投資でもなんでも「エモーショナルコスト」を意識するのが重要だと思う

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近年、「エモーショナルコスト」なる言葉を聞くことが多くなっていますが、これって「実際のコストとしては出てこない」ものの【間違いなく存在している】もので、これをちゃんと意識するのが投資のキモなんじゃないかと。

たとえばAという投資家、Bという投資家がいて、二人とも「スペースXの株を買った」とします。

株は「上がると思うから買う」のが普通だけれど、スペースXは上場後ちょっと上がっただけで、下がり続けている。だから上場後に買ったとすれば「どちらの投資家も含み損が出ている」のは間違いがない。

ところがですね、その値下がりに関しても「反応はそれぞれ」で、

◯ 投資家Aは「読みが甘かった。失敗した。どうしよう」と悩む

◯ 投資家Bは「短期で利益を出そうと考えていないし、イーロン・マスクに信頼を置いているし、今の下げは全く問題ない」と動じない

この「悩みの蓄積をエモーショナルコストとして認識する」ことが重要で、自分が想像した動きではない場合、投資家Aには【どんどんエモーショナルコストが蓄積し大きくなる】し、投資家Bには【エモーショナルコストが発生していない】と考えることが出来る。

まぁ投資って何でもそうだけれど、同じ様な投資をしても「どう感じているか」「どう行動するか」はいろいろで、その違いの元に「エモーショナルコストが関係している」と認識する必要があると思うんですよ。

私みたいな「気が小さい」「腹が座っていない」「アドレナリンの制御が下手」なタイプは、何が起きても【簡単にエモーショナルコストが増大する】のね。またそれは投資金が「余裕のある資金か」「借金か」でも大きく違うのは簡単に想像できるけれど、この「エモーショナルコストが次の行動を決めてしまう」事が多い。

同じスペースXの株を買った投資家Aと投資家Bも同じで、エモーショナルコストが掛かっていない投資家Bは悩むこと無く、安心して「時が来るのを待てる」けれど、エモーショナルコストが大きくなっている投資家Aは【損切りしようか】【安値で買増して平均値を下げようか】と悩むし、もしもスペースXの株価が【買値に近づいてきた時】に、【大きな差が行動に出てくる】のが普通。

私はといえば、心配性の投資家Aのタイプ。

エモーショナルコストが大きい投資家Aは「また下がったらどうしよう」と悩むし、「元値に戻ったから撤退するチャンスだ」と考えてしまう傾向が大きい。エモーショナルコストが無い投資家Bは「やっと動き出したか。これからが本領発揮だな」と考える。

こういう差って常にどこにでもあるわけで、エモーショナルコストが蓄積するかしないかは「様々な理由がある」にしても、それが自分の行動を決める原動力となるのは皆、同じ。そしてそれが「勝敗を決める大きな要素となる」んじゃないですかね。

こういう心の動きをきっちり認識して、「数値で表すことは出来ない」けれど、【自分の中のエモーショナルコストの増減を見つめる】事が重要で、それができないと【心の動くままの行動をしてしまう】し、それでは「良い結果は出ない」のが相場の世界で、何よりも難しいのは相場の行方を予想することでもなくて、【自分の心のなかにある欲望と恐怖をコントロール出来るかどうかにかかっている】はず。

でも当人は「それは自然の動きで、それに従うのは当たり前」と考えてしまう。ここに大きな問題があるはず。

じゃぁどうするかだけれど、誰しもが考えるのが「我慢をする」「自分を抑え込む」ことだけれど、これって【出来そうで、出来ない】のね。「エモーショナルコストが増大するかしないかは、環境や自分の状態に大きな関係がある」けれど、そこを探求しても私は無駄、克服は出来ないと思っています。その心の動きは「本能に直結している」「自分がコントロールできない潜在意識に根付いている」から。

でも多くの人は「経済や投資ノウハウをもっと頑張って学べば克服できる」と考えるし、「情報収集に躍起になる」し、専門家やインフルエンサーの解説を聞きまくる。でもそれは溜まったエモーショナルコストを減らしたいのが本音であり、目的であり、実際に「学びたい、スキルを身に着けたい」というのはうわべのものでしかなくて、結局は「自分が安心できる解説を探し回る」ことになる。バカみたいだけれど、目的は「事実を知る。将来を読む」ことではなくて【エモーショナルコストを減らしたい】だけ。

これを克服するのは簡単じゃなくて、私の場合は完全に諦めています。自分の心の中には「多くの自分の分身が存在している」と考えていて、それって多重人格者、精神病みたいなもので、それらのコントロールは不可能で、【理屈で解決することも出来ない】と思うから。

でも「エモーショナルコスト」なるものが存在することをまず認識することが最初の一歩で、自分の中のそれをしっかり観察していると【どういう時にそれが発生しやすいか】が段々とわかるようになるのね。だとすればそれをコントロールするのではなくて、【発生させない方法を探る】ようになる。

