ええ~?また「創おまかせダイニング@ガーデンズモール」に行きたいって?

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次男坊家族がシドニーから来ていたときに、みんなでガーデンズモールにある和食店「創おまかせダイニング」に行ったのは書きました。

Dabo's life in KL, Malaysia

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください シドニーから遊びに来ていた次男坊家族…

実は先月、6月の話ですが、私達夫婦の「結婚記念日」がありました。

近年の我が家って昔と違ってこういう記念日や誕生日に外食でお祝いをするようなことは減っているのですが、ヨメさんが「どこかに食べに行こうよ~~」と言い出しました。

もちろん私が反対する理由もなくて、私も行きたいと思うのですが、どこに行くかのアイデアが全く浮かびません。ヨメさんも「XXXに行きたい」という特別な思いはなさそう。

ダボ 「どこにする?」

ヨメ 「どこにしようか?」

一緒に行く息子にも聞いてみたのですが、彼からもアイデアは出て来ない。

息子 「二人で決めればいいじゃん」

ですと。

いや、行きたい店、行ってみたい店って3人共いろいろあるんですが、「結婚記念日に行く店」となるとアイデアが出てこないのは皆、同じ。

でも言い出しっぺはヨメさんなので、ヨメさんが決めるということになりました。

ヨメ 「う~~~む、また【おまかせ創】に行きたいな~~~」

ですと。( ̄口 ̄∥)

でも「創おまかせダイニング@ガーデンズモール」は次男坊が来た数週間前に行ったばかりで、「ええ?またぁ?」と思うわけです。おまかせ料理の内容だって「毎月替わる」にしても、前に行ったのと同じはず。

ヨメ 「違うコースを食べれば良いじゃん?」

とは言うものの、ああいうコースって「メインが違う」だけでその他は同じなのが普通でしょう。

でも代替案がまるで出ないので、再び「創おまかせダイニング@ガーデンズモール」に行くことになりました。

結論から書きますと、【やっぱり創は(私達には)良い店で、半端じゃない満足があった】ということ。

創をご存知ない読者も多いと思うので、またいつもと同じようなこと、同じ様な画像をアップしますが、ご容赦ください。m(_ _)m

 

フェイスブックですが、メニューもこの中にあります。

SOU OMAKASE DINING…

店は結構大きくてテーブル席が6~8席、個室が4つぐらいの店。(でもいつもガラガラで非常に暇な店)

正直なところ、海鮮物を扱う和食店で「暇な店」というのは【致命的】だと言っても良いと思うんですよ。素材はどんどん劣化しますし、冷凍できないものも多く、下手をすれば【廃棄するものの方が多いかもしれない】なんて思うくらいで、当然、それなりの「仕入れ」しかできないのが当たり前で、そういう意味でもこの「創おまかせダイニング@ガーデンズモール」もかなり苦労しているであろうことは食べてみるとわかります。それどころか、店の運営もどうして出来るのかともうくらい売上も少ないのは簡単に想像がつくのね。

でも「できる中で最善を尽くす姿勢」がよーく見える店なのね。私達はその「この店の前向きな姿勢」がなんとも言えなく好きなんだろうと思っています。

それは最初の最初、この「先付け」にもそれが出ていて、私達の「うわ~~~~~~~~~~!」という感激はここから始まりました。

この店は「量は少ないけれど、品数が多い」のね。そしてその小さな小さなおままごとみたいな料理に、職人の思い入れが見えるんですよ。決して、数合わせをしたような考え方は見えてこないのね。

この先付けでまず驚いたのは「ホヤ」と「タコの卵」があったこと。これってまさに「珍味の中の珍味」で好き嫌いはあると思うけれど、私の大好物でまさか「タコの卵」がマレーシアで食べられるなんて想像すらしていませんでした。(ホヤは我々でも手に入る)

