マレーシアと糖尿病

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私は(まだ)糖尿病ではありません。予備軍。血液検査(負荷試験)の結果があまり良くなかったので、来週にもう一度血液検査をして糖尿病か否かの判断をするとのこと。

やだね~~。

でも私のデブの体型を見て、まだ糖尿病ではないことを不思議がる友人が多いのも困ったもんで、これでみんなの期待通りになるんでしょうか。

血糖値のコントロールに関しては、趣味でいろいろやってきたのでうまく出来るという自信があります。趣味って、実はダイエットなのですが今までありとあらゆるダイエットをしましたが、一番効果があったのがアトキンス法というやつ。インシュリンダイエットとかケトンダイエット、ノンシュガーダイエットと言われるタイプで、いわゆる血糖値を上げない=インシュリンを出さない=痩せるという理屈のダイエット。

これを今まで何度か経験していまして、もちろん血糖値の計測キットも持っていて、食後30分、2時間、朝の空腹時とか、いろいろ考えられることを試して来ました。糖尿病ではなくて痩せるためですから気楽なもんです。また凝り性ですから、どんな食品をどんな食べ方をしたら血糖値が上がるのか、上がらないのか、そんな実験もいろいろやってきました。

ところがですね、その血糖値のコントロールも家食が多いから簡単にできるんですね。また外食をしても血糖値の上がらない、上がりづらいものを選ぶのは難しくなかった。

ここで気になるのはマレーシアです。

マレーシアですぐわかったことは甘い食べ物が氾濫しているということ。そして炭水化物が多いということ。そしてほとんど外食。

家食を増やせばコントロール出来ても、外食する度に血糖値が上がってしまうのは非常にうまくない。

せめて砂糖をほとんど使わずに調理してくれたり、飲み物も砂糖なしをすんなり作ってくれるなら良いですが、どうも簡単には行きそうにない感じがしています。また炭水化物を減らすということは、肉や魚が多くなるわけですが、マレーシアで肉と魚で満腹するのも難しそうに感じています。野菜を多く摂るにしても血糖値があがりずらい野菜が豊富にあるのはわかるものの、調理法が問題。砂糖は毒と同じようなものですぐに血糖値があがりますから、これだけは敬遠したいけれど、そんなことが可能なんでしょうか。

血糖値を中心に考えて見ると、マレーシア料理はどこでも毒を盛られているのと同じで(笑)、またそういう場所で生活しているマレーシア人の糖尿病羅患率は世界でも突出しているらしく、糖尿病の人たちはどういう食生活を送っているんでしょう。それが気になります。

古い資料ですが

○ 2005年、米国腎臓データ登録局調べによると、人工透析が必要な腎臓疾患を伴うまでにいたった人の率は世界一。
○ マレーシアでは糖尿病が大きな問題になっており、いまや国民の15-20%近くが糖尿病にかかっている。
○ ジェトロの資料では「政府による調べでは、約 5 人に 1 人のマレーシア人が糖尿病にかかっており、2006 年と 2011 年の統計を比較した報告によると、150 万人だった糖尿病患者が 260 万人になり、5 年間で 100 万人以上も増えている。」

こんな記述がちょっと検索しただけでゾロゾロ出てきます。

またジェトロのこの報告書(ここをクリック)には他のことも書いてありました。

2-2国としての取り組み

① 生活習慣病の増加

今、マレーシアが力を入れているのが、国民の食生活の改善である。2012 年 4 月、保健省の発表によると、マレーシア食品製造連合(FMMMAFMAG)に登録している 68 の食品製造会社が、製品の外包にカロリー値を表示することを承諾した。保健大臣のリャオ・ティオン氏は、プロテインや炭水化物などの成分表示も早急に義務づけしたいと考えている。購買者に栄養価を意識させ、バランスのよい食生活を促すのが目的である。更に同年 6 月に保健省は、塩分減量の規制についても発表した。リャオ・ティオン大臣は、「マレーシア人は世界保健機構で推奨された量より 25%も多い塩を摂っている。2011 年は 11 の食品に対し、塩分の減量を定めることができた。今年 2012 年には、ケチャップやソース類、ビスケット、インスタントスープ、インスタントラーメンを含む最低5つ以上の食品に対し同じ規制を行う」と語っている。

