お笑い芸人のTKO木本が「投資したら儲かる」という話を友人知人に広げて、結果的に7億円の詐欺事件になった話をご存知ですよね。
一体どんな話からそこまで大きくなったのかを私は知らなかったのですが、ユーチューブで本人が出て、またその話を株式投資で成功している有名な【テスタ氏】が聞いて感想やアドバイスをしている動画を見つけました。
まぁ、なんとなく「段々と深みにハマった経緯」はわかるけれど、やっぱり【浅はかすぎる】と思いました。
TKO木本は被害者だぞという考え方もあるでしょうが、自分が引っかかっただけではなくて、仲間にもそれを広めてしまったのは結果的に詐欺に加担したのと同じだし、彼の周りの被害者もあまりにもアホだとしか思えません。
というか、世の中では、あるいはああいう芸能人の間では、あんな感じでお金のやり取りをして「儲けた」「損した」なんてことが日常的にあるのかなと思ったり。
これはマレーシアを舞台にした、ホストのローランド氏が6000万円の投資をして脱毛サロンを開業しようとして、結局は損切りしたという話にも同じようなことを感じたのですが、【あまりにもお金儲けを簡単に考えすぎている】と思うんですよ。
吉本を首になった宮迫が渋谷で焼肉屋を始めたときも、ユーチューブで開店前にいろいろと話すのを見ましたが、「宮迫って半端じゃないドジだ」と思ったんですよ。
でもあんな感じでビジネスを始めたり、お金を渡したり、預かったりする世界なのかなと思ったり。
あの世界、芸能界独特のものなんですかね。
実はゴールドコーストでも大型の詐欺事件があったのね。
あの矢沢永吉が不動産開発の話に乗って60億円ぐらい損したという話。あれもおかしな話で、ある日本人を信じて全部任せていたと聞いていました。で、その男はその後も普通にゴールドコーストで生活をしていて私も会ったことがあるんですが、捕まりもせずに、返金とか補償の話も全くでないままでいたのが本当に不思議でした。
そういえば、私の友人家族もやったこともない不動産開発の話に乗って20億ぐらいゴールドコーストに持ってきたのを溶かした話も聞きました。
あああ、そんな話をするといろいろ思い出しますわ。非常に親しい人が「この土地は値上がりする」と言われて、いわゆる湿地帯みたいなところを2億で買った。でもそこは500万ぐらいの価値しかなかったとか。
そういえばゴールドコーストにも「日本人を食おうとする日本人の詐欺師」は結構いたのを思い出します。それも詐欺師らしい詐欺師ではなくて、弁護士とか普通の会社に勤めている仲間がつるんで他人を騙すのね。
ま、これを詐欺と断定するのは間違えていると思いますが、「カモをその気にさせて皆で儲ける」という構図は、私は詐欺と同じだと思っています。そこには誠意の欠片も無いと思いますから。
ガイドをしながら「金持ちを見つけると深い関係を持つようにする」のがいて、【不動産投資を勧める】とか。その金持ちは金持ちで「このガイドさんは信用できるし、現地に長年住んでいるのだから彼の情報は間違いないだろう。ちゃんとした不動産屋、弁護士を紹介してくれるだろう」と思っちゃうのね。でも実際にはそういう客をどう扱うのかの仲間とシステムはきっちり出来ている。
そのガイドは当然、金持ちの客がそう思うように仕掛けるし、個人的に付き合うようになって、その客が次に来る頃には「飛行場の送り迎え」とか「観光案内」を会社を通さずに個人で始めるのね。そしてそれも進化して、彼が【カジノのVIP部屋でいつも金持ちを探している】なんて噂も入ってきたり。
また詐欺師が他の詐欺師に引っかかったとか。この話は両方とも私の知り合いでした。
