買い物は私の仕事なのですが今日もノコノコ一人で行ってきました。場所は目の前のオーストラリアフェア。
昨日、日本からカメラ(NEX-7)のレンズが3本届きましたので、それのテストもかねてその内の一本、一番気になる(評判が悪い)レンズである16ミリf2.8のパンケーキ(35ミリ換算の24ミリ)だけを付けて持って行きました。
大きなスーパーとしてはウールワースとコールスがあるのですが、私はウールワース派。20年前はコールスの方が良かったと思うのですが、10年ぐらい前かなぁ、ウールワースの方が好きになりました。で、どこのモールへ行ってもウールワースを目当てに行きます。
一番良く行くのはサウスポートにあるモールですが、たまに目の前のオーストラリアフェアに行きます。モールの規模はオーストラリアフェアの方が何倍も(何十倍?)大きいのですが、スーパーのウールワースに関してはサウスポートの方が品揃えが上。というかオーストラリアフェアの周りは若者が多いのでしょう。それに合った品揃えをしてあるのだろうと思います。
日常品を買うのであればオーストラリアフェアのウールワースで十分。
果物売り場。
一杯買い込んだのでちょっと外で一服。
コアラも日陰で休んでいました。(ウソどぇ~す)
お昼ごはん。
フードホール。人で一杯。
私はこちら。トップワンという友人がやっている中華料理店。ハイ、大好きな飲茶。
いつも必ず頼むハーガォ(エビの点心)は時間が掛かるというのでパス。この写真のボケ具合には満足です。換算24ミリf2.8でも結構ボケます。
中華料理店には必ずある仏壇。これのボケ具合も良いと思います。
その後、中華食材店へ。オーストラリアフェア内の大きなフィグツリーのある広場の横にある店ですが、いつの間にかあのフィグツリーが切り倒されていて、子供の遊び場になっていました。あの木、良かったのになぁ。
買ったのはこれ。ヤムイモ。山芋の代用品です。赤と白があります。もうそろそろ時期的に終わりですね。
この写真のボケも注目です。また焦点があったところの解像感も抜群でさすがソニー。本日の写真の中ではこの写真が一番気に入っています。写真として云々じゃなくて、カメラの良さ、この16ミリf2.8というレンズの面白さが出ているから。16ミリ(換算24ミリ)でこのボケ具合が出るのには驚きです。
是非クリックしてこの絶妙なボケ具合を見てみてください。
このNEX-7もコンデジのRX100もそうですが、写真を撮っている時のボケ具合の確認はかなり難しいと思います。大きくボケているならまだしも、小さなボケは、モニター上では全くボケていないように見えます。そして、ここが重要ですが、合焦がわかりやすいピーキング機能がありますが、これが曲者で、例えば上のヤムイモの写真でもピーキングはほぼ全域にピントが合っているというふうに表示されます。
実は前に、ピーキング機能は使えないというレポートを個人のブログで読んだことがあるのですがこれを言うのだろうと思いました。ただ本日のレンズは16ミリ(換算24ミリ)というレンズですから被写界深度は深い(ピントの合う範囲が広い)。でも実際にピントが100%合っているのは被写界深度が深くてもほんの一部分なわけですね。目ではそれがピンポイントではっきりわかりますが、ピーキング機能ではもっと幅が広い範囲でピントが合っていると判断しているってことなんですね。
例えば50ミリとかもっと長い焦点距離でf1.4とか2.0だとピントの合う範囲は非常に狭いわけで、そういう場合にはピーキング機能もかなり使えると思いますが、範囲が広い場合は、ピーキング機能の癖をわかった上で、ジャスピンの場所を想像しながら撮らないとうまくないと思いました。カメラを見ているときは、随分広い範囲で背景までピントがあっているんだなぁ、なんて思いますが、実際にはピントは合っていないってこと。
それと、このレンズは発表時から糞みそに言われたレンズです。特に目立つ欠点は四隅の解像度が悪いという点でした。でも私がとりあえず撮って拡大してみた感じではそれが目立つことはありませんでした。当然、カメラ内部のレンズ補正は全部「切り」にして試しました。
ちなみに、カメラ内部のレンズ補正は三種類あります。
1 周辺光量
2 倍率色収差
3 歪曲収差
そもそも私はボケが大好きですし、そういう写真ばかり撮ります。ですから、極論をいうと四隅がボケていても大した問題じゃないとも言えます。ただ、風景や建物をきっちり撮りたい場合はうまくないですね。
また、このレンズの欠点が言われたころはこのカメラ内の自動補正も搭載されていなかったようです(NEX5、NEX3)。ところが新しく出た5Nとかその後の機種では自動補正が搭載され、欠点が隠されているのだろうと思います。ですから、最近はこのレンズの欠点を騒ぐ人は少ないようです。
ただ実験としてはっきりわかる違いがありました。自動補正「切り」と「入り」の違いですが、周辺光量に大きな違いがあるのがわかります。下の二枚を比べてみてください。
自動補正「切り」
自動補正 「入り」
四隅の光の量が違うのはわかりますよね。上の写真は四隅が暗い。自動補正「入り」でもちょっと暗い感じがしますが、これは絞り込むと目立たなくなるということと、以前紹介したアドビのLightroomという管理編集ソフトを使うと簡単に修正できます。またこの写真では目立ちませんが、広角ですと被写体が樽型に見える(歪曲収差)のが普通ですが、その補正も簡単にできます。
