老人問題に関する動画を時々ブログに出していこうと思います。
お恥ずかしい話、私は若い頃から年金とか社会保障を真剣に考えたことがなく、自分の尻は自分で拭くものだと考えて生きてきました。ま、商人の家なんてのはどこも同じようなものかもしれませんが、それがあるがゆえに「日本が抱える問題」にも無頓着でした。そしてその問題を強く意識して一生懸命生きる人達を理解しようとしていなかった部分もあります。無視をしたつもりはないのですが、自分とは違うとなぜか考えていました。
でも子供を持ち、子供が大きくなって結婚だ孫だといろいろ考えますと、私の考え方は外れていると思うようになったのです。「勝ち組に残るように頑張れ」という考え方が私の根底にありまして、このブログでもそういう考え方を土台に書いていたはず。でも自分はどうにか出来ても、それが原点だと考えてはいけないのは当たり前で、もし子供が30人いて、孫は100人いたら・・・なんてバカなことを想像しますと、やっぱり「勝ち組に残る」のを前提とするような考え方は変えるべきだと。(笑)
ただ問題をはっきり認識して、政府に改善を言っても思うようにはいかないという諦めも最初からありまして、子供や孫の運命を政府に委ねるわけにはいきません。私が自分で一族の小さな国を作ろうと思うようになったのはそれが大きな理由で、それを「平民の逆襲」と自分の中では位置づけています。(マレーシアに行くのもその目的があるから)
まずは今、日本で起きていること。そして高齢化社会に向かうのは日本だけではなく、どこの国でも起きてくる。少子化も同様。それを確認の意味においてもあらためて情報を得て考えてみようと思いました。
NHKスペシャルで「親子共倒れを防げ」という番組がありました。2014年のものです。
老人漂流社会 親子共倒れを防げ/NHKスペシャル
「下流老人」という言葉を誰が作ったのか知りませんが、前に出した動画もそうですが、まさか自分が・・・と思っていたのにその枠の中に入ってしまうことが普通に起きている。下流老人をキーワードに調べてみますと、年収1千万クラスの人でも決して安穏としていられないケースが多々あるのもわかりました。年金でロングステイを楽しむ老人もいれば、最低限の生活さえ維持するのが難しい老人もいる。なおかつそれに子供が加わって、その年金をあてにして生きる世帯が数多くある様子。
だらしのない子供だ、問題は子供にあると私は思っていたのですが、この動画を見ると決してそういうことでもないのが見えてきました。また親子で住んで介護の問題も解決しようとしても、その場合は「生活保護が出ない」ようになり、なくなく親子が別れて住むというわけのわからないことが今の制度化では起きている。
ま、様々な問題が見えてきますし、その中でどうやって生きているのか、どこか自分と共通点はないだろうか、解決策はどこにあるのか、それらのことを他人事ではなくて自分の問題として考えさせられました。