前に、鶏肉専門店で面白そうなところがあると紹介しました。
鶏肉が結構大きめでしっかりしていて、価格もかなり競争力がある会社。MCY Food Supply.
Fresh Chicken Wholesale supplies Skinless Boneless Chicken T…
そのことに関してはここに書きました。
古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください 前にも鶏肉の専門業者である「MCY …
今回、そこそこの量をまた注文したところ、次の日にはすぐに配達になったのですが、配達時の管理の問題でしょうか。袋の中に水が出ていて、ベチャベチャ。当然、その水には「匂いがある」。(┰_┰)
配達時に聞いたところ、その青年は「MCY Food Supply」の人間でもなく、またGrabの様な配送業者でもなく、MCY Food Supplyがネットの中でお店を開いている「Supply bunny」の人でした。日本で言えば、楽天で買ったそれぞれのお店の商品を「楽天が届けている」という感じ。
もしかしたら、多くの店から商品がSupply bunnyに集まり、そこから個別に配送しているのかもしれない。その場合、本来なら冷蔵庫なり冷凍庫に入れなければならない商品も、まとめて雑に扱われている可能性がある。
困りましたねぇ。
こんなことなら、配達ではなくて「ピックアップ」を選んで、こちらで配送業者を手配したほうが良いと思うのですが、それとてMCY Food Supplyで配達するまでにどんな商品管理をしているのかはわからない。
どうにか良い方法はないものだろうか・・・。
ただ私としては、ここはやっぱりマレーシアで「(何に関しても)期待はしないほうが良い」と思っていて、すでにわかっているものの中から選ぶしか無いような気がしています。
つまりですね、
「自分がわかっている店舗に行く」
「欲しいものは自分で手にとって確かめる」
「それを自分で持ち帰る」
これしかないのかもしれない。
今、マレーシアではデリバリが盛んですが、店舗や配送業者、また配送するスタッフによって、私達日本人には考えられないような事が起きているのかもしれませんね。
そもそも私がなぜ鶏肉などの生鮮品をスーパーで買うのにためらうかですが、それはスーパーの作業場が丸見えで彼らがどんなふうに生鮮品を扱っているかわかるから。
でも客が見ているスーパーでそれですから、見えないところでは何が起きているのか。
ま、こればかりは衛生面、鮮度を保つことに真剣であることが多い日本とて同じで、店はしっかりしていてもアルバイトがとんでもないことをしていることもあるし、レストランの厨房は「見えなくて良かった」なんてこともあるのね。私は商家育ちで、飲食店の厨房を見ることが多かったですが、半端じゃなく清潔で食材の扱いも丁寧なところもあれば、「食材の匂いを嗅いで使うかどうか確かめる」なんて店も結構あるのね。ま、これは否定的に考えるべきじゃないのかもしれませんが、プロの世界って私達が想像しているのとは違う基準で動いていると感じることがあります。
鶏肉のベストな買い方は、「元気で美味しそうな生きている鶏を自ら選び、その場で〆てもらう」ってことなのかもですね。そしてマレーシアのマーケットではつい最近までそれが行われていた。
なぜそういうシステムが長い間続いていたのかを考えれば、ま、わかりますよね。
牛や豚って屠殺してから必ず「肉を寝かして熟成」ことをする。だから牛や豚には「新鮮」とか「朝ジメ」はない。でも鶏は寝かさず「朝ジメ」が良いとされる。
海鮮物も同じで、漁師や市場でどういう扱いをするのか。
そもそも日本が変わっているのかもしれませんね。イメージとしてはまともで、海産物が豊富なオーストラリアでも、私が渡った1990年代は「漁師が獲った魚は船の上に放置」なんてのが当たり前でした。真夏の炎天下でも同じ。
日本人の板前が直接漁師に談判して、活け締めとか、その後の管理方法を伝え、「そうしてくれれば高くても買う」というのに、漁師に断られたなんて話をあるホテル内の寿司屋で聞いたこともあったくらい。