日本から家族でゴールドコーストに移住してきて、旦那はあちこちに「宜しくお願いします」なんて頭を下げていたのだけれど、「話が大きな男」だったんですよ。でも彼の奥さんは物静かな人でいつも悲しそうな顔をしながら赤ん坊を抱きしめているような女性で、その違いが不自然だとは思っていました。でも我が家にも遊びに来て家族ぐるみの付き合いをしていましたっけ。
その彼がゴールドコーストの中心地のサーファーズパラダイスのど真ん中で「土産物屋」を始めたんですよ。その頃は日本人の観光客も多く、土産物屋はどこも大繁盛していた時代。彼は【儲かってます】とニコニコする関西人だったのですが、ある日、夜逃げ。繁華街のど真ん中にあった店もそのまま放置。
で、あとでわかったのは、店をオープンするのに結構な金額の投資を募っていたこと、そして「仕入れたものの支払いは一切していなかった」こと。ツケで仕入れるのは難しく、彼に商品を融通していた他の土産物屋があったり、紹介したり保証する店まであったのがわかった。
で、その時に騙された一人は「悪で有名だった人」。
でも不思議だったんですよ。彼は私には一切投資の話も持ってこなかったし、私も今までの人生で「詐欺にあったこと」ってないんですよ。
よっぽどお金もなさそうに見えたのかな、なんて思ったのですが(笑)、やっぱり「お金を欲しそうじゃない」ってのが一番の理由だと思いました。
「お金儲けに興味がない人を引っ掛ける」ってかなり難しいんじゃないですかね。
そういうのを詐欺師は「嗅ぎ分ける」のが天才的にうまいんじゃないかと。
「なんか儲け話はないだろうか」なんてことを口に出す人は少なくないですが、それって「俺を騙してくれ」と言ってるのと同じなんだと思う。
あるいはお金をごっそり持っている成功者で、「俺はバカじゃない」と自信がある人こそ危ないと思ったり。金持ちがおだてに乗って「高級和食店」を開いたけれど客が全く来なかったとか、ホストのローランド氏のマレーシアで6000万円損した話はまさにそれだと思いました。下調べもちゃんとせずに、相手と相談役の話を真に受けてしまっていたのがわかります。
このローランド氏の話は面白いのね。
彼が脱毛サロンをやるつもりで、開店間際まで行ったのに撤退を決めた時の動画があります。なんとその場所はあの「業務スーパー」があるモール。シェラトンホテルの一部をまとめて借りて、「日本人村」みたいなものを作る構想があったのね。で、それに続々と乗っかる人、企業が出てきた。
私が業務スーパーが出来てその店に行った時、いの一番に思ったことは「なんでこんな場所にオープンしたんだろうか」ということでした。
ま、あの場所で、小さなモールで、キーテナントもないようなところにどれだけの集客力があるのかなんてのはマレーシアに数年住んでいればよっぽど鈍い人じゃないかぎりわかるはずで、今でもあのモールはガラガラで店舗も入っていなければ、客もまばら。そしてローランド氏がそうであったようにもう撤退する店舗も出ている。
まさにゴーストタウン。ってそういうモールはあちこちにある。
ではそのモールでのビジネスを一体誰が仕掛けたのかって話になりますが、そのマレーシアの企業、そのトップの名前で検索すると出てくる出てくる。ある意味、有名な人でした。マレーシア在住31年だそうです。
ローランド氏の動画を見てみてください。マレーシアに彼が来てオープン間際の自分の店に行った時の動画。そしてモール側の代表と話す場面もある。その代表は「店舗の努力不足」なんてことまで言う人で、まずその前に「そもそも店舗がないじゃないか」というところはお茶を濁す。
結局、「儲けたい」という強い気持ちがあるところに、入り込む仕事師がいるってことなんだろうと思いますわ。
でも今の時代、「即断即決」が重要なのは古臭い私にもわかるわけで、「とにかく試す」「駄目だったらすぐに進路変更」というのが大事なんでしょうね。
