手持ちの株式をどうすべきか、って?

読者の方からメールが来ました。

手持ちの株式(どの国のどんな銘柄かはわからない)があるのだけれど、どうするべきか、と。

そんなことは私にわかるわけもありませんが、私がこういう時にいつも不思議に思うのは

「どういう時に、撤退(利確・損切り)するのか決めていなかったのか?」

ってこと。

ではどういうルールを作るかですが、それは基本的な考え方、投資手法によってそれぞれで「これが正解」ってのはないと思います。

でも「自分なりのルール」を持つのが私は【常識】だと思っていて、悩んではいけないと思うんです。

きっと私にメールをくれた方も「心の中では決めている」のでしょうし、ちょっと聞いてみたかっただけなのかも。

「損切り」ですが、これは「投資を始める時点で決める」べきもので、また利益が乗ってくればそれなりに損切りポイントを上げていくのもルール化するべきですし、それは「利確」も同じだと思っています。そして当然、値動きや情勢の変化でそれも変化させる必要があるはず。でも「決めておくべきこと」であるわけです。

そしてそのルールから見て「その時が来た」となれば、その通りにするだけで、ああでもないこうでもないと考えだしたら意味がないんですね。

多くの人はこれが出来ずに、「ダラダラ下がり続けていても【将来性に賭けたのだし、その将来性に変わりは無い】なんて自分に言い聞かせるのね。あるいは「評価損が大きすぎるので、今更、損切りできない」ということも多い。これは99%の人がそうであると思うし、私もそうだったし、【だから負ける】のね。

決めたルールは守る。

これが何よりも大事じゃないですかね。そして「利確・損切り」でも一度けじめを付けて、また次のチャレンジに入るチャンスを探す。これを繰り返すしかないじゃないですか。

またルールの決め方ですが、「値」で決めることも多いし、あるインジケータの動き、パターン、数値で決めることもあるし、あるいは世界やその国、企業の「ある種の指標」かもしれないし、また今回のような災害に関してもどう対処するか決めておく人もいるんじゃなかろうか。(私は決めていません)(ただ波乱が起きた時には【静観する】のが基本)

特に今回のコロナウィルスに関して言えば、

「これはインフルエンザと大差がなくて、心配するほどのことではない」

と考えていた人も多いと思います。そしてそれは事実かもしれない。

ところがここに大事なことが抜けているのね。

「値は誰が決めるのか」

ってこと。

「何よりも大事なのは事実の積み重ね、個別の企業や国、世界の数字や指標」だと考える人が多い。これは頭でっかちで、「ファンダメンタルズの分析に自信がある人」にこういう傾向がある。そしてファンダメンタルズと分析はそういうものであると盲目的に信じているのね。誰もまだ気がついていない「優良会社、将来性のある会社を探そう」なんて思うタイプの人もこれ。

私はここが落とし穴だと考えています。

そして、絶対に理解しないと駄目なことは、

「値を決めるのはファンダメンタルズではなくて【市場参加者】が決める」

つまりですね、株価でも為替でも何でも同じですが

「ファンダメンタルズを【人間である市場参加者がどう考えているか】だけが大事」

ってことなんですね。

値を動かすのは【市場参加者】であって、【その市場参加者はどう読んでいるか】を読むことが大事だということ。

投資は「美人コンテストと同じだ」という人は多いですよね。私もそう言っても良いと思っています。

では誰が優勝するのかどうやって予想するのか。普通の人は【美人を探す】のね。でもこれは大間違いで

「票を入れる人たち、決定権を持つ人達は【誰を美人だと思っているか】が重要」

だということ。だから自分が美人だと思ってもそんなのは全く関係がないわけですよ。ましてや八頭身じゃ、目が大きいとかスタイルがどうじゃとかそういう「目安」はあるにしても、「その目安より重要なのが、審査員の【思い】だ」ってこと。

