【FIRE卒業】の時代?

FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは「経済的自立」「早期リタイア」を意味する言葉ですが、この数年、流行りましたよね。そして時代は「フリーランス」の時代と言っても良くて、FIREを達成した人、目指す人が多いのは良く分かる。

ところが最近、「FIRE卒業」なんて言葉も目立つようになってきた。

私が若い頃はFIREなんて言葉は有りませんでしたが、【「経済的自立」「早期リタイア」を目指す】人は多く居たわけで、私もその内の一人。

ただ私の場合はサラリーマンをやっていたわけじゃなくて、好き勝手なことをしてきた個人事業主でしたので、もしかしたら「生まれた時からFIRE」なのかもしれない。というか「決まった給料で生活する」のが耐えられなかったのね。(笑)

これって「おかしなやつだ」と思うかもしれないけれど、現代は「サラリーマン時代」ですが、かつては「個人事業主ばかり」だったはず。商店や中小企業の経営者はもちろんのこと、農業、漁業、林業などに携わる人達も同じで、【お金は自分で稼ぐもの】だったわけです。そして【働きたくない時には働かなくても良い】わけで、でもそれをすれば自分があとで泣くことになるだけのこと。

でも一年中稼げる仕事も実は少なくて、農業がそうですよね。漁業も林業もそうで、商店や中小企業も【稼ぎ時】ってのがあって、決して一年を通して安定して稼げる仕事は多くはない。というか、そもそも仕事に「安定なんかない」と私は考え続けてきました。で、暇な時には遊んだり、出稼ぎに出たり、他の仕事をしたり。(笑)

だから「FIREとは【給料取りをやめる】」という意味でしか無いのかもしれない。

私がFIREにこのブログで警鐘を鳴らし続けてきたのはこれが理由で、【所詮、死ぬまで稼がなくてはならない】という現実があって、【サラリーマンを辞める】ことを多くの人はFIREだと考えているフシがあると思っていました。

また多くの人が考える「資産がXXXXXX円あればFIREは可能だろう」という金額って【あまりにも少ない】と思っています。

例えばの話ですが、このブログの読者から「親子三人でオーストラリアで暮らしたい。どのくらいの資産があれば可能か」と聞かれたんです。私は最近のことはわからないので、これまたこのブログで知り合ったトレーダーで、かなりの資産を作って家族でシドニーに移住した友人に聞いてみたんですよ。すると彼の答えは「仕事を全くしないのであれば、5億円は最低必要だと思う」との答え。

ま、この辺の金額って、私もかつてはアメリカやカナダで悠々自適に生活している人たちとヤフーチャット(今はない)で繋がっていていつも話をしていたのですが、やっぱり「5億」という数字を多くの人が言っていたのを思い出します。

でもそういう資産もリーマンショックなどの経済的なクライシス、あるいは災害、事故、大病、詐欺にあったりして「まさかのこと」が起きるのね。

皆さんご存知の「矢沢永吉氏」ですが、ゴールドコーストで詐欺にあって35億円(60億とも言われている)をなくしてしまった話がありますが、あれって氷山の一角で、私の友人で500万円の価値しか無い荒野を2億円で買ってしまったとか、まぁ、そんな話はいくらでもあるのね。

普通なら引っかからないような詐欺でも、ある程度の資産も持っていて「自分の将来に不安」「資産や収入をもっと増やしたいという強い欲望」を持っていると、それをうまく嗅ぎつけて近寄ってくる人たちは山のようにいるってこと。

だからFIREになっても自分でしっかり頑張らねばなんて思っていると、「今まで以上に忙しくなった」「自由がない」なんてこともあるんじゃないですかね。それどころか、自分が主だから「逃げることもできない」とか。

FIREには「自由」がありますが、それと引き換えに無くすものもあるのは間違いがない。

多くの人は【遊んで暮らす】ことを夢みますが(私もそう 笑)、実はなかなかそれは大変なのね。数年なら簡単だけれど、家族が居て、これから20年、30年を考えると、本当にいろいろなことが起きるし、その次から次へと押し寄せてくる波を超えられないことも多い。

例えば年収1500万円というのは「かなりの収入」と若い人は考えると思うけれど、では実際に子供もいる働き盛りの中年の家族が年収1500万円で「夢のような生活をしているか?」といえば答えはノーですよね。でもそれが若い頃にはピンと来ないんじゃないかなぁ。単に「額だけで判断してしまう」ことが起きる。

だから株でもFXでも、あるいはアフェリエイト、ブログ、ユーチューブなどで「月収100万」を超えてくると、FIREが現実的に可能なものとして見えてくるはず。

私の場合ですが、上に書いたようにサラリーマンを長くやっていたわけでもないものの(経験がないわけではない)、【39歳で仕事も資産も整理して、オーストラリアへ家族で渡った】のはやっぱり大きな節目で、今で言うFIREと言っても良いのかもしれない。

オーストラリアへ渡ってからわかったことは、「遊んで暮らそうと考える人たちばかり」だったんですよ。そして多くの人たちは「数億~数十億」という資産を持っていた。1991年当時の話です。そして「定期預金の金利が当時は10%だった」んですよ。これなら「遊んで暮らせると考えないほうがおかしい」と思います。当時のオーストラリアの物価は今じゃ信じられないほど安かったし、1980年代の「オーストラリア情報」では【家族4人で生活するのに、贅沢をしなければ月に15万円でOK】と言われていたくらい。ゴールドコーストではそこそこの企業の部長クラスでも年収500万円程度でした。

誰しもが「ここは天国」と思ったはず。(笑)