ま、それは昔の話で、漁師も随分変わってきたようですが、その歴史は浅い。マレーシアもまだまだそういう意味でも発展途上なんだろうと思ったり。
鶏肉を買うのなら、マーケット(TTDIを含む)へ行って、自分で確かめて自分で選んで買って、自分で持って帰るしかないのか、そんなことを考えつつ、ため息をついています。
もったいないですよね。
魚介類も適当に扱って悪くなっているものも平気で店頭にならんでいますが、そんなことなら、漁港で瞬間冷凍にでもすれば良いのにと思ったこともあるんですが、そもそもそういう設備が・・・。
マレーシアでより良いものを手に入れようといろいろと試行錯誤していますが、「三歩歩いて二歩下がる」状態。そして時々、「五歩ぐらい戻らされる」みたいな。(笑)
マレーシアの和食店が、なんでもかんでも日本からのものを使わずともローカルにもあるのに・・と思ったこともあるですが、そうしない理由が近年、よーーくわかります。
またマレーシアには「巨大な魚市場(新旧二箇所)」もあるのね。でもそこで仕入れようと思う板前さんは少ない様子。ま、和食店が使うお馴染みの種類の魚がいつもあるわけじゃありませんし、「そこそこのものを安定して使う」場合にはどうするべきか、ってことなんでしょうね。
その大きな魚市場ですが、今は亡くなったマレーシアの飲食業界に長い大西さんに連れて行ってもらったことがあり、いろいろ話も聞いたのですが、「最初、誰でも同じことを考える。でもそのうちここには来ないようになる」と。
でもある特定の魚介類は使えるもの(ヤリイカの刺し身など)もあるようで、それも漁港とか大きな卸売市場ではなく、TTDIの魚屋の魚だったり。
マレーシアには良い飲食店が多くあるわけですから、「自分で食材を探す」なんて馬鹿なことは考えないのが一番なんだろうとは思うのですが、こればかりは性格なんでしょうね~。
確率が本当に低くても、「宝くじにあたった」ようなことも無くはないから、諦めきれないのね。
NSKで偶然見つけた良さそうなスマガツオ。マグロもカツオもただみたいな価格。
この美味しさを忘れることができません。
また生きているタイガープロウンも売っているし、最近は宅配でも安く買える。ピチピチ跳ねるエビが手に入る。
私は平気で刺し身で食べちゃいますが、絶品です。
塩焼きにしても、スーパーや冷凍のエビとはまるで別物で美味しい。そしてスーパーより安い。
当然、蒸しても同様。
実は最近、また振り出しに戻った感じがしています。特に牛肉は探し回って我が家に合うものも見つけたし、無ければないで注文できることもわかりましたが、最近、それも思うように行かないんですよ。
豚も悩んでいて、我が家で使う豚肉は「薄切り肉とミンチ」で全体の80%で、それに関しては問題がないのですが、調理実験をする私にしてみると、やっぱりあれもない、これもない状態なのね。そもそもトンカツにするロースがどこにも売っていない(売っているところも無くはない)。
こういう肉。見たことないでしょ?私はこういう肉の3センチ以上の厚さの肉が欲しい。でも無い。
これって豚肉の解体、カット方法が違うのね。これはスペアリブも同じで、マレーシアでは限りなく骨だけみたいな物が多くて、欧米人が食べる肉がたっぷりついたスペアリブ(セントルイスカット?)ってまず無い。
それとなぜかマレーシアって鶏も豚も「小型のもの」が好まれるようで(日本より小さい)、三枚肉も東坡肉(トンポーロー)に合うような厚さが10センチ近いものなんて見たこともない。普通、売っているのは厚さが3-4センチの薄いものだけ。でもプロは大きな肉も使っているわけで、そういうのを販売する業者もあるんじゃないかと思っているのですが、見つからない。
先日面白いことが起きました。
ヨメさんが、スペアリブの煮込みを作ったんですよ(板状のあれね)。それも「塩+たっぷりのニンニク」という我が家でも珍しいシンプルだけれどパンチのある味付け。きっとヨメさんは、炊飯器を使って何度か繰り返し煮込んだのだろうと思いますが(ヨメさんは煮込み料理はいつも炊飯器を使う)、ま、そこそこ美味しかった。
