【第三次世界大戦が始まるのか】?
そんなことを考えても私にわかるわけもないですが、世界の動きを見ていると「その可能性はある」ように見えます。
また戦争の裏で「経済の大きな変化」が原因となることが多いのは歴史が証明していて、日本が真珠湾攻撃に出たのもそう。「このままでは国が存続できない」となれば、勝負に出るしか無いのは世界共通かもしれない。
そういう意味でも「安定した世界経済が重要」となるわけですが、そこだけを見ても、今、「経済が崩れだしている」ような国々は決して少なくない。
いつもこのブログで紹介している「レバナス一本リーマン」さんがかなり衝撃的な表題の動画を出しました。内容としては、彼が前から主張している【アメリカの経済が崩れだしている】ということですが、彼の主張は各種指標、データや重要人物の発言が元になっているので無視は出来ない。
さて、世界に大きな変化が出てきた場合、「自分の生活にどういう影響があるのか」は人それぞれ。
これは経済の変化だけではなくて、戦争や自然災害も同じで、いつ自分がそれに巻き込まれるかは全くわからない。
私はそれらに巻き込まれた時に「しょうがないよね」と諦められるタイプではないし、「そうなったら考えよう」とも思わない。
いつ何が起きるかわからないけれど、「対処できる自分でありたい」と思うんですよ。
ま、そんなことは「無理」と言えばその通りですが、「経済の変化に大きな影響を受ける」のだけは逃れる方法があるわけで、過去のリーマンショックで大打撃を受けて「呆然とする」しかなかったようなことはもう真っ平ごめんだと思っています。
なぜあの当時「呆然とするしか無かったのか」といえば、それは「そんな事が起きるとは想定していなかった」からで、当然、そういう時にはどうすればよいのか、そういう事が起きても影響を最小限にするにはどうあるべきなのかなんて、考えたことも無かったのね。
でも今思えば、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと思うことはいろいろあるわけで、今後、また同じ様な事が起きて「馬鹿面しているだけ」というのは絶対に避けたい。
その詳細を今ここでまとめて書くのは不可能ですが、考え方の基本だけは書いておこうと思います。
分散投資
これは「投資をするなら分散すべき」ということだけじゃなくて、「収入源をいくつも持つ」という意味でもあります。「自分という原資」をどの様に分散するか。また「逃げ道をいくつ持つか」ということでもあります。
投資の上でもこれは大事だけれど、「分散すれば良いわけじゃない」のね。「どう分散するか」が重要で、たとえば「株、不動産、金(ゴールド)、外貨」だと大雑把にわけるのは決して無駄だとは思わないけれど、【それら全ては生き物と同じで、常に変化する】のを忘れてはダメだと思うんですよ。
だから「分散しても【固定してはならない】」ってことだと思っています。もちろん「何もしないよりは良い」かもしれませんが、分散することでリスク軽減は出来るのと同時に、「利益も分散してしまう」ことも忘れてはならないわけで、これは「リスクのないところに利益はない」ことと、「選択と集中が重要」という【利益を出すための基本】とは逆のことをしていることだいう認識も大事だと思っています。
だから私の言う分散は、自分が持つ力、可能性を分散してしまうということではなくて、「選択と集中をして選ぶ対象を複数持つ」ということになります。「割り算ではなくて足し算」です。この意味はわかりますよね。つまり仕事だとすれば「アルバイトの掛け持ちをいくつもする」のではなくて、「フルタイムの仕事をいくつも持つ」という考え方。
ではどうするのか。これを世の中では「ノウハウ」と呼ぶわけで、ノウハウなき分散、投資は【何の意味もない】のね。
これからの時代はAIだ、あるいはラーメン屋が儲かる、海外進出が良いというのも全く同じで、「ノウハウがないのにそれらをしてもどうにもならない」なんてのはどんなアホでもわかるじゃないですか。
でも「それに気が付かない」のが私達の本性かもしれないのね。
「やったこと」で満足してしまうことってよくあると思います。
私は昔から何をするにも「道具を揃えることから入る」のが好きなんですよ。だからゴルフを始めるとなれば「良い道具を買う」し、料理がおもしろそうだと思えば「包丁にしても調理器具にしても良いものが欲しい」のね。趣味のカメラも同じで「良いカメラ、レンズをまず揃えたい」と考えてしまう性格。