かつてはこういう補正が必要なレンズは駄目レンズと言われましたが、最近の写真はレンズはレンズ、カメラはカメラではなくて、写真はカメラとレンズが一体となって作り出すものだという考え方が当たり前のようで、補正もごくごく当たり前、それを前提でレンズの設計も行われているようです。コンデジのRX100もそうで、その補正が利きすぎ(うまく行きすぎ)という人さえいます。
でも今の時代は、普通のレンズで撮った写真でさえも魚眼レンズで撮ったように簡単に修正できますし、思うまま自由自在にいじれる時代になりましたので、私もその分野で多少の技術は磨きたいと思っています。
今日、初めてソニーNEX用の16ミリ(換算24ミリ)を使いましたが、ファーストインプレッションとしては非常に良いし、これは持っていても良いレンズだと思います。というかこの24ミリという画角のレンズはこれしかないわけで、この画角が欲しければこのレンズしかないということになります(サードパーティのマニュアルフォーカスレンズはある)。
24ミリって私は大好きです。普通のズームやコンデジはほとんどが28ミリスタートですが、もうちょっと広く撮りたいってシチュエーションはかなりあるんですよね。風景もそうですし、ちょっとした集合スナップでも24ミリだと全員入るのに28ミリだとはみ出ちゃうとか。マイクロフォーサーズでもオリンパスの12ミリ(換算24ミリ)を持っていますがお気に入りのレンズです。
かといって、24ミリより広角ですとちょっと使い方が難しくなるという感じがします。
ヤフオクでは1万円以下で常時売られているようですし(中古)、これってやっぱり持っていたほうが良いと思います。
大きさですが、パンケーキですのでかなり小さい。RX100との比較写真ですが、こんな感じです。
ピンボケですいません。
あ、そうそう。一つ重要なこと。このレンズはマクロ性能は駄目。全く寄れません。
こうやって高性能コンデジのRX100とミラーレスを並べてみますと、う~~むと考え込んでしまいます。左のRX100ならポケットに入るし、オールマイティに使える。そして広角端のボケはこのコンデジであるRX100の方が大きいし、マクロに弱いといわれているもののそれなりに使える。
コンデジをバカにできなくなったのと同時に、小型ミラーレスの分野も食われ始めているわけで、さて、どちらが良いのか・・・・。結構悩む問題だと思います。
最近思うことですが、ミラーレスと言っても各社立ち位置が違うんですね。キャノンはしょうがないからミラーレスを出したという感じで、本気でその路線を大きくするようには全く見えませんし、ソニーはソニーでαという一眼レフがあるので、それとのすみ分けを考えている。
つまり、載せれば良い機能を載せていないように思えるんです。
NEXシステムのどうしようもないと感じる点がいくつかあります。
1 リモートコントロールが全くできないのと同じ。
リモートコントローラもあることはあるんですが、単写、2秒後に写すタイマーしか使えない。つまり、シャッターを押しっぱなしも出来なければ、タイムラプスの様に何秒ごとに写すというのも出来ない。サードパーティ製の製品を使えば出来ないことはありませんが、ソニーとして対応していないのは私は手落ちだと思っています。
2 HDRが使えない。これはソニー機全ての特徴なのですが、ブラケッティングでプラスマイナス3EVとかの撮影ができないんです。プラマイ0.7EVまで。でもカメラ内ではプラマイ3EV、つまり6EVの広さのHDRを自動で3枚写してHDRを一枚生成する機能がある。ところがその3枚は保存されないという摩訶不思議な決まり。
まぁ、ミラーレスをコンデジからのステップアップという位置づけで考えればこれらはいらないという結論で間違いがないのでしょうが、あえてその機能を載せないというところが私には気に入りません。その機能をつけることが難しいはずがないんですから。
私が前からペンタックスが好きだというのはこういう点でも違いがあるんです。ペンタックスってそういうのをケチらないのね。あの玩具みたいなペンタックスQでさえ、そういう機能が付いている。
それと先日、星を撮ろうとして気が付いたことがあります。
最近のカメラというか、レンズだと非常に難しいのね。
なぜか?
ピントを合わせられないんですよ。オートフォーカスなんか使えないのは当たり前ですよね。真っ暗の夜空に浮かぶ星にピントが合うほど今のカメラは賢くない。ですから、フォーカスはマニュアルでやるわけですが、これが昨今のレンズじゃできないんですね。そもそもフォーカスリングは付いていても目盛りも無ければ、リングがグルグルいくらでも回るように出来ている。
せめて昔のレンズのように、フォーカスリングに目盛りが付いていればどうにかできます。でも遠景だからといって∞にあわせても駄目なんですね。大抵それだと行き過ぎちゃう。だから実際には昼間に無限遠は∞からどの程度戻すかを覚えておいて、多分この辺だろうと当たりをつけるわけですが、リングがグルグルいくらでも回るような今のレンズじゃそれもできない。
今日のこのレンズも同じです。フォーカスリングはありますが、目盛りもないし、グルグル回せばいつまでも回り続けます。換算24ミリというのは星空を撮るには良いと思いますが、このレンズでは難しさがあります。
またシャッターを押し続けることが出来ませんから、それが出来るような小道具も必要ですし、星空のタイムラプスを撮れる様になるにはまだまだ遠い道のりです。
やっぱり、一眼レフじゃないと無理かなぁ・・と思う今日この頃。電源の問題もあるし。