そういう意味でのドンキが二号店をすぐに閉鎖したスピードって大したもんだと思いましたわ。
ローランド氏もそうで、「即、撤退を決めた」のは凄いと思うし、あのまま「6000万円も投資もしたし・・・」とズルズル深みにハマるような投資家も多いんでしょうね~。私はそのタイプだと思う。(笑)
マレーシアでは「日本のお店」の支店が開店したと思うとすぐ撤退したりしていて、「なんでこの場所でこの店を?」と思うことは多いのだけれど、実は多くの店は「支店ではない」のね。オーナーはマレーシア人で、日本の注目されるお店に働きかけてノウハウをもらい、ライセンス料を支払って運営しているなんて店も多い。我が家が好きなあの「焼鳥の店」も同じ。
当然、それを斡旋する企業が存在する。
まぁ、そういう時代なんだろうとは思うけれど、古い考え方を持っている私としてはやっぱり「ちょっと違うんでないかい?」と思うことが多いです。なんだか、そこに「客の事情は存在していない」のを感じるんですよ。良いストーリーを考えてそれなりの店を作れば、カモは自ずと寄ってくるみたいな考えがあるんじゃないかと。「顧客第一主義」とは大きくかけ離れていると感じます。
でも経営側が「騙されること無く」、【納得した上での出店、撤退】ならそれで良いんでしょうね。
しかし、今回の話のTKO木本が関わった詐欺事件はあまりにも幼稚すぎると思っています。
でもそれもまた「経験してみないとわからない」ことなんでしょうか。
ちょっと考えればわかるようなことだと思うんですがね~~。
自分の身内や近しい人の間で、あんな馬鹿げたことが起きないのを祈るばかりなり。
ユーチューブで見つけたのですが【FXトレーダーに出資しませんか?】といううまい話が詐欺に見えたので、試しに情報だけ取ってみたと前に書きましたが、今でもLineは繋がったままで定期的に「これだけ利益が出ています」と大事なところは黒塗りで見えない「計算書」を送ってきます。
まさに今回書いたTKO木下の「FXトレーダーに投資した」というのと同じようなもの。いや、TKO木下の話って「良くある話」で【トレードがうまいと評判になると、私のお金も増やしてくれないか】と人が集まってくるのね。
で、それでうまく行っちゃうケースもあって、【評判が評判を呼ぶ】ようなことになってどんどん人とお金が集まる。FXトレーダーも決して騙そうとは思っていないのだろうと思うんですよ。でも【うまく行かなくなって問題が発覚する】ってことなんだろうと思ったり。
でも私が今、注目しているサービスって、【投資しませんか】と誘っている。
それを知ったキッカケは、多分、ユーチューブの動画で見たのだろうと思います。「こうやってFXで儲けています」みたいな。
どんな手法なのか興味があるから私もそれを見ていたのですが、【貴方のお金も運用します】と出ていたのね。で、「こりゃ怪しい」と思ったわけです。とりあえずLineを繋げてくださいと言うので繋げましたが、「100万円の投資でこれだけ利益が出ています」というレポートを送ってくる。
そして「第5次募集は終了しました」とか、「そろそろ第6次募集が始まります」なんて案内も来る。
これって「実際に利益が出ている」のかもしれませんが、会社名もオープンにしていないし、【出資法違反】なのは間違いがないのね。他人からお金を集めて運用するには届け出(許可?)が必要で、それを明示していない。
「質問があればどうぞ」なんて案内も来て、それに対する答えもLINEで送ってくる。
よくある問い合わせへの回答。
参考までにご覧ください。Q.運用結果の配信を見ると、マイナスですね。プラスにならない事もあるんですか?
