今日も朝ご飯で定番のフィッシュ＆チップスを食べてきました。ナマズです。(笑）
日本のエビですがブラックタイガーが減ってるんですか？そういえばこっちでもほとんど見ないなぁ。こちらでもエビの養殖が盛んなんですが種類が変わったんだろうか。病気に強い品種が出来たとかあるのかもね。
実は父の実家が築地の魚河岸の仲買なんですが、オヤジは魚屋がイヤで長男なのに跡を継がずに家を飛び出しちゃいました。オヤジ側の親戚はほとんど魚関係で、もしオヤジが跡を継いでいたら私も今頃魚河岸で喉をからしてセリに参加してたかも。人生って何が切っ掛けで変わるかわからないですね。
で、エビなんですが、仲買をやってる叔父から昔聞いた話だと、世界には怖ろしいほどの種類のエビがいるそうで、美味しいのもいくらでもいると。でも日本ではエビは火を通して赤くならないのは全く売れないそうで（赤くない真鯛も非常に安いんですってね）、逆に生は汚らしいブラックタイガーでも火を通すと鮮やかな赤になるから売れるとのこと。エビって火を通すと赤くなるもんだと思ってましたが赤くならない種類もあるなんて面白いですねぇ。
こちらでも面白い経験があります。私が商社をやっているころ魚の卸会社から連絡がありまして、間違えて獲れてしまったエビが大量にあるというんです。冷凍保存してある物を見に行きましたらなんと大型の甘エビみたいなボタンエビみたいな、身が柔らかいのだけれど甘くて美味しいの。ところがその主のエビはオーストラリアではまるで市場が無くて売れないから輸出できないかとの話し。でも調べてみましたら日本にも入ってきていない種類のエビで、セリに掛けても値段が着かないだろうということで輸出を断念。あれも多分全て廃棄処分したんじゃないかなぁ。
こちらである時期だけ出てくるエビがあります。バナナプロウンというエビで、色はちょっと黄色くて尻尾の先が綺麗なブルー。で、足が速いエビでちょっと放っておくと尻尾が黒ずんできてまずそうに見える。でもこれがまた甘エビみたいにネットリしてて美味しいんですよ。で、これが日本でも売られているというのをチャットで知りました。皆さんも見付けたら是非食べてみてください。ただ、やっぱり刺身が一番。火を通すとイマイチだと思う。
バナナプロウン
そういえば日本のテレビでも見ましたが、市場に出ない魚もいろいろなのが網に掛かるんですね。でもほとんどは廃棄処分。とんでもない話しですね。でもその手の魚を集めて売り出した人が大当たりしてるとか。魚の世界もいろいろあって面白いと思いました。
この前買ってきた冷凍のサンマ、見た目はかなり良いのですがまだ食べていません。でも期待はしていません。日本食料品店で買ったから日本から来ている商品だと思うと大間違いで、世界中から集めて直接送り込んでる物が結構あるんです。中国産、韓国産もいっぱいあるし。で、見た目は良いけどまずいなんてのは毎度の話。でも、日本でも実はそれは同じなんですね。日本の魚はなんでもかんでも美味しいんじゃなくて、美味しいのだけを獲ってるということがわかりました。ちゃんと時期や場所を考えて獲ってる。アジもそうなんですよね。日本でウソみたいに安いアジを買ったらオーストラリアのアジにそっくりでパッサパサだったことがありました。そういう魚は普通は獲らないし、流通に乗せないだけで結構豊富にいるんだろうと思いました。また近年数が減ったと騒いでいる鯖も小型のものが大量に捕れるそうで、なんと日本はそれを輸出している（主に韓国向け）とのこと。獲らなきゃいいのにねぇ。
かと思えばマグロの産卵時期に乱獲してしまってクロマグロが激減しているというのをテレビで観ました。巻網を使うから値の付かないような子どもまで獲れてしまうと。不思議なのは日本の行政ってああいうのを放置するんですね。全体のことを考えないで、その漁をしている一部の漁師達だけの利益を守ろうとするって本当に変だと思うなぁ。クロマグロは世界中で獲るなと大騒ぎして割り当ても減ってるのにねぇ。
カナダの友人から聞いた話ですが、カナダでサーモンが捕れなくなって、３、４年前の話だったかな、全面禁漁にしたとか。そんなことをしたら専業漁師は食えないわけですが、そういう判断を行政がするのは凄いと思いました。で、今年は大漁だそうです。これもテレビで観ましたが、魚ってほんの数年でも保護すればすぐ元に戻るって言ってた。ノルウェイかな。彼らも魚をよく食べる民族ですがニシンが捕れなくなって大騒ぎ。ところが漁の規制をしたらどんどん増えて元に戻ったというのも見ました。日本人は魚が重要なんだから行政もちゃんとやればいいのね。
ってとりとめのない話ですいません。
エビで思い出したことがあります。今はどうだか知りませんが、かつて日本企業がゴールドコーストの近くで車エビを養殖していました。で、活のまま日本へ輸出。その企業に友人がいましてお願いすると車エビをわけてくれていました。日本じゃ車エビなんか高くてなかなか買えませんし、ましてやたくさん食べるなんて事はまず不可能。
でもある日、山ほどの車エビを手に入れて、死ぬほど食べました。息子達には「車エビの食べ放題は一生に一度あるか無いかのチャンスなので心して食え！」と伝え、躍り食いから塩焼き、天ぷら、中華風に一瞬だけ油を通した物とか、まぁどれだけ食べたでしょうか。家族４人と友人達を招いて車エビパーティ。良い思い出です。
確かその時の写真があったはず。探して見ようっと。
この写真だけあった。エビそのものの写真は無し。しかしもうあんな事をするチャンスは二度とないんだろうなぁ。ゴールドコーストでの生活も子どもが小さい頃、まだ景気がいい頃はやっぱり楽しかった。
でももう後は見ずに、前だけを見て楽しく生きよう～～～っと。