塩分も多いというのが意外でした。ま、カロリー摂取量が多いのはあの甘さを見てもわかりますが、マレーシアではかなり食生活を考えないとうまくなさそう。マレーシア人と同じ食生活をしていると同じようになるってことですもんね。

私も凝り性で極端ですから、一時期は「ほとんど血糖値を上げない食事」をしていたことがあります。つまり、炭水化物をほとんど摂らない食事です。いわゆる主食と言われる米やパン、小麦、麺、蕎麦は一切食べずに、また調理にも小麦粉、米粉のたぐいも使わず、野菜も葉っぱものを少々食べるだけで(GI値のかなり低いものだけ食べる)、イモ類はもちろん駄目で、人参や玉ねぎなど、茹でると甘くなるような種類は一切食べず、また調理法も「柔らかく茹でる」とか「スープ」にはしませんでした。これって消化しやすいわけですが、つまり野菜を食べているのではなくて砂糖たっぷりのジュースを飲んでいるのと同じことになりますから。逆を言えば消化が悪い調理のほうが良いんですね。

意外や意外なのが胡椒で、これをちょっと多く入れただけで(私の場合)血糖値が上がるのがわかりました。調味料も同じで、甘いケチャップは毒と同じだ、なんて考えていた時もあります(笑)。自分で実際に食べて血糖値の変化を見ていると、世の中で言うことの大嘘もよく見えました。蕎麦なら大丈夫だ、なんてのもそれで、そりゃラーメンより良いというだけで、血糖値は(私の場合は)しっかり上がります。玄米も同じ。気休め程度でしかなく、また個人個人に違いが多いようで、実際に食べて計測してみないとコントロールは不能だと思います。また何を食べるかより、調理法のほうが血糖値を左右するのね。またサイリウムハスク(オオバコのフスマ)みたいな食物繊維を一緒に食べると、血糖値の上昇がかなり抑えられたり。これも計測してみないとわからない。たった大さじ一杯のケチャップで血糖値が結構上がるなんて気が付かない人もいるはず。澱粉・スターチ(片栗粉も)は甘くないけれど砂糖と同じだとか。

極論を言えば、魚や鶏の胸肉を薄塩味で食べるのがベストで、それならどれほど大食いしても一切血糖値は上がらないんですね(だから痩せる)。また運動をしてお腹をすかすなんてことはやらずに、食べてから30分ぐらいで運動をし始めるのが血糖値管理にはベストなんですよね。

ま、こんなことをまたやろうとは思いませんが、こんな馬鹿なことを何度かやっていましたので、炭水化物「糖質」を大幅に減らして血糖値を上げない程度の食事なら全く問題なく我慢できます。

でもそういう食事をマレーシアで出来るのか?外食じゃ無理だろうと思っています。あんなに美味しい物ばかりあるのに、それを食べずに我慢しろと? (笑)

クアラルンプール在住の日本人でDr.江頭を知らない人はいないと思いますが、Dr.江頭の健康相談というのがありました。せにょーむ 2012年3月-Dr.江頭の健康相談(ここをクリック)

転載させてもらっちゃいます。

糖尿病の話  

 今回はマレーシアでも注目されている生活習慣病の代表選手である糖尿病について考えてみましょう。 糖尿病は高血圧や高脂血症と共に生活習慣病の一つとして挙げられていますが、実際には高血圧や高脂血症とは少し違う性質をもっています。つまり、①服薬治療しても完全に制御することが困難で、ある程度進行したものは努力しても徐々に進行していくことが多い。②罹病(りびょう)期間が長い場合やコントロールが悪いと腎臓疾患や網膜疾患、神経疾患などの病気(合併症)が出てくる。③ほかの生活習慣病に比べ動脈硬化をきたしやすい、といった特徴があります。

 結果として、狭心症の原因である心臓の血管の動脈硬化もきたしやすく、治療しても再発する頻度が高くなります。また腎臓が悪くなり血液透析をするようになっても、ほかの病気が原因で透析となった場合に比べ、長年の透析に体がもたないことが多く、結果的に寿命が短くなります。 

 このため糖尿病患者の場合は目標となる血圧やコレステロールの値も、ほかに比べより厳しい基準をクリアするように指導・治療されます。例えば血圧なら一般の患者さんは140/90mmHg以下を目指して治療しますが、糖尿病の場合は130/80mmHg以下を目指さねばならず、コレステロールは通常悪玉コレステロール(LDL)が140mg/dl以下でよいのに糖尿病だと100mg/dl以下を目指さねばならない、といった具合です。

