらの供給も心配されています。

我が家には20キロ袋が二つあるので、多分大丈夫だと思いますが、洪水の影響がこんなところにも出てるんですね。

○ 家の工事が出来ない。

電気屋から何から何まで建築関係は大忙しで、業者がいない、材料がないで大騒ぎになっています。今回浸水した家が2万件を越えるとのことでいつになったら復旧が終わるのかまるでめどが立たず。

つまり~~~~~

我が家の修理もストップしたままということです。(T.T)

○ お金がない。

ご存じの通り、日本人と違ってこちらの人は蓄えなんか無いのが普通です。家の修理に何百万、あるいは数千万なんてお金に余裕がある人は決して多くはなく、また家のローンを抱えている人も多い。で、その家も家財道具もパーになった人達も多いわけでこれも大騒ぎになっています。

保険ですが洪水は特約になっていて、ほとんどの人はそれには入っていません。我が家のように川沿いに建っている家でもそうです。この特約が半端じゃなく高いんです。それもその家の位置や過去の状態を調査してから保険額が決まるわけで、かつて洪水になった場所、まして川沿いなんて怖ろしい掛け金になってしまいます。だから入らなければならない人ほど入っていない状況。これは車やボートも同じでその被害だけでも甚大とのこと。

政府は被害者に1万五千ドル支給するらしいですが、焼け石に水。

今回、ゴールドコーストで被害があったという話は聞いておりません。本当にラッキーです。

ただ前回、1974年の大雨ではブリスベンもそうですがゴールドコーストもやられました。今は上流にハインズダムという大きなダムがあるのですが、当時はそれがありませんでした。

ではその当時どこまで水が上がったかというと、我が家の表通りまで上がったと記録が残っています。我が家は通りから入る玄関は二階になっており、川のある裏庭に面しているところが一階。つまり一階は完全に水没、二階まで被害があったということ。

これは水に浸かるだけでなく土台も水流で浸食されますから、こんな事が起これば多分家は建て替えとなるんじゃないでしょうか。

こういうウォーターフロントってかつては中洲みたいなところを開発したわけで、土台のもろさなんて半端じゃありません。もし我が家もやられていたら大変なことになっていました。

本当にラッキーです。

早くゴールドコーストから逃げないと・・・・・。もう今後はこういう危険なところに住むのは止めようっと。

かつての日本の普賢岳の被害を見て思いましたが、何百年、あるいは何千年に一度起きるか起きないかの事でも、地球にしてみれば常日頃の出来事でしかなく、いつそれが起きてもおかしくないってことなんですよね。

KLですが、私が良いなと思っていたコンドミニアムはなんと標高4,5メートルしかないのがわかりました。これってグーグルアースで見ることができますが、KLCCでさえ50メートルぐらいあります。それ以下のところは少ないくらい。もし大雨でも降られたらそのコンドミニアムが水没するんじゃないかと思いました。

そもそもKLってどういう場所だったのか。聞いたところ、埋め立て地も多いとのこと。住む場所もそれなりに考えようと思いました。

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