大ニュースが入ってきました。シンガポールが政策を大転換すると。
Covid 19 coronavirus: Singapore’s surprising new plan to ‘live with’ virus (Covid 19コロナウイルス:「ウイルスと一緒に暮らす」というシンガポールの驚くべき新しい計画)
ただこのリー首相の発表は5月31日だった様子。なぜ今まで大きなニュースにならなかったんですかね。
大雑把に書くと
○ 「コロナウィルスと一緒に暮らす」のが前提のNew Normalとする。
○ 「新規感染者をゼロにすることはできない」「インフルエンザと同様の扱い」にする。ただし、大前提として国民の3分の2以上がワクチンの2回め接種を済ませる(8月末)。
○ 毎日の新規陽性者の発表をやめる。
"We can't eradicate it, but we can turn [Covid] into somethi…
Google翻訳を転載します。
リーシェンロン首相は(5月31日)、シンガポールは人々がウイルスと共に生きることができる新しい通常の計画を立てていると述べた。ビデオ/ザストレーツタイムズ
Covid-19との戦いで世界で最も成功している国の1つは、パンデミックの管理方法を間もなく根本的に変えると発表しました。
シンガポールの都市国家は、コビッドはインフルエンザなどの他の風土病と同様に扱われると述べています。
ゼロトランスミッションの目標はありません。検疫は旅行者のために捨てられ、事件の密接な接触は隔離する必要はありません。また、毎日の症例数を発表しない予定です。
しかし、人々は店に向かうか、仕事に行くためにテストを受ける必要があるかもしれません。
シンガポールの上級大臣は、それが「Covidと共に生きる」ことの「新しい常識」であると言いました。
シンガポールのガン・キム・ヨン貿易相、ローレンス・ウォン財務相、オン・イェ・クン保健相は、「悪いニュースは、Covid-19がなくなることはないかもしれないということだ。良いニュースは、Covid-19と一緒に普通に暮らすことができるということだ」と述べた。今週のStraitsTimesの社説で。
「それは、ウイルスが変異し続け、それによって私たちのコミュニティで生き残ることを意味します。」
シンガポールは決してゼロになりませんでした
ほとんどの国と同様に、シンガポールでは昨年、症例の最初のピークがあり、4月中旬に1日600人で最高になりました。8月の小さな波に続いて、Covid-19はそれ以来燃え上がっていません。しかし、シドニーよりわずかに大きい570万人の国では、毎日20〜30件の安定した底流があります。国は合計35人の死者を記録した。
シンガポールでは、到着時の検査、ホテルの検疫、外出禁止令など、ほとんどの国で厳格な国境管理が行われています。
しかし、シンガポールのCovid-19マルチミニストリータスクフォースを構成するクン、ヨン、ウォンの各大臣が出した計画の下で、これらはすべて最終的には廃止されるでしょう。
「毎年、多くの人がインフルエンザにかかります。圧倒的多数は、入院する必要がなく、薬をほとんどまたはまったく使用せずに回復します。しかし、少数派、特に高齢者や併存症のある人は、非常に病気になり、一部は死亡する可能性があります。
「私たちはそれを根絶することはできませんが、パンデミックをインフルエンザや水痘のようなはるかに脅威の少ないものに変えて、私たちの生活を続けることができます」とトリオは言いました。
最初に予防接種を行い、次に制限を減らします。
予防接種が鍵となります。現在の対策のロードマップは、より多くの人々がワクチン接種を受けるまで開始できません。
シンガポールは、居住者の3分の2に数週間以内に少なくとも1回のワクチン接種を行い、8月初旬までに3分の2に完全なワクチン接種を行う予定です。
シンガポールは、完全にワクチン接種された地元の人々がCovid-19に感染したことを記録していますが、深刻な症状を示した人はいません。
閣僚は、継続する可能性が高く、ブースターショットが必要になる可能性があると述べています。
テストもより簡単かつ迅速でなければなりません。飲酒検知器などの自己管理検査は、不快な喉の綿棒による方法に取って代わる必要があります。
シンガポールの「新しいCovidノーマル」
大臣は、Covid-19は、打ち負かされなければ「飼いならされる」ことができると言います。
彼らは彼らが「ニューノーマル」と呼ぶものをレイアウトしました。
「やがて、空港、港、オフィスビル、モール、病院、教育機関は、これらのキットを使用してスタッフと訪問者を選別することができます。」
Covidの人は、症状がほとんど軽度で、密接な接触がワクチン接種されるため、自宅で回復します。
ほとんどの場合はそれほど深刻ではないため、コンタクトトレーシングと検疫の必要性は低くなります。
大きな変更は、毎日の症例数を報告しなくなることです。