その他、小鮎の天ぷらやナスのムースですが、この店では「ハズレの料理を食べたことがない」し、安心して食べられるのね。

また料理屋なら当たり前かもしれないけれど、アスパラガスも大きいのを使っている。これって日本在住だとわからないと思うけれど、マレーシアでちゃんとしたアスパラガスってメチャクチャ高くて家食ではなかなか使えないのね。あと小さな小さなマイクロトマトも家食で食べられるような値段じゃない。

でも「イクラ」を見たときには、小さいので「鱒子をつかってるんだ?」なんて思ったのですが、食べてみたら半端じゃなく美味しくて、(鮭の)イクラだとしてもこれほど美味しいのってあまり食べた経験がないほど。そして考えてみたら、「鮭のイクラ」だとしたら【大きすぎてビジュアル的に合わない】のに気がついたのね。だから小さなイクラ(鱒子)を使うのは、決して(一般的には当たり前の)コスト削減ではないということ。

ま、「良い店なら当たり前」と思うかもしれませんが、ここはマレーシアであり、そしてこの店の価格は私達にとってコスパの良い価格なんですよ。だから他の高級店の「良いネタを使ってるね~」というのとはちょっと違うものを感じるわけです。

あああ、最初に出てきたのはこれでした。

スープのようですが、私は茶碗蒸しかと思ったのね。

でも茶碗蒸しでもなく、スープでもなく、ムースに近い食感で、これが何かを聞き逃して失敗したと思いました。ヴィシソワーズ?美味しかったです。

椀物はこれまた私の大好物の「ハマグリ」のお吸い物。美味しいなんてもんじゃありませんでした。

実は我が家では「月に一度」は【日本からちゃんとしたハマグリを買おうよ~~(ダボ)】と話題に出るんですよ。でもハマグリに思い入れがなさそうなヨメさんは「必要ない!」といつも却下。「アサリのむき身があれば十分」という。(┰_┰)

でもマレーシアではどこでも安く売っている「冷凍殻付きのアサリ」を美味しいと思ったことはなくて、我が家では買わないのですが、でも「むき身があるからそれで良い」とあの頑固バーさんはハマグリに恨みでもあるんじゃないかと思うくらい、いつも却下。多分、良いものを手に入れるとそれなりの調理をしないとならないのが面倒なんだろうと私は思っていますが。

ま、マレーシアには「ハマグリに似たツルっとした二枚貝」(Kepah)があって、それは抜群に美味しいのだけれど、なかなか見つからないのね。でもメガモールのイオンBigにはいつも水槽に入っていたのを覚えていて、私がイオンBigに行きたいのもそれが理由の一つだったりします。

お刺し身ですが、「何があるのか」を最初に聞いていたんですよ。そうしたら(昔と違って)マグロ、カンパチ、ヒラメなどの定番しかないのがわかった。「ヒラメがあるのならエンガワを食べたい。別途注文できますか?」なんて息子が生意気なことを言いだしたら、「刺身盛り合わせにエンガワを入れますが、それでよろしいでしょうか?」ですと。これを聞いた3人はガッツポーズ。(笑)

出てきたのがこれ。

普通の「刺身盛り合わせとは違う」のが見ただけでわかりますよね。本当に美味しいところだけを選んでいるのが良く分かる。私はこういう贅沢な刺身盛り合わせを他の店では食べたことが無いんですよ(高い高級店には行かないし~~)。そもそもエンガワなんてほんのちょっとしかないわけで、かと言って多くの店が使っている「ヒラメではない大きなカレイのエンガワ」を出すわけでもなく、本当にこの店は「多くを仕入れられない状況の中で頑張っている」のがこういうところにも見えるのね。

そして(ハマグリはどうでもよいくせに)アワビだけはいつでも食べたいヨメさんの為(ということにして)、アワビのお刺し身も追加でお願いしました。

そしてコースの主役のキングクラブ(タラバガニ)です。

私は私の人生で「美味しいタラバガニを食べた記憶がない」んですよ。見た目は良くても大味だったりパサパサだったりするのが毎度のこと。ま、良い店で食べたことがないということでもあるんですが・・・。^^;