だから株にしても良い株が値上がりするわけじゃないのは誰しも知っていること。逆に、なんでこれが?というのがよく動いたり。

つまり、今書いた後者の「なんでこれが動くのか?」がわからない限り、投資なんかしないほうが良いのね。

(極論を言うと)数字や事実が大事だってのは間違いだと思って良いと思っています。ここで注意ですが、私は大手のプロや機関投資家の話をしているんじゃないのは前提として頭に入れておいてください。また株主優待や好きな会社を応援するつもりで株主になるというのも別世界の話し。

今回のコロナウィルスも同じで、これがどういうウィルスで現実的にどうなることが予想できるかってことよりも、【これを世界の人たちはどう見ているのか】の方が遥かに重要で、「市場参加者は【世界の人達がどう見ているのか】を見てる」。世界経済を動かす主人公の考え方を見ているんですね。そして私達弱小トレーダーは【その市場参加者がどう見ているのかを見る】作業をするわけです。大手のマネなんかしても無駄。

でもファンダメンタルズや事実を無視して良いってことじゃなくて、「いつかはファンダメンタルズが示す理論的な値に収束する」というのは多分、間違いないと私は思っています。

コロナウィルスに関しては「事実」と「人々の不安」にギャップが有ることを常に意識することが重要なんだと思います。事実は無視しても構わないということじゃなくて、「値動きに一番関係がある」の「人々の不安」であるってこと。だから「収束の兆しが見えたら安心」ってわけでもなく、その事実がどう人々の中に浸透していくか、ギャップが縮まるのかを見ないとならないと思ってます。

また「事実より人々の不安が小さい」と判断したら、「先回りして売り玉を仕込む」のも良いかもしれませんが、私は「動き出してからでも遅くない」と考えます。これは「良い会社なのに株価が動かない」時も同じで、慌てて飛び乗るのではなくて、「動き出す兆候を見逃さないように注意していればOK」だと思います。

もし、コロナウィルスに関して「世界が過剰反応しているだけだ」と分析したのであるとすれば、「持ち株をどうするべきか悩む」のは全くおかしなことで、有り金をかき集めて、「買増しするチャンスを狙う」のが正解じゃないんでしょうか。私としては「世界が過剰反応してるとしてもそれが今起きているのが事実ならそれに【乗る】。あるいはポジションをスクエア(持ち玉無し)にして【静観】する。でもロングポジションをホールド(買い玉を放置)したまま下落を眺めているなんてありえないのです。

でもそういうことも考えず、下がった持ち株が気になるのだとすれば、やっぱり自分は投資に向いていないと認めたほうが良いかも。

また私が今書いていることって、投資の世界では「小学生レベルの話」だと思って良いはずなのね。我々がやるべきこと、考えるべきことってもっといろいろあるわけですよ。また大手のプロや機関投資家にはまた違う「基本的な考え方」があるんでしょう。

うまくなりたい弱小投資家は、こういう基本の基本をまず学ぶべきだし(まずは損切りを学べと巷で言われるのはそういうこと)、そしてそれを理解するってことは「本能や潜在意識は自分が負ける方向にしか動かない」ってことを知ることでもあるのね。つまり、「欲望と不安」があるから、そしてそれによって売買を決めるから勝てないのだという事実をいかに早く理解して、乗り越えるかが大事だと私は考えています。

この最初のハードルを簡単に飛び越えることが出来る人もいるわけで、逆にそれを何十年経っても乗り越えられない人もいれば、私のように気がつくだけでも20年近く掛かるアホもいるわけです。(笑)

でもそれは「誰しもが通る道」なのね。「必ず」通る道。

またちょっと違うアプローチで、「悩まずに心の平穏を保ったままトレードするにはどうするべきか」なんて追求するのも大事かもですね。

「下がったらそれは忘れて何年でも放置する。良い会社の株なのだから」と言ったこのブログの読者もいましたが。(笑)

ま、この世界に「正解」はないのだろうけれど、私は「効率を重視しなければならない」と考えるわけですが、そうではなくて「余裕があるから効率は二の次」と考えるのもよいのかもね~~~。

 

 

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