「Covid-19感染数を毎日監視するのではなく、結果に焦点を当てます。非常に病気になった人の数、集中治療室にいる人の数、酸素を挿管する必要のある人の数などです。
「これは、私たちが現在インフルエンザを監視している方法のようなものです。」
大臣はStraitsTimesで、これはシンガポールがCovid-19から抜け出し、主要なイベントを再開し、国際的に旅行するための方法になると書いています。
閣僚は、シンガポールは、コビッド後の計画を開始できる段階ではないと強調した。当面の間、現在の制限は引き続き適用されます。
現在のシドニーでの発生により、オーストラリアは一部のオーストラリア人の入国を厳しくしました。
しかし、「新しい法線に移行するためのロードマップ」がまとまっていた。
「歴史は、すべてのパンデミックがそのコースを実行することを示しています。」
コロナに感染することに大きな不安を持っている人にすれば、恐ろしい政策ですよね。
でもこれこそが「本来あるべき政策」だとずーっと主張し続ける識者は日本でも少なくない。
私にはどうするべきかなんてまるでわかりませんが、こういうふうになるであろう「時」は来るとは思っていました。でも急ぐ必要はないと。
多くの人たちがまずやれることはやってみることが重要で、そして新型コロナの素性を理解し、冷静に考えた場合、こうするしかないだろうという「コンセンサス」が醸成されるのを待つ必要があると思うから。去年の早い時期でも、今回のシンガポールのリー首相のようなことを言っている人たちは少なくなかったけれど、やっぱり「機が熟すのを待つ」ことは非常に重要で、理想論を押し付けてうまくいくことって無いんじゃないですかね。
私はワクチンに過度の期待はするべきじゃないと思っていて、また、日本の野党がいうような「感染者ゼロ」なんかには絶対にできないし、それを目指すなんて無理。あれは単なる恐怖におののいている人たちからの人気取りであって、全く現実的ではないと思います。
マレーシアも厳しいロックダウン中で(フェイズ1)、それもまた延長されましたが、ちょっと緩めになるフェイズ2にするには「一日4000人以下の新規陽性者」&「ICUのベッド使用率が中程度」&「ワクチンの2回めの接種が国民の10%に達する」のが条件となっている様子。
この3つの条件がクリア出来ない場合、今のフェイズ1はそのままでフェイズ2に移行することはないと。ではフェイズ2ってかなり緩いのかと言うとそんなことはなくて、営業可能業種のポジティブリストが増えるだけという印象です。そして「州を越えた移動は出来ないまま」。
フェイズ3になれば、若干、緩いかなと感じますが、レストランでの食事もテーブルごとに2名までとのことですし、社会活動も許可されず、世界的には随分と制限や規制が緩和されている国々と比べると大きな違いがある。そしてそんなフェイズ3も遠い話でしか無い。
私が危惧するのは、フェイズ1を終わらせる3つの条件である「一日4000人以下の新規陽性者」&「ICUのベッド使用率が中程度」&「ワクチンの2回めの接種が国民の10%に達する」とて、そう簡単にはクリアできないかもしれないということ。これは世界を見ていると「うまく行っている国」と「益々感染者が増える国」とが混在していて、それは「ワクチン接種率が高い国」でも大きな差があるのが現実で、さて、マレーシアはどうなるのかはさっぱりわからない。
この時、「希望は絶望に変わる」わけで、経済活動も出来ない、移動制限も厳しく、そんな時には暴動が起きてもおかしくないと思っています。ただマレーシア人って本当に従順だと私は感じていて、暴動なんて起きないにしても「真綿でクビを絞められて殺される状態」は延々と続くことになる。かと言って、新規陽性者数も多いうちに、「もう打つ手がない」と政府が匙を投げることも出来ないはずで、「神に祈るしか無い」ような気さえしています。
希望を捨てないのは非常に大事ですが、私達外国人は最悪のケースも想定して身の振り方を考えないとならないと思っています。我が家としてはそんなマレーシアととことん付き合うつもりでいますが。
去年からずーっと変わらず考えていることですが、「国民がその気になれば、感染者はすぐに減るはず」ということ。でもその気になれない人や企業、対策の打ちようがない人や企業が多いのだろうと思ったり。それは「だらしがない」からではなくて、きっと「大きな格差」であり、「外国人労働者の処遇」に関係していると思っています。そしてマレーシアには政治がイニシアジブを取れない構造的な問題(口では言っても実行できない)があるのかもしれないとも勘ぐっています。
私達を待っている「New Normal」ってなんなんでしょうね。
今の状態をNew Normalだと考えている人は非常に少ないとは思うのですが、私はこれがNew Normalなんだろうと思っています。そして去年の早い時期にマハティールさんが言っていた「元に戻ることはない。この中で生きる道を探せ」という言葉が忘れられません。
去年、2020年4月8日にそのことに関して書いた日記。1年以上前の日記を読んでみると面白い。