私にとっては「毛ガニは王様」、「ズワイガニは女王様」で、タラバガニやマッドクラブは兵隊か門番ぐらいにしか思えないのね。

今回のタラバガニですが、上に白いムースみたいなのが掛かっている。「これはなんですか?」とこういう料理知識のない私が聞いたところ「鶏卵の白身です」と。

ええ~~~?とまともな料理とは別世界に生きている私は思ったのですが、食べてびっくり。半端じゃなく美味しいカニの風味。( ̄口 ̄∥)

こんな美味しい鶏卵の白身の料理方法が世の中にあるんだ?とマジに思ったもんです。

その下に焼いたタラバガニの足があるわけですが、これがまたしっとりしていて「これぞカニ」という味わい。

お恥ずかしながら、こんな美味しいタラバガニは生まれて初めて食べたと思ったくらい。それをヨメさんに言ったら、「あら、そう?」なんて偉そうな返事。福岡の山の中でターザンみたいに育ったくせに・・・・。σ( ̄┰ ̄ )

そして「和牛」。こんなに美味しい和牛を家で食べたことはない。

本マグロのカマ。味付けがやっぱり家庭の味付けじゃないし、居酒屋の味付けとも大きく違う、半端じゃない美味しさ。

そしてお寿司。

中トロ、カンパチ、そして赤えびですが、美味しかったものの当たり前過ぎて感動は無し。特に赤えびは原価も大体わかるわけで、そういうエビも使わないとならない苦しい状況なのはわかるし、そんな中で頑張っているのがヒシヒシと伝わって来ますので、これはこれでオッケイ。

でもいつもは「追加のお寿司」をお願いするのですが、この日はその気が起きませんでした。

デザートはこれ。

結婚記念日のお祝いだと伝えた覚えはないのだけれど、息子が言ったのかもしれない。ただ、私はこういうのはあまり好きじゃない。

でもね、私はこの店でたまに見かけるこの「折り紙の鶴」が好きなんですよ。かな~~り小さい鶴ですが、「真剣に折った」のがわかるのね。

この店の良さって、この鶴に要約されているような気さえしてきます。

でもね、一つ嫌なことがあったんですよ。それは店じゃなくてヨメさん。「可愛い~~~」と言って、3人分、ハンドバックに入れたこと。(笑)

実はヨメさんには変な趣味があって、「小さな小さなミニチュア料理を作ることがある」のね。ま、仏様へのお供え用なんですが・・・。

これ、本物じゃなくて糸くずとか紙の切れ端を使ってつくるんですが、若くして死んだ大好きな妹の為に作った鮭、唐揚げ、卵焼きが入ったお弁当。幅は4-5センチしかないミニチュアで、唐揚げは骨まで再現。ごはんは糸くずで梅干しは小さな醤油のキャップ。

こういうものを何時間も掛けて丹精込めて、大好きだった妹のために作るのがヨメさん。仏壇に供える一瞬の為だけに一生懸命作る。

そんなヨメさんを私も子どもたちも尊敬していますし、この「創おまかせダイニング@ガーデンズモール」にもそれに通じるものを感じるから、この店がなんとも言えなく好きなのかもしれません。

私達はこの店に料理を食べに行っているのではなくて、「客を思う一生懸命な気持ち」を感じたくて行っているのかもね。

職人さんたちも「裏方」に徹していて、まず表に出てこないし、客に対して「どうだ!」みたいな態度も無ければ、聞きもしないのに「これはXXXで、これはYYYで」と能書きも垂れない。それはスタッフたちも同じで、静かに黙々とやることをやっている感じ。でも愛想が悪いなんてこともない。

いい店だと思うのだけれど、いつ行っても半端じゃなく暇な店。この日も私達以外には2組。40人以上は入れる店なのに、多分、この日のディナーはこの7人の客だけで終わりだと思う。職人さんやスタッフの方が客より多いのはいつものこと。

そして「コスト削減を頑張っている」のは行くたびに感じること。(値上げはしない代わりにコストを下げているのはすぐにわかる)

私達に応援なんてできないけれど、是非とも頑張って欲しいお店。

 

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