ヨメさんが言うんですよ。
「このスペアリブ、焼いても美味しいと思うから、また買っといてくれる?」と。
ただ私はそもそもスペアリブが家にあったのさえ知らないし、どう考えても「どこから買ったのか」もわからないんですよ。(笑)
あちこちからチョロチョロ買っていますが、スペアリブを買った覚えがない。だから知っている業者を全部調べたのですが、30分以上掛けて調べてもわからない。ボケてるなんてもんじゃありません。
いつどこから、どんな買い物をして、それの評価はどうだとか、データベースを作るべき?まさかねぇ。
でもどこで買ったのかも思い出せない。買ったことさえ記憶にないって・・・・。(┰_┰)
MCOも解除されたらTTDIで豚肉探しをしようと思っています。TTDIではあの長身のマイケルの店ばかりが話題に上がりますが、他の店を見ていたら、買い物客と店のスタッフが相談しながら肉を選び、カットしているのね。これはマイケルの店でも同じのはずなんですが、彼の店は「常に忙しい」のでゆっくり対話しつつ肉を選びカットしてもらうなんてことはできない。
でもある日、朝一でTTDIに行ったら空いていて、マイケルはいなくてそっくりな兄弟がいたのですが、彼と話をして「肩肉」を好きなように切ってもらったことがあります。
多分、そういう相対で売るのがTTDIも基本だったんじゃないですかね。最近は「パックされた豚肉」が多いのも、時代の変化に対応しているから、そして「買うものが決まっている日本人が多いからそうなった」はずで、基本は相対なんじゃないかと思っています。
もしかしたら、ミンチも「どの部位」で「脂の割合はX%」で、「粗挽き」にとか「二度挽き」とか頼めるのかもね。考えてみれば、それが専門店の商売の仕方であって、我々日本人はそれを忘れて「スーパーで並んでいるものを買う」感覚のままなんだろうと思います。それってなんだかもったいない気がするんですけどね~。
「あら、今日の豚バラは美味しそうじゃないわね。じゃ、こっちの肩ロースにするわ」「この良さそうなところだけ頂戴」みたいな感覚でマレーシア人は買い物をしているんだろうと思うし、それが原点ですよね。
マレーシア人の「生卵の買い方」を見ていると(パックの中から良いものだけを選ぶ)、あれって「自分が気に入ったものだけ買う」という素晴らしい文化なのかもしれない。カニを買うときも、手にとって匂いを嗅いでいるし。(笑)
ま、店と客との信頼関係の考え方が違うのだろうし、売ってる方もいろいろ混ぜてるってことなんだろうと思うわけです。「良くないものを買ってしまうのは自己責任」なのかもね。私達日本人って、なんだか大事なものを失った気がしないでもないです。いつの間にか個人商店も減って、スーパーで並んでいるものをそのまま買うのが当たり前になっちゃった。お寿司も回転寿司で、最近、お寿司や刺し身を見ても、その名前がわからない人も増えていると聞いた。そのうち、海外みたいに、「アジとサバ」の違いがわからない日本人も出てくるかもね。(笑)
ん?魚を見ても新鮮かどうかわからないとか?う~~む。切り身や冷凍ものに慣れていたらそれが当たり前かもね。多分、我が家の33歳の長男は全くわからないはずだ。魚屋で自分で魚を選んで買ったことさえ、数えるぐらいしかないんじゃないかなぁ。聞いてみましょうかね。「パックに入った切り身しか買ったこと無い」って言いそう。(笑)
30歳の次男坊は学生時代にゴールドコーストの和食店で数ヶ月アルバイトをしたのがきっかけで、魚に興味を持ったんでしょう。今じゃシドニーで自分で魚を選んで買ってきておろすし、こんなのを一人で作っちゃう。ちょっとした経験で人生が変わるんですね~。彼はオーストラリア育ちで日本で生活したこともないのに。
今年の正月料理ですと。シドニーの魚市場に行って魚を色々買ってきて、自分でおろしたそう。私も彼には負ける。(笑)
MCOも解除されたら、あのマイケルの店ではない(暇な)店で、私が欲しい肉を言って相談してみようと思ってます。
マレーシアでの食材探し、苦戦してます。、