海外に出るとどうしても和食、和食材が欲しくなる。長く居れば現地に慣れるどころか私の場合は長く居れば居るほどその思いは強くなる。
でもま、今の世界、どこにでも日本食料品店があって最低限必要なものは全く問題なく手に入る。でもちょっと変わったものが欲しいとか、良い物が欲しいとなるとどこを探しても見つからない。
野菜類もそうで、この10数年、中国人が増えてきたからだと思うけれど、我々にも嬉しい野菜が増えてきた。大根も通年で手に入るようになった。でも必需品なのにどこにも無い、また将来的にも希望さえないのが長ネギ。いわゆる細目の万能葱みたいなのは昔からあるけれど、あの白い部分が長いネギが欲しい~~~~~。これがないすき焼きも鍋もなんだか根本的に違う料理の気さえしてくる。
それと私が欲しいと思うのは山芋。
でもねぇ、山芋なんて無くても困るもんじゃないし、全く興味の無いヨメサンにしてみればどうでもよい野菜。
でも私は大好物なのだ!!それも水っぽい長いもじゃなくて、摩り下ろすとドロンとした塊になってベトベト、肌に付くと痒くなる、あの山芋が大好物。
かつて日本人が経営する農家があった頃にはたま~~~に手に入ったけれど、恐ろしい値段だった。それも欲しいときにあるわけじゃない。1キロ50ドルはしたと思う。
ところが、中国人はこれを食べるのね。というか料理に使う。でも生では食べない。だから中国人が増えてから、中国食材店でこれを見るようになった。1キロ8ドルぐらい。それはいわゆるヤムイモ(Yam potato)(タロイモも売ってから間違えないように)。南洋の連中も食べるし、グアムにもこれはあった。
紫と白があって、微妙に味が違って私は見た目の悪い紫の方が美味しいと思うのだけれど、まぁ、どちらでもOK。
これは白で、紫は見た目は変わらないけれど皮のすぐ下が紫色。身そのものは白。形は様々でサツマイモみたいな感じが多いかな。
摩り下ろせば日本の山芋と変わらず。ちなみに私は日本の「手」の形をした山芋が好き。
これをどうするかというと、かなり粘性が強い場合には出汁で薄めるけれど、ドロンドロンが好きな私はソバツユと生卵を混ぜるだけで大体OK。グアムのヤムイモはアクが強い感じで、もっと実の水分が少なくベトベトなので、出汁と少量の酢を入れていた覚えがある。アクの強いのは皮をむくと見る見る色が変わってくる。酸化するのね。
ワサビを乗せて、これが完成形。
これをどう食べるかはお好みで、ご飯に掛けてもサイコ~~~~~~。
マグロでもあればこれまたサイコ~~~~~。
イカの刺身でもサイコ~~~~~~~。
でも私の定番はこれで日本そばを食べること。オイシイナンテモンジャナイノダ
このヤムイモがあるだけで、どれだけ助かることか。
ただ、ヤムイモの季節は秋冬で、初夏に入ったこちらではもうそろそろなくなる季節。もう遅いかな?明日でも行って売っていたら買い占めてこよう。冷蔵庫に入れておけばかなり持つ。そのまま置いておくとどんどん芽が出てきちゃうのね。そうなるともう美味しくない。青臭かったり。
ちなみにワサビだけれど、これはチューブに入ったほんまもののワサビ。ゴーゴーマートの冷凍食品として売っているけれど、これを食べるともうSBとかの普通のチューブ入りのワサビはたとえ本ワサビとか書いてあってもまるで勝負にならず。
それとかつて、どのメーカーだから忘れたけれど普通のチューブに入っているやつで、異常なほど美味しいのがあったのだけれど、今はどこにもそれを売っていない。メーカーの名前だけでも覚えて置くんだった
日本に住んでいればなんてことのない食品でも海外では手に入れるのには本当に苦労する。
日本の美味しい魚なんてどうにもならず。
日本中食べ歩きして日本を実感してみたいなぁ・・・・・・・・。