A.現状、1週間に1回ほど、週間ベースで決済した運用結果を配信しています。
トレード戦略上のポジション調整(損切り含む)や、今現在のような短期トレードをせざるを得ない状況だと、週間ベースでマイナスになる事はあります。
月間ベースでマイナスになる可能性も否定できません。
ただし、ある程度中長期的なスパンでのパフォーマンスがマイナスになったことはほとんどがありません。
そして資産運用の本質はトータルリターンの最大化なので、週間ベースや月間ベースといった短期的な視野でしか物事を見れない方は、私の運用スキームに出資すべきではありませんし、資産運用自体が不向きだと思います。
毎週、毎月必ず結果が出る資産運用はこの世に存在しません。これは断言できます。
でもトータルリターンで大きく利益を出せるトレーダーがいるのも間違いないです。
目先の結果ではなく、最終的にどれくらいのパフォーマンスが出ているのかを重視してくれる方のみ、出資をお待ちしております。
「儲かるばかりじゃない。損が出ることもある」なんてうまい話の羅列じゃないところに、【集客のコツがある】のも心得ているんじゃないですかね。
このLINEの内容を見ると、投資顧問業の企業ではなくて、個人でやっているように見えますが、やっぱり法律違反だと思うなぁ。
私はポンジスキームだと思っているわけですが、そうだとしたらそろそろ化けの皮が剥がれても良さそうなのにそれはまだ見えてこない。あるいは問題が表面化してきていても、集客も続けているのか。
しかし、このQ&Aだけでも「絶対におかしい」と誰が見てもわかるはずなのね。
毎週、毎月必ず結果が出る資産運用はこの世に存在しません。これは断言できます。
でもトータルリターンで大きく利益を出せるトレーダーがいるのも間違いないです。
目先の結果ではなく、最終的にどれくらいのパフォーマンスが出ているのかを重視してくれる方のみ、出資をお待ちしております。
【トータルリターンで大きく利益を出せるトレーダーがいるのも間違いないです。】というのは間違いがないと私も思うけれど、そもそもそういう人がどうして【他人の出資を必要とするのか?】ってことなんですよ。
利益を出しているトレーダーは「他人のお金なんか絶対に運用しない。必要ない。」と私は思うわけです。他人が入ってきたら面倒なだけじゃないですか。責任もあるし、出資者に儲けさせるということは自分は「手数料程度」にしかならないはずだし。
でも世の中には「投資顧問」もいれば、「ファンド」もあるわけで、そういうサービスや投資形態と同じだと思う人が多いってことなんですかね。
だとすれば、まず「明示しなければならないこと」がいろいろあるわけで、会社名も個人名も住所も連絡先もわからない。過去の実績もわからない。届け出が出されているのかもわからない。そんな状態でこんな案内を出して、それで良いはずがないじゃないですか。
ホリエモンって平気で人をバカにするようなことを言いますが、最近、一理あるなぁと思うことがあるんですよ。
彼は世の中には10%程度の「知能に問題がある人がいる」という。そして30%ぐらいは「頭の弱い人がいる」という。彼が言う言葉はこれとは違いますが、そういう意味のことを言う。そして【そういう人たちがいるから成立する商売もある】というのね。
前に広告だかマーケティングの世界では、見込み客をABCとランク付けして、それに合わせて訴求方法を考えるなんてことが言われた時代がありましたよね。それって事実なのかもしれないと私は思うんですよ。
最近、「熊が出て被害も出ている」ことから、熊を駆除することも多いですが、【全国から、熊を殺すなという抗議の電話が殺到して自治体が困っている】という報道を見ますね。ユーチューブの動画で、それを特集していて「抗議の電話をかける人を取材した」のもありました。で、その抗議する人の話を聞いてみると【熊による被害をなんとも思っていない】のがわかるのね。【熊が可愛そう】の一点張りで、「殺さずに山に返すべき」だと主張する。熊が生きていける場所が減ってきたのは人間のせいで、悪いのは人間だとも言う。
ま、一理あるとは思いますが、なんかおかしくないですかね。
またホリエモンがこんなことも言っていた。
あの大金を稼いだZOZOの創設者である前澤友作氏ですが、お金のバラマキをしましたよね。で、それに何万人もの人が応募してきたと。ホリエモンはそれを「あんな話に簡単に乗ってくるような人たちの【リストを手に入れた】のは凄いことだ」と言うのね。【利用価値がある】と。
本当に人をバカにした言い方だと思うけれど、【事実かもしれない】と最近、私も思うようになってきました。
だから詐欺もなくならないし、成り立つ商売もあるんだろうと。
そしてきっと自分もそういう世界を維持している【カモの一人】なんだろうなと。「あいつらバカだよね~」と言っている、自分もバカなのに気がついていないバカ。
私が得意な「安物買いの銭失い」も全く同じかもしれませんね。
気をつけないと・・・・・。