KLで食べた美味しい物シリーズ第三弾です。その1その2は皆さんの期待を裏切ってなんと日本食がでてきたわけですが、さてその3は一体なんでしょうか。
2度あることは3度あるということわざをここで再確認するのも良いのですが、どうにか、皆さんの予想の逆を行きたいと思っています。いまだにどれを書こうか思案中。
我々夫婦がKLに行ったのは2回。それぞれ2週間ぐらいの旅でしたでしょうか。で、我々、特に私が気になるのは何度も書いていますが和食なんです。飢えてます。夢にまで出ます。かといって和食がなければ生きていけないくらいかというとそうでもない。ご飯粒を食べなくても全く平気なんですが、やっぱり和食って文化そのものなんですよね。提供する側の意地ややる気、日本流の心遣い。そういうのに触れていたいという欲求が食べ物としての和食に対する欲求より強いです。
ということで、KLでは隊員2名のKL和食調査隊を結成してあちこち歩いたわけですが、まぁ、結論としてはOK。問題なし。と言ってもそれはあくまでゴールドコーストに比べてという意味で、当然KLが日本と同じなわけもなし。ましてや値段を考えたらお話にならないレベルかもしれません。でも我々にとっては天国だというのが調査隊の最終報告で、コストパフォーマンスが高いであろう店もこれから探せるであろうし、マレーシアへ民族大移動するのに問題はなし。
和食がOKとなれば、次に考えるのは中華であり、他のアジアンフードそして洋食なわけで、我が調査隊はまだまだやることがたくさんあるのですが、それは順次片付けていきたいと思っています。
マレーシアと言えばB級グルメの本場みたいなことを仰る方が多くいますが、では我々調査隊はそれらを調べないのかと疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。でもB級グルメに関してはもう間違いなく大丈夫だというように、我々は完全に洗脳されておりまして、今更それを確かめる必要もないと思っているわけです。ですので我々総勢2名の調査隊としましては、決してA級ではないもののそこそこのレベルのものがどのくらいで提供されているのかの方が気になるわけです。
ということで第3弾。これです。はい、和食です。
いや、和食みたいですが、違います。これなんだかわかりますか?真上から撮った写真だからわかりずらいと思いますが、KL在住の方ならまず行ったことのあるお店、食べ物のはずです。鍋料理です。
しょうがないなぁ、田園ですよ、田園。田園粥火鍋(Farmland Steamboat)。わかりましたでしょ?
我々調査隊は限りなく観光客してますし、どこに何があるのかわかりませんので、まずは有名店に行ってみることにしました。鍋は鍋でもお粥の中に入れるという鍋。
中華に限らず二人きりですといろいろ頼めないのが残念であるのと共に、初めてですから何を頼んでいいのかもわからないわけです。ですのでウエイトレスに聞いてお奨めのメニューを注文しました。それがこれ。
写真にはありませんが、ビールのつまみになるような単品をいろいろ頼んだのですが、まぁまぁいけました。でもこれだ!と記憶に残るようなものもありませんでした。
確かに美味しかったです。ちょっと奇をてらった料理という感じがしないでもありませんが、これはイケると思いました。女房のお気に入りのお店のひとつでもあります。
ただちょっと残念だったのは、この写真の盛りつけ。見て下さいよ~。
「ほら、おめーら食え」みたいな盛りつけ。
こういうのはがっかりします。盛りつけなんかそんなに手間暇かかるわけじゃないですから、目で見て楽しめる盛り付けをすれば店の印象もかなり変わるはず。それと文句ついでですが、この後に追加で鍋に入れる具材を頼んだのですが、ほとんど既存の冷凍品という感じを受けました。中には蟹の爪の形をした実はカマボコなんてのもありまして、後にジャスコの冷凍品売り場で同じ物を見付けて再度がっかりしてしまいました。家庭料理じゃないんですから、これじゃぁ困ります。
そういう意味でもこの店は奇をてらった商売をしてるという感じが強く、飲食店の息子に育った私としてはちょっと納得できないものたりなさがありました。
でも、写真の左側にあるのは豚肉のスライスですが、これの旨さは格別でした。ごま油が肉に掛けてあったのですが、皆さん、ごま油を掛けた肉を鍋に入れたらどうなると思います?当然ごま油は鍋に流れて行くだけだと思いません?
ところがどっこい、豚肉にほんのり、いやちょっと強めのごま油の風味が乗り、それでて鍋はごま油臭くならないという不思議な体験をしました。これは美味しかった~~。また、お粥ですが、私が想像していたいわゆる外米特有の臭さが全くなく美味しかった。
ただ、これは半端なく太る食べ物なのは間違いないでしょう。いくらでも入っちゃいますし、最後のお粥をいかに残す勇気を持つかが大事なポイントとなりそう。意志薄弱の私は延々食べ続けていました。
まぁ、私としては点数を付けるとすれば70点の店ですが、女房はかなり気に入っておりますので、いつか通ってメニューを全て食べることに挑戦するのも面白いと思っています。値段の方ですが、どうだったか忘れました。すいません。ただ、もう少し高くてもいいから具材に凝って欲しいと思ったのが印象的です。