海外で万が一のことが起きたらどうするのか我が家は決めてある

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最近、マレーシアの日本人セカンドホーマーの方が急逝なさったという話を立て続けに二件聞きました。

お一方はマレーシアに上陸した直後、コンドのバスルームで奥様が転倒し、打ち所が悪くて・・という話。もうお一方は旅行から帰ってきてKLIA2の飛行場でご主人が倒れられて・・・という話。

どちらの方も私はお名前も知らない、お会いしたこともない方々でしたので、話を聞いても遠くから手を合わすだけでした。

こういう話を聞いて思うことは、これは決して他人事ではなくて、明日、自分や家族に起きても全くおかしくないってこと。これは歳には関係なく、若くてもまさかということは結構身の回りで起きている。

ここで問題になるのは、我々みたいに海外在住だと「親類縁者」がいないのが普通だということなんですね。夫婦や親子で在住しているならまだしも、独り身だとしたらかなりややこしいことになる。また家族がいても右往左往するだけなのが普通。

だから海外に住んでいると仲の良い者同士で「助けあおう」という話が出てくる。これはゴールドコーストでもマレーシアでも同じでしょう。

ところがですね、多くの人が集まって助け合うと言っても、「不幸が起きた場合」はそう簡単にいかないんですよね。知り合いが来てくれて助けてくれるというのは「お祝い事」の場合は大歓迎ですが、そうじゃない場合は「そおっとしておく」のがベストのケースがほとんど。でもやらなくてはならないことはいろいろあるわけで、それをどうするのかが問題になる。

我家の場合は90になる両親がKLにいますし、明日何が起きてもおかしくありませんし、その準備をしています。またそれは年寄りだけではなくて、我々とてどうなるかわかりませんから、万が一のことが起きた時にはどうするかのマニュアルを作ってあります。

ここで一番大事なのは、「誰が中心になって様々なことをすすめるのか」ってこと。夫婦ならどちらかが・・ってことになるような気がしますが、何も知らないのが中心になっても何も進みませんし、気が動転していますから何も出来ない。またするべきでもない。だから仲間が・・と言っても同じことで、逆に神妙な顔をした仲間が周りに常にいるのって遺族にしてみると苦痛のはず。

日本の場合だと「葬儀屋さん」がいろいろやってくれる。こういう事務的に淡々とやってくれる存在って非常に大事ですので、そういう立場の人を決めておいて「近親者以外は余計なことはしない」のがベストだと思っています。これはゴールドコーストでもいろいろありましたし、この数年で我が家も近親者を二人失っていますし、また自分の家族に何か起こったことを想像しても、私なら仲間にうろうろしてもらっても嬉しいどころか、悲しそうな顔をして涙でも流されたらたまらないと思います。だからそういう仲間って「お通夜」か「葬式」に出てきてくれれば十分なわけで、ドタバタしている時にはいないほうが良い、電話も掛けないで欲しいと私は思うんです。

近親者は別で、泣き喚こうが暴れようが、天に悪態をつこうが黙って見守っていれますが、いくら親しくても他人はそうはいかないですもんね。また仲間はなんでも受け入れるつもりでも、他人がいるということが当事者のストレスになってしまう。

ま、それは日本でも同じことですが、海外の場合は「頼める人」を決めておくのが大事だと思います。そしてその人に葬儀から届け出の全てをお願いする。そしてその人は「法的に動けること」も大事で、委任状が必要なケースも有るはずで、それも用意しています。特に我が家では年寄りが二名いますから、前からそうすることに決めていて、大きな流れとして、医者・病院はどうするか、斎場はどこを使うか、手続きは何が必要か、日本サイドには誰にどういうふうに連絡し、日本では後日何をするのかなどを決めてあります。そして「それを実行してくれる人」は「マレーシアのことにも詳しい人」「マレー語も分かる人」でないと意味がないわけで、そういう人を我が家では決めてあります。それと大事なのは「キャッシュ」。これも費用の概算を計算して、いつでもすぐに出せるように準備しています。マレーシアと日本と両方に。

前回KLに行きました時に、ブログには詳しいことは書きませんでしたが、斎場も行って見てきました。もし自分に何があったとしてもここで灰になると決めて来ました。

これって多くの人は口には出さないけれど、皆さん同じような準備はしているんじゃないかと思っています。

ところがですね、その辺を調べて準備をしているのは私の姉がやってくれているのですが、姉が一つ困ったことがあると先日言ってきたんですよ。

我家の場合は何か起きた場合、マレーシアで灰になると決めてあるのですが、実は姉が「骨壷」について言い出したんです。

もちろんマレーシアにもいろいろあるらしいのですが、いわゆる「日本風」のものがないと。

これって非常にこまるわけで、マレーシアで灰になるにしても、それを壺に入れて納骨は日本ですることになっているのですが、骨壷をあとで取り替えたりってのはややこしいことになるらしい(要確認)(調べた所、日本に行ってから勝手に変えても良いらしい)(骨壷の移し替えは精神的に何を思うかの違いの様子)。

ですので、我が家では骨壷も用意しよう、そういう話になっています。もしかしたら姉がすでに注文を出したかもしれません。いくつ頼んだのかわかりませんが。^^

去年ですが、ヨメさんの大、大、大親友から連絡がありました。実はご主人が急逝されて3ヶ月になると。この夫婦の結婚式には我々も出席していますし、私にとっても非常に仲の良い友人だったのですが、急逝した時には連絡もくれませんでした。教えてくれたのは3ヶ月してから。

聞いた所、そこそこ大きな会社の社長をしていましたから、会社関係では社会の常識的なことはしたものの、家族的、個人的には密葬にしたとのこと。

ヨメさんは「なんで知らせてくれなかったの~~」と泣き叫んでいましたが、ヨメさんの親友の方が冷静だったんじゃないかと私は思いました。大親友ですから近くに居たい、居て欲しいという気持ちは両方にあるものの、実際にヨメさんが日本に行って毎日毎日メソメソされたら遺族はたまりませんよね。ヨメさんも落ち着いてから私と話をした時に、友人のその選択は間違っていなかったね、なんていうようになりました。で、私もそうすると。ヨメさんは私が先に逝くと決めています。(笑)

でも親類縁者もいない海外では頼れる人がいませんから、誰か「冷静に淡々とやるべきことを事務的にやってくれる人」を決めておく必要があると我々は考えています。これは「友人では駄目だ」と私は考えています。我が家はKLに行くと一族三世代が集まることになりますから、その点、安心はしていますが、現地でどうするのかは全くわかりませんので、マレーシアで日本の葬儀屋さんみたいにいろいろやってくれる第三者がいないと困りますので、誰に頼むか、何をやってもらうかは決めてあります。

ボランティアでそういう時にお助けしますという組織が複数あるようですね。あるいは有料でも全く構わないと思いますが(我が家はそれ)、「友人同士で助けあおう」ってのは駄目だと【私は】考えています。

こういうことに関して、ボランティアの説明会なんてあるんでしょうか。あるなら一度参加してみようと考えています。

こういうのは現地に進出している日本企業の総務が詳しそうだけれど、そんな人の話を聞けないもんだろうか。

参考資料。

マレーシアで死亡し遺骨・遺体を日本に持ち帰るには ( アジア ) – ●スラマッ ダタン=ようこそ●きつねとクチンのブログへ● – Yahoo!ブログ

父親死亡時の日本側役所での手続き ( アジア ) – ●スラマッ ダタン=ようこそ●きつねとクチンのブログへ● – Yahoo!ブログ

 
 
 

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