これはある意味、正しいと思っていて、「駄目な道具を使って、上手になることはない」というのは真理でしょう。でも【使いこなせなければ無駄なだけ】なのは間違いがない。
これは投資も、あるいは分散も同じで、【それを始めただけで満足してしまう】ことがあるから怖いのね。ゴルフじゃカメラじゃ料理ならそれでも構わないわけです。何の問題が起こるわけじゃないから。
でも投資や分散、あるいは就職や学校選びも同じで、「それで自分の生活や将来が大きく変わる」わけだから、やっぱり突き詰めるしか無いじゃないですか。
今どき、良い学歴があればOKとか、あの優良企業に就職できればOKとか、そういうことを考える人って多くはないにしても、「心のなかにはその思いが必ず残っている」ところに注目するべきで、その思いをいかに乗り越えていくかが重要なんだろうと思うわけです。
分散の話に戻りますが、「分散は正しい」けれど、【リスクを分散する】という考えじゃなくて【収入源を分散する】という考えが重要で、なおかつ【それぞれでどう利益を追求してくか】のノウハウが必要なわけです。
これって厳しい言い方かもしれないけれど、【世の中の常識】じゃないですかね。どんな企業でも「扱う商品やサービスはいろいろある」のが普通で、事業部をいくつも持って「独立採算制」を取ることは普通で、「この商品は売れなくてもいいや、あの事業部は赤字でしょうがない」なんて考える企業はないでしょう。
私が一般的なFP(ファイナンシャルプランナー)やにわかコンサルタントやインフルエンサーが嫌いなのはこれが理由なのね。
「XXXXをするべきだ」とは言う。「分散も重要だ」とも。
では株式投資にしても金(ゴールド)、外貨預金にしても、「いつ、どの様に買うのか」「どういう時には買わないほうが良いのか」「下がってきたら(損失が出てきたら)どうするのか」「撤退するべき時ってどういうときか」の説明がないでしょ?
こういうアドバイスって「何もアドバイスしていないのと同じ」で、それどころか「上辺だけのアドバイスは、他人を不幸に陥れるかもしれない」ってことなのね。
これって「豊かになりたいのなら、中卒じゃなくて高卒の方が良いでしょう。大卒ならよりベターです」というアドバイスと似ていると思いませんかね。
私は多くのFPやアドバイザー、コンサルタントの言うことを聞いていると、これと同じことを感じるのです。
そしてそれを聞いた人たちは、昔で言えば「俺は小学校しか出ていない無学だから、中卒、高卒ぐらいの資格を持ったほうが良いのだろうな」と学校に通い出す。
「新NISA、頑張りますっ!」ってのもそれと同じだってことに気が付きませんかね。
やらないよりやったほうが良いとは思いますが、【ノウハウなくしてうまくいくこと】って世の中にあるのかないのか。
あるいは、たとえラーメン屋でもどんな仕事でも「本を多く読んだりセミナーに出たり、有名な評論家専門家の言うことを聞けばそれでうまくいくのか」って話。
う~~~む、世の中には経験らしい経験もなくて、「そうすればうまくいくだろう」と思う人が多いのかもしれませんね。でも「最初は誰も同じ」なのは間違いがなくて、そこからいろいろ学べは良いわけですが、投資の場合は特殊性があるわけですよ。
「経験を積むにはとんでもない時間がかかる」ってこと。
じゃぁ、今年から新NISAを始めようと積立をしたり、あるいは定期預金の500万円を株式投資に回そうとか、そう考える人は多いと思うのだけれど、【その投資の結果がでるまでに時間がかかる】じゃないですか。これが問題で、「そういうやりかたで経験を積むなんてことは不可能」なのね。下手すりゃノウハウを得る前に人生が終わってしまう。
分散したところで、分散した一つ一つをどうやって育てて行くのか、そこからどうやって利益を産んで積み上げていくのかのノウハウはどうやって手に入れるのか。
分散とは「競馬の一点買いではなくて、4-5種類ぐらいの馬券を買う」のと同じ様に考えてやいませんか?と私は問いたい。
「どれかが当たれば良い」のではなくて、「全てを当てるつもりで分散する」ことが大事だと思います。
分散とは「収入源の分散」と考えるべきで、それぞれでどう利益を追求していくかが重要だということなんですね。そして「それぞれ生き物と同じで、刻々と変化していく中で、どう利益を積み上げるのか、損失を減らすか」が重要となる。
こう考えれば良いんじゃないでしょうか。
例えば「畑がある」とする。そこに何を植えて育てるかですが、「何種類かの種を蒔いて、あとは放置する」ようなことをしますかね?