ところがやっぱりそれは長続きしないのね。2-3年、5年、10年は天国だったのは間違いがないと思いますが、【世の中って必ず大きく変わる】のね。

当時の私の知り合いで、「今でも悠々自適に暮らすお金持ちは【ほぼ皆無】」です。また「遊んで暮らすなら遊べば良い」のに、金も収入もあるものだから【何かやってみたくてウズウズする】んでしょう。それで大金をなくした人が続出って感じでしたね。やったこともないリゾート開発とかワイナリー経営に手を出して大失敗したなんて話は多い。

でも全滅ではないわけで、生き残っている人たちの多くは「余計なことに手を出さなかった人たち」「ゴールドコーストで地道に仕事をした人」達。私も小さな事業を2つ興してチンタラやっていました。(当時はフリーランスというのは非常にマイナーだった)

でもそれもまた長続きはしないのは「世界中同じ」で、ましてや外国ですからややこしいことも多いわけで「泣く泣く日本に帰った人」も居て、その数は半端じゃない。スッテンテンになって帰った人もいれば、「今ならまだやり直せる」と早めに帰った人もいる。

上に紹介した動画のように、「とりあえず体験してみて良かった」「また仕事につくことにした」なら良いと思います。FIREを卒業しても帰るところがあるんでしょうから。ただそれって実はラッキーな人たちで、これは年齢にも関係していて、40も過ぎてきたら「帰ろうと思っても帰る場所がない」のが普通。

今の時代はフリーランスの時代ですから、「稼げる人は多い」とは思いますが、そんな事もやったことがないような人は本当の地獄が始まる。

こんなFIRE体験談もありました。

この人はかなり正確に、冷静にFIREを見ていると思いました。

でもまだこの人でもFIRE歴はたったの2年。

上にも書いたように、そんな数年で「こりゃヤバい」なんて思うようだったらどうしようもないわけで、私の経験、見てきたことからいうと、やっぱり5年を過ぎてきてからですかね。そして10年近くなると「現実的な問題がはっきり見えてくる」のね。

その頃には、「帰る場所もない」のが普通。FIREが怖いのはこれなのね。ましてや家族が居たら本当に恐ろしいことになる。子供が小さい頃って「親のおまけ」だけれど、中高生になるとガラッと変わるし、とんでもないお金がかかるようになるのね。大学もそう。そして、その頃に【自分が年取った時のことも見えてくる】わけですよ。【いつか稼げない時が来る】のが現実問題として見えてくる。

でも多くはその前に、世界の変化、収入の変化、事故や病気、その他の想定もしなかったことが起きて「もうだめか・・」なんて思う時が来て消えていく人がとんでもなく多いのが現実だと思います。

そういう意味で、自らFIREとして生きて、FIREの仲間たちを見てきた私からすると、【FIREとは全て自己責任において生きていかなくてはならない、非常に厳しい生き方】だとしか言えないのね。でもそこに【自由】があるし、【自分で自分のやること、将来を決められる】のは間違いがない

だからFIREが良いとか悪いとかではなくて、これからは【FIREとしてどう生き延びるのか】が真剣に語られる時代になったってことだと思うわけです。

ちなみに私がどう考えてやってきたのかはこのブログに何度も書いていますが、

◯ 今の収入が将来も続くとは考えないこと

◯ 今の資産(不動産含む)が将来もあるとは考えないこと

◯ 自分が健康で常に頑張れるとは考えないこと

これって早ければ10年以内に経験するだろうし、20年、30年を考えると【かなりの確率で起きる危険】と思っています。私もリーマンショックには大打撃を食らって「もう俺は終わった」と思ったのは何度もブログに書いた通り。

だから「2つ以上の【稼げる分野を持つ】のが重要」だと考えています。でもま、これって私は若い頃から同じように考えていで、稼ぐ手段が一つだけってのは危険極まりないのね。仕事も同じで「主力製品は一つだけ」じゃダメだし、「稼げる分野が一つだけ」ってのも危ないのは、誰にでも簡単に想像できるはず。(今の私は投資という大きな範疇で全く違う仕事を2つ同時進行しているのはいつも書いている通り)

私が今どうにか生き残っているのは、ラッキーであったことと、若い頃から上に書いたことを実践してきたからだと思っています。そうじゃないと「世の中の変化の波に飲み込まれて簡単に終わってしまう」事が多いのね。そして「家族がいる場合」はもし自分が居なくなる、稼げなくなっても家族はどうにか生き延びられる手段を用意すること。

要はですね、「FIREとはサラリーマンを辞めて独立するのと同じ」だってこと。

そして「良いことは続かない」。しかし「悪いことも続かない」。だから「良い時」を基準にするのではなくて、「悪い時をどう乗り越えるか」を基準にして生活設計すれば、意外とうまくいくのかも。

FIREを目指す若者、またはもうすでにFIREを始めている方々には本当にうまくやって欲しいと願っています。

【来年の今日、自分はどこで何をして生活しているのかを自分で決められる自由】を是非手に入れて頂きたい。

でもそれは決して簡単ではないし、「持続するのはもっと難しい」のは覚悟しておいたほうが良いと思います。

日本人なら誰でも知っている「平家物語」がありますよね。あの冒頭の文は【いつか誰しもが感じること】かもしれない。

これこそが「現実だ」と認識するのは大事だと思います。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

一つだけ間違いがないことは、「やって後悔することより、やらなかったことを後悔する方が辛い」ってこと。

頑張れ!Fire族!!

私も頑張ります。まだまだ夢の途中。(笑)

     
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