自分は飲食業の家に生まれ育ったからかもしれませんが、食事に行って一番気になるのはそこのオーナーとかマネージャー、スタッフの動き。そしてその原点にある考え方。
近所に「リーダイナスティ」っていう結構まともな韓国料理屋があるのですが、今のオーナーに代わってから美味しくなるしサービスは良いし大満足です。
で、先日ヨメサンと二人で行ったのですが、そこで鍋を食べていたときのことです。ああ、この店で焼肉を食べることはほとんどありません。ゴールドコーストで焼肉と言えば、私はJFX、ジャパンフードエクスプレスしかないと思っていまして(和牛ね)、他の店で焼肉を食べることは本当に稀です。
設置してあるテレビでKPOPは流れているし、客は7,8組、五月蝿くはないのですがそれなりに賑わっているような雰囲気でした。
そんなときに、ヨメサンが箸を床に落としたんです。韓国料理屋ですから箸は金属の箸。
チンと床に落ちたときに音がした。
私の対面にヨメサンが座っていまして、そのテーブルから10メートルくらい離れたところにオーナー(女性)がいてスタッフと話をしている後姿が私からは見えていました。
で、箸が落ちた瞬間、そのオーナーはすぐこちらを向いて、替わりの箸を持ってきてくれました。この間、1分以内。
びっくりしたー。あの箸が落ちた音だって小さな音で、ヨメサンも落とした~なんて態度でアピールしているわけでもないのに、よくあの後ろを向いていて話をしていたオーナーはそれに気が付いたと思いました。それも何を落としたか確認するでもなく(スプーンは音が違うのか?私物だったら?)、何人もいるスタッフに言いつけるわけでもなく、自分がさっと動いて箸を持ってきた。
嬉しかった~~。ちょっとこういう場面って海外で経験がないもので本当に嬉しかったしびっくりした。
こういう女将のいる店は料理もしっかりしてる。流石だと思いました。
ま、日本なら当たり前のことかもしれませんが、「気が利く」ということが稀な当地では本当に珍しいことです。
こういう気が利く店って本当に珍しくて、他にあるかなぁ・・・って考えると、上に書いたJFXぐらいかなぁ。JFXも不思議な店で、トップの田中さんも(良い意味での)商売人で、ほとんど全てのスタッフが同じ様に動く。あの店ってどういうスタッフ選びをしているのか、どういう風に教育しているのか、まさかスタッフの力量だけに頼っているわけでもないだろうし、本当に不思議。
高級店でサービスが良いところはあるけれど(あの店ね)、それって店としてのマニュアル通りにやっているだけで、また変に愛想が良いところがわざとらしくて、本当に気が利くのかっていうと違うと思ったり。
JFXの田中さんとはいつか一緒に飲みながら、あの店の秘密を聞いてみたい。(笑)
JFKはいつ行っても混んでる。要予約。
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