なぜ「北朝鮮危機」があるのに日経平均は上がるのか

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

日本人にしてみると「北朝鮮危機」は気になるわけで、戦争が起きるのか、戦争は起きなくてもアメリカの空爆はあるのではないか、その時に北朝鮮は反撃しない・するかもしれない、ソウルが火の海になる可能性はあるのか、日本にミサイルが飛んで来ることがあるのかないのか。

この辺の妄想は簡単でも(笑)、実際に何が起きるかわからない。

当然、それに「市場」は反応するわけで、私みたいな「軟弱(チキン)」はアメリカと北朝鮮のチキンレースを見てはハラハラドキドキするわけです。為替がどう動くのか、株式市場はどうなるのかと。

ま、チキンとしては「高見の見物を決め込む」というのがこういう時に取る行動で投資は引き上げてキャッシュポジションを大きくする。ま、個人はどうしようと勝手だけれど、他人様の大事なお金を預かっている機関投資家やその他の莫大なお金を動かしている投資家は「様子見」になるのが普通だと思うわけです。読みが外れた時には大変なことになりますから。

でもギャンブラーはこれをチャンスと見るわけで、資産倍増のチャンス。さて、どう動くと読むのか。

私としてはチキンですし、北朝鮮危機が言われてからの「日経平均の下げ」は当たり前だと思っていました。「積極的な売り」は無いにしろ、「様子見の撤退」はあるだろうし「積極的な買いの理由もない」わけですから。

ところがチキンレースが煮詰まって、「どちらかが動くか?」と切羽詰ったところで日経平均は連日上がり始めた。

なんじゃこりゃ?と思ったのですが、調べてみるとこの動きって「北朝鮮危機」ではなくて「フランス大統領戦」が大きな要因だという説明が多い。

世界は「フランス大統領戦」の方が気になるらしい。

私にしてみると「フランスは気にならない」わけで、右派が台頭してきてフランスもイギリスみたいに「EU離脱の方向へ行く」可能性があるのかな、と思った程度。

でももしフランスもEU離脱なんてことになると「EUの崩壊」が見えてくるってことなんですかね。これって世界にしてみると「北朝鮮危機」どころじゃないってのもわかるような気がします。

そしてフランスの大統領選第一回目はマクロン氏とルペン氏が決まり、決選投票となった。

ルペン氏がもし大統領になるとフランスのEU離脱が可能性として出てくるわけですが、他の二人の候補者(一人は離脱派)はマクロン氏を支持することを表明。これでマクロン氏が「勝つだろう」というのが世界の読み。

これでフランスのEU離脱は遠のいた、と・・・・。

それが世界的株価上昇の理由らしい。

なるほどねぇ。

私はチャート分析しかしませんから、ファンダメンタルズは気にしません。先入観ほど邪魔なものはないのでファンダメンタルズはあえて無視するぐらいで「全ては株価に反映する」と思っています。基本的に長期投資はしませんからこれで問題なし。

とまぁ、そういうことらしいのですが、事はそう単純じゃなくて「日経平均は為替と連動する」ということを考えた場合、「円安方向へ動いた」って方が重要じゃないかと思うわけです。

そもそも日経平均が上昇に転じたのはフランス大統領戦の前からですもんね。

フランスの大統領選は4月23日。日曜日。円高が止まったのは4月円安に動き出したのは4月17日。あの「危ないと言われていた4月15日以降」。そして次に危ないと言われた4月25日を過ぎてからまた為替(株価も)動いた。

やっぱり北朝鮮危機って関係大アリじゃないですかね。

ただし、アメリカのNYダウを見ているとちょっと違うものが見える。上昇したのはまさに「フランスの大統領戦」の結果が見えてから。

だから私としては、「日経平均に関しては」まず「北朝鮮危機」があって、15日以降は「戦争は回避された」という思惑があって、そして25日にも何もなくて、それとフランスの大統領選が重なったと見るのが順当じゃないかと思ったり。

戦争が起きるのかどうかは別にして、我々の心理は間違いなくそう動きましたよね。15日が危ないと誰しもが気をもんだ。でも「あれれ?何もおきないじゃないか」と思ったし、その時に冷静に考えてみれば「アメリカが攻撃できるわけがない」となるし、実際に空母カールビンソンの動きや原潜の動きを見ると、「やる気満々」には見えるけれど「戦闘態勢には入っていない」のがわかった。これは今の時点でも同じ。

つまり、北朝鮮危機は「チキンレースでしか無い」と世界は見ているわけで、「目前の危機は起きない」と世界は楽観しているんじゃなかろうか。私もそう思うし。

では次の疑問ですが、本当に北朝鮮危機は回避されたのか。フランス大統領戦は本当にマクロン氏の勝ちに決まりなのか。

ま、これから先の私の考え方はまた「妄想レベル」でしかないのであえて書きませんが、「危機は回避された」と世界が見たとすれば、チキンレースをやっている本人にしてみれば都合が悪いわけで、フランス大統領線もアメリカで何が起きたかを思い出しても楽観はできないところがあるのがわかる。敗れた二候補はマクロン氏支持を表明したけれど、選挙民がどう考えるかは別問題。

ということで、やっぱり「様子見」しか私には選択肢はなし。(デイトレには最高に面白い時期と思いますが)

これは即「撤退」すべきということではなくて、ヘッジぐらいは考えるべきじゃないですかね。ビッグプレイヤーたちは何を考えているんでしょうか。

ここでもう一つ問題があります。

今は円安方向に動いているけれど、そもそもなんで北朝鮮危機で日本円は上がっていたのか。

「有事の円買いなんだよ」という評論家は多いですが、では「なぜ有事になると円買い」なのか。それだけで全て説明がつくのか?

これに関してはまた別の日記で書くつもり。

 
 
 

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