凝り性ですから、どうせ作るなら美味しくて安全なものを作りたいと色々調べているのですが、自家製ハムを作っている個人のサイトを見ると、ほとんどが
「美味しい~~~~」
って書いているんですね。これって悪いですが、わが子可愛さからそう思うんじゃないかと思っています。私がそうですから。(笑)
でももしかしたら本当かもしれないって思うんですよ。それは大量生産がどのように作られているのかを知ったから。私は高級ハムなんて日頃食べていませんし、ハムやベーコンは普通にスーパーで売っているものばかりです。
では、そういうスーパーのハムやベーコンはどうやって作られているのか?これがびっくりなんですね。
インジェクション法(注入法)という製法らしいのですが、肉の塊に塩をまぶして寝かせて熟成させて・・なんて面倒なことはやっていられないんですね。だから溶液(塩漬液)を注射でたっぷり打ち込むんだそうです。その塩漬液には塩、ハーブ、そしてもろもろの添加物が入っていて、当然、グルタミン酸やイノシン酸みたいな美味しく感じるものも入れる。
そしてびっくりしたのが、例えば元の肉が10キロだとしますよね。乾燥もするでしょうから完成品は8キロ程度だと思うじゃないですか。ところがなんと13-15キロ程度の完成品になるとのこと。
塩漬液は増量剤の役目もしてるんですね。
その後、スモークするものはスモークするそうですが、何日で出来上がるか?
たった2日だそうです。
現在の「伝統的な手作り」も似たようなもので、4,5日で出来てしまうとのこと。こんな話の羅列を読んでいたらまるで食べる気がしなくなりましたわ。新鮮なイカをわざわぜ水につけてふやかして白くブヨブヨになったものをキロいくらで売っているこちらの魚屋を連想しました。ちなみにこの手のハムは脂身ですぐわかるそうです。日にちが浅いですから脂身には味が入らない。また火に掛けると大きく縮む、水が出るとのこと。
もしこういうハムやベーコンが多く出回っていて、そういうものばかり食べているとしたら、たとえ失敗作に近い自家製ハムでももしかしたらその方が美味しいかもしれないなんて思いません?だから自家製を作る人たちが美味しい美味しいというのも嘘じゃないような気がするんですよ。高級ハムに近い味になるのかもしれない。というか、一般に出回っているものが酷すぎるのかもね。でも私はそういうものしか知らない。だからたまに高級生ハムなんて食べると美味しくてひっくり返るほどびっくりするのかも。
しかし考えてみると野菜も同じですよね。伝統的な日本の塩鮭が最近は無いのもわかります。
水耕栽培の促成栽培で、見た目だけは立派。でも中身が無いようなものばかり。そしてこれまた様々な農薬の心配もある。
こんな食品に囲まれていて、私達一般が健康で生きていけるほうがおかしいような気がしてきます。
また私は糖尿病ではないですが、糖尿予備軍なのは間違いがなくて、自分でも血糖値を計る機械を持っていますし、どんな食べ物をどんな風に食べると血糖値がどう変化するのかを自分の体で実験してきましたが、やっぱり砂糖は大敵なんですね。だから糖分がないもの、少ないものを探すんですが、スーパーに並んでいるものを見るとゾッとします。糖分がないものなんて無いって言っていいくらい糖分漬けなんですね。あるいは糖分に繋がる炭水化物の含有量が非常に多い。
糖分って甘いお菓子をイメージしますが、そうじゃなくて体のエネルギーの基本中の基本じゃないですか。だからこそ甘いモノを人間は好むんだと思うんです。甘いものを食べると元気が出る。これが原点だと思うのですが、飢餓との戦いだった古代ならいざしらず、今の時代は栄養過多だし、糖分なんかない、あるいは少ない食物が多いほうが有り難い。でも探すと無いんですね~~。糖尿病の人って一体何を食べているのかと思いますよ。これってマジでそうで、缶詰でも調味料でも糖分の少ないものなんてスーパーじゃ売ってないんですね。せめて素材の甘さだけで作ってくれれば良いのに、わざわざ糖分を添加してるものも多い。いや、そういうものばかりみたいな気がします。
こんな60を過ぎてからこんなことに気がつくなんて、なんて馬鹿なやつだと思いますが、ま、気がついた時が吉日ですから、肉でも魚でも、何でもやっぱり安全とか、なくてはよいものは摂取しないとか考えようと思いました。
でも本当に、探してもそういう理想のものって無いのね。
野菜にしてもオーガニックがベストだとは思わないけれど、普通に並んでいる野菜より良いとは思って買おうと思うんですが、私が知っているオーガニックものって買う客がいないのか、みんなしんなりしちゃって買う気が起こらないものばかり。
世の中の金儲け主義に乗せられないように、自衛しないといけないと思うのだけれど、安全で美味しいものって無いのに等しいと感じています。
だから、チャチャッと作ってみた自家製ハムが美味しいなんてことも起きるんでしょうし、私もその路線に乗っていこうと思うのですが、では材料の豚は?牛は?鶏は?ユーチューブでそういう動物たちがどういうふうに飼育されているかの暴露動画なんかみると恐ろしいですよね。特に鶏。鶏って汚くて狭くて小さな鳥かごだけが彼らの世界の全てで、太陽の下で走ったことなんかないような半端じゃない劣悪な環境で育てられているのが普通なのね。病気や怪我、そして太りすぎて立てないような鶏も結構いて放置。そしてそれらが工業生産物の様にベルトコンベアに乗って処理されてスーパーに並ぶ。
恐ろしい世界だ・・・・・・
クリーンで安全で美味しいものを求めて生活するって可能なんでしょうかね。せめてそういうことをまだ若い子どもたちとまじめに相談して、まだ見ぬ孫達のことも考えてしっかり実践していきたいと思っています。
まず安物を見つけて喜ぶような性格は変えないとだめですね。(笑)
それと私は中国産の食品って「ぜんぜーーん、平気」なんて思っていましたが、最近の情報から判断するとやっぱり敬遠しようかと思うようになりました。じゃぁ何が安全かという答えなんかないんですが・・・・・。