我が家は良くローストビーフを作りますが、これって「安い肉を美味しく食べる方法」の一つという位置づけ。やっぱりステーキとは違う。
なおかつ「肉をガッツリ食べたい時」にローストビーフをするので、Wagyuや和牛だとコスパが非常に悪くなるのと、脂のサシが多い肉だどオェってなるんですね。
でももしWagyuや和牛のモモ肉でも手に入れば、かなり美味しいローストビーフになるとは思うだけれど、売っているのを見たことがありません。
今回はいつもよりちょっと良い肉で作ってみることに。
いつもは「安い【リブアイ】」でキロ単価は80~120リンギ(日本で言うグラム200~300円)の肉を使うことが多いのですが、今回はまずローストビーフで使うことは非常にまれな「ストリップロイン(サーロイン)」を使ってみました。我が家はステーキだとしてもいつも食べるのは外食でも「リブアイ」が主で、ストリップロイン(サーロイン)を食べることはまずありません。焼肉屋でも頼まない。
ではなぜ今回は「ストリップロイン(サーロイン)」にしたかというと、B.I.G.で肉を見ていた時にそこそこ美味しそうに見えたから。そして脂のサシの入り方もローストビーフに合うと思ったから。
でも価格はキロ185リンギ(日本で言うグラム500円)で、ローストビーフにするにはちょっと高いと感じます。日本のことを思えば安いのでしょうが、私の頭にあるのはオーストラリアの価格で、この肉はオーストラリアビーフ。でもブラックアンガス牛だから妥当な価格だと思います。
ブラックアンガス牛の「ストリップロイン(サーロイン)」。1.76キロのブロックです。
ショーケースに入っているステーキ用に切り分けた肉を見てローストビーフに良さそうだと思ったので、店のスタッフに「この肉のブロックはある?」と聞きました。奥の冷蔵庫から持ってきてみせてくれたのは3.5キロぐらいのブロック。当然、いくらなんでもそれでは大きすぎるので、「それを半分ぐらいに切ってくれる?」と頼みました。
ここで「ブロックを買う場合の注意」があります。
ブロック肉って「掃除」をまだしていないんですね。だから「脂肪」も結構ついている。でもステーキ用の切り身になって売っているのは「掃除をしてある」んですね。だからブロックを買うときにも「掃除をしてもらう」のが大事で、そうじゃないと「しっかり着いている脂身の分まで代金を支払うことになる」のね。
スタッフが掃除をせずに売ろうとしたので「ファットをクリーンしてくれ」と頼みました。危ない危ない。
でもその掃除も中途半端なので、「もっとファットを切り落としてくれ」と頼みました。それでもそこそこ着いていて、もし脂身は一切いらない人はしつこく言ってもっと綺麗にしてもらったほうが良いですね。
こんな感じでまだ脂身は着いていますが、私は脂身が全く無いのは好きではありませんし、多すぎたら食べなければいいだけの事。
サシもそこそこ入っていて(ブラックアンガス牛だからですね)ローストビーフには良い感じ。ステーキでも良いかもしれない。
これをいつものように「塩コショウ、ニンニク」をまぶして真空パック。それを低温調理。
56度の4時間としました。時間がいつもより長めなのは、サーロインですからちょっと硬いかもしれず、低温調理時間を長くして若干柔らかくしたほうが良いかと思ったから。でも長すぎると柔らかくなっても「いわゆる煮込んだ肉」みたいに食感が変わるので注意が必要ですね。
それをバーナーでしっかり焼きます。このぐらいしっかり焼くのが好きです。
切ってみたらいい感じ。
ソースは「赤ワインを煮詰めたものにケチャップとウースターソース」を入れて作りました。我が家はハーブ類を使うことはほとんどありません。息子は「醤油とワサビ」で食べるのが一番好きなくらいですし。
これで500グラムぐらいはあるんでしょうか。ペロリです。(笑)
美味しかった~~~~~~~~。硬いなんてことは全くありませんでした。でもそれは調理温度にも関係があって、このようにレアとミディアムレアの中間みたいに微妙な火の入れ方をするからであって(低温調理だからそれが可能)、ミディアムレア以上に焼いてしまうと硬さが気になるかもですね。
いつものローストビーフより5割以上高い肉ですが、その価値はありました。
でもこれより高い肉でローストビーフにしようとは思わないなぁ。
普通、外食で食べるローストビーフもこれよりずーっと安い肉を使っているはずですし、このレベルなら全く問題なし。
---------(後記)-----------
冷えたローストビーフも美味しかった。この肉、良いわ。