ブレンダー(ミキサー)探しに没頭しているアホな私です。
ブレンダーなんてなんでも良いじゃないかって思うでしょ?
でも違うんですよ~。
私の人生でどれだけブレンダー(ミキサー)を使ってきたかわかりませんが、やっぱり「良いものは全然違う」のね。
○ パワーがないと「細かく粉砕できない」
○ かき混ぜる時に「空気を取り込んで酸化する」ことが起きる
この二点が私が考えるブレンダーの一番気になるところ。
細かく粉砕出来ないと「スムージーがスムーズにならない」ってことなのね。それこそフードプロセッサで粉々にしたのと同じレベルで「ブツブツが残る」わけです。
パワーがあるブレンダーってとんでもないスピードで撹拌して、音も「爆音」って言って良いくらい。普通の人はびっくりするし、赤ん坊は泣くかもしれない。(笑)
だからこそ細かく粉砕できるのだけど、それだけ強力にそして過激と言って良いくらいにかき回せばどうしたって「空気を多く取り込む」んですね。
普通のブレンダー(ミキサー)で作ったスムージーやジュースを飲んだ後に「ゲップが出る」のを経験した人は多いんじゃないですかね。半端じゃない量の空気が入っている。
これって非常にうまくないわけで、ゲップは我慢できたとしても「酸化する」のは無視できません。
例えばリンゴを剥いてそのまま放置すると「切り口が茶色になる」のは誰でも知っていることですが、これは「空気に触れて酸化する」からそうなるわけですよね。ブレンダーの中では「細かく粉砕した粒子は全て酸化する」と言っても良いわけで、まず、「色が悪くなる」のね。
そして酸化による変化は色が悪くなるだけじゃなくて、「大事な養分も酸化する」ってこと。
誰でも酸化ってのは良くないことなのは知っているはずで、魚や肉だって同じですよね。
せっかくジュースで「抗酸化物質」を多く摂取しようなんて思っているのに、そのジュースそのものが「酸化したジュース」ってかなりおかしいことだと思いませんかね?
だからブレンダーは「空気を取り込まない」ってのが一番大事な要素と言っても良いかもしれない。
でも口コミや性能比較を見ても、そこのところに言及していることってまず無いのね。どうしてなんでしょうか。
そもそもユーザーが「酸化に関して知識がない」か、「空気を取り込んでかき混ぜるのだからしょうがない」と思っているのか。
でも健康志向が高いユーザーや「病気の克服のために毎日ジュースを飲む」ような人はこの「酸化がうまくない」のは知っているから、酸化しづらいブレンダーを選ぶ(あるいは【スロージューサー】を選ぶ)。当然、プロは「飲んだらゲップが出るジュース」なんて売れない。見た目が悪いのも駄目。
でもそういうところまで考えて作られているブレンダーってとんでもなく高い。(T_T)
困ったなぁと思いつつ、そういうハイエンドのブレンダーを買うのはケチな私には無理なので、とりあえずIPCのハービーノーマンの旗艦店に行ってきたんですよ。
で、お目当てのブレンダーがあって、それを買おうか、その上位機種とどこが違うのか、いろいろ見ていたところにハービーノーマンのスタッフが声を掛けてきたんです。
私の経験上、マレーシアでは売り場にいるスタッフが(調べ魔の)私より知識があることってまずないので、声をかけないで欲しいと思ったくらい。
でも彼女はしつこく、それもバカみたいな、頓珍漢な事を言う普通のスタッフとは違っていて、私の琴線にふれるような事を言うんですよ。「ブレンダーのどういう違いを重視しているんですか?」みたいな。こういうスタッフって珍しくて、普通は「これが売れ筋だ」とか「パワーがこれが一番大きい」とかそんな程度のことしか言わないし、こちらが突っ込んだ質問をすると答えられないか、全く関係ない嘘をいうなんてことはマレーシアでは毎度のこと。
私は「空気を取り込んで酸化するのが問題なんだよね~。どれが良いかなぁ」と言ったら、彼女はすぐに「それならこれがベストです」と全く私が知らない機種を教えてくれたんです。
「Kuvings」というメーカの「VACUUM BLENDER」
バキュームブレンダーってなんだ?ってことですが、この手のブレンダーはかなり前に「日本で売られていて」非常に良さそうなのは知っていましたが、実際に売っているのはオーストラリアでも見たことがないし、ハービーノーマンのサイトにもなかったし、「Blender+Malaysia+Lazada」で検索しても出てこなかった。いや気が付かなかったのかもしれませんがこれなら「酸化しずらい」のは間違いがないんですね。
どういう風になっているかというと、「真空状態にして刻み、かき混ぜる」ようになっている。ブレンダーの容器の中の空気を「真空パック機」みたいに抜くんですわ。これって完全な真空状態にはならないもののそれなりで出来上がりがかなり変わるのね。
でもこのメーカーのことは全く知らないし、どれだけ空気を抜くのかもわからない。またパワーが足りなかったりブレード(刃)の形状、容器の形状も重要で、「真空状態で動かす」という謳い文句だけで信用するわけには行かないじゃないですか。
ということで、喫茶店Domeに言ってお茶を飲みながらそのメーカー、機種のことをネットで調べることにしました。
「Kuvings」は韓国のメーカーでジューサー、スロージューサー、ブレンダーの分野に特化したメーカーで、日本でも売っているし世界的にそこそこの評判があるのがユーチューブのレビュー、製品比較動画を見てわかった。パワーも1500ワットあって粉砕能力も高い。そして爆音がするのでそれを軽減するためのカバーがついている。