作物はいろいろ種類があって、それぞれ全く育ち方が違う。そしてそれぞれ「手の掛け方」も違う。与えるべき肥料も違う。水の量も必要量がそれぞれ違うし、タイミングも重要。
私達はそれを学ばないとならないのは当たり前じゃないですか。私は「投資も全く同じ」だと考えます。
そして分散と同じ様に、あるいは分散以上に重要なことがある。
下げ相場でも利益を出す
私は実はこれが一番重要だと思っているのですが、なぜか多くの投資家はそれを考えないのね。無理だと信じ込んでいるようにも見えます。
それは「世の中がそういう風に出来ている」からだとも思うわけで、私達が「利益なり報酬を得る」事ができるのは、まず「物なりサービスなり、売るべきものが売れた時」ですよね。
あるいはサラリーマンでもアルバイトでも【仕事に従事した分の報酬を得る】のが当たり前で、【病欠したらその方が報酬が多い】なんてことはあり得ない。
物品やサービスが【売れなくなればなるほど、報酬が増える】こともありえない。
不動産投資も同じで、【買った不動産が値下がりすればするほど利益が出る】なんてこともない。
これが世の中の常識だから、「値上がりする」「たくさん売れる」時にのみ【利益が出る】と考えてしまうのも当たり前で、それは株も商品も同じ。金(ゴールド)も同じ。
でも相場の世界は【下がっても利益を出せる】様になっているのね。
このシステムは【投資家が損をしそうな時にヘッジすることを望む】からなんですね。だからそういうふうなシステムが出来ている。
あるいは「先物」も同じで、「今の価格じゃなくて、将来の価格で売買したい」ケースは多々あるわけですよね。農家がそれの代表で、「収穫し販売するときの価格が重要」じゃないですか。
だから「今、高くて、将来も高いと市場参加者が読んでいる」時に、「将来の価格も高い」としましょう。でも生産者としては「その高値で売りたい。そのうち、下がってくる」と読むこともあるわけです。その場合、「その将来が来るまで待つ必要がなくて、今、将来の価格で売る約束ができる」としたら良いじゃないですか。
収穫し販売できるまでに「どれほど価格が変動しようと、その約束の時にはその値で売れる」って凄いことですよね。でも当然、将来下がると思っていたのにもっと上がることも起きる。でもそれは生産者に取っては「ボーナスを逃しただけ」とも言えるわけで、予定していた利益を確保できれば十分とも言える。
これは「買う側」も同じで、これから高くなると読めば、今の先物は安いからその値で買えるようにしておこうと考える。
だから、そんなシステムがあったら良いねということで、「世界で初めて日本で先物市場が作られた」のね。17世紀の大阪の堂島で出来た「米先物市場」です。(誕生に関しては異論もある)
随分前ですが、アメリカの大農家の仕事を見て驚いたのですが、「農作業をする」というイメージは皆無で、「モニターがいくつも並んだ自宅のディーリングルームでトレードするトレーダー」に思えたんですよ。
当然、それは貿易商も同じで、「為替の先物」というシステムがないと仕事にならないんですね。
また、株式も、自分が大株主で今、高い値が保たれていても、これが将来下がると困るケースは多々ある。その場合、値動きをただ見て、下がらないでくれと祈るばかりじゃ仕事になりませんよね。
だから「空売り」というシステムが作られた。
自分の株を売ること無く、「株を持っている人から株を借りて、それを市場で売る」というシステムです。そして「株を借りるのは借金と同じで、いつか必ず返せば良い」のね。それは「株式市場で【買戻し】をして借りた人に返す」わけです。
