しかしまぁ、自分のケチな性格には自分で嫌気を感じることが結構あります。
ケチる必要がないときでもケチって「安いことはよいことだ~~~~~♫」と喜ぶ性格。
この性格が「安くて良いものを見つける」こともあるのだけれど、「安物買いの銭失い」になることも少なくない。(T_T)
今回は「牛肉」です。
自分の中では「マレーシアの牛肉事情」ってそれなりにわかっているつもりで、どの店でどんな牛肉を買うのが我が家に合うのか知っていると「油断」していました。
この一年、「(高いイメージが有る)バンサショッピングセンターのJason’sの牛肉が安くてコスパが良い」と何度かこのブログに書いてきました。今でもその考えは変わっていないのですが、とうとう「安物」を掴んでしまいました。
いつものローストビーフを作ろうと思っていたのですが、良さそうな肉がありました。
オージービーフですが「Grain Fed」、つまり出荷前の数カ月間「穀物を食べさせた」牛の肉。これはご存知のように多くは「サシも入って柔らかくて味がある」のが普通で「価格も高い」。部位としては「リブアイ」ですから全く問題なし。
これがですねぇ、メチャ安かったんですよ。キロ単価が衝撃の90リンギ!!こんな安いのにお目にかかった覚えはないぐらい安い。
キロ単価が90リンギってメチャ安で、Grain Fedのリブアイならこれの倍の価格が普通だと思ってもいいはず。
と聞きましたところ
「プロモーション価格です」
でも今思えば、プロモーション価格だという言葉も信じてはいけないのが「マレーシアあるある」なわけですが、私はそこまで頭が回りませんでした。肉のパッケージには「Australia’s Premium Grain-Fed Beef」なんて印刷してありますし。
ただ、イヤに脂身が少ない、サシも入っていないなとは思ったんですよ。でもこの年末年始はそこそこ「和牛」を食べていますから、さっぱりした赤身を食べたいとは思っていました。でも「もも肉」はパスしたいな、みたいな。
でもまさかここまで脂身もなければサシも入っていないとは思いませんでした。こういうリブアイも珍しい。ましてやGrain-Fedですから。
これにいつものように塩コショウ、ハーブ類をたっぷりなすりつけて低温調理に掛けます。
4時間後に取り出して、いつものように表面をしっかり焼きます。
55度ですと、「色にかなり赤みがある」(真っ赤と言っても良い)のが普通なのに、これって60度近い温度で調理した「ミディアム(~ミディアムレア)」の色。なんでだ?
血が抜けちゃったみたいに思ったものの、低温調理の55度ってほとんどドリップが出ないのが普通で今回もそうだし、いったいどうしちゃったのかさっぱりわからず。
少し放置すると赤みが増すのが普通ですが、これは殆ど変わらず。
食べてみたところ・・・・・
なんでこんなに味が無いんだ~~~~~~~~~~
というローストビーフ。(T_T)
柔らかいのは柔らかいのだけれど、味がないような肉ってなんなんですかねぇ。
でも決して変な味はないし、牧草で育てた「Grass Fed」の牛肉みたいに「草臭さ」もない。
しかし、この色ってなんなんでしょうか。低温調理器が壊れたのか、設定を間違えたのかとも思いましたが、肉を取り出すときの温度は「手を入れられる温度」でしたし、高い温度で調理したとは思えず。
がっかりですわ。
これって「ローストビーフが主ではない料理」に使うしか無いと思うのですが、薄切りにして「ローストビーフサンドイッチ」にしても、「このサンドイッチ、肉が入っているじゃん」というだけのものにしからないし、スライスしてラーメンやフォーに入れても「安い店ってこんなもんだよな」レベルにしかならないはず。
でもどうにか食べるしか無いですね。でも総量で2キロ超えのかたまり。(T_T)
こういう時に我が家のヨメさんや長男はどうすると思います?
「食べない」
という選択肢を取るのが普通。(T_T)
ま、私が何を作ってもそういう運命になるものは決して少なくないし。所詮、オヤジの調理実験。
でも私一人でこれを全部食べるのは無理。
頭を下げて協力をお願いするしか無いのかなぁ。
2020年、一家の主としての「責任のとり方」を考えてしまう。(笑)
それともヨメさんが主婦の本領を発揮して、大化けするように何か考えてくれるかなぁ。
おだて方一つってことか・・・・
頑張りますっ!!
読者の皆様、何か良い案はありませんでしょうか?
ヨメさんのおだて方、じゃなくて、この大量の、味がない、しかもすでに火を通した肉の使い方です。
おおおおおおおおおおおおおおお、閃いた~~~!!
薄切りにして、しっかり味をつけて、「ビーフジャーキー」にする?
おーーーし、早速、取り掛かりましょうかね。
韓国の「ダシダ」という牛肉の味が強烈な調味料もたっぷり入れちゃおう。\(^o^)/
きっとあのビーフジャーキ好きの二人は
「このビーフジャーキー美味しいねぇ~~~~」
というかもしれない。 щ( ̄∀ ̄)ш イヒヒ
-----(その後)-----
ビーフジャーキーにするために薄切りにし、ダボ流の味付けをしました。韓国風の味付けです。焼肉のたれ+キムチの素+醤油+お酒+黒胡椒。
そしてそして、計画通り、韓国調味料の「ダシダ」を入れました。
これを漬け込んで、あとはオーブンで乾燥させるだけなんですが、味見をしたら結構美味しい。ちょっと炒めてみたらかなりイケる。
じゃぁ、ビーフジャーキーなんて面倒なことはせずに「肉野菜炒め」でもちょっと炙って御飯のおかずにでもしたほうが良いとの判断。
ダシダ。恐るべき調味料。(笑)
これを素材として炒めものでも作ってみます。