先日行ったレストラン(The Fish House)で食べたパンが美味しくて、それがどこから仕入れたパンなのか教えてくれましたので早速行ってきました。
カランビンにあるので我が家からは道路が空いていても30分は掛かるという場所。クーランガッタ飛行場のちょっと手前って感じでしょうか。
住所と店名はわかっていましたのでGPSですぐにたどり着きました。
店には客が4,5人入って並んでいましたが、中に入ってびっくり。テーブルにパンがちょっと並べてあるだけ。
私は普通のパン屋を想像していましたが、ここは「パン工場の直売店」という感じ。出荷前のパンが並んでいました。
パン焼き。
職人さんがどんどん作っています。(顔は出さない約束で写真を撮らせてもらいました)
ベトナム人兄弟の店と聞いていましたが、なんと日本人でした。でも良くベトナム人か?と言われるそう。でも彼らがベトナム人に似ているということじゃなくて「美味しいパン=ベトナム」なんですね。そこから来ているのだろうと思います。
以前は、あの野菜で有名なユーエンの並びにあるパン屋の厨房を借りてスタートしたそうです。あのパン屋は今はありませんが経営が同じってことじゃないんですね。最近、ここへ移ってきた様子。
また何でまた(辺鄙な)カランビンに店(工場)を持ったのか聞きました所、あの場所が彼らの顧客エリアの中心になるそうです。つまりもっと南の方まで彼らの顧客がいるということ。
小売店に卸すことはしていませんが、レストランやカフェが主な客で、口コミでどんどん客が増えているとのこと。良いですねえ、頑張って欲しいです。
早速、あのレストラン(The Fish House)で食べたパンやその他、いろいろ買ってきました。また菓子パンもあって食べてみたのですが、結構甘い。
これはさすがだと思いました。日本的には甘すぎると感じますが、彼らは市場に合わせたものを作ってる。これって結構出来そうで出来ないんですね。腕に自身があると「こうあるべき」が先に立ってニーズを無視する傾向、奢りがあるケースが多いですが、ここはちゃんと市場を見ているんでしょう。これってアタリマエのことですが、日本人の経営ってオーストラリアをバカにしているわけじゃないでしょうが、「俺のは凄いんだぞ」みたいな自分の好きなものを押し付けるのね。これは和食店も同じで和食に凝れば凝るほど店はだめになる。
市場に存在しない店舗ってそれなりに理由があるんですよね。誰もやろうとしないのは難しいのがわかっているからで、「俺がやろうとしている商売は誰も手を付けていない。チャンスだ」なんて思う幸せな人が後を絶たない。
日本人の客を想定した商売って本当に難しくて、日本人の客って五月蝿いけれど金は出さないのね。ここを読み間違えてゴールドコーストに店を構えて失敗する例は半端じゃない数。やっぱり地元の客が喜ぶ店じゃないと全く意味が無いという「原点」が見れない商売人って意外に多いんですよね。
このパン屋はこれからが楽しみです。
Panya Artisan Bakery 42 Currumbin Creek Rd, Currumbin Waters QLD 4223
このパン屋の並びにフィッシュアンドチップスの店があって、看板に「オレンジラフィー」と出ていたので喜び勇んで店に入ってみました。でもオレンジラフィーは切らしているとのことで、いつもの「ドーリー(BASA ナマズ)」とカラマリを頼みました。
これで11ドル。値段はちょっと安いかな。美味しかったです。
店先に座って食べながら様子を見ていたのですが、そのパン屋の隣もパン屋なのに笑ってしまいました。でもそのパン屋はいわゆるサンドイッチや軽食を売っている店で、同じパン屋でも形態が違うんですね。私がフィッシュ&チップスを注文し食べ終わるまでの20-30分、そのパン屋には客は一人も入らず。しかし、その美味しいパン屋にはひっきりなしに客が来ていました。多くはバイクや車でわざわざ買いに来ている人。
有名なんですね。
何種類か買ってきましたが、我が家はほとんどパンを食べない家。ましてや私は糖質制限中。(笑)
買った量のパンを見てヨメさんが文句をいうかと思ったら結構ニコニコしていました。そしてちょっといくつか摘んでから冷凍庫。(笑)
美味しいとは思うのですが、どう美味しいのかって私には説明ができません。そもそも私は結構細かいことを書きますが、グルメじゃないんです。ベロの性能もよくありませんし、ましてやパンなんて全く未知の世界です。自分で焼いたこともなければウンチクも何もわかりません。
私の判断基準は単純で「好きか嫌いか」。そしてここのパンは「好き」。(笑)
ちょっと遠いですが、たまには行ってみようと思います。