アワビ尽くしで料理をしてみました。
前肴
煮アワビ、アワビの肝、青梗菜とトマトのおひたし、アワビのヒモ入り出汁巻き卵、アワビの肝ソース
三の膳
アワビドンブリ(アワビ、海老、ホタテ、グリーンアスパラの炒め物、餡かけ)、アワビの肝吸い
アワビドンブリはアワビの殻にご飯を敷いてあります。
おまけ
海老とホタテの天ぷら
海老の筋を切って伸ばすのを忘れました。
お酒は大好きな富山の銀嶺立山。
煮アワビはそれなりに美味しかったですが、その他は限りなく×に近い△。アワビの味があまり無いんですよ。期待が大きすぎたから本当にがっかり。調理法が駄目なのか、そもそもアワビが駄目なのか、その両方なのか。ホタテも全く同じで味がないし、海老も新鮮さに欠けて駄目でした。
正直なところ今回は大失敗。和食レストランの「天」にでも行ったほうがはるかに満足度は上だったと思います。
今回、なんでこんなことをやったかというと、冷え切った夫婦仲をどうにかしようと思いついたアイデアでしかありません。なーーんていうと大げさですが、昔の様にパーティをやったりお客様がしょっちゅう来たりすることも無いですし、子供達がいてワイワイ喜んでくれるわけでもなく、たった二人だけの、それも家食ってどんどん面白くなくなるんです。
お互いの思いやりも薄れてくるのか、空気みたいな存在になって、ご飯にしても「お腹がすいたら勝手に作って食べるわ」なんて会話が増えてきて、それこそ日本蕎麦を茹でただけとか、簡単に済ます事が多くなってきました。かと言って、今日はこの店、明日はあの店と外食を楽しめるような場所ではないし、そもそも二人で外食に行っても盛り上がりません。
決して仲が悪いわけじゃないんですが、我が家の場合だんだんとつまらない夫婦生活になっているのは間違いがない。
だから何か一緒にニヤニヤしながらあーでもないこーでもないと喋りながら、そしてお酒を飲みながら料理も楽しめたら良いなと思って企画したのが今回のアワビ尽くし。
でもねぇ、イマイチ盛り上がらずに、「あんたやってよ。」「冗談じゃないよ、お前やれよ」とか、その内、「どうして手伝ってくれないの?」「どうしてそうやって文句ばっかり言うんだよ」ってな感じでいつもと同じパターン。
喧嘩しぃしぃ、やっと出来たのが上の料理。
正直言って、マジで疲れました。
周りの友人達を見ると、夫婦仲が良いなぁと思うのはほとんどが再婚組み。まぁ、わからんでもないけれど、古女房に古亭主の二人だけの夫婦ってどうやって仲良く和気藹々とやっているのか聞いてみたいくらい。
レストランで、きっと夫婦だと思うけれど年取ったペアが何を喋るわけでもなく、目と目を合わす訳でもなく黙々と食べている姿を見ると、我が家もああなるのかなぁ、なんて怖くなってきます。
そんなことをちょっとヨメサンに言いましたところ、
「何いってんのよ。二人で食べに行っても面白いじゃない。」
「え?本当にそう思う?」
「そうよ。そう思わない?」
「・・・・・・・・・・・・」
ヨメサンが能天気なだけなのか、私はうまく操られているのか、なんだかわけのわからん不思議な感じです。