これで【値下がりしても利益を出す】ことが可能となる。「これを空売り」という。現物を持っていて、それを売らずに利益を確定したい時(リスクを回避したい時)に空売りすることもある。これを「つなぎ売り」という。
そしてこの空売りは「それを望む人には条件を満たせば、現物を持たずとも誰でも出来る」ようになっているということ。
これらの先物や空売りのシステムは時代と共にどんどん変化、進化して、今では「相場が上がろうと下がろうと【その差額を決済すればOK】というシステム」になってきたのね。先物も「その期日」まで待つこと無く、いつでも買ったり売ったりして「差額」を手に入れることが可能。
FXがそうだしCFDもそうだし、先物もそういうものが多い。
これを利用しない手はないわけで、「上がれ~、上がれ~」と祈るようなことばかりする必要はない時代だということ。下がると思えば空売り(ショート)すれば良いだけのことで、「下がれ~」と下げで利益追求が出来る時代になった。
これはETFが盛んになっても同じで、例えばナスダックのインデックスETFにしても「インデックスが下がれば利益が出るETF」もあるし、なおかつインデックスの動きの2倍、3倍の動きをするETFもある。
つまり、時代は「上がれば儲かる。上がらなければ儲からない」という時代ではないということ。
そもそもFXがそうですよね。USD/JPYという通貨ペアでは、円が上がればそれはドルが安くなることを意味するわけで、上がれ~は下がれ~であり、下がれ~は上がれ~であるわけです。
この「上がることも下がることも同じことである」という認識は非常に重要となる。
私が不動産投資に全く興味がないのはこれが理由の一つでもあって、不動産って【相場が下落している時に利益を出す方法がない】のね。あるのかもしれませんが、私は知らない。
また金(ゴールド)に投資しても「上がることばかり期待する必要はない」わけで、下がりだしたら「上がれ上がれ」と祈るのではなくて、先物でもCFDでもショートすれば「下げでも利益が出る」わけです。
だから今の時代は現物を持つことも必要ないと言えば必要がなくて、現物売買は為替も同じで「手数料が高い」のが普通ですから、金でも先物、CFD、ETF、あるいは私がそうであるようにファンドで持っても構わないわけです。で、上がる時には放置で、「下げるかもしれない」と思えば、空売り(ショート)しておけば良いし(利益確定)、現物を持たずとも「値下がりだけを狙って利益を出す」ことも可能。
この「下げでも利益を出す方法」はとんでもなく有益で、それを考えない投資は「攻めることしか出来ない投資」と言えるんじゃないですかね。自分が負けそうな時、つまり「値下がりする」と思えば、単に現物を売ることしかしないのが普通ですが、一歩進んで、下げでも利益を出せるわけです。
これが出来るからこそ、【分散も意味が出てくる】んじゃないですかね。
今までの一般的な発想では、「こちらで損が出ても、あちらの利益で相殺できる」という考え方が基本の分散ですが、今の時代は「分散してそれぞれ利益を追求できる」時代だってこと。
だからもしアメリカの株式市場が崩壊しようと、好調な日本の株式がまた下落を始めても「全く構わない」ということになるのね。上げでも下げでも「大きなトレンドが来ればそれはどちらでも大きな利益を見込める」ことになる。
「インデックスファンドを買って放置しておけば儲かるのだ」という人も多いけれど、それは私は「歴史の一部分だけ見ている人」だとしか思えないわけで、長期的には上げ続けたアメリカ株でも「大きな下落があって投資家が真っ青になった時代は何度もある」わけです。
中には「下落したらその時が買い増しする時だ」という人も多い。これはある意味、正解ですが「理屈でしか無い」と私は思います。
