MM2Hビザを取るには一定の金額の定期預金を作らないとなりませんが、皆さんどういうふうにしたのでしょうか。
基本中の基本は、
1 マレーシアに渡り、銀行口座を作る。
2 MM2H仮承認の連絡を待つ。
3 OKが出たらそこに必要な金額を入れる。
4 マレーシアに渡り、定期を作る。
5 定期の証明書を添えてMM2Hを取る。
問題は1ですよね。一般的には本人がマレーシアに行かないと口座は開けない。またマレーシアは不思議なところで
○ 居住者でないと銀行口座は開けない。
でもMM2Hビザがないということは居住者ではないので開けない。
おかしいですよね。(笑)
でも「MM2Hを取るために口座が必要」ということになればOKになるのが普通。
でもここでも確かなことは
○ 本人が行かなければ口座は開けない。
これが大原則だと思います。
つまり、口座開設のためにマレーシアに行かなくてはならないということ。(私は行かずにネットと郵便のやりとりだけで口座を開きました)(またそういう口座開設の斡旋をする代行業者もいる)
私はこれが普通で、当たり前のことだと思っています。また皆さんがそういう風にしていると思っていました。
ところがですね、口座開設のためにいちいちマレーシアに行くのは面倒くさいわけですよ。
ここでいつの頃からか、ビザの申請代行業者が便宜をはかるようになったんですね。つまり、最初に口座は作らずに、ビザが取れるのがわかった時点で代行業者にその金を振り込んで預かってもらうわけですよ。で、本申請(この言い方って変だと思う)の時にマレーシアに渡り、銀行口座を開き、そこに代行業者から振り込んでもらうか、キャッシュを持っていくか(こういう恐ろしいことをする人もいる)する。そして定期を作れば、一回のマレーシア訪問で済んでしまう。
あるいは、とんでもない代行業者がいるようで、本申請の時にキャッシュを持って来れば良いとアドバイスをする。それもやっぱり渡航するのは一度で済む。
世の中には幸せな人がいるようで、こういうやり方になんら疑問を持たない人が結構いるみたいですね。私には信じられません。
事故が起きたら誰の責任なんです?
前に、代行業者が(申請者の)キャッシュを持って銀行に行った時、暴漢に襲われ、そのキャッシュが取られてしまった事故がおきました。これって誰の責任?
私は当然、常識的には「代行業者の責任」だと思います。
でもその時には代行業者は責任を取らずに申請者は泣き寝入りしたと聞いています。私は法的にはそういうことになるだろうと思っていて、「本来、申請者がやることを代行しただけ」という考え方になるのでしょう。例えば、会社の売上を集金中に襲われた。あるいは店舗に暴漢が入り売上を取られたなんてことがありますが、その時の担当者、店の店長が弁償するなんてことを聞いたことがありませんし、それと同じだと思うから。
もしかしたら代行業者が「何かを企むケース」もあるかもしれません。あるいは、代行業者もその社長、責任者ではなくて、その従業員にやらせたら盗まれたとしましょう。この場合、誰が責任を取るのでしょう。
人を疑うのは良いことではないという「摩訶不思議な常識」が日本にはありますが、だから日本人は世界一だますのが簡単だでも言われるのでしょうし、日本で詐欺に合うことが多いのも、「なぜこんなバカな投資話を信じるのか?」と思うことが多いんじゃないでしょうか。
「他人を見たら泥棒と思え」というのは良いことではないかもしれないけれど、何が起こるか全く想像さえつかない海外でも「簡単に他人を信用する」っておかしくないですか?「マレーシアは安全な国」「良い人ばかり」なんていう人がいますが、そういう人は「自己責任を理解している」からそれが言えるのだと思うべきで、スリがいくらでもいるようなところで、「ここは安全なんだ」と用心しない人は「どこかのネジが足りない」と言っても良いんじゃないでしょうか。
また代行業者も代行業者だと思います。でも彼らにも言い逃れできる部分があるんですね。「そうしてくれという需要がある」ってことでしょう。
私が以前から紹介している、MM2Hに興味がある人が集まるあるSNSでは、「キャッシュを持ってくるのが良いでしょう」と顧客に言う代行業者は「使うな」という基本姿勢です。それをさせていた業者が明るみに出て問題が出たことがあります。結果的にはその業者は「それは今後言わない」ことで結着が付いたはずですが、あたりまえだと思います。
これと「代行業者に送金する」ってのも同じレベルなんですね。
もしここで「なんで?」と思うとしたら、私は海外には行かないほうが良いと思います。またそういう人は日本にいても「かなり危険」だと思います。
詐欺に引っかかれば、詐欺が悪いということになってそれはその通りですが、「なぜ詐欺に引っかかったのか」というところを考えるべきですよね。その種はその本人が撒いていることに気が付かないで、詐欺師を非難して終わりってことにはならないはず。
マレーシアでは、ズボンの後ろのポケットにお金で厚く膨らんだ財布を入れて一日あっちこっち歩き、電車やバスに乗っている間にいったい何が起きるか。こういうことを想像出来ないような人は「いつかどこかで【必ず】被害に合うはず」。これはマレーシアに限ったことじゃなくて、日本国内でもアタリマエのことだと思います。
業者も業者だと思いますよ。「私が便宜を図ってあげます」なんていうのは「親切」「サービス」でもなんでもなくて、でしゃばりすぎ。でももし、「何かあったら責任を取ります」という契約書があればよいのかもしれませんが、裁判ざたになったり、面倒なことになったら困るのは一体誰なんでしょうか。
本来、「ビザの申請代行」という業務には関係のないお金ですよね?それなのに「定期の方も代行します」ってのはやり過ぎ。私はここは業者が猛省するべき点だと思っていて、もし「定期も面倒だから代行してよ」という客がいても、「それをきっぱり断る」のが代行業者の誠意だと思います。
もしも定期のお金に関しても便宜をはかるなら、「定期預金のお金はその代行業者が立て替える」ぐらいのサービスをすればいいじゃないですか。で、客が後から業者に入金する。サービスというならそこまでやれと私は言いたい。それが出来ないなら余計なことに手を出すなと思います。
リカさん、これ読んでるかな?リカさんはどう思います?
