韓国スーパーに行ったときのことです。結構大きめの「冷凍のタコ」(生)を見つけました。韓国スーパーではあの小さな「イイダコ」はよく売っているのですが、今回のはかなり大きめ。
もしこれを茹でて「刺し身」で食べられれば万々歳だし、駄目でも「たこ焼き」に使えそうだと思いました。
ただし、これまであちこちのスーパーで買った「冷凍のゆでタコ」は全てアウトでしたので、またかな?とは思ったのですがこればかりは試してみないとわかりません。
解凍してみたらそこそこ大きい。でも足はかなり細い。7-800グラムぐらいですかね。値段は25リンギ程度。これでそこそこ食べられればラッキーですよね。
40センチのまな板より長く、折り返してこれですから60センチぐらいはありますかね。
ちょっと塩を濃い目にした塩水で茹でてみました。15分ぐらいかなぁ。
タコって茹でるとかなり匂うじゃないですか。でもその匂いが非常に薄い。臭くないって良いことじゃないの?なんて思うかもしれませんが、これって味がないってことじゃないですかね。
氷水で冷やして頭を落として切り分けて・・・・。
触った時にこれは駄目だと思ったのですが、食べてみたら案の定「柔らかいゴム」みたいです。決して固くはないのですが、フニャフニャのゴム。(笑)
味も「これはもしかしたらタコかもしれない・・・」という感じ。
これではどうにもならず、たこ焼きでも使えないと思いました。味が薄いですから煮込んで海鮮の出汁にも使えない。
この時点で、どうしようも無いのが決定ですが、和風に煮込んでみました。30分ぐらいかなぁ。
当然、縮むわけですが、この量で一匹の半分ぐらいです。
そこそこ食べられましたが、丸まる一匹使ってその半分の量がこれ。元の大きさの5分の1ぐらい?
もしかしたら・・・と思って買った(安い)生の冷凍タコがこのザマです。
やっぱり駄目か・・・と「いつものこと」を再確認しただけ。
日本から送られてきたタコを買えって?
ですよね。前に「ミズダコの生の足の冷凍」を買いましたが、これを半生に茹でて刺し身にしたらかなり美味しかった。
でもねぇ、値段が10倍以上ですもんねぇ。
日本からのタコもいろいろ入っていて、「ゆでタコの冷凍」もあるのね。比較的安い。でもコスパが良いとは言えない。
かつてはそういうタコも「美味しくないなぁ・・」なんて思っていたのですが、今じゃ、それが憧れの的。(笑)
しかし不思議ですわ。美味しいタコってローカルでは全く見つけられないのに、ワンモントキアラにあるスペイン料理のタコはそこそこ美味しかった。ああいうのってどういうルートで仕入れているんですかね。日本からのタコ(日本産という意味ではない)じゃコストが高すぎて使えないと思うんだけどなぁ。
あの店のスタッフって気さくでなんでも話せる感じだから聞いてみようかな。「我々は日本人で、寿司で使えるタコを探している。これなら大丈夫だと思うのだけれど、どこで買えるのだろうか?」みたいな聞き方?
タコの話の雑学ですが、日本で「タコの茹で方の【特許】」がおりているんですね。「蛸の柔らか煮」ですが面白いですねぇ。ミズダコって固くて、それをいかに柔らかく提供するかの調理方法ですが、特許をとっているからその内容を見ることが出来ます。しかしまぁ驚きでした。これって「低温調理をする人なら誰でもやってる調理方法」なんですわ。
1 生蛸を蛸足の大きさに応じて200g~500g程の個体に切り分け、オイル(好ましくは、オリーブオイル)を全体に絡める前処理工程、
2 前記前処理した個体を真空包装する包装工程
3 前記真空包装した個体を冷凍する冷凍工程
4 前記冷凍した個体を60℃~80℃で加熱する加熱工程
5 前記加熱した個体を自然冷却する冷却工程
タコの調理方法の特許は2つあって、上に書いたのは最初の特許の改良版のようです。
このことに関して前に詳しく書きましたので、興味がある方は(ここをクリック「タコの茹で方の特許があった【備忘録】」)。