ヨメさんが「新鮮な卵が欲しい」と言い出しました。
今、我が家で使っている卵は、多くの日本人がベタ褒めする例のあの有名な卵なんですが、ヨメさん曰く「コロッとしないのよ~」という。これがどういう意味なのか私にもよくわからなかったのですが、「新鮮ではない」という意味。
私も若い頃、実家の飲食店のバイトをしましたし、「生卵をスープの中に入れる」のも作業のうちの一つでした。これがですね、卵の新鮮さがはっきりわかるのね。新鮮な卵はそのままスープの中に入れても「形が崩れずにまとまる」のね(ポーチドエッグと同じ)。ヨメさんはこのことを言っているのだと思いますが、新鮮ではない卵は、まず「白身が散らばる」のね。もっと酷いと「黄身がすぐ固まり、色も白く、白身と完全に分離する」様になる。
こういう酷い卵って珍しくて、ましてや私が大人になってから出会うことはありませんでしたが、海外に出てからは白身も黄身もしっかりしているような卵に出会うことは少ないです。
この卵はNatural Tropical Farmという農場の卵で味も良いし、マレーシアではベストの卵だと思っているのですが、まず手に入れるのが大変で、通販で買えるルートも知りません。
そういう意味では今使っているあの有名な卵は、「色は綺麗」だけれど、「白身も黄身もしっかりしていない」のは私も感じていました。でも他の卵と同じようなもんで、欠点があるとは思えない。
でも毎日、台所に立つヨメさんにしてみると、気になる事があったのかもしれない。またロットによってはいろいろなんでしょう(問題はここでしょうね)。ましてやヨメさんはかつて、新鮮さもあって美味しくて(でも高い)卵のことを覚えているんでしょう(上に書いた卵もそのうちの一つ)。私だってあの卵がいつも手に入るならそれに決めたいと思いますもの。でもいつ手に入るかわからないような卵じゃどうにもならず。
ということで、前に美味しいと思った他の「カンポンエッグ(?)」を通販で買ってみたんです。
カンポンエッグとは書いていなくて「Kampung Harvest」ですと。カンポンは田舎の村という意味ですが、まぁ、普通の鶏卵のように「工場で作られたような卵」ではないということなんでしょう。そして「Authentic Chicken Eggs」とある。これぞ本物の卵で、カンポンエッグとは書いていないものの、これこそがカンポンエッグなのだと主張しているように見えます。この農場はそれなりに有名なようで、マレーシア人のブログで見たことがあります。オーガニックとは書いてありませんが、良い卵として有名なのかもしれません。
その時は、そこそこ良いとは思っていたんですよ。
だから今回、この卵を通販で売っているお店を見つけたので買ってみたのですが(フルーツ専門店)。とんでもない卵でした。
まず殻を割ると、半数ぐらいの卵の黄身も割れる。
そして上に書いたように、悪い卵と同じような火の入り方。
普通に目玉焼きを作ろうとするとこうなってしまう。焼き過ぎに見えますが、なぜか悪い卵はすぐにこうなるのね。マレーシアでこういうことを経験したのは初めてです。
これじゃ美味しいも何もありませんし、そのうち、ヨメさんが「卵そのものも臭いような気がする」と言い出しました。
私は臭い卵って経験がないのですが(笑)、気持ち悪いので私は匂いを嗅いで確かめることはせずに、残った2パックちょっと(20数個)の卵は全て捨てることに。
我が家はよっぽどのことがないと「食べ物を捨てる」ことはしませんが、この卵を捨てることに関しては全く後ろめたさは無し。(笑)
困った~~。
あの有名な卵に戻れば問題はありませんが、そもそもその卵よりよいものを買ってくれと言われていた私としてはどうしたら良いのかわからず。
鮮度が問題であるならば、余計なことをせずに、通販で買うのだから「繁盛しているスーパーの【普通の卵】」が一番良いのかもしれない。
ということで今回は普通のスーパーで売っている普通の卵にしましたが、でもそれじゃ面白くないので、この次はまた新たな卵探しをしてみようと思っています。
もしかしたら良いかもしれないと思ったのは、先日「ホルモン鍋」をデリバリで注文したときに気がついた「卵」です。デサスリにある、居酒屋レストランの「Maki」です。
こんなの。きっとお店で使っている卵と同じものだと思いますが。
卵って本当に難しいと思う。なかなか満足できる卵には出会えません。今の時点では「通販」で買いますからなおさら。