ワクチンのおかげか、あるいはデルタ株の特徴なのか、「新規陽性者は多くても重篤・死亡者は減っている」のは間違いがない様子。
ところが、猛威を奮っている「デルタ株」は非常に感染力が高いから気をつけろと言われている。
ポイントを抜粋します。
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の州都シドニーでは、カフェとショッピングモールで感染した人の行動を捉えた監視カメラの映像から、物理的な接触を伴わない「瞬間的(すれ違うだけの)接触」で、複数の人が感染した。
ニューサウスウェールズ州との州境の封鎖を発表したクイーンズランド州保健当局のトップは英紙ガーディアンに対し、「パンデミックが発生した当初は、約15分間の濃厚接触で感染する可能性が高いと考えていた。だが、今では5~10秒でも懸念がある。わずか1年前と比べて、リスクははるかに増大している」と述べている。
デルタ株について「これまで知られた中で最も感染力の強いウイルスの一つ」と指摘。はしかや水痘と同水準だとの認識を示した。
デルタ株は1人の感染者が平均8~9人に感染させる。これは水痘と同程度。一方、変異前のコロナウイルスは通常のかぜと同じく1人の感染者から約2人にうつるという。
またデルタ株に感染した場合は、ワクチン接種者であっても未接種者と同じくらい人にうつす可能性がある。
ワクチンは90%以上の確率で重症化を防ぐが、感染そのものの防止効果はそこまで高くない。このためワクチンを接種していても感染する「ブレークスルー感染」が起こりやすい。
私達はこの1年以上の経験で、「どのように防御すべきか」は考え続けて実行してきたし、誰でも「これで大丈夫だろう」という方法をとっているはず。我が家も同じ。
ところが、これらのニュースは【今まで通りの防御策だと危ない】ということを言っているんじゃないですかね。
世の中を見ていると、コロナに疲れて考えるのを放棄したように見える人もいるし、「もう慣れた」と自信と言ってはおかしいけれど防御策はこれで大丈夫と思っている人もいる様子。
またこのブログの読者の中にも「ワクチンを打ったからもう安全」と安心して行動を始めた人もいる。
ワクチンを打ったから安全ということじゃないのに、どうしてこうなっちゃうんですかね。当然、ワクチンを打っても感染者が出ているのは世界共通だし、一番私が気になるのは、「本人は大丈夫でも、その人から感染が広がる」という点。これは上の記事でも指摘していますが、「ワクチンを打った安心感が強くて、他のことを考えるのをやめてしまう」んですかね。
ちゃんと政府や自治体はしっかり広報をするべきと思うのだけれど、正直なところ、「理解力の差」って間違いなくあると思うんですよ。これを前提にやってくれないと、意味がないんじゃないですかね。
とにかく、「今までこれで大丈夫だったのだから、今後もそれを続けていこう」ではなくて、「新たな変異株が出れば、それに合わせて防御策も変える柔軟性が必要」じゃないんですかね。
しかし、ワクチンを打った人の中に広がる「開放感」みたいなものって、これはどうにかしないとうまくないんじゃないかなぁ。本人がどうなろうとそれはその人の勝手だけれど、問題は解決していないってことを理解してくれないと周りの人たちが困ることになるんじゃない?他人がどうなろうと知ったこっちゃないってのも良いと思うんですよ。でも自分の家族や愛する人達にも危険が及ぶことを考えるべきだと思うんですがね。
きっとこれを読んでも、ピンと来ない人が多そう。
そもそも感染した人たちって、「やっぱり感染したか・・」と思っているのか、それとも「まさか自分が感染するなんて・・」と思っているのか。
私はアホやオッチョコチョイが感染するとは思っていないんですよ。自分で「これから大丈夫だろう」と十分、気をつけていたのに感染するケースが大多数じゃないんですかね。
ニュースや体験談でも「まさかと思った」という人が多いじゃないですか。
つまり、私達も同じ道をたどる可能性が高いってことを考えないと駄目だと思うんですよ。
「私は大丈夫」と思っていたのに感染するから、「まさか・・」って思うんじゃない?
自分の防御策に自信がある人こそ、ワクチンを打って一安心している人こそ要注意だと思う。
私達に必要なのは「安心ではない」のであって、【安全】じゃない?