究極の地中海風スープ・・・撃沈

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先日作ったイイダコのスープが半端じゃなく美味しかったので(そのときの日記はこれ クリック)、それを土台にもっと美味しいものを作ろうと思いました。あの時にも書きましたが、タコだけじゃなくて海産物がいろいろあったらもっと美味しいだろうと。

今日はかなり気合いが入っていまして、絶対に美味しいものを作ろうと思っていました。材料もけちけちせずに買いました。

ところが出来たのはこれですが・・・・。トマトの入れすぎでトマトが「俺の一人勝ちだ」と威張っているような仕上がり。 (T_T)

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今日の料理のポイントは「生け贄」でした。

我が家で寄せ鍋をする場合、必ず「生け贄」を入れます。鍋の最初ってスープにもまだ味が回っていないじゃないですか。だから、鶏肉、エビ、牡蠣などを最初に入れて、それは食べずに出汁用として生け贄になってもらいます。だからこれを食べてはいけないのが我が家の掟。それからしっかり出汁が出て、小さくなってカチンカチンになったのを食べるのはその人の勝手。(笑)

この考え方を今回の地中海スープに導入しました。スープのために生け贄を使う。

前回はタコだけでも凄い味が出ていたのでそこまでやる必要もなかったのかもしれませんが、最近ユーチューブで調理の勉強をしていると、洋食ってこれほどまでに「味」の為に生け贄を使い、もったいないことをするのか感心しまして、確かに日本だって鰹節や昆布、あるいは煮干しだってそうですが、出汁を取るためだけに使って捨ててしまうのは同じ。でも一般的に食べる材料を生け贄に使うということは、上に書いた鍋ぐらいでそんなことは考えたこともありませんでした。

今日の食材ですが

○ イイダコ 4杯
○ 大きめの有頭エビ 6尾
○ ブルースイマー(日本でいうワタリガニ) 1杯
○ シーフードミックス(小エビ、イカ、イイダコ、魚の切り身、ムール貝) 300グラム
○ 生きているムール貝 一袋(30個ぐらいあったかな)

○ ミレポア(ミルポア Mirepoix、刻んだタマネギ、ニンジン、セロリ)
○ ニンニク
○ トマト
○ マシュルーム
○ 白ワイン
○ (調味料は一切使わず。塩こしょうも無し)

まず生け贄を作ります。

有頭エビですが、頭を落とし背わたを取ります。そしてその頭だけ鍋にオイルを入れ炒めます。焦げが付くぐらい。

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適当なところでシーフードミックスの内、半分を入れて炒めます。そして適当なところで白ワインを入れて煮込みます。

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それと同時に隣りでフライパンに多めの油を入れ、ガーリックを炒めた後にミレポアを入れて炒め続ける。

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生け贄の方には材料から水分が出てきますのでその頃に生きているムール貝を適当に追加。弱火で煮だしていきます。また今日、楽しみにしていたのがこのブルースイマー(ワタリガニ)。このカニは少量でも良い味が出るのは日本と同じで、これを入れるだけでガラッとスープが変わるはず。

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このカニの細い足だけ切り離し、生け贄の方に入れ出汁を取ります。

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ミレポアが炒まってきたら適当な大きさに切ったイイダコを全て投入。これらを炒めると水が出てきますが、それから弱火で延々煮込みます。

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生け贄もかなり煮込んでスープが出ているので、ザルでこしてスープだけとっておきます。この残りかすは捨てます。でももったいないのでちょっと味見をしたのですが、やっぱり味が抜けちゃってみんなパッサパサ。エビの頭にも肉や卵が入っていましたが、食感だけエビで味は無し。みんな生け贄の仕事をちゃんとやってくれました。 (笑)

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かなり煮込んでイイダコも小さくなった頃に、トマトを投入。ところがですね、あるはずのトマトがないので缶詰を入れました。それも2缶。これが大失敗。多過ぎ。

トマトが全体に馴染んだ頃に生け贄スープを投入。もう少しでフライパンが溢れそうになりました。ああ、ここでマシュルームも入れたのですが、これもまたいっぱいあったと思っていたマシュルームが予定の量の4分の1しかありませんでした。前回は入れすぎだと思いましたがそれがまた良い味を出していたのでしょう。

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これを弱火でコトコト煮込んでいきます。

さて、それからどうしましょう。この時点でスープはかなり良い味になっていますが、まだ本命は入れていません。でも本命をどの時点で入れれば良いのか、ただ入れれば良いのか、その辺を悩みながら本命たちの準備。ムール貝はここにあるのと同じくらいの量が残っています。

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水分もかなり減ってきてもうすぐできあがりの頃、カニを投入。そして残っていた半分のシーフードミックスも投入。別の鍋に白ワインをいれて煮た立て、そちらにはごっそり余ったムール貝と殻をはずしたエビと投入し、蒸します。

この時に味見をしたのですが、出汁の効き方が半端じゃなくて美味しい~~~。でもトマトが「俺の勝ちだ~~~」と騒いでいる。確かにトマトの圧勝であれだけ面倒くさいことをして生け贄まで捧げたのにその味が隠れちゃっています。

ムール貝とエビが蒸し上がったらそれを適当にフライパンの上にのせ、大好きなパセリをごっそり乗せて完成。

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美味しいし、出汁が何ともいえないのだけれど、前面にトマトが出てきてうるさい。ったくもーー。 

しかし白ワイン蒸しのエビとムール貝が半端じゃなく美味しかったです。スープの方にはまた違うエビ、ムール貝、魚の切り身が入っていますが、もしそれだけだと寂しいスープになったかもしれません。

それともしかしたらタコの量が少なかったかも。前回は5杯使い、今回は4杯ですが、大きさがまるで違うんですよ。だから量でいうと前回の6割ぐらいかもしれません。それでも前回はタコの味が凄かったですから今回はちょうどいいかもしれないと思ったものの、トマトが大暴れでタコも隠れてしまったようです。

本当に残念でした。使ったシーフードの量は本来これの倍以上を作る量だろうし、生け贄まで捧げたのに・・・・・・

でも生け贄を使って十分美味しいスープをとり、本体は本体で同じような食材が入り、なおかつそれとは別に軽く蒸しただけの、それだけ食べても美味しい海産物をのせるという発想そのものはおもしろいと思いました。日本料理でいう「煮込み」と「炊き合わせ」の合体みたいなもんでしょうか。

次回は同じようなものを付くってリベンジをしようとは思いませんが、日本風のものは作ってみようと思います。ミレポアも使わず、多めの白菜や春菊を使う。また出汁は生け贄で昆布、鰹節、鶏肉、魚の切り身、エビ、貝、ホタテ、牡蠣などでしっかり取るとか。そしてその出汁はコンソメスープみたいに卵の白身を入れてスープそのものは透明なものを作り、寄せ鍋の最後に残った汁のような味の究極のお吸い物か何か作ってみたいです。それに小さな鶏のササミ、かまぼこ一枚、干し椎茸、銀杏、そして柚子を散らせて、ああお餅を入れても良いかも。そんなのを作ってみたいです。

トマトが出しゃばっていたけれど美味しかった~~~~。ご馳走様~~~~~~~~~。

一時間後の血糖値ですが124.2mg/dl。やっぱりそれぞれの素材は糖質が少ないですが、あれだけ大量のものを煮込んで凝縮してしまうと血糖値も高めになりますね。やっぱりトマトが多過ぎ。(笑)

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