マレーシアでの子育てはやっぱり大変そう

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私は「海外での子育てを簡単に考えるべきではない」とこのブログに結構書いていましたが、最近は「勝手にすれば~~?」みたいな考えを持っています。

ピピっと分かる人は分かるけれど、分からない人でも「真剣に考えていますよ~」と思っているかもしれず、そこに問題があるんじゃないのか?って話は通じないのね。海外での起業も同じですが。(笑)

マレーシア絡みのブログで、ここの情報量は半端じゃ無いと思っているブログがあります。以前にも紹介したことがありますし、ブログ主とはお会いしたことはありませんが、お互い知っている仲。

この方はマレーシアに長く、ご主人と自営業をなさっていて、子供の教育にはかなり熱心で情報量は半端ではありません。

そのブログに、マレーシアでの子育てに関してこんなことが書いてありました。

子供さんの英語力を上げるために

「マレーシアのインターに行った子供さんは卒業後はカナダやオーストラリアに留学している子供さんが多いんですよ。」というのが日本でマレーシアのインターの宣伝をしている留学斡旋業者さんの説明だそうです。

英語ができなくてもインターに入れて、卒業後はカナダやオーストラリアに留学できるまでの力をつけてもらえる!

だったら学費も物価も安いマレーシアに行こう!

、、、って思って来てみたら、大学に入る前に「大学入学資格」を取得しないと大学には進めないという現実に愕然としている日本人の親御さん、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

これから「インターを追い出されてから行き場のない子供さん」がますます増えてくるのではないかと私は本当に心配しています。

日本人学校からインターへ転校する場合もそうですが、日本語がカタコトの外国人に、中学3年や高校の年で日本に留学して、日本のセンター試験でまずまずの点数を取ることを要求するのと同じことをご自分の子どもさんに求めているってことなんですよ、、、、。

韓国人や中国人は自国の状態が厳しいので海外への移住を目指し、親も子も本当に必死で、勉強以外のことはしないような勉強付けの毎日で、数年のマレーシア留学でもよい成績を残す子供さんも多いようですが(全てがそうではないでしょうが頑張る子供さんの割合は多いはず)、日本人の場合は親御さんも子供さんもそこまでの必死さはなく、マレーシアではほぼ必須となっている塾や家庭教師もつけず、インターにお任せでなんとかなると預けっぱなしのケースが多いような印象です。

ダメです!
甘く考えていたら。

(ダボ注:この続きはブログで・・)

この日記はこれです。

子供さんの英語力を上げるために | マレーぐまの業務日誌@厚木インフォテック

インター校へ留学する斡旋や紹介している業者が結構ありますが、子供を持っていないとか、子供はまだ小さくて経験が少ないとか、そういうレベルで彼らが勝手に考えたマレーシア観で情報を流しているように私は感じます。私はマレーシア事情は全く知りませんが、「海外で子育てをする」ということにおいては25年の経験がありますし、その目線で見ると、「違うんじゃないの?」と思うことが多々あります。

これは「現在進行形」の小さなお子さんを持ちの親御さんのブログを見ていても感じます。これからが大変なのに・・っていつも思っています。子供が小さいころは親のオマケみたいなものでどうにでもなるんですね。ところが小学校高学年、中学ぐらいになりますと、子供は全くの別人になると言ってもいいくらいですし(笑)、様々な問題が出てくる、わかってくるのがこの時期なんですね。それまでは教育という名の「遊び」と同じ。

ま、その時はその時で慌てて対処すればそれで済むという考え方があるのだろうとは思いますが、それを実際に経験しますと、「あれをやっておけば良かった」「なんでこれに気が付かなかったんだろう」って誰しもが思うのね。だから経験者はそれをブログにも書くわけですが、何に舞い上がっているのか夢見ているのか知りませんが、多くの方の耳には届かない。

でも、ピピっと分かる人は分かるはずで、きっちり準備している親御さんも多いし、私も先手先手を打ってきました。そして簡単に考えていた家庭はまぁ、そのうち消えていくとか、こんなはずじゃなかった・・みたいになるケースを多く見てきました。

大体、情報源が「斡旋業者」だなんてのは、レストランに行って「ここは美味しいですか?」と聞くのに似ているってことに気がつかない人が多すぎるのね。また斡旋業者は教育の専門家じゃないかぎりやるべきではないと思うのですが、まさに不動産の斡旋と同じレベルで「ニーズがあるんだから良いんじゃない?」ってなところなんでしょう。

情報収集している人も多いはずですが、不思議に同じような年頃の子供を持つ家庭と情報交換するのね。ここが私には理解できない所なんです。もちろん共通の問題があるからそれは必要ですが、情報源とは「そこで子供を育て上げた人」であるべきじゃないんですかね。

もし私が小さな子供を持っているとしたら、私は今日紹介したブログ主に連絡をとって根掘り葉掘り聞くと思います。業者の言うことや、来て数年しか経っていないような人の話を聞いても「絶対に何もわからない」と私は断言します。ましてや子育ても終わらせたことのない人に何を聞く?

