「新型コロナ」死亡数が減っているのはワクチンのおかげか、それともデルタ株の特徴か?

世界のコロナの動きを見ているとわけがわかりません。

◎ ワクチン接種も進み、感染者は減ると思ったイギリスがかなりの感染拡大となった。ところが同じくワクチン接種率が高いイスラエルは優等生で抑え込みが出来ている。これはアメリカも同じ。

◎ イギリスが感染拡大しているのと同じようなのがスペインでありオランダ(Netherland)。これは「デルタ株の強い感染力のせい」と言われる。しかし感染者が減っているイスラエルもアメリカもデルタ株の比率は非常に高い。

◎ デルタ株の本家本元のインドは「ワクチン接種が広がっていないのに、【突如、感染が沈静化】している。これはイベルメクチンと言われている。

個別にはそれぞれ理由付けをしていますが、世界を比べると何がなんだかわからないと感じます。

このグラフをよーく見てみてください。イギリスなんてピーク時に戻る勢い。それなのに国は行動制限をほとんど解除することを決定。

これは「日々の新規陽性者の7日平均」、人口100万人あたりの数字。去年の1月から2021年7月18日までのグラフ。

画像をクリックすると、大きくはっきり見ることが出来ます。

同じグラフで、直近の動きが見やすいように、4月1日から7月18日までのグラフにしてみます。

さて、マレーシアは「ワクチンに救われる」のか、それとも「デルタ株でやられる」のか。これは上の例に上げた国々の動きを見ると、どちらの可能性も考えられますよね。

私達が気にするのは「新規感染者数」ですが、これは「検査を増やせば増える」「減らせば減る」わけで、人為的にコントロールが可能なのははっきりしている。マレーシアは過去数週間、検査を強化したから1万人超えになりましたが、重点的強化が終われば減ってきた。これでは、全国的にどうなっているのかは全くわからないってことですよね。

私としては前から書いているように、一番気になるのは「死亡者」です。重篤者も含みますが、コロナが流行りだしたダイアモンドプリンセス号の時から、「医療崩壊を防ぐことが大事」だと言われてきて、「感染者を減らすこと」は二の次の様に言われてきた。

これに違和感を感じたのは私だけではないと思いますが、感染症というのはそもそもそういうもので、「いかに重篤、死亡を減らすか」【医療崩壊が起きないようにするか】がキーポイントであるというのは段々と理解が進んできましたね。でもま、医療崩壊を起こさないためには「新規感染者を減らす」のも大事な要素で、新規感染者数はどうでも良いと言うことはないにしろ、その数字だけ追っていても意味はない。

さて、では死亡者はどう推移しているのか。死亡者のグラフ。

このグラフと上のグラフを比べてみてください。ええ~~?おかしくない?と思いませんか?

これも見やすいように2021年の1月1日からのグラフにしますが、100万人あたりの死亡者はマレーシアがこの国々の中ではダントツのトップ

感染が再び広がって恐ろしい状態に見えるイギリス、スペイン、オランダは、死者数で言えば【全く増えないどころか減少している】のがわかります。あのインドも死人に溢れた一時期はウソの様。

これには上にも書いたように3つの要素が考えられる。

○ ワクチンが効いている。

○ デルタ株は重症化しない。

○ イベルメクチンは効く。

このどれかのような気もしますが、私は「これら全てが正しい」としない限り、各国の動きの説明がつかないと思うんです。

さて、なんだか世界に置いていかれているように見えるマレーシアはどうなんでしょうか。

マレーシアの場合は、

○ まだワクチン接種が進んでいない。

○ デルタ株はまだ多くはない(データがはっきり出ていない)。

○ イベルメクチンは採用されていない。

これら、3つの理由があるからマレーシアの今はこうなんだろうと思ったり。

これらの国々の「ワクチン接種率」を見てみましょう。

マレーシアのワクチン接種率は中途半端で、まだその効果が見えていないと言えるかもしれない。

ではデルタ株の比率は?

