ゴールドコーストが未曾有の台風に襲われたのは先週末。ブリスベン近郊からNSW州の北部までやられているってことはゴールドコーストはその真中にあるのだから何もなかったはずがない。
台風は今では跡形もなく消えていったけれど、豪雨が降ったのでいまだにあちこちが洪水にやられたまんまの様子。人的被害は死者2名、行方不明4人かな。
ニュースを調べてみると良く知ったゴールドコーストの町の名前、氾濫した川の名前は出てくるのだけれど、いわゆる我々が住んでいたゴールドコーストのど真ん中の被害を調べても出てこない。大丈夫だったのかなぁ・・・。
もう我々には関係ないって言えば関係がないのですが、私達が住んでいる間に「怖い経験」もしましたので気になります。また長年住んでいた家ですが、ネラング川に面していて、なおかつ周りの家より低い土地に建っていたんです。だからネラング川の水位がちょっと上がっただけで「その家だけ水没する」はずなんですね。
売ってしまいましたから本当に関係がないのですが、子どもたちもその家に育ち、私達家族のゴールドコーストの思い出はその家とともにありますからやっぱり心配。
あれはいつだったでしょうか。台風と満潮が重なってネラング川の水位がどんどん上がるのを「見ているだけしか出来ない」なんてことがありました。
もうダメか・・と思った時に潮見表を見たら満潮はまだ先で、その時点から30センチは水位が上がるのがわかった。となればほぼ100%水が入ってくるわけで、あわてて下の階の高価な物品だけは上の階に上げました。そしてあとは見ているだけの恐怖。
川の水位が上がってどんどん水が庭に入ってくるのを見る恐怖って、今思い出してもゾクゾクしてきます。。
その時の写真。川に出ている桟橋は完全に水没して、あと水位が数センチ上がるとプールにも泥水が流れ込む。家の中に入るまでは10センチ程度。
庭がある高さまで水位が上がってどんどん庭の中に広がっていく水。
ところがですね、この写真を撮ったあとにピタリと雨がやんだんですよ。そして川の水もどんどん引いていった。\(^o^)/
しかしこの時の台風は大騒ぎするほどの台風じゃなくて、2年前の結構慌てた台風よりは全然小さな台風。で、その2年前の台風は「レベル2」の大きさで、今回の台風は「レベル1」。これ以上大きな台風は無いというレベル。(@_@)
つまりなんてことのない台風で水没しそうになる我が家が今回の台風で大丈夫なわけがないと思うわけです。
いま、ネラング川の情報を探し回ってみましたが、上流にある「ヘインズダム」の水の放出量はかなり抑えていて、洪水の心配は無いとのこと。
でもねぇ、世の中が洪水だと騒ぐような水位の上昇じゃなくても庭の中にどんどん水が入ってくる家ですから・・・・。
あの時に水が引いてから庭に出て周りの家を見渡してみてびっくり。なんと水が入ってきたのは我が家ぐらいで、他のどの家も盛り土した上に家が建っていて「まだまだ余裕」なのがわかった。(@_@)
それまではそんなことは一切気が付かなかったんですから馬鹿丸出しです。
世の中では温暖化が言われる時代になっていましたし、遠い将来本当に水位が上がるとか異常気象が続いたらとんでもないことになると実感。
早く家を売ろうと決心したのが実はあの台風だったりするわけです。
私から家を買った今のオーナーも今頃いろいろ考えているんじゃなかろうか。
動画を見つけましたが、結構あちこちやられた様子。