デイトレだろうがスイングトレードだろうが、あるいは長期投資だろうが、「簡単なものは無い」ってのが真理ですねぇ。
デイトレの場合は、「チャンスを逃しても大丈夫」なのは間違いがなくて、それは「チャンスはいくらでもあるから」。
でもねぇ、「とんでもない大きなチャンスを逃すこともある」ってこと。
これを見てくださいよ。あえて「日本時間」にしていますが、2024年2月2日の22:30からの動き。2円以上もの円安。
21:30からは上昇トレンドに入っているし、大きく上げる10分前には「出撃サイン」も出ているし、もしこの動きを見ていたら取れていたかもね。
今、これを書いているのは2月3日の日本時間04:00ですが、この動きをしている時、私は【ネットフリックス】で映画を見ていたんですよ。この動きを全く見ていませんでした。
モニターにチャートを表示していないのか?ってことですが、これもまた難しいんですよね。チャートが常に表示されていると「それが常に気になる」わけで、他のことが出来そうで出来ない。これって人によるわけだけれど、私みたいにジジーになると頭の回転も遅くなりますから、「やるならやる。やらないならやらない」と決めないと難しいのね。
でも「重要な指標の発表時は動きを見張る」のは当たり前ですが、これもまた人による、手法によるのね。
私は昔から「指標発表時、重要人物の発言時には何もしない」と決めています。それは「ボラティリティが高くなりすぎる」からで、今回みたいな一方的な動きになることもあれば、上下に大きく振れることもあるわけで、「どういう指標の数値、どういう発言ならどう動くか」を事前に予想するのは【私には無理】なのね。
でも大多数のトレーダーは逆で、「そういう動きに乗る」ことを考えるんじゃないですかね。
やっぱり私は「小幅抜き」の習慣が身に付いちゃっているのは間違いがなくて、昔から大きく動く時より小さくうねっているときのほうが好きでした。かつて日経225先物をやっていたころを思い出しますが、常に「チャット」で仲間と繋げておしゃべりをしながらデイトレをやっていたんですよ。で、「つまらない動きだね~」なんて皆がブツブツ言っている時こそ「私の出番」でした。小幅抜きの場合、その方が簡単だから。
海外の先物売買をする場合、いわゆる「イントラデイ」という時間帯が大きく動いて、でも実際にはほぼ24時間動いている先物も多くて、他の時間帯は「時間外取引」と言われることが多い。当然、その時間帯の動きは小さくて、私はその方が好きだったりする。
ただそういう時間帯は「出来高も少ない」のね。だから「小幅抜き」は結局【小銭稼ぎ】にしかならない。ロットを大きくしようとしても出来高が少なければ、「成行注文なんか出したら値が飛んでしまう」から。
ま、そういう難しさもあるわけで、「値動き」「自分の手法」「自分のロット数」を考えた上での【銘柄選び】【時間選び】が重要だと思っています。
そういう意味でもFXってのは結構長い時間、それなりの出来高があるのね。ってそれは「私がそう思う」だけであって、「大きなロット」を動かすトレーダーはやっぱり【時間帯】は決まってくるんじゃないですかね。またブローカー選びも重要で、板情報を見てもブローカーによって【板の厚さが違う】のね。つまりBid/Askのロット数がブローカーによって違う。
10万ドル単位(海外で言う1ロット、日本で言う10ロット)の場合ならどこでも問題はないと思いますが、100万ドル単位になると【ブローカーの差が重要となる】のね。でもま、100万ドルなら普通はどこでもオッケイにしても、では300万ドル、500万ドルでも問題なく成り行きが出来るかと言うと、ブローカーによって違いが出てくる。またそれ以上のロットを扱う、たとえば1000万ドル単位のトレーダーだと、かなりブローカー選びも限定されるのだろうし、「スキャルピングは無理」が普通だと思う。
当然、1000万ドル単位のデイトレなんて【私には関係ない】し、遠い将来を考えてもそうなることはあり得ないとは思うものの、100万ドル単位のデイトレで、「追撃もするケースはある」わけで(今はまだない。保証金も足りない 笑)、それの「利確にしても損切りにしても」成り行きで300万~500万ドル程度までは「値が大きく飛ばない」のは重要になる。
ですからFXの板の厚さに問題がある(いつも使っている)Interctive Brokersではなくて、DUKASCOPYに口座を開いたわけです。
でもどうしたって、ある頃から「デイトレの上限」って必ず来るんだろうと思います。そうなれば「手法を変えるしかない」わけで、「同じ手法で、後はロットを大きくするだけ」ってのは【それが出来る銘柄、時間帯】、FXの場合だとブローカー選びが重要となる。
そういう意味では、「イントラデイ」の大きく動いてやりずらいと(私が)思うことが多い「S&P500やNASDAQ100のE-mini」より、イントラデイ、つまり通常取引時間帯でも「大きなうねりの動き」が多く、上だ下だとピコピコ動かない、そして【出来高もかなり大きな】「EurexのBund」が良いとなるわけです。
ま、この辺も、トレーダーそれぞれ手法も考え方も違うから、【合う銘柄、時間帯】はそれぞれで、何が正解というのはない。でも【自分には正解がある】のね。
そういえば、かつて「大きな動きがある銘柄、ボラが大きい銘柄」が好きだった時代もあります。もしかするとそういうギャンブル的な要素が好きな読者もいるかも知れませんが、そういうトレーダーは香港市場の「HANG SENG INDEX FUTURES」が良いかもしれない。香港市場のオープンと同時に上だ下だと乱高下する銘柄。やっぱり中国人気質が出ているような気がしますが、午前中トレードすれば一日が終わるみたいな。ただ、今の私はこういう動きとは真逆の動きをする銘柄、時間帯しかトレードしません。