実際に、戦争が起きたり、リーマンショックで世の中は大騒ぎになっている時って、コロナの時も同じですが、そもそも「自分はこのままでも大丈夫なのか」が心配になるのね。会社が潰れたり首になったり、世の中では自殺が増えるような時に、【株が安くなったから買いましょう】なんてことができるのかどうか。
そして「買いたい時にはお金がない」のが普通で、それどころか「売りたくないのに売らないとならない事情も出てくる」のね。この「買いたいのに買えない」状況って多いわけで、だから株も安くなる時にはとんでもなく安くなるんでしょう。
でもそんな時に「買える人も」もいる。でもそれはまさにプロ級のひとであって、当然、資金にも余裕がある人であって、私達みたいな一般人に出来る芸当じゃないという発想も大事だと思います。
またどんどん下がっている時に「そろそろ買いどきだ。今が底値だ」と分かる人がいるんでしょうか。分かる人もいるのね。プロ中のプロは存在する。でもそれに失敗して破綻する投資会社もプロもあることを忘れちゃならない。
ましてや、「これから新NISAで儲けよう~~♫」なんて初心者に出来るのかどうか。
投資って1にタイミング、2に゙タイミング、3,4がなくて5にタイミングと言われる世界ですが、タイミングを見るのは半端じゃなく難しくて、それがうまければビル・ゲイツ以上の金持ちにもなれる。
上げが下げに変わるポイント。下げが上げに変わるポイントを見つけるのは非常に難しいのだけれど、【それに比べればトレンドを見つけるほうが簡単】だと言って良いと私は思います。
上げでも下げでも「トレンドを見つけてそれに乗る」ことだけを考える
私は「転換ポイントは探さずにトレンドを探すのが正解」だと思っています。
でもトレンドを探すのは簡単ということではないのだけれど、ちゃんと学べば誰にでもできることだろうとは思っています。
どちらにしても「新NISA」は【日本人が豊かになるか、もっと貧しくなるかの選択】だと私は思っていて、「アメリカのインデックスを買えばOK」なんてのは大きな勘違いでしかなくて、それなら世界中の投資家、プロ、機関投資家、生命保険、大企業がそれで「すでに大儲けしているはず」じゃないんですかね。
「俺の場合は大丈夫」と思うならお好きにどうぞとしか言いようがありません。
また「新NISAは関係ない。投資なんかしない」という選択もありで、それはそれで良いとは思いますが、「激動の世界を生き抜くためには避けて通れないのが投資」だと思うし、そして投資で重要なのは「分散」であり、「下げでも利益を出す技術」だと思います。そして「トレンドを読む技術」であり、それらを学ぶのが面倒だ、自分には無理だと思うのであれば、【何もしないのがベスト】かもしれない。あるいは宝くじでも買うつもりで株を買うなら良いのかもしれない。
若い人は知らないかもしれないけれど、株でも不動産でも「上がってくる」と「今が買い時」だと世間は大騒ぎするのが【歴史】なんですよ。本屋にもその手の書籍が並ぶのね。
本来は「安く買って高く売るから利益が出る」のに、高くなった時に「今が買いどきだ」と世間は騒ぐ。そして「乗り遅れたくない」と思う人がそれに乗せられる。
そして、「株を買うべき安い買い時には誰も買えとは言わない」のですよ。
これが繰り返されるのがこの世界。
そもそも猫も杓子も「株だ~」と大騒ぎして株を買った後に、一体どこの誰がそれを買い続けてくれるのか。株式投資は「ババ抜きと同じかもしれない」という発想も大事かもしれません。
こういうことを書く私は珍しい方かもしれません。
すでにこの業界にいる人達の多くは「飛んで火にいる夏の虫」をニタニタしながら待っているのかもしれない。