 このように糖尿病には厳しい基準で治療することが必要なのです。従って糖尿病の方はその状況を知るために2〜3ヵ月ごとの診察と血液検査が必要で、その結果によっては治療内容の調整が必要となります。さらに1年に1度は合併症チェックのために眼科検診も必要です。

 それでは糖尿病発病前の糖尿病予備軍(境界型糖尿病)についてはどうでしょう? この場合も発病してないからといって決して油断してはいけません。このグループの方は生活習慣を改善せず放置していると半数以上が数年のうちに糖尿病へと進行します。また、境界型糖尿病であっても心臓などの血管の動脈硬化は進行することが分かっています。従って、糖尿病患者と違うのは薬を服用しなくてよいだけで、その他の対策(食事・運動・体重管理)は必要です。

糖尿病はかなり厄介な病気なので、治療に真剣に取り組むのはもちろんのこと、予防にもしっかり取り組む必要があります。

血糖値の管理ですが、私がやっていた方法(今でも似たようなことをしている)はマイナーで、非常に危険だと言われて来ました。ダイエット法としてのアトキンス法は今でも賛否両論ガタガタやっていますし。

ところが数年前に、「極端な糖質制限」を推奨する医師が出てきたんですね。その医師は今ではかなり有名なようで(『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』なんて著作も出している)、たまに彼のサイトを見ますが、彼の考え方はどんどん広まっている様子。と同時に学会のオーソリティーとの確執もあるようですが、私としてはへそ曲がりですから、彼の支持者です。(笑)

ドクター江部の糖尿病徒然日記   ← クリック

余談ですが、アトキンス式ダイエットはかなり効くと思います。ガンガン痩せます。ところがですねぇ、ダイエットって何でもそうですが、痩せてからの維持が大事なんですよね。これが一番難しいんじゃないでしょうか。巷では筋肉をつけて基礎代謝を上げるなんて言いますが、私はあれは嘘だと思っていまして、というか体型にもよるんでしょうが、ちょっとやそっと筋肉を増やしたところで、基礎代謝って大して上がらないんですね。食生活を変えない限り絶対に駄目。ご飯を茶碗に一杯分のカロリーを基礎代謝で減らそうとしたらどれだけの筋肉が必要か計算してみれば、ええーーー?って思うはず。

それとアトキンス式は脂肪を分解してケトン体を出し、それをエネルギー源とするわけですが、では絶対に糖分はないのかというとそういうこともなくて、アミノ酸等が糖分に変換されるんですね。つまり脂肪分だけがうまい具合に落ちてくれるってわけでもないと思っています。筋肉も落ちちゃう。

その後、リバウンドするってどういうことか。落ちたのは(脂肪+筋肉)でリバウンドする時には(脂肪)のみが増える可能性が高いことを考えるべきだと思っています。恐ろしいですよね。これが私の体験したこと。

それと不思議なのは、いつも同じにやっているのに同じ結果が出ないんです。この理由は全くわからず、ケトン体が出てこない。ケトン体は水溶性ですから尿に出てくるので試験紙で簡単に調べられますが、それが検出されないことも多いんですよ。歳を取ってからのアトキンス式ではそういう傾向が出てきました。

不思議ですよね。血糖値は上がらない。でもケトン体も出ていない。これって何?

つまり、上に書いたように、糖が生産されている(糖新生)ってことだと私は思うのですが、脂肪が分解されたりされなかったり、その差が出るメカニズムは調べても全くわかりませんでした。これと同じような経験をする人は少なく無いようで、アトキンス式でもケトン体が出ないという人がたまにいるようです。つまり痩せなかったと。

全く同じような食生活をし、同じ自分の身体なのに、脂肪がどんどん分解されてケトン体が出てきたこともあれば、全くと言っていいほどケトン体が出ないこともあるって一体なんなんでしょう。この辺のこと、どこでどうスイッチが入るのか、あるいは入らないのか、それをご存じの方は是非教えてください。

アトキンス式も極端な糖質制限食も、健康な人でもやるべきだとは思っていないことははっきり書いておきます。超デブでとにかく痩せなければならないとか、あるいは血糖値に問題を持っているなら考えてみるのも良いんじゃないかと思うだけ。 (^_^)v

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