小さなロットで最初はトレードするのが普通ですが、その場合、「どんな銘柄も同じ」だと考えてしまいがち。でもいつか自分が大きくなろうとした時に、「この銘柄、時間帯じゃ無理」って思う時が来るはずなのね。その場合は「手法を変える」「違う銘柄、時間帯」にするしかなくて、それは【最初からやり直す】のと同じだと思うんですよ。理由は簡単で、「値動きには個性がある」から。
だからやっぱり、夢が大きな人は「この銘柄なら将来性がある」と思う銘柄、時間帯を選ぶことが重要で、たとえ最初は1ロットのトレードでも、「これなら100ロットまでは増やしても大丈夫だ」と思うような銘柄、時間帯を探して、それに【専念する】事が重要でしょう。
そして「俺は、いつか100ロット単位でやるぞ」とその時の自分を想像しながら、精進する。(笑)
そういう意味でもEurexのBundが私は良いと思っているのは、何度も書いている通り。でもS&P500やNASDAC100のe-miniの動きが自分に合っていると思う人はそのまま突っ走ったら良いですよね。S&P500のE-miniなんて世界最大の先物ですし、「俺はBNF氏やテスタ氏みたいに大きくなる」なんて夢も持てるんでしょう。
FXって「(私にとっての)取引時間」が結構長いのは良いし、それでもそれぞれの通貨ペアによっては「動く時間帯、出来高が多い時間帯は違う」し、何よりも重要な「自分の手法に合う動きが多いか少ないか」が重要で、それもまたその時その時、変わるからややこしい。
でもま、私としては【今の】USD/JPYの動きは良い感じ。ところが積極的にやりたいAUD/USDの動きは、一般的な「波の大きさ(値幅)」から言っても私には結構難しい通貨ペアだったりする。
でもその違いも面白いもんで、1分足ならやりやすい、やりずらいがあっても、日足だとまた違うのね。当然、それもその時その時、注目されている通貨ペアかどうかでも変わるし、絶対は無い。
しかし、2月2日の上に出したUSD/JPYの動きは、後で見てがっかりしましたよ。数時間で1~2週間分の目標額は取れる動き。途中で気がついて乗ってもそこそこ取れる動き。
「逃した魚は大きい」のって本当ですね。あんな動きを私はこの30年、取ったこともない。(笑)
でもま、そんな「逃すこと」っていくらでもあって、「それを取りたい」のは当たり前にしても、【それを狙っても無駄】なんですよね。「後から見るからわかる」ことでしかなくて、「事前にそれを予想するのは私には不可能」ですし、指標の発表時、キーパーソンの発言にしても「どう動くかの予想」は簡単ではないし、大きな波乱があって、それに巻き込まれて右往左往することもありますから。
でもそれが好きなトレーダーもいるし、「波乱を取る手法」もあるのね。またそういう動きを「自動売買で取ろうとするトレーダー」も少なくないんじゃないでしょうか。
本当に世の中には考え方も手法もいろいろで、どれが正解というのは無いにしても、私もこの30年の間にあれじゃこれじゃと手法を変えて、浮気もしてきた結果、「やっぱり自分が得意、好きなのはこれだ」というのがあるのね。そして「一発当てるより、平均して勝てる手法が重要」で、それも「どんな銘柄、時間帯、長期投資でもスイングトレードでも、あるいはヘッジ」でも使えるような【汎用性が重要】だと思うようになりました。
そして何よりも重要なのは「負けない手法、考え方」で、「大負けしなければ、いつかどうにかなる」という考え方の基本があります。
今回みたいに「逃した魚は大きい」と、じぐそ・・・と思うけれど、やっぱり「どうやって毎日20~30ピップスをきっちり取っていくか」という【基本のキ】を忘れてはならないし、その積み重ねの方が「一発狙いより良い」と信じて行くべきだと自分を戒めるキッカケでもあると思いました。
ウサギとカメならカメ、アリとキリギリスならアリ。そんな自分でありたいと思う。
でもいつかやっぱり「あんな動きに遭遇してみたい」って思ってしまう。(笑)
自分の欲望の深さに呆れるばかりなり・・・・・
そういえば、今のアメリカも日本も「市場の読み方」がどんどん難しくなっていますよね。
そんな時に「ノブ塾のNobuさん」の解説を見ると、やっぱりこの人はトレーダーだな、大したもんだと思います。いつもここで紹介する「ファンダメンタルズ」を重視するトレーダー投資家とはアプローチの仕方が違う。
彼は私と違って「トレンド重視型」の手法ではないけれど(でも読み方はトレンドを無視するわけじゃない)、「読みの想定をいくつかする」のが大前提。そして「その想定と合致した時」「彼の手法のタイミング」で出撃する。逆張りもする(ここが私との大きな違い)。
私とは手法が違うけれど、Nobuさんの方が王道かもしれない。でも私はNobuさんの手法を取り入れようとは思っていなくて、でも「Nobuさん流の読み方」は常に頭に入れておこうと思っています。
本当にNobuさんって大したトレーダーだと思いますわ。ファンダメンタルズとチャートアナリシスがちゃんと合体している。上だ下だと「読みを固定しない」のね。でも「いくつかの想定をする」わけで、その想定に合致してチャート上でもチャンスが見えれば【出撃する】。そうじゃない場合は「見逃す」。
たとえデイトレも短期トレードもしない、でも新NISAで頑張ろうと思う人はNobuさんから学べることは多いと思う。