最近、アメリカの証券会社が日本に進出して来ていますよね。で、口座を開設するとXXXX円のボーナスがあるとか。そしてそれを勧める情報提供者、インフルエンサーも多い。
すでに株に投資している人、プロ、証券会社、FP、コンサルタント、アドバイザー、インフルエンサーが闊歩し「新NISAに乗り遅れるな」と騒いでいますが、彼らが何を考えているのか、彼らは【誰から儲けようとしているのか】ってどんなアホでも簡単にわかるはずなのね。
どうなれば彼らの利益になるんですか?世間が波に乗って「大騒ぎになる」と彼らに利益がでる。でも一人ひとりの投資家に利益が出ても彼らの利益にはならないでしょう。
「お祭り騒ぎにして新参者を皆で食い荒らす」のがこの業界の常。
お忘れなきよう・・・・。
新NISAは日本政府の「これからは自己責任で生きてください」という絶縁状
政府が新NISAを推し進めるのは、私には「もう政府はあなた達の面倒は見れないから、自己責任で頑張ってください」という【絶縁状】にも思えます。
絶縁状を叩きつけられて、よっしゃ~~~、アメリカ株のインデックスだ~なんてその気になる人たちの気がしれません。
でもことの重大さをきっちり認識して、自己責任とは何かをしっかり考えて、【自分の足で立って歩こう】と決意した人にはチャンスはあると思ってます。
これからは「株式市場の崩壊」も「戦争」も「自然災害」も「高インフレ」も自分で対処するしか無いと自覚するしかない時代かもしれない。
また「新たな恐ろしいコロナの蔓延」の可能性も言われているわけで、今まで以上にバタバタ人が死んでいく状況も想定しないとならないわけで、ワクチンは打つな、行動制限もするなと言うのは【あの程度のコロナで済んだから言えること】だと私は思っていて、本当に恐ろしい事態になれば、国民こそが「ワクチンはどうなったんだ。急げ」「行動制限しろ」「マスクをしないやつは逮捕しろ」と大合唱さえ起きるかもしれない。
当然、そんな時に経済活動がまともに動くとも思えないし、あの中国で出た「厳しい外出禁止令」が当たり前になるかもしれない。
私はそんな事態になっても「株式市場は開いている」だろうと思っていて、それはFXも先物も同じで、それさえも止まる時は「世界経済が完全に止る時」だと思っていて、逆を言えば、「それさえ開いていれば生き延びる方法がある」という点に注目したいと思っているわけです。
その技術さえ持っていれば、世の中で恐ろしいことが起きても起きなくても全く関係ないわけでで、その技術、ノウハウを磨くことが「最大のリスクコントロールになる」と考えています。
そしてそれは「分散」であり、「下落時でも利益を出す技術」であり、「トレンドを見つけて乗る技術」だと思っているわけです。
どんな時代でも「XXXXを買えば、YYYのときに買えば利益が出る」というのはあるのね。でもそういうのを探して飛びついても【長続きしない】のが普通。そういう投資で目先の3年、5年は良かったとしても長い人生のスパンで考えるとなかなかうまく行かないのは会社経営も同じじゃないですかね。
だからやっぱり基本のキは「分散」であり、「下落時でも利益を出す技術」であり、「トレンドを見つけて乗る技術」で、それが出来ない限り長く生き続けるのは難しいということに【いつか気がつくはず】なのね。事業でも「目先の利」ばかり追いかけても駄目なのは誰でも知っているはず。
ま、私がこういう極論を考えるのは、かつてのリーマンショックで「俺はもう終わりだ・・」と落ち込むしか無かったからだと思います。あの時には本当に「どうして良いのか全く分からなかった」んですよ。
でも今は、「来るなら来てみろ」ぐらいに思う。(笑)