中国がどうなるかで世界は多大な影響を受けるはずで、結構気になっています。
ただ、経済に関しては「習近平政権が頑張っても焼石に水」だと私は思っていて、それどころか大事なことを覆い隠そうとすることが逆に後の問題を大きくするんじゃないかとも思っています。
私が異変ありと思ったのは、独裁制を固めて、自分が頂点に立とうとしている(北のオニーチャン)と似ているところがあると思っているのですが、足元から崩れるとまではいかないにしても、ヒビ割れが入ってきているように感じるのです。
彼の独裁はどんどん進み、ネットの検閲も厳しくなってきていますし、香港の書店(習近平としては面白くない書籍を出す)が次々に閉鎖に追い込まれていっているにも関わらず、中枢から変な情報が出てくるんですね。
今回もそう思ったニュースがありました。
「景気回復、見込めず」=人民日報記事が波紋―中国 (時事通信) – Yahoo!ニュース
このような内容を「人民日報」が出すのに驚きました。ただ、コレに関しては「政権が言えないこと」をわざと言わせているようにも思うのですが、中国のやり方って強引だけれど結構単純で、そこまでやらないと思うんですよ。そしてついこの前ですが、どこの(中国の)新聞だったでしょうか「共産党は金を返せ」という読者の声を載せたらしい。
これって前代未聞じゃ無いかと私は思うわけで、小さな「反政府の種」も消すようにしている現政権にしては変だなぁと。
今では名前が公表されて騒いでいる(タックスヘイブン利用に関する)「パナマ文書」ですが、習近平の姉の旦那の名前が出ているんですよね。習近平にしてみると「義兄」に当たるわけですが、あの話が出た時に中国のネットでは「習近平の義兄」という検索文字は使えなかったと。そしてなんと「義兄」という言葉さえも検索できないようにしたらしい。
香港での抑えこみもそうですし、今月台湾では新たな(反大陸)台湾総統が就任しますが、早速、中国は脅しを掛けていますよね。
とにかく情報封鎖したり、都合の悪いことは「ないことにする」あの現政権が、習近平、共産党批判の記事を見逃すなんてことはあり得ないと思うんですよ。お膝もと、なおかつ一番コントロールが効いているはずの自国内の新聞なんですから。
でもこれが起きる前から、習近平は力を失いつつあるというのは言われていて、あまりの強引さに着いていけない人たち、あるいは腐敗撲滅運動でターゲットになった人たち、そして腐敗がもっとも酷いと言われている人民軍の組織替えもしましたよね。これの反発も半端じゃないはず。
それの抑えがもう習近平には出来ない状態かもしれない。
ではどうなるのか。
ここで気になるのは「習近平が戦争をするのではないか」という懸念が出てきているってことじゃないですかね。
国、あるいは組織を強固に、そして権力者の存在をはっきりさせるための「戦争」ってあると思うんです。組織替えした人民軍も新しい組織は「戦区」という戦争を想定した組み方ですし、その新しい組織をちゃんと機能させ固めるには戦争するのが一番。ガタガタ文句をいう連中をもだまらせることができますから。そして最近、何かの会合で習近平が「軍服」を来て出てきたらしい。そして自分は「最高指揮官」であると言った。これって非常に珍しいことのようで、オバマ氏が、あるいは安倍さんが軍服を着て、軍の前で「自分は最高指揮官」であるといちいち言うって何かおかしいですよね。それと同じ。
何か起きるかもしれない・・。と本気で心配こそしないものの、何かおかしいぞと感じる専門家がいるのが見えてきます。
でもまさかアメリカ相手なわけもないし、フィリピンも手出しできないでしょう。ではどこ?ベトナム?インドネシア?
ま、この辺の話になると妄想の域に入ってきますが、習近平は掌握力が下がっているから、何か大きなことをするだろうと言われればそれもありかもしれないなんて気がしてくるわけです。
ま、習近平は自分を(毛沢東と同じように)「神格化」したいようで、いろいろ作戦をねっても失敗している様子。その辺の話をしている討論会の動画を出します。いつものチャンネル桜ですが。(笑)
面白いと思うのは、常に中国を見ている人じゃないと気が付かないことがあるんだなってこと。たとえば、前の全人代の時に、例えば演説が終わると「皆が拍手する」とか「席に戻るときには要人と握手する」とか決まり事があるわけです。ところが、席につく時に握手をしないとか横を向いているとなると「何かあるな」というのは見ている人たちにはわかってしまう。
また李克強首相ですが、もちろん順位は習近平より下。ところがある時、習近平が演説した後、李克強が習近平の「肩をたたいた」そうです。これってあり得ないことだとのこと。
つまり、はっきりした形ではなくて「お前は終わりだよ」という習近平に対する、そして皆に対するアピールであると。
ま、権力のトップに居る習近平ですから、皆がひれ伏して言うことを聞くのが当たり前だと思っていたら、実はそうではないほころびがどんどん見えるようになったとのこと。今日のニュースもそれの一つかなと思うわけです。
この討論会は「今アジアで起きていること」という題名で、先月4月に収録されたもので、中国に限った話ばかりではないのですが、やはり焦点は中国になります。そして出席者が非常に興味深い。中国にやられっぱなしの「南モンゴル」「チベット」「ウイグル」そして「ベトナム」「台湾」の事情がわかる。これって大手マスコミが(中国に気を使って)一切報道しない内容。そして例えばベトナムですが、中国には強硬な態度を示しているようで、実は政権は中国ベッタリであるとか。中国に脅かされ、あるいは侵略されている国々で一体何が起きているのか、何が問題なのか、それが語られています。面白いです。
3話あります。長いですが、見る価値あり。