【ウクライナ・ロシア戦争】の行方 (今までと違う観点)

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ウクライナ・ロシア戦争ですが、終わる気配が全くありませんね。どちらにもとことんやるという意思を感じます。

どこかで「手打ち」が出来ないかと各国が模索している動きが見えますが、決定打も見えない。そもそも双方とも「中途半端な停戦はありえない」と考えている様。西側諸国ではアメリカ国内でも欧州でも【ウクライナ支援疲れ】が出ていて、「もう手を引け」という勢力は決して弱くない。それが見えればゼレンスキー大統領も考え方を変えても良さそうだけれど、強気のかたまり。

「どうやって終わらせるか」を外野が考えても、ウクライナ・ロシア双方の【心理的なものや価値観】を理解せずに、西側、つまり我々の価値観で考えても無駄な気がするんですよ。

特に日本のリベラル派が大好きな「戦争はんた~~い」なんてのは、言っている自分が気持ちよくなるだけのマスターべションで、それで世界が動くことは絶対にないと思う。

やっぱりまずは「価値観の相違」に焦点を当てたいと思うんです。

それの一番良い例が「太平洋戦争中の日本」じゃないですかね。

日本人にとっては当たり前の考え方でも、それに驚いたのが初期のイギリスであり、その後のアメリカじゃないですか?【まさか、そこまでやるか?】という彼らが思うことの連続じゃなかったでしょうか。

まず日本人は命を命と思っていないような戦い方をする。形勢が悪くなれば降伏するような状態でも「決して降伏しない」どころか、【素手でも戦う】【死を覚悟して突撃してくる】【兵糧攻めにしても我慢する】、そして代表的なのが【神風特攻隊】じゃないですかね。

その「特攻」はもう効かないのがわかっていても、次から次へと特攻をしてくる。次から次へと新手の特攻を仕掛けてくる。兵士が自ら爆弾を抱えて飛び込んでくるなんてのは、どの戦場でも見られた。

そして、追い込まれてもうどうにもならないとなると【集団自決】をする。

こういうのって我々日本人には「事実」として理解しているし、そういう日本軍の戦い方も「理解できる部分」も歴史的にわかるじゃないですか。良い悪いの話じゃなくて、事実として理解できるという意味です。

でもそれらの全てに欧米諸国は驚愕したんじゃないですかね。「あり得ない」と。

こういう国による、人種による「特徴」ってあると思うんですよ。これは近代でも同じで、死んでも死んでも兵隊を送り込む中国とか、ゲリラ戦が得意なベトナムとか、自爆も厭わないモスリム兵士とか、また戦争の戦術に興味があって調べてみると、国ごとの得意な戦術にも差異があるのがわかる。

でも私達の基本って「欧米的価値観」の上に成り立っていて、それで全てを測っても【現実さえ見えない】んじゃないんですかね。たとえば、「なぜプーチンはあそこまでやるのか」を欧米的価値観で理解することが可能なんでしょうか。

私は無理だと思っていて、「攻撃する理由もはっきりしない」「調停の落とし所も見せない」「継続のしかたも理解できない」と、【理解できないことだらけ】に感じます。

これって例えば、個人間の喧嘩もそうですが、「まず喧嘩はしない」「すれ違い時に肩が触れただけで喧嘩になる」「友人間でも殴り合いを普通にする」「血が出ても動じない」「徹底的に叩きのめす」「死亡することもある」「仲裁に入っても、一緒に殴り合いに発展する」とか、私達一般的日本人には「理解できないこと」って世界にはありますよね。

この価値観の違いに驚いたことって「海外生活をしている中で気がついた」なんてこともあるはずなのね。

私が忘れられないのは、グアムでグアム人と一緒に映画を見ていた時、「日本人なら涙をながすところで、彼らは大笑いをした」ということがありました。これってかなり驚きまして、「心が通じ合うなんてことは夢なのか」と思いました。またゴールドコースト時代ですが、「韓国人同志の喧嘩が半端じゃなく凄い」こと。友人同士で血だらけになるまで止めないのね。これって兵役が関係していると思いますが、彼らは「殺人術」を訓練されているわけで、怖いですよ~。

結局、「何が気に入らないのか」「どうなれば収まるのか」って国別、人種別にも大きな違いがあると思うんですよ。

日本だって「原爆投下」がなければ、本土決戦まで行ったかもしれない。

さて、そこで「ロシアのプーチン」が一体何を考えているのか。

これに関して興味深い解説がありました。きっと彼は「核をつかうだろう」と。

地上波のテレビでは絶対に聞けない解説。

それを語るのはあの中村逸郎氏(筑波大学名誉教授)ですが、この人に関する評価はいろいろだと思います。頓珍漢なことを言っていると感じることもあれば、いや、彼だからこそ「その重要な部分が見えているのだ」と思うこともある。

