やっぱりどの家庭でも「合う牛肉」はあるはずですが、我が家は牛肉大国のオーストラリア在住25年の内に、「どんな肉でもどうにかする」ようになって、「イマイチの肉はソースで食べる」ことを覚えました。
そもそもオーストラリアには「美味しい牛肉」って普通では売っていないと言って良いくらいで、「オージービーフは美味しくない」という日本人は多くいるけれど、彼らがオーストラリアの普通のスーパーで売っている肉を食べたら、かなり驚くはず。
日本人が美味しくないというオージービーフは、実は「日本用に特別に飼育された牛」であって、オーストラリア内で流通している牛肉より「良い肉」なんですよ。
それを「不味い」と言われると私としては本当にがっかりするわけで・・・。(笑)
でもそういう肉を私達家族は25年、食べ続けたわけで、それなりに「美味しく食べる方法」ってあるのね。それは「ソース」であり、「低温調理」なわけです。
ま、時代とともにオーストラリアでは「良い肉」を売るようになってきたし、オーストラリア産のWagyu(本物の和牛ではなくてF1=ハイブリッド)も売られるようになってきたものの、一般的ではない。
だから「日本の本物の和牛」なんて長い間、食べたこともなかったんですよ。そもそもオーストラリアは「牛肉は非常に重要な輸出商品」ですから、国内の牛を守るために「一切の牛関連商品は輸入禁止」だったのね。昔の日本がBSEで牛肉を輸入禁止にしたことがあるけれど、あれと同じ。
それも近年は解除されたらしく、今では日本の和牛も売っているらしいけれど、全然、一般的ではなくてスーパーに並ぶことも無かった。(今は知らない)
だからマレーシアに来てからも、オーストラリア産無印牛で十分に美味しく食べられたわけです。特にローストビーフが我が家は多いのはそれが理由で、やっぱりイマイチの牛肉をステーキで食べると寂しい結果になることが多い。当然、しゃぶしゃぶで食べるなんてのは無理。
でも安い肉でもローストビーフなら結構美味しく食べられるのね。
こんな。
でもこの何年かは、「たまにオーストラリア産Wagyu」を食べたり、また段々と日本の和牛を「リーズナブルな価格で売る店」も出てきて、たまに買うようになりました。
でも私の頭には「オーストラリアの牛肉の価格」が入っているので、【マレーシアの牛肉はとんでもなく高い】といつも感じています。
でもそれでもマレーシアに来て何年か経つ内に「諦め」もつくようになったし、「部位を選ぶ」ことで我が家に合って、なおかつリーズナブルな価格の牛肉を手にいられるようになってきました。
それは日本の本物の和牛も同じで、「買う店」と「部位」をちゃんと考えれば、どうにか我が家でも食べられるようになってきました。
でもそれは我が家の事情に合った牛肉であって、美味しい牛肉を食べ慣れている日本人が想像するものとは全く別物で、日本では当たり前の「A5和牛のリブロース」なんて(もらいもの以外)食べたことがない。(笑)
マレーシアでは「様々な部位は売っていない」にしても、「中落ち肉(リブフィンガー)とか、「頬肉」「オックステール」などのオーストラリアで食べ慣れた部位を見つけるのは不可能ではなくて、そんな肉を中心に、そして和牛なら「もも肉」がオーストラリア無印牛、Wagyuと違って美味しく食べられるのもわかってきた。
ただし「牛タン」だけは別で、オーストラリアでは一本丸々500円ぐらいで買えていたのが、世界中で牛タンが見直されたらしく、とんでもない価格になってしまい、マレーシアでは普通のオーストラリア産でも一本6000円~1万円近くなって、なおかつ牛タンって美味しい部位は全体の4分の1ぐらいしかないから、なかなか食べられないものになってしまった。
ただ「安い牛タン」も売っていて、それはインド牛であったり牛ではなくてバッファローであったりで、なかなか手がでません。
ということで、我が家では今のところ、日本の本物和牛だとすれば「もも肉」がメイン。もも肉なら和牛でも「ちょっと高めのオーストラリア産アンガス牛」と似たような価格で買える。
本来はリブロースが好きな我が家だけれど、日本の和牛のリブロースは高くて買えないし(グラム単価5000円程度)、和牛のリブロースは「サシが強すぎる」こともあって、リブロースならオーストラリア産Wagyuで十分だし(グラム単価2500円程度)、ローストビーフなら、オーストラリア産無印牛やアンガス牛(グラム単価500~800円程度)で十分美味しく食べられると思っているのが現在の我が家。