はっきりしたデータが出ていないのでよくわかりませんが、マレーシアもデルタ株が多ければ、ここまで死者数は増えないと考えられますね。

デルタ株ってさほど怖くないのかな?みたいな気もしてきますが、上のグラフのオランダ(Netherland)を見てください。オランダは「感染者も急増」、しかし「死亡者は少ない」という点で、イギリスやスペインと同じですが、しかし【デルタ株の割合はまだ少ない】のがわかります。

ということは、「ワクチンが効いて、死亡率が下がった」というのは概ね間違いはないのかもしれない。

と言いつつ、じゃ、ワクチンが広まっていないインドの感染者も死亡者も激減したのはどういう理由?となる。

もしかしたら、ワクチン+イベルメクチン最強説が成り立つのかもしれない。

最近の動きですが、「治療薬」が続々と出てきている様子。認可が進むのか、いつから使い出すのかはわかりませんが、近い将来に期待しても良い様な感じがしないでもないです。

ただイベルメクチンに関しては「重視されていたエジプトの報告書」に問題があるのがわかって、一気にイベルメクチン熱が冷めた様子。

でもねぇ、私は偏屈ですから、これには裏があるような気がするんですよ。どうしてもイベルメクチンを使わせたくない勢力があるように思えてならないんですよ。

だから、逆にそれはイベルメクチンが効くという証拠のような気がしないでもない。

いや、イベルメクチンは駄目だと言うのなら、まず、インドがなぜ地獄と同じような状況から、一転して「何も起きていないようになった」のか説明して欲しい。

また大きく報道されていませんが、カナダの「点鼻薬」が非常に効くと言われて、治験に動き出した国々もあるとのこと。この点鼻薬を使うと、ウィルスが激減するらしい。当然、重症化も押さえられるとの情報。

これもまた良いニュースなのに、世界はそれを取り上げない。

ま、それもわかるような気もします。「これが効く!」なんてことになったら、全世界の人がそれに殺到するのは目に見えているし、「ワクチンを打つのが基本」という多くの国の方針も潰されちゃいますもんね。そしてちゃんと治験もされず、「メーカーや研究者の発表」をそのまま信じるわけにはいかないのは当たり前。

でも世界は「効き目のある治療薬作り、探し」に一生懸命なのは間違いがなく、数週間単位、少なくとも数カ月後にはかなりいろいろ見えてくるんじゃないですかね。

最後に、マレーシアのちょっと良いデータ。

陽性者の中で(死亡も含む)重篤になる割合

マレーシアは非常に少ない。でも死亡者が多いのは上のグラフからわかるわけで、これはどういうことか。

「マレーシアは新規陽性者のあぶり出しを一生懸命やっている」ということじゃないですかね。

だから「新規陽性者の数も多い」。

ただ人口100万人あたりの死亡者数ではトップクラス。問題はここ。これは「ワクチンが広まれば」、そして「デルタ株に置き換われば」減ってくるのかも知れない。

私達は、「新規陽性者数」は「しっかり検査をすると増える」のはこの数週間のマレーシア当局の方針の変化ではっきりわかりましたし、その数字に一喜一憂するより、やっぱり見るべき数字は「死亡者数(+重篤者数)」だと思います。

そしてこれは、日本でもダイアモンドプリンセス号の頃から専門家が言っていたことでもあるのを忘れてはならないと思います。

ただこれらのグラフを見て私が感じることは、「世界は【感染者を減らすことを諦める方向にある】のではないか」ってこと。ワクチンに効き目があるのが見えてきたし、重篤者・死亡者が減っているならそれで良いという考え方。これはイギリスがそういう方向に舵を切ったのは間違いがない。これって我々一般には怖いことですが、重篤者・死亡者が減るのなら、まさに「風邪と同じ」になるわけで、私達はそれを理性的に受け入れるしかないのかもしれませんね。でもそれの前提に「ワクチン接種」がある

実のところ、この私が考える結論は、私の【感情】とは違う結論なわけで、難しいなぁと感じます。「ワクチンのリスク」は忘れろということですから。

イベルメクチンは治療だけでなく、予防薬としての効果もあると言われている。果たしてイベルメクチンや他の薬に希望を持ち続けるのが良いことなのか・・・。

このエントリーで使ったグラフは全て「Our World in Data」というサイトで作成したもの。上に出したグラフと同じものがここ(クリック)から見れますし、貴方の興味のある分析をすることも可能。もちろん気になる指標別に国々を選び出し、それの比較も可能。

何か興味ある分析結果があれば、是非、教えて下さい。

     
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