今回の彼の解説は、西欧的な考え方では全く理解できない内容。つまり、プーチンを動かしているのは「劣等感」だと。そして彼を支持するロシア人も同じだと。ロシアが崩壊しようが、孤立しようが、どれほどの制裁を受けようが、【過去を見れば、彼らは我慢するのがわかる】と言いますが、それは確かにそう思うわけで、我々なら「そんな状態になったら大変だ」と思うことでも、彼らにとっては大変なことではない。

これって北朝鮮も同じですよね。なんであそこまで強気でいられるのか、我慢できるのかって「私達の常識を超えている」と思いますが、ロシアも同じだと。だから最近、巷でも【ロシアの北朝鮮化】が言われだしていますが、それでも方針を変えないことは起きるような気がしてなりません。

中村逸郎氏の解説ってあまりにもぶっ飛んでると思いますが、なるほどと思う部分もあるわけで、とりあえず、中村逸郎氏の考え方は頭の隅においておいても良いと思うんですよ。プーチンのこれからの行動を見ている中で、「こういうことか」というのが理解できるかもしれないですから。

私はロシアの「心理的なもの」や「価値観」がわかるわけじゃないものの、【この人達って、どこかネジが外れている】と思うことはよくあるんですよ。

つい最近でも、「日本にいる外国の外交官による【交通違反の罰金不払い】に関して」のニュースを見ました。これってダントツでロシアの外交官が多いのね。これに関してロシア大使がインタビューを受けましたが、全く謝らないし、払うつもりもないみたいな態度。嘘だろ?って思いました。

それとですね、私は格闘技に興味があるんですが、ロシア関係の格闘技、武術って特殊に感じるんですよ。いわゆる「殺人術」なのね。そして練習体系とか、理論が、我々が知っている武術とかけ離れていると感じます。

ユーチューブで「世界各国の交通事故の場面」を見るのがその国の特徴がわかって好きなんですが、ロシアの交通事故って変わってるんですよ。「まさか」と思うような事故が多いのね。「交差点、合流地点では【止まったほうが負け】」みたいな考え方を彼らが持っているのがすぐに分かる。そして運転手同士ですぐに大喧嘩になる。

とにかく、「ロシア人の価値観が全く違う」と思うことは私にも多いんですよ。

そして最近、ウクライナ・ロシア戦争で【ロシア国内で日本語でインタビューをして配信しているユーチューバー】がいるのね。

このインタビューを見ていると、主が内容をピックアップしてある傾向が強くなっているにしろ、「あああ、ロシア人らしい」と思うことが多いんです。

このチャンネルの動画を多く見ると、価値観の違いがよく分かるし、私達が考える平和とロシア人が考える平和と違うのも見えてくる。

私としては「ロシア内部からのプーチン政権の崩壊」を期待していますが、こういう動画を見ると【全くその気配がない】と感じるし、【問題意識を持っている人たちは国外に出ていってしまっている】様子。それだけ「反対派の弾圧は凄い」ってことなんだろうと思いますが・・。

で、これは昔からそうですが、「ロシア人って【強いことは善】だと思っている」フシがあるのね。これはロシアの近代史を見ればわかるような気がするけれど、【どうあるべきか】じゃなくて、【戦いを挑まれたらそれに負けない指導者が好き】なのは間違いがなさそう。そして「それこそが男だ」という価値観。これは街頭インタビューでも「プーチンをなぜ推すのか」というインタビューを見ると、結構そこのところが見えてくる。

争いごとがあれば「どちらが正しいのか?」って話になるわけですが、ロシアの場合は「強いほうが正しい」みたいな。

これってやっぱり西側に馬鹿にされてきた。ナポレオンやヒットラーに徹底的にやられてきた歴史が関係していると私は思っています。「どうあるべきか」という問いには【負けないこと】という答えだとしても間違いじゃないのかもしれない。自由だ人権だ経済だなんてそういう価値観とは違うものを持っていると私は感じるんですよ。

だから「プーチンの独裁主義だ」と言われても、結構それで良いと思う国民が多そう。「不正選挙」と西側は騒ぐけれど、「プーチン人気を無視」してはならないし、西側は西側の都合の良い報道しかしないわけで、では【国民が望めばそれで良いのか?】という問題もありますよね。これは北朝鮮も同じで、「国民が苦しんでいるばかり」と私たちは思うけれど、本当に今の北朝鮮、金王朝は国民に支持されていないのかどうかは私にはわからない。

こういう中で「もう無茶はやめようよ」と西側の平和主義者が言い出したところで、そんな軟弱な考え方で彼らが行動しているわけじゃないから解決するわけもない。

となれば・・・・。行き着くところまで行くしか無い。というのが答えなのかもね。

ロシアに関しては武器弾薬を含む「兵站」に問題があると言われてて、これからも長く戦争を持続することは不可能だと言われている。骨董品のような戦車を引っ張り出してきたり、先日、なんと新兵に与えられた銃が1890年代の物もあったという報道も見ました。