でもやっぱり日本の和牛を食べる機会は少なくて、今回の和牛のステーキはもも肉(グラム単価850円程度)だとしても我が家ではかなり贅沢な部類。またイマイチの和牛でもしゃぶしゃぶ用スライスがグラム単価500~600円程度の特売があるので、そんなのを食べたり。
マレーシアでは「和牛しゃぶしゃぶ食べ放題」みたいのもあって、行ってみたら「食べたことがないような残念なレベル」でそういう和牛も売っているのだろうと思うけれど、私がいつも買う業者はそういう和牛は置いていない。
レベルが落ちても安い肉は安い肉の使い方があるので、そういう牛肉も欲しいのだけれど、私には見つけられず。
今回、ヨメさんはなぜか「サイコロステーキが食べたい」というし、私はサイコロステーキは好きじゃないし(日本で安くて美味しくないサイコロステーキばかり食べていた若い頃を思いだすから、印象が悪い)、私としては、その肉を「ローストビーフ」か「ユッケ用」として買いましたし、どうしようかと。
ということで、各自が「勝手に肉の塊を切って、好きな食べ方をする」ことに決定。
息子はステーキが良いと言うし、私も「1人分のローストビーフを焼く」のには抵抗があるし、数日前に「大量のユッケ」を食べたし、私も久しぶりにステーキにすることに。
私はステーキだと「かなり厚い肉」じゃないとうまく焼けないのね。外側は「固いクラスト」ができるぐらいにしっかり焼きたいわけで、でも薄い肉をそうすると「中まで火が通り過ぎる」から難しい。
だから「最低限この厚さはほしいなぁ」と思いつつ、250~300グラムあれば十分だと思って切ったのがこれ。
重さを測ったら485グラムもある。馬鹿だ~~~~~~。(┰_┰)
でもこの程度の量の肉って、オーストラリアでは普通で女性でも食べる量だし、ジジーになったとは言え、食べられない量ではないのでこれを焼くことに。
でも頭の中では、先日の美味しいユッケが気になっていて、今回のステーキは「かなりレア寄り」というより、「中はナマぐらいのほうが美味しいかもしれない」と思って、こんな焼き方になりました。
ステーキと言うより「たたき」に近いかもね。でも中は決して「ナマ」じゃなくて低温ですが、火は通っています。
美味しい~~~。もも肉でも十分に美味しいというか、サシが多すぎないからこれの方が良いと思う。
でもね、やっぱり「硬さ」を感じるのね。噛み切れない硬さじゃないし、スジや繊維が気になるほどでもないけれど、「硬い」のは間違いがなくて、日本人が「柔らかい肉が好き」なのもよく分かるような気がしました。
この肉をしっかり焼くと、焼けば焼くほど「硬さが目立つ」はず。
でもま、私としては100点満点で、これ以上のものを求めようとも思えず。
量としてはギリギリ食べられる量で、残そうなんてことは一切考えず。でもお腹一杯でジジーにはやっぱり多すぎるね。って当たり前か。(笑)
ヨメさんが作った「ガーリックチップ」も美味しかったけれど、揚げる温度が低かったのか、ちょっと油が切れてなかった。
でもそんな事を言ったら殺されるので、内緒。美味しかった~とだけ言う。(^_^)v
ああ、付け合せですが、「里芋マッシュ」で、近年、我が家では「マッシュポテト」といえば里芋で、これ、本当に美味しいと思う。
キャベツもヨメさんが作ったけれど、私の嫌いな酢キャベツじゃなかったので\(^o^)/
幸せでした~~~~。
ご馳走様~~~~。
牛さん、ヨメさん、有難う~~~~~~~。
あ、そうそう。もも肉の塊をそれぞれが食べたい量だけ切り分けたのだけれど、息子のバカタレがまっすぐ切らずに変な切り方をして、残りの塊はローストビーフには合わない形になってしまった。
ったくも~~。
でも【ユッケ用】に切り分けて冷凍保存しておこうかな。
私が牛肉を買うことが多いお店はこちら。
ただし、いつも伊勢丹の和牛を食べているような方には不向きかもしれない。良いグレードの和牛も売っているけれど、私は買ったことはない。(笑)
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