先日、たまにはちゃんとしたアワビも食べたいと思い立ち、フェリーロードマーケットに行った時に注文しておきました。
で、本日到着との事。アワビはタスマニア産で、ブリスベン経由で入ってくる様です。昔はゴールドコーストにも大きな生簀を持っていた業者(中国人)がいたのですが、もう10年以上前に店を閉めてしまった。
ついでと言っちゃなんですが、スパナクラブ(日本名はアサヒ蟹)も安かったので買って来ました。それと海老とホタテ。どう調理するかは決めていませんが、中華(オイスターソース炒め)に挑戦してみる予定。
アワビ~~~~~。でも日本産とは顔が違いますね。日本産の方が美しい。
3枚で2.4キロでしたから一枚800グラム、かなりの大きさで私の手のひらよりはるかに大きい。いつもなら刺身でということになるのですが、今回は最初から刺身は無しの方向で考えていました。話し合った結果、二枚は煮貝に、一枚は中華風にチャレンジ。
そしてスパナクラブ。日本名はアサヒ蟹。ねじを回すスパナに爪の形が似ているからスパナクラブと呼ぶのだそうですが、このカニは非常にあっさりしていて淡白で和食にも合うと思います。日本でもたまに売っているようですから、見つけたら食べてみたら良いと思います。足は細くて食べるのが面倒でパス。胴体を食べるタイプのカニ。
一杯12ドルで二杯なら20ドル。これかなりお買い得だと思います。フェリーロードマーケットね。一番奥の魚屋。
この形に慣れないと気持ちが悪いですが、蟹としては本当にあっさりしていて良いと思います。マッドクラブ(泥ガニ)みたいな野性味がないのね。逆を言えばインパクトがないですから中華風で炒めると生きないかも。でも以前、このスパナクラブの肉を少し足したというクリームコロッケを食べました(和食レストランの天)が、カニ風味満載で非常に美味しかったのでいろいろ使い道があるかも。
でも姿かたちは地球外の生物の様。(笑)
そしてこれ。生牡蠣。
先日食べたブロディマリーショットを自分の家でもやろうと思って牡蠣とトマトジュースも買って来ました。レストランで頼めば一杯7ドルですが、自分で作れば2ドル以下。(笑)
シングルショットグラスがないので一番小さなグラスに入れましたが、生牡蠣もちいさいですから3個いれないと形になりませんでした。
でも難しいのね~。普通にブロディマリーを作って(トマトジュースとウォッカ)それに塩水で洗った生牡蠣を入れただけじゃ全くだめ。塩味が全然足りないし、ウォッカの量も結構微妙。3度に分けて作りましたが、3度目でどうにか良いかなとなった程度。やっぱりプロは大したもんだわ。(笑)
でも大体わかりましたから、次は最初から美味しいのが作れそう。でも3年の内に作るかな?
良いレストランに行ってたまたまこれがあって、食べたい雰囲気だから頼むってのがやっぱり一番ね。
家で作ったら安いのに・・・、なんていうケチ根性が抜けない私。
ケチって言えば、スパナクラブの食べ方が我が家はちょっと変わっています。調理の仕方じゃなくて、調理そのものは我が家の場合は塩茹でじゃなくて蒸します。塩味がちょっと足りないけれど私は何もつけずにそのまま食べるのが好き。ヨメサンは二杯酢。
問題はですね。二杯蒸しあがったとして、さて誰がどちらを食べるかを決めるのが大変なんです。どうせカニは食べるときには解体するわけですから、二杯を二人で食べるならそれぞれのカニを半分に割って二人で「公平」に分ければ良い。
ところがですね、我が家の場合はどちらがどれを食べるか決めるんです。
「さて、どっちにするの?」
「うーーむ、重さは同じだなぁ。元気の良さも同じぐらいだったし。」
「どっちにするのよ、早く決めて」
「お前が決めても良いよ」
「いや、あんたが先に決めて」(ここが彼女の作戦なのね。後で文句を言わせない。)
で、私は茹で上がった姿のカニを一つ選びました。そして余ったほうをヨメサンが食べることに。
そしてカニのお尻からはがして甲羅を外すわけですが、ここがこのイベントの一番盛り上がる場所。(笑)
まずはヨメサンのカニから。
「やった~~~」と歓喜の声。美味しそうな味噌が詰まってる。
さてさて、私の番ですが、同じ様なカニだし、同じ様だと期待していたんですが、残念ながらさにあらず。味噌の色は薄く、流れてしまったような感じ。がっくりです。
ヨメサンは美味しい美味しいとニコニコしながら味噌のところをスプーンですくって食べる。ところが私は口でチュッとすすったらそれで終わり。
「あんたも食べてみる?」
という優しい言葉を期待していたのですが、敵は知らん顔して食べ続けるだけ。
私は「(覚えていろよ)щ( ̄∀ ̄)ш 」と心の中でつぶやいてそれで終わり。
でもやっぱり生きているカニを蒸すと本当に美味しい。身の美味しさでは文句がありませんでした。本当に甘い。
魚屋ではすでに茹でたものが売っていますが、こうはいかない。パサパサだったり塩辛くて食べられなかったり、何か問題があるのが普通。これはレストランでも同じで、シーフードの盛り合わせを頼むとこのカニが付いてくることがありますが、美味しいと思うのは宝くじに当たるような確率かも。
食べ終わってから「やっぱり生きているカニは違うね~」と意見は一致。そしてヨメサン曰く
「おなか一杯になっちゃった。私は半分でいいわ。」ですと。
ということは私は次回から1杯と半分食べられるって事か?
いやいや、期待すると裏切られるからその言葉を信用するのはやめよう。
とにかく我が家はこのスパナクラブが大好きです。値段も手ごろだし。
もしゴールドコーストに来て、魚屋で茹で上がったこのカニを見つけたとして、注文するときには「掃除はしないでください」と頼むのを忘れないでくださいね。というか、彼らはきっと聞くはずですが、YESと答えると、綺麗に掃除してガニもはずしてくれますし、ミソもきれーーいに掃除して渡してくれます。(笑)
さぁて、アワビの方の下処理は済んだので、二枚はこれから煮始めます。大根と一緒に2,3時間は煮ます。一枚は冷蔵庫に直行。明日になってから具体的にどう調理するか考えるつもり。
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魚屋で聞いた話ですが、ずらーっと水槽が並んでいてもその温度はそれぞれ違うんですね。って当たり前だと思うけれど、ではどんな種類はどんな温度かってのがわからず。
レストランでもそうですが、魚やアワビ、その他様々な甲殻類ですが、アワビとロブスターだけは温度が10度じゃないと駄目だとの事。ごっそり水槽に入っていたスパナクラブですが水温は17度だそうです。
で、アワビやロブスターを17度の水槽に入れておくとどうなるか。
簡単に死んじゃうそうです。
だから私が頼んだアワビは水槽には入れずに冷蔵庫に入っていた。
ところでゴールドコースト在住者は魚介類を買うときにラブラドールのチャリスに行くことがあるかと思いますが、この数ヶ月、チャリスの水槽には水さえ入っていません。ライブ物をあそこで買うことは無かったけれど、売らなくなったってのもうまくないんじゃなかろうか。他にそういう魚屋ってほとんど無いんだから。
でもま、生きているアワビが欲しいとか、そういうのは町の中の小さな魚屋でも頼めば手配してくれるのね。そりゃ仕入先がどの店も似たようなもんだからそうだろうとは思うけれど、私の仲の良いアンチャンがやっているベノワショッピングセンターの小さな魚屋(というかフィッシュ&チップス屋)でも注文してくれれば取り寄せると言ってました。