「厨(くりや)@バンサショッピングセンター」に行ってきました。
このお店は去年まではたま~~にしか行かなかったのですが、最近は和食というとここばかり。いや、和食というよりお刺身系を食べたい時にはここって感じ。一般的な和食としては、我が家は「蔵」「楽膳」「寿司ざんまい」で十分。寿司ざんまいの「鶏カツ重」は大好きなんてもんじゃありません(笑)。でもこれらの店では「生もの系」は一切食べません(前はそこそこ食べられるものもあった)。また今までは生もの系はSS15のある和食店ばかり行っていたのですが、なんちゃって和食店にかなり近くなってきたので最近は一切行かなくなりました。板さんは10年前からの知り合いで、私達の好みも知っているし、彼が店を変わると我々も彼を追っかけてその店に行ったりしていたんですが・・・。
今回、「厨@バンサショッピングセンター」に行こうと思ったのは、前にも書いた「マグロ丼」が絶品だったから。本マグロです(キハダではない)。
前回のそれ。
今回のそれ。
やった~~~、赤身じゃなくて中トロ~~~。
なんて喜んでいたのですが、中トロだと高くなるからでしょう「薄く切ってある」んですよ。ご飯の量も前回とまるで違う。
ご飯の量は刺し身の量(薄さ)に合わせたのでしょうが、これって駄目なんですよね。やっぱり「厚さ」って大事でペラペラの鮪じゃ美味しさが半減してしまう。
赤身がなければ「中トロしかないので、値段はXXXになりますが・・」と言ってくれればよいのに、「値段を合わすために薄くする」ってどんなもんですかねぇ。
ただ、この「マグロ丼」ってメニューに無いんですよ。特注。だから作る人によって変わるのかもしれないし、こういうふうに作るという「決まり」もないのかもしれない。
私としては高くても良いから、ちゃんとした中トロのマグロ丼を食べたかったなぁ。あるいは値段を聞いて怖じけて断念するか。(笑)
この辺はやっぱりお店に通って、ちゃんと納得できるように話をしないと駄目だと思いました。こういうことってちゃんとしたオーナーシェフがいれば簡単なんですよね。それこそ何人かで行った時に「予算はXXXX、おまかせでお願い」なんてのも出来るわけで(前の「トラフグ」もそれ)、そういうのが楽膳や寿司ざんまいとは違うところじゃないでしょうか。
でもこのマグロ丼が美味しかったのは間違いがないし、いつも必ず頼む「ネギトロ」も美味しい。
楽膳などの大衆店とは値段は違うのは当たり前だけれど、「高級店と大衆店の中間」をこのお店は狙っているんじゃないですかね。決して安くはないけれど高くもないと思います。でも食材、特に刺身類には「他店との差別化」をきっちり考えていると感じます。
レベルとしてはプラザモントキアラにある「鮨家」に近いと言えるかもしれないし、我が家にはこの辺がちょうど良いと感じます。これ以上の価格の店がありますが、そうなると私もコスパを細かく考えるようになりますし、なんだかなぁ・・と思ってしまう店が多い。当然、それより上のレベルの店がありますが、そういう店は「美味しくても気軽に通えない」のはわかりきっていますから、行かない。どれほど美味しいかを知らないほうが身の為。安全。(笑)
私としては「美味しいマグロ」があるだけで十分嬉しいですし、マグロの刺身、寿司、マグロ丼は、「素材さえ手に入れば」家でどうにかなるんですね。
でも美味しいマグロを手に入れるのはかなり難しい。輸入卸商から手に入れるにしても、「サクになった冷凍もの」がどうにか手に入る程度で、それってやっぱりイマイチなんですわ。
多くの和食店は「生」のブロックで買っているはずですが、これですよ、これ。
ブロックは4キロ以上が当たり前で、輸入商が扱っている一般的なものはキロRM270~RM470みたいな価格。1キロならどうにかなりますが、4キロ以上じゃどうにもならず。余ったら冷凍なんてもったいないし、家庭の冷凍庫じゃ無理。
ゴールドコースト時代は私と似たような友人が多くいて、「鮪の一匹丸ごと共同買い(オーストラリアの畜養インドマグロ)」なんてやっていたんですよ。板前の友人に店が終わった後に解体を頼んだり。市場では手に入らない「激ウマのニュージーランド産のタコ」を卸商から買うと1単位10キロなのでそれを共同で買ったり。タスマニア産の生ウニ(一般市場では売っていない)も半端じゃなく美味しかったっけ。
あの頃はあれもこれも楽しかったなぁ・・・。下手くそのゴルフプレイヤー(グロススコア90~110ぐらい)ばかり集めて「プレイ後の食事会・飲み会を盛り上げるためのゴルフ」なんてのをやっていたんですよ。ゴルフって「年上、経験者、上手い人のみが発言権を持ち、ルールや会の運営にも口を出す」ケースが多く、それを排除して下手くそのための「(月イチの)ダボ杯」なんてのをやっていました。それが大受けでメンバーは30人を越し、シングルプレイヤーも入って来ましたが彼らは「他の会では五月蝿いけれど、この会では静か」なんてことになったり、ゴルフはしないけれど「その後の食事会・飲み会」に参加したいなんて人も出てきたり。
釣りも家の前の運河で「黒鯛とキス」は一年中入れ食いで季節になると「トラバリー(シマアジみたいな魚)が釣れたり、外海に出れば「真鯛、カツオ」はすぐに釣れたし、釣り好きな我ら夫婦はかなり楽しめた。空も海も綺麗で、子どもたちを「ニューカレドニア」に連れて行った時には「ゴールドコースト(の穴場)の方が綺麗だ」とがっかりしていたくらいで、海遊びはかな~~~り面白かった。
海外に住む楽しさ、面白さって私はゴールドコースト時代に満喫してしまって、マレーシアに来てからは「ゴールドコーストで遊びすぎた反省の日々」って感じですわ。(笑)
でも他人様が退職、引退を考える歳になってから、本来自分がやるべきこと、人生の目標を見つけられてそれに邁進できる環境なのは本当に嬉しいし、それが出来るマレーシアに感謝しています。あのままゴールドコーストにいたら、段々と縮れて萎んで消えていくだけだったような気がします。
66歳。まだまだ人生、これからだ~~~~~~~~~~~。
美味しくてコスパが良い素材探しも絶対に諦めないぞ~~~~~~~~。