こういう報道って結構多いんですよ。ロシア軍は押されっぱなし、やられっぱなし。武器弾薬、食料も十分にあるものなんてなにもない。そんな状況でロシア軍は戦っていて、どんどん降伏する兵も増えていると。

ところがですね、ロシア側の報道を見ると、ウクライナ軍がコテンパンにやられている映像も多いのね。そして近代的な機甲部隊が進軍していたり、ウクライナの部隊が壊滅する映像もある。

たとえばこのユーチューブ番組。インドネシアの報道局ですが、ここではロシア側、ウクライナ側、双方の映像が出てきますが、決してウクライナ側が圧勝しているわけじゃないのがわかる。ドローンを使った偵察や攻撃は双方同じ様にやっている。

また細かな戦況を流しているユーチューバーも多いですが、ウクライナ側の良い情報しか流さない人もいる。その気持は良く分かるというか、ウクライナ頑張れと思う強い気持ちが「ロシア側から見る」という視点を消してしまうのかなと思ったり。ウクライナ側視点の情報を疑うことはまず無い人。でも詳しい。

一体どうなるのか、私には全く想像もつかないし、こういう情報を含めて双方やりあうのが戦争だと思うし、今後どうしようとしているのかなんて絶対に漏れ出てくることもないわけで、「今どうなっているのか」さえも詳しく知るのは難しいんじゃないですかね。

「核を使うのだけは思いとどまって欲しい」と思うばかり。

気持ちとしてはウクライナに当然、勝ってほしいですが、多くの情報、動画を見ていて思うことは、【勝つためには多くのロシア兵を殺すしかない】わけで、ロシア側だって黙って殺されるわけもなく、ウクライナ側も報道以上の犠牲が多いような気がしています。そして当然、民間人も巻き添えを食らう。

この民間人の犠牲もかなり多いですが、ウクライナの世論では「勝つまで戦え」という戦争肯定派が80%ぐらいあったと聞いて驚きました。「停戦しろ」という派は少ないんだそう。「停戦とはロシアに軍備を整える時間を与えるだけ。ロシアは必ず戻ってくる」と国民は理解しているらしい。(過去にそういうことがあった)

負ければ祖国が消滅することもあるわけですが、これだけ街も壊され、家族も殺され、それでもウクライナ軍に声援を送るウクライナ国民って、【日本人とはかなり違う】と思いました。彼らは負けたらどれだけひどい目に合うのかを知っているんでしょう。それもまた歴史で、彼らもやってきたことなのかもね。どちらにしろあまりにも彼らは現実的すぎると感じます。

どちらが良いとかそういう話じゃなくて、戦争肯定派の多さが私の理解の外です。「もう、いい加減に止めて」というのは「ロシアに対して思うこと」であって、祖国ウクライナには「絶対に負けるな」と応援するのね。

そんな国、そんな国民が存在すること自体、不思議な感じがするし、あのゼレンスキー大統領の強気も「あの地域の価値観」に由来するのかと思ったり。

あの地域の歴史もそうですが、ウクライナの国家を聞いただけで「戦争に対する考え方、絶対に負けてはならない」というのが見えてくる。

自らの手で自由を勝ち取って建国したという「自信」にあふれている。

今思えば、あの橋下徹氏が「ウクライナは即刻、降伏すべきだ」と言ったことって、いかに「自信過剰で自己顕示欲のかたまりか」というのが見えてくると思います。

命をかけて戦っている人たちに「降伏すべきだ」とよく言えると思った。「私が大統領だったら降伏する」というのならまだしも・・・。もしもウクライナが勝ったとしても「降伏するべきだった」と彼の性格ならいいそう。「国民を死なせ、あれだけ国土を荒廃させた責任は重い」ってか?

メキシコではスペイン語を話しますよね。ブラジルとかあの辺はポルトガル語。私はそれを考えると、本当に人類がやってきたことって恐ろしいと思うんですよ。男は殺して、女には自分の子供を産ませる。そしていつの日か、言語も文化も伝統も変えてしまう。

今、中国がウイグル、南モンゴル、そしてチベットでやっているのがまさにそれ。

世界は香港も助けなかったし、現代でもこういうことがまかり通るって本当に怖いと思います。

台湾には頑張って欲しいなぁ・・・。私は中国が台湾に侵攻して全土を掌握するのは不可能だと思っていますが(爆撃、ミサイル攻撃は可能)、もしそんな事が起きても、世界は台湾を見捨てると思っています。

でも中国は世界から大きな制裁を受けるんでしょう。でもその時に「中国に手を差し伸べる」のが日本。天安門事件の時と同じようなことになるかもね。そしてまた「天皇訪中」なんてやっちゃうかもだ。そして時間とともに、「制裁は解かれていく」のかもね。

「やったもん勝ち」か。歴史は繰り返す?

 

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