数年、留学するだけというのなら良いと思います。でもその先の計画をちゃんとしないとうまくないんですね。また日本の大学へ「帰国子女枠を使って入る」なんて手は今でも使えるのかもしれませんが(そういう子供は結構いた)、頭をまっさらにしてよーく考えて欲しいんですよ。「今の日本の教育はどういう教育か?」ってことを。日本の有名大学に入って、英語もそこそこできて「留学経験あり」なんてのに「それも良いと思う」って親は結構いるんじゃないですかね。

それってきっと「古い日本」では「すごいね~~」と言われるケースだろうと思いますが、今のグローバル化された世界で本当にそれでだいじょうぶなのか?

私としては「せっかく世界に飛び出したのだから、世界の基準で上を狙って欲しい」と思うんです。チャンスをミスミス捨てる必要なんかないじゃないですか。

でも「英語ができたら・・・」とか「中国語もマレー語もわかるようになるって凄くない?」みたいな脳天気な親だと大変なことになる。

英語が出来て当たり前なんじゃないですかね。ましてや留学して英語がわからなかったらただの・・・。そして何カ国の言葉を使えても、旅行ガイドになるなら十分でしょうが、専門知識をつけるときにその中途半端さがどれだけ邪魔になるかも考えないと。そして中途半端な言語は武器にはならないってことを忘れるべきじゃないと思います。子供が大きくなる次の時代は「英語は出来て当たり前の世の中」になっているんじゃないですか?そしてそれプラスアルファの部分で子どもたちは勝負していかなくてはならないはず。もちろん「他民族とうまくやっていくスキル」なんかで食えるわけもない。

もし英語がそこそこ出来て、他民族とうまくやっていくスキルができたら・・ってことは、ほぼ全部のマレーシア人と同じってことですよね。どこにでもいるマレーシアの若者やオッちゃんオバちゃんを目標とするんですか?そもそも「他民族とうまくやっていくスキル」なんてのは個人の性格に大いに関係があって、海外で育てば育つものじゃないんですよ。これは海外育ちの子どもたちを見ればすぐわかる。そしてそのスキルは「海外で育たないと手に入らない」とするなら、世界で活躍している日本育ちの日本人は一体なんなんですか?

勉強だけが人生じゃない、なんていう人も結構いるし、それはその通り。じゃ、勉強は出来なくても、特技、専門もなくても良いのね?と私は聞きたい。

これからの世界、日本も格差がどんどん広がる時代に突入しているのに、古い考え方でいると子供が苦労することになる。

それと日本人は一般的に「仕事は社会に出てから覚えるもの」と考えているフシがあると感じます。ところが世界の流れは「仕事ができる若者」「仕事ができる才能を持っている若者」を欲しているはずで、「白無垢を着て、貴方の思うままに染まります」なんていうのはダメなのね。これって学生時代にバイトして世の中を知っているとかそんなお子ちゃまの話でもなくて、専門家、あるいは専門家の卵を欲している。

これは海外の企業の新卒の採用を見てもわかることですが、日本みたいにとりあえずまとめて入社させて、それからいろいろ経験して部署を決めてなんてのじゃなくて、部署ごとに採用するケースが増えている。つまり専門職として出来る若者じゃないと、いわゆる「その他大勢」の仕事になってしまう。例えば銀行に入ってM&Aをやりたいと思う若者はその部署に応募するわけで、銀行の一般に応募すると窓口業務専門とか、そういうレールが敷かれているのが見えている。このレールの乗換って簡単じゃなくて、だからこそキャリアを積んで職を変えて行くということが起こるんじゃないですかね。

ちょっとやそっと英語が出来て、外人との付き合いもうまくて・・・だとしても「で?他には?」と聞かれる時代じゃないんでしょうか。留学そのものも何の価値も認められないと思いますよ。今は世界中から優秀な学生を集められる時代なんですから。

でも我が家はそういう流れからあえて外れようと思いました。そんな競争社会に子供を送り出したいと思いませんでしたから。でも次男坊はやる気満々で自らそういう世界に飛び込んでいくタイプ。でもおっとりしている長男は、私が考える世界が求める若者像とは違う性格なので、世の中の大きな流れとは全く違う生き方を彼に提案しました。それはまさに私が歩いてきた野良犬、まぁ、中小企業はみんな同じようなものですが、自分の小さな世界を作ってその中で生きていけるように私も親として最後の手助けをしようと思っているわけです。

でも教育は全ての基本ですからしっかりつけるべきで、でも日本的な「覚える勉強」ではなくて欧米では当たり前の「問題解決能力をつける勉強(専門は兄弟とも金融)」が出来たのは良いと思っています。その能力はどんな人生を送るにも役に立つと思いましたから。

 
 
 

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