スーパーで売っている豚のバラ肉でミンチを作った

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豚のミンチっていろいろ使い道がありますが、私はオーストラリアではなかなか良いミンチに出会うのは難しいと思っています。

今のところ、私が良いと思うミンチは「中国人の肉屋」か「日本人の中村さんの肉屋」かな。以前、オーガニックの黒豚を扱っている肉屋に入り浸っていたことがありますが(笑)、日本の黒豚とは違う感じで、飛びつくほどのことはないと思っています。

そもそもミンチって豚にしても牛や鶏にしても、どんな部位のどんな肉を使うんでしょうか。私には全くわかりませんが、少なくともその「部位」として「売れるもの」ではないと思っています。

そんな風に考えれば、そこそこ美味しい肉でミンチを作ったらどうなるか?と思うのは普通の成り行きで、牛に関しては私は「和牛のブレードという部位」でミンチを作るのがベストだと思っています。牛っていろいろな部位があるのに肉屋を探しまわっても「和牛」の「ヒレ」「ロース」「ランプ」はありますが、その他の部位はどこへ行ってしまうのか非常に不思議。

そんな時に「和牛のブレード」の部位を売っている肉屋を見つけて、その肉はステーキにしても十分美味しいので良いと思っています。その肉屋はフェリロードマーケットの中にある肉屋。で、ブレードってそもそも安い部位ですから、ステーキ用だと1キロ80ドル以上するような和牛でも、ブレードなら20ドルちょっと。これってメチャ安い価格で、普通の牛のステーキ肉と同じか安いぐらい。でも普通の牛のブレードよりは高い。

こんな肉。脂のサシの入り方が私には調度よくて、日本のA5なんていう高級品や特上カルビ、またこちらの和牛の高いリブロースにしても、食べると脂が強すぎてオェっとなります。歳なんでしょうねぇ。(笑)

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この肉でミンチを作ると、ハンバーグも美味しいんですよね~~。もちろんステーキでも問題なし。ただし薄くスライスしてもこの肉でのシャブシャブはイマイチかも。

ということで豚も自家製ミンチをたまに作ることにしています。面倒なのでミンチを買うことのほうが多いですが、やっぱりたまには自家製をつくろうと。

私が良いと思っているのはローストポーク用に売っている「ショルダーブロック」。この部位は多くの筋肉が走っていて、肉質は良いとは言えないけれど「味」は良いと思っています。そしてこれに付いている外側の脂はまさに「背脂」なんですね。だから「このブロック、脂が多い」なんて文句を言ったら駄目で(笑)、その脂は切り取って「大事に保存」(笑)。私はあえて脂がちゃんと付いているショルダーブロックを探すのですが、なかなか見つからないくらいです。

でも今日作ったのは「ばら肉」のミンチです。肉はこれ。どこでも売ってる奴。

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これをミンチにするのですが、我が家にはミンサーはないのでフードプロセッサでミンチにします。最初の頃はなかなかいい感じのツブツブに出来なかったのですが、慣れてくるとフードプロセッサでも「粗挽き」「二度挽き」みたいに違いを付けることもできるようになるんですね。

皮をどうするか悩んだのですが、フニャフニャの薄い皮でしたのでこのままミンチにすることにしました。皮は皮で美味しいですから。ただフードプロセッサに掛けるには半冷凍じゃないと無理なので、適当なダイス状に切って冷凍庫へ。

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二時間ぐらいして半冷凍のままフードプロセッサに掛けます。大きめの粗挽きの感じで仕上げました。

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これを500グラムずつに小分けして、全て冷凍。

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なんでバラ肉にしたかというと、脂身の多いミンチで料理をしてみたかったから。バラ肉じゃ脂が多すぎるだろうと思いますが、実は中華料理屋で「餃子用」のミンチは「50対50」の赤身対脂で頼むところがあるとネットで見たので、脂身が多いミンチを使ってみたかったのです。

スーパーのミンチがイマイチ美味しくないのはもしかしたら脂身が少ないからかもしれないと思っています。また中国人の肉屋のミンチが美味しいのは脂身が多いからかもしれない。基本的にはオーストラリアはまだまだ「Lean」であること。つまり脂肪分がなければ無いほど良いという信仰が強いので、スーパーの肉もそういう肉が主流。ミンチも同じ。

ですからバラ肉でミンチという選択は決して悪く無いだろうと想像しています。これは初めてのトライなのでどうなるかはわからず。

ところがですね、バラ肉って高いのね。これ1キロ17ドル39です。ウールワースのオンラインで確認しましたが、結構高い。これって焼いたりトンカツに使うポークロインの次に高い価格で、私としてはなんとなく納得がいかず。(笑)

ちなみに普通のミンチは1キロ10ドル99。

そういう意味では、私が豚のミンチとしては一番良いと思う「ショルダーブロック」って「足」よりも安い時があるんですよ。ショルダーブロックは普通1キロ15ドルちょっとなんですが、安売りをしている時って1キロ7ドル以下なんです。これ以上安い豚肉はないくらい(笑)。

ですから、ちゃんとした部位でミンチを作るなんて贅沢だ、じゃなくてその方が安くて美味しいってことなんですね。だからショルダーブロックの安売りは見逃せません。もちろんローストでもチャーシュウでも煮豚にしても良いですから。

ま、こういうケチ臭いことも考えながらやっています。いつの間にか価格もこまめにチェックする主夫らしくなりました。 (笑)

さーて、このミンチで何をつくろうか。私が今考えているのは久しぶりの「日本式肉まん」。肉まんはどこにでも売っていますが、私はやっぱり日本の肉まんが一番好きです。こればかりは自分で作るしか無い。

明日作ってみるかな・・・・・。

しかしまぁ、フードプロセッサの後片付けが面倒なんてもんじゃないのね。脂でヌルヌルになったのは簡単には落ちない。家庭用の台所洗剤なんて「無力」じゃないかと思うくらい。でもオーストラリアでは昔から洗濯に使っていたという「炭酸ソーダ」を手に入れてからかなり楽になりました。アルカリ度の高さは半端じゃなくて、油物を洗うには良いと言われる「重曹」なんて「炭酸ソーダ」の凄さに比べたら大人と子供の違いがあるほど。

その代わり強いアルカリは皮膚をも溶かして「手がヌルヌル」になるし、皮膚につく、目に入るなんてことがあるとうまくないのでそれなりの「防備」(笑)をしないと危ない。

ちなみに炭酸ソーダはsodium carbonate、carbonate of sodaで、オーストラリアでの通称はWashing sodaで粉状。どこのスーパーでも売っていて激安。換気扇の掃除とかはこれがベストのはず。

 

 
    

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