スーパーの肉売り場でも様々な「鶏」が売っていますよね。
で、「Air chilled chicken」ですが、これが美味しいであろうことは想像できても今まで買ったことはありませんでした。この手の鶏ね。
そもそも「Air chilled chicken」って何かと言うと、鶏を屠殺して処理をする時に、「すぐに体温を下げないとならない」のはどの国でも決まっているはず。要は「雑菌の繁殖を抑える」ってことですね。体温を下げるのに手っ取り早いのは「冷水(塩素水)に浸ける」方法。でもこれだと2~12%程度の水分を吸い込んでしまうというレポートがネットにありました(ここ)。でもこの方法が主流。
これとは別に「冷風で体温を下げる方法」がある。これは「塩素水ミスト」を掛けながら体温を下げる方法だけれど、これだと「水分を吸い込まず」「味も良く」「ジューシー」であるとのこと。
この方がジューシーだという意味がよくわからないのですが、「水っぽさ」と「ジューシーさ」の違いかと思ったり。
一羽丸ごとなので、これを半分に割り、「ヨーグルト」「タンドリチキンの粉」「塩コショウ」でマリネして一晩、寝かしました。
それをオーブンで焼きました。
200度で30分。途中の15分を過ぎた頃に、表面にオリーブオイルスプレーを噴霧。これで皮がパリパリになる。でも最後はオーブンに付きっきりで見ていないとすぐ焦げる。(笑)
いつもヨメさんに怒られるんですよ。「オーブンから離れるな!」と。でもねぇ・・・・。
これをバラバラにせず、このままナイフ&フォークで食べたのですが、びっくりしたのはナイフを入れた瞬間、ジュースが「ピュッ」と飛び出したこと。こういう経験って記憶がないのですが、良いと思いました。
200度30分でばっちり。でも私の好みだとほんのちょっとだけ焼け過ぎのような感じ。でも20分じゃ骨の周りはきっと赤いままかもしれなくて、今度はそのへんを探ってみようと思っています。
味も良いと思いました。「これが鶏だ~~~」ってほどの感動はありませんが、普通に売っている部位別の鶏がこのレベルなら良いなと思いました。大嫌いな胸肉もこの程度しっとりしていれば(押すとジュースが出る)良いんですが・・。
ただやっぱりオーブンで焼くのは難しいのを再確認。
半身ずつ焼いたのですが、最初は220度で30分でした。このたった20度の違いでも「食感はかなり違っていて、パサツキ感があった」のです。でもま、それが外食では普通のレベル。
ですので、2回目は200度で30分。20度下げたらいい感じで、これなら誰に出しても(ちょっとでも赤い部分があると大騒ぎする人でも)良いと思います。でも私としてはもう少し微妙なところを追求したい。
それって「低温調理」なら簡単なんですね。65度ぐらいで1-2時間。そして周りを焼けばOK。でもこの「半身」という形状が低温調理には向かないのね。私がいつも使っている「(マレーシアで買った)真空パック機」は性能がさほどよくありませんから、「ブシュッ!」と綺麗に空気を抜いて密着させることは不可能。ああ、マリネした状態で真空パックをすれば良いかも。
それと一晩マリネして寝かせたのも良いと思います。2日寝かしても良いかも。
実はゴールドコースト時代、スーパーで「味付け鶏」を良く買って焼いて食べていたんです。味付けは何種類かあって、タンドリチキン風、ソルト&ペッパー風とか。それが鶏一羽を半分に割って開いてぺちゃんこにした状態で、きっちり真空パックされた状態で売っていた。
これがですねぇ、かな~~り美味しかったんですよ。胸肉が大嫌いの私でもその鶏の胸肉はしっとりしていて美味しかった。そして安かった。(笑)
これってやっぱり「マリネ」の威力で、私もこれからは「マリネの研究」をしてみようと思います。
美味しかった~~~~。ご馳走様~~~~。