以前から欲しいと思っていた「非接触型の温度計」を買ってみました。
これ便利だ~~~~~。
今、使っている温度計ってアホで、温度が確定するまで1-2分掛かるんですよ。安物買いの銭失い。これじゃ使えないので新たに買おうと思ったのですが、このさい非接触型にしようと。見てみると価格もいろいろですが、安いのを買ってみました。
eBayのオーストラリアの業者から買って、送料込みで1800円ぐらい。中国製で中国の業者から買うと送料込みで1000円以下。でも届くまで3週間ぐらいは普通にかかるのでオーストラリアの業者から。5日で到着。
これいいわ~~~。数秒でわかる。
でも欠点としては「表面の温度しか測れない」のと、「表面の反射によって誤差がでる」様子。
本当は下の写真のようなもので、「正確で早い」のがあれば嬉しいんですが・・・
これは私が先月買った安物。温度が確定するのに1-2分掛かるなんて、こんなのがあるんですねぇ。前のは10秒ぐらい掛かったけれど問題はなくて、でも壊れてしまった。これみたいに1-2分掛かったら使いみちはほぼゼロ。
それとこの手の温度計の誤差って凄いんですよね。今回手に入れた非接触型のものでもプラマイ1.5度の誤差があるとのこと。
ま、どんな温度計もこの程度はしょうがなくて、低温調理機に付いている温度計も同じ。そもそも性能の良い温度計は低温調理機より高いぐらいですし。だからキャリブレーション(調整)をしないとならないのですが(低温調理機にはキャリブレーション機能は付いている)、問題はどうやって「正確な温度」を知るかなんですよね。我が家にはデジタル、アナログで何種類かあるのですが、全部表示温度はバラバラです。
どれが正しいのか全くわからず。
しょうがないので体温計を使うことにしました。体温計って狭い範囲を測りますし、1度なんて誤差があったら大変ですからかなり精度は高いはず。で、これで37度のお湯を用意して、体温計の温度と他の温度計の差がとりあえずの誤差として低温調理機の温度計をキャリブレーションしています。ただし、37度のお湯なら1度の誤差でも、では60度のお湯なら誤差はどのくらいなのかがわからず。
でもま、そこまで気にしないでやるしかない。
そもそも低温調理機の温度誤差があろうとなかろうと、「自分の中」でわかればそれで良いんですよね。たとえば温度が1度違うだけでまるで出来上がりが変わる「温泉卵」ですが、我が家では「68度で30分」が標準です。私はこれだと黄身がちょっと硬すぎると思うのですが、温泉卵を一番食べるヨメさんはこの出来上がり具合が良いとのこと。
でもこれが本当に68度なのかどうかはわからないんですね。だから他人の「何度で何分」というのを聞いても全く参考にならない。温泉卵じゃないにしても、ローストビーフやステーキも結構微妙で、55度と57度じゃ全く違うものになる。我が家では「ミディアムレアは57度」を標準と考えていますが、これを誰かが同じようにやっても出来上がりが違うのが普通。それだけ誤差って大きい。
ちなみに最近はレストランでも「ポーチドエッグ」を低温調理機で作るところが増えているみたいで、ポーチドエッグは「75度で13分」程度が一番良い出来上がりになると思います。ポーチドエッグも普通に作ると面倒なんてもんじゃないですよね。でも低温調理なら一度に20個でも簡単に作れますし、失敗なし。
こんな感じ。ただし、この作り方では駄目で、取り出したらすぐに冷やさないとどんどん固まっちゃいます。すぐ食べるなら良いですが、作り始めてから13分はかかりすぎですから作り置きをしないとなりませんよね。その場合は60度以下でキープしないと・・。
また「サルモネラ菌」が怖い場合には温泉卵にしてしまえばOK。何度で何分というのは世界各国で標準が違いますが、マレーシアでも売っているような「Pasteurized eggs」は60度ぐらいで処理しているはず。それ以上だと白身が濁りますから。
売られている「Pasteurized eggs」や自分で殺菌する人の多くはこんな感じでやっている様子。これは「60分で5分」です。
崩してみます。生卵との違いは全くわかりません。
私が自分でやるとしたらもっと安全性が欲しいので「62度で30分ぐらい」でやりたい。でもこれだと見た目は完全な温泉卵になります。
温度と時間的には完璧でしょうが、見た目は温泉卵。これじゃ生卵じゃないですね。
黄身を割ってみるとこんな感じ。生と同じ。
混ぜてみます。こうなると生卵とほとんど変わりはなく、食べてみたところ、ズルっとした白身の感触はなく、黄身は濃厚でこの方が美味しいと思うくらい。
卵の殺菌に関して書いたのはこの日記。