ユーチューブは様々な比較動画が出ていて、「同じ量の素材でジュースを作った場合の比較」もいろいろ出ていました。出来上がり時で全く色が違うし、それを放置するとどんどんその差が大きくなるんです。つまりジュースを作ってすぐ全部飲むわけじゃなくて、冷蔵庫に保存もするわけで、「色が悪くなり、分離する」のは誰しも経験していることですが、この真空ブレンダーではそれが起きづらい。
でもそういう比較動画って私は全部信用することはなく、「売りたい機種の良さを大げさに言う」のが普通ですもんね。
ところがこの機種を使って「真空にする場合」「真空にしなかった場合」の比較があったんです。このブレンダーは常時真空にするわけじゃなくて、真空にしないで普通のブレンダーのように使うことも出来る。
これは動画ですが、表示されているサムネイル(画像)でもそれがわかります。左側は「真空にしていない」、右側は「真空にした」状態。同じ機種です。
右の「真空にした」方が「色が良い」のもわかる。
これだけの違いが出る。でもこの動画はメーカーが出した動画なので、なんらかの手が加えられている可能性もありますが、他の一般の比較動画でも似たような結果がレポートされていますから信用することにしました。
また口コミや比較動画で言われていることとして「酸化しづらい」だけじゃなくて「口当たりもスムーズ」というのが言われています。この口当たりも変わるのはなぜなのか私には科学的に全くわからないのですが、そういう違いがあるらしい。
ところが価格が・・・ (T_T)
こういう真空状態にするブレンダーって世界ではいろいろ売られていて、価格もいろいろ。「真空にする」と言っても完全な真空はありえないわけで、どの程度空気を抜く「強さ」があるかで価格も変わってくるんですね。
だからマレーシアでも同じ様な他の機種も売っているかな?と思ったのですが、見つけることは出来ず。
でもこれだけこのブレンダーの良さを知ってしまったら、買わないと決めるほうが難しいと思うようになりました。そもそも私はデパートなどでの「実演販売」には耐性が出来ておらず、すぐその気になって買うタイプですし・・・。
やっぱり思いましたわ。日本ならなぁ・・って。日本ならいろんな機種が売っていて選べる。
ちなみにこの「Kuvings」というメーカーはマレーシアのサイトも持っていて、ニューズレターに登録すると「初回の買い物は10%オフ」になるのがわかりました。 10%オフは2018年で終わり。残念。
「Kuvings」のマレーシアのホームページはここ(クリック)
またスロージューサーに「スムージーを作る機能」がある機種もあるのね。つまり「絞りカスは捨てる」のがスロージューサーの常識ですが、「絞りカスを出さないでジュースを作る」ことが出来る。
じゃぁこの機能があるのならブレンダーじゃなくてスロージューサーの方が良いとなりますが、私はジュースを作るだけじゃなくてブレンダーとしての機能をしっかり使いたいので今回はブレンダーにしました。
そしていつの日か、「大量の野菜や果物を摂りたい」と思うようなことがあったら、このスロージューサーにしようと思います。
様々な機種を調べている間に「野菜・果物ジュースを大量に摂る」ことによって重病(ガンなど)を克服したという事例はかなり多いらしいのがわかりましたし。
ブレンダーは「食物繊維」も一緒にジュースにしますが、スロージューサーは「食物繊維はカスとして捨てる」わけですから、大量摂取が可能なんですね。
じゃぁ普通の昔からある「ジューサー」も同じじゃないかと思うかもしれませんが、昔からあるあの手のジューサーはやっぱり「高速回転で削ずる」んですね。そして「遠心力でジュースだけ取り出す」ようになっている(洗濯機の脱水と同じ)。これだとやっぱり「空気を取り込む」わけで、ジューサーで作ったジュースはすぐに分離するし、色が悪いのは多くの方が知っている通り。
でもスロージューサーはかなりの低速で「削るのではなくて【磨り潰す】」んですね。だから空気を取り込む量が極端に低く、出来上がるジュースの量は一般的なジューサーよりも多いのが普通。(普通のジューサーは遠心力でジュースを取り出すので効率が悪いってこと)
当然、何よりもスロージューサーの場合は大事な「栄養素が壊れない」という利点がある。
私みたいに単に「ジュース、スムージーが飲みたい」「食物繊維も摂りたい」というのなら正直なところどんな機種でも良いかもしれませんが、「健康維持」「病気の克服」を真剣に考えるのであれば、「スロージューサー」を【選ばねばならない】ぐらいに私は思っています。
また我々日本人は欧米人と違って「食物繊維を大事に考える」のが普通ですし、体の構造も欧米人とは違って腸も長く、食物繊維なんかなくても良いと考える人は少ないはず。だから食物繊維を捨てるスロージューサーはちょっと抵抗があるかもしれませんが、「食物繊維を捨てずにジュースを作る機能」も着いているなら、そのジュースを半分混ぜるとかすれば、「食物繊維の分量もコントロールできる」ことになりますね。
年寄り、健康維持、病気の克服を真剣に考える人には「スロージューサー」って必需品だと思っています。
でも今の時点で私が欲しいのはブレンダー。(笑)
似たような機能を持つ器具が3種類ありますね。
○ フードプロセッサ
○ ブレンダー(ミキサー)
○ スロージューサー(普通のジューサーはもう時代遅れだと思う)
この三種類って似ているようで全く機能が違うんですね。だからそれぞれの機能を使いこなしたいと思うと3種類必要になる。困ったもんですが、料理や健康を真剣に考えるとそういうことになってしまうはず。