ヨメさんが作る「グアム料理=チキンキャラグイン」が激ウマだった

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私が若い頃、あのグアム島に入り浸っていたのは何度かブログに書きましたが、ヨメさんも結婚前に3ヶ月だけ現地人の家に一緒にお世話になったことがあります。

その時、ヨメさんが多くのグアム料理を教えてもらったのですが、その中でもダントツで美味しいのが「チキンキャラグイン」なるもの。キャラグインなる料理法があってそれはチキンだけではなくてビーフでも魚(ナマ)でも作るのですが、やっぱりチキンキャラグインが一番多くて、美味しさもダントツ。

このチキンキャラグインに絶対に必要なのが「フィナデニソース」と呼ばれるソースで、日本でいうと「ポン酢」に近いと思いますが、このソースは「常にどんな時にでも食卓に出てくる」のね。そしてこれがまた美味しくて、オカズがなくてもこれをご飯にかけて食べるだけでも美味しい。

そしてご飯ですが、これは「ココナッツミルク」を入れて炊いたもの。

本当に懐かしいし、グアムで食べたものと全く同じ。

キーは「ココナッツ」で、チキンキャラグインには「ナマのココナッツ」が絶対に必要で、これは乾燥ココナッツやココナッツミルクでは代用できないのね。

ココナッツの中のあの白い部分ね。若いココナッツだとゼリー状ですが、それではダメで、かといって乾燥して硬すぎても料理に使った時に歯に残っちゃうのね。

このココナッツも必需品で、この作業は私も随分やらされたのを思い出します。

しかしこのチキンキャラグインって本当に美味しいんですよ。ヨメさんも大好き。

それってやっぱり「楽しいグアムの思い出」があるからだろうとも思うのですが、グアムを知らない息子たちもこれは大好物で、ヨメさんの「チキンキャラグインを作ったわよ」という声には、家族全員が「やった~~~~~」とおお喜びするのがいつものこと。

ただ、グアムの本物と我が家のものとは大きな違いがあるのね。

それは「鶏を薪で焼いていない」ってところ。

グアムではどの家でも「キッチンが二箇所ある」のが普通で、家の外のすぐ横には掘っ立て小屋みたいなキッチンがあって、実はそこがメインのキッチンで、そこでは薪で調理するのね。そして鶏でもなんでも魚でも「焼く」事が多い。煮込みも薪の火で煮込みます。

やっぱり鶏肉も「薪で焼くと美味しい」のね。炭とは違った美味しさがある。

その鶏肉をほぐして使うわけですが、ところどころ焦げているのが美味しい。これって日本の焼き鳥と同じで「焦げていない焼き鳥」を想像すればすぐに分かること。

でも「オーブンで焼く」とか、フライパンでも焼くことは出来るわけですが、ヨメさんは「焦げるようには焼かない」のね。でももしそれに私が「焦がしてよ~」なんて注文をつけたら大変なことになるので(笑)、いつも黙って食べていますが、それでも美味しい。

チキンキャラグインを食べると、「楽しかったグアムの日々」を思い出しますし、目をつぶればグアムの光景、日常、様々な出来事がどんどん浮かんできますが、もうそれって35年以上前のことなのね。

私が初めてグアムに行ったのも53年前の話で、多分、1971年。当時はグアムに信号機が一つしか無いし、本当に田舎で静かな良い島でした。でもタモン湾には多くの日系ホテルがすでに立ち並んでいた。

そこでグアム人(チャモロ人)と知り合い、私の人生観がガラッと変わってしまい、グアムを好きになり、通っている内にグアムで起業したり、グアムに一生住んでも良いと思うようになっていました。

でも当時の私には「ビザを取るのが簡単ではなかった」のね。

でもグアムに住むことを諦めたから今の私があるわけで、当時、もし永住権でも取れていたら私の人生はまるで違ったものになったはず。

ただ一つだけ、今でも残念に思うことがあるのは、あのグアム、そして現地の人達を愛して親戚以上の付き合いをしていたのに、それを私の子どもたちに繋げることが出来なかったこと。

オーストラリアに住んでから、子どもたちを何度もグアムに連れて行って、いつも私を待ってくれている親戚以上の付き合いをしていた彼らに会わせたいと思っていたのだけれど、それは叶わなかった。

オーストラリアのブリスベンから飛行機で成田に向かう路線ですが、必ず「グアムの真上」を通過するんですよ。飛行機からもグアムが見れる。

ところがですね、グアムに行くには一度東京へ行ってから引き返す形で(別料金で)グアムに行くしか無かったのね。当時はLCCなんてありませんし、30年以上前で「日本ーオーストラリア間」のチケットは安くても18万円ぐらいはしましたので、家族でグアムに行く余裕はありませんでした。

でもオーストラリアで暮らし、親戚が多いわけでもない子どもたちに、私が愛した人たちを是非紹介したかったし、人間関係を息子たちも引き継いだら、息子たちも一味違った人生が送れたはずだと、今でも悔やんでいます。

ああ、私がグアムで体験した一部。なぜ私がグアムを好きになったのか、そんなストーリーを「ウルルン物語」じゃないですが、書いて残してあります。

全部で7部ぐらいの長編ですが、お暇な方はどうぞ。

Dabo's life in KL, Malaysia

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