オーストラリアでもおかしな事件がありました。永住権を取るために一定額の投資をするとか、事業を始めるというカテゴリーがあるのですが、私がビジネスを持っていた当時、顧客から愚痴を聞いたことがあります。
その方は、「あるオーストラリアの会社に投資をし、共同経営者になればビザが取れる」と聞いたのですね。その話を持っていったのはビザのコンサルタントでもない「普通の現地の日本人」です。その話を信用して、なんとその人はその話を持ちかけた人に5000万円振り込んだんですよ。
そしてある時、意気揚々としてオーストラリアに渡ってきて、その会社に挨拶に行ったのですが、その会社は「え?何の話?」ということになった。そこで騙されたことに気がついて、話を持ってきた人に当然文句を言ったところ、のらりくらりとしてラチが明かない。
でもその人は裁判沙汰にしなかったんですね。あるいは裁判だとか警察へ行くとか、そういうことさえ「自分には出来ない」と思ったのかもしれません。とにかく「あのお金を返してくれ」と言い続けた。
騙したやつは、実はゴールドコーストでも有名人で、カジノにVIPが集まるところがあるのですが、いつもそこに「夫婦で」たむろしていて、金を持っていそうな日本人に近づき、友だちになるんです。そして食事に行ったりゴルフもしたり、その金持ちが帰るときには飛行場まで送って行ったり。これで人間関係を作るんですね。そして次回その金持ちが来るときには当然飛行場の送り迎えもするし、信用させるわけですよ。
そして、良い投資話があるとか、買い得の不動産があるとか、段々とそういう話を持ち出す。
私に愚痴を言ったその人もそれに引っかかったのでしょう。あるとき、飛行場で偶然会ったと言っていましたが、その時も「あれは一体どうなっているんだよ」と問い詰めただけですと。5000万円ですよ、5000万。
まぁ、どっちが悪いんだかわかりませんが、その愚痴を私に言う時に、カリカリしながら言うんじゃないんです。あんな奴に引っかかって俺ってバカだよね、なんて感じ。きっと彼はそれだけ金持ちで、そういう(アホな)タイプなのを完璧に読まれていたってことでしょうね。
バカだと思いましたが、「そう思います」とは言いませんでした。 (笑)
たとえ相手が弁護士だとしてもそういう金を弁護士に渡す道理がないんですね。また便宜上そういうことがありますが、お金を弁護士にただ「預ける」ことはせずに、弁護士でさえも勝手に出し入れができない口座に振り込むのが普通でしょ?
なんでビザの代行業者に大金を平気で送れるんですかね。私はそれが不思議でしょうがありません。でもきっと、定期で必要なあの金額って、「そんなに大げさにいうほどの金額じゃない」って思っているのかもしれませんね。きっと日本でも銀行には自ら出向かずに、担当の銀行員に、「これ口座に入れておいてね」なんて感じでお金のやり取りをするような人なのかも。
ま、世の中にはいろいろな人がいますが、それだからこそ、私は「代行業者」の「モラル」が重要だと思います。客のために・・なんて言いながら、代行には全く関係のないお金を預かることに何の疑問も感じない業者は、私は「誠意がない」と判断します。業者はそれをやるのが「誠意」だと思ったら大間違いでしょう。
ま、客も業者も勝手にやれとは思いますが、私はそういう業者とは付き合いたくないです。もちろん絶対に紹介しない。もしそういう業者を「この業者どうですか?」と聞かれたら「やめたほうが良いのでは?」と答えます。
マレーシアに行かなければ口座が開けないとするなら、行けばいいじゃないですか。
あるいは私がやったように(この方法と銀行の担当者をブログの読者数人に紹介したことがあります)(またその方法はこのブログに書いてあります)(またそれをやってくれる銀行を紹介し、話を通してくれる業者もいます)、どうにか行かずに口座を開く努力をする。そしてお金は直接自分からその銀行に入るようにして、全く関係のない人にお金を預けるなんて、私なら絶対にしません。また預けるということはその相手に「負担をかけている」という自覚を持つのも大事だと思うんですよ。
何か起きたら他人のせいにするってのは絶対にうまくなくて、「常に責任は自分にある」と考えるべきですよね。で、もし誰かに頼まなければならないとしたら「何が起きても諦めるつもり」が必要だと思います。日本ってそうしなくても生きていける世界ですし、約束事は守る国ですが、海外に一歩出たらそこはまるで違う世界。
銀行でさえ「この銀行は潰れるかもしれない」という覚悟が必要で、「銀行は絶対に潰れない」なんてことはあり得ないんですね。証券会社もそう。あるいは業者に前渡し金を出すことの危険性とか、投資話も同じ。これって日本では考えられないぐらい海外の場合は「メチャクチャ」だと思う程度が調度良いと思うのです。