私が基本的には「株の長期投資はしない」のもそれが理由で、また「買おうと思っていたスペースXを結局は買わなかった」のも同じ理由で、【自分が嬉しい方向に動かなかった場合の、エモーショナルコストが一気に増えるタイプ】だというのがわかっているから。

でも株の長期投資ではなくて「債券投資」ならそんな私でもエモーショナルコストが発生しないのはわかっているわけです。でも「なぜ発生しないのかはわからない」のね。そこには【発生しない】という事実があるだけで、理由を探求しても迷路に入るだけで、それが解決方法になるとは思わない。

また「デイトレ」も同じで、私の場合はエモーショナルコストが発生しないんですよ。でもその理由はわからないし、他人は他人で「自分とは全く違うはず」なのね。

だから投資でもトレードでも「他人の真似をしても無駄」なのは自分の行動を決めてしまうエモーショナルコストの発生理由、発生度合が【ひとそれぞれ違う】からでしょう。

なんで「あいつに出来ることが自分には出来ないんだ?」とか「こんな簡単なのに、なぜ貴方は出来ないのか?」というのも同じ。

だから結局、「自分のエモーショナルコストが増えない方法」を見つけ出して、その方法なら「ストレスがない」わけだから【自分は自由に伸びることが出来る】ってことだと思う。

私は簡単なことをわざとややこしく言っているように聞こえると思うけれど、「エモーショナルコストの存在」をちゃんと意識するかしないかで、私は大きな差が出ると思うんですよ。

それを意識しないと、「自分の考えや心の変化は自然発生的でコントロールが出来ないもの」として【放置してしまう】し、自分が考える「ベストの道」だとしても、【無理やりその道を歩いても結果は出ない】し、「病気になる」んじゃないですかね。

世の中には「鬱」の人が多いと言われているけれど、その理由は今書いていることと同じだと私は思っていて、「あるべき自分」「進むべき道」を強く意識する人は、「自分の中で発生し蓄積するエモーショナルコストを無視してしまう」から、身体も精神もやられるんじゃないですかね。鬱の人に「頑張れ」というのは禁句だと言われるけれど、頑張れば頑張るほどエモーショナルコストは増大してしまうからでしょう。

投資に限らず、どんな仕事でも人間関係でもなんでも同じだと思う。

私が「デイトレをする」のも同じで、そしてその【考え方、トレード手法、チャートの設定】も私は「自分のエモーショナルコストが増えない方法」を基本にしているわけです。

ただし「発生してしまうエモーショナルコストをコントロールする方法がないわけでもない」と思っていて、ある日ある時、何らかのきっかけで「全く発生しなくなる」のを私は私の人生の中で何度か経験しているのだけれど、【なぜ突破できたのか】は今でもわからない。あえて言えば「気付きがあった」ということなんだろうけれど、それを得ようと努力しても「気付きはやってこない」のね。

だから「苦手なこと」でも【努力をするのを止めてしまう】のはうまくないし、でも「乗り越えるべき」と自分を追い込んでもうまく行かないし、まずは「エモーショナルコストが発生しない、増大しない方法を模索するのが重要」だと思っていて、【その中で地盤を築く】ことに80%の努力をするのが良いんじゃないですかね。

「貴方はやりたいことしかしない駄目な人だ」なんて言われても「そうやって生きるしか無い」と割り切って自分の世界を構築するのが良いと思う。

とにかく、まずは「自分の中で発生し、増大するエモーショナルコスト」に意識を向けて、それをコントロールするのではなくて「発生しない、増大しない方法を探る」のが良いんじゃないですかね。

どんな道に進むにしても「それが好きな人にはかなわない」のは誰しもがいつか気がつくことだし、「理想の自分を作り上げる努力」も重要だけれど、【好きなことに集中するとエモーショナルコストは発生しない】し、それを続けることが出来た人のみが「自分の世界を作ることが出来る」のだと思う。

エモーショナルコストは「誰にでもある自然発生的なもの」と自分のそれを見つめることをしないで進んでしまうと、そこに進歩も進化もないかもしれない。

「答えは自分の中にある」ってことじゃないかと。

エモーショナルコストは「ストレス」という言葉で代替は可能だと思うけれど、「ストレス」という言葉が持つ意味は大きく広すぎて、「どう対処すべきか」が曖昧になると思う。でもそれはエモーショナルコストという「コストだ」と認識すると、それそのものを見つめることが出来るし、「コストは削減するべきもの」「コストが減れば利益も増える」という考えは自然に出てくるわけで、どうするべきか見えてくるんじゃないですかね。

「ストレスを解消する方法」は「エモーショナルコストを意識すること」と言い換えることも可能かもね。でも「ストレス解消」と考えると「時が過ぎれば収まる」とか「何か違うことに集中してみる」とか、結局「解決方法にはほど遠い」と思うんですよ。「気を紛らわせればどうにかなる」なんて考えたら「慢性病を放置してもっと悪